憂食論 歪みきった日本の食を斬る!

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憂食論 歪みきった日本の食を斬る!

ユウショクロンユガミキッタニホンノショクヲキル

ランキング本は、百害あって一利なし!/野菜がそんなにエライのか/客が料理人に媚を売ってどうする/”遅い、高い、少ない”蕎麦屋が人気の理由/“塩信仰”が、料理人を鈍らせる/正月三が日、和食以外は禁止!/ラーメン崇拝主義に喝/やわらかいは、食の褒め言葉ではない/「一見さんお断り」の本当の意味/それは、褒め言葉ではない/錦市場が屋台市場に成り下がった日/“大丸さんの紙袋”が教えてくれたこと


かつて日本は、料理を四季で味わっていました。いつしか、「旬」の概念がなくなり、ファストフードがもてはやされ、素人による店の点数付けや言いっ放しの批評が横行。店と客の関係もいびつになり、過剰なラーメン崇拝も巻き起こり……もはや日本の「食文化」は崩壊寸前。そんな危機的状況に、もう黙ってはいられない、と食のご意見番が立ち上がった! 
「食べる」ことの意味を考え、日本の食文化を諭し、日本人としての矜持を再発見するためにーー読んで学べて、しかも痛快、頑固オヤジの激辛「食」批評本!


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目次

第一章 日本の食を憂う
長すぎるメニュー表記/ランキング本は、百害あって一利なし!/野菜がそんなにエライのか/客が料理人に媚を売ってどうする/モラルの崩壊/”遅い、高い、少ない”蕎麦屋が人気の理由/こだわりの店の厄介な勘違い/“塩信仰”が、料理人の腕を鈍らせる/正月三が日、和食以外は禁止にすべし/ラーメン崇拝主義も、そこそこにしなさい
第二章 淫食情報の戒め
やわらかいは、食の褒め言葉ではない/フードポルノについて/ブログだからと人を騙してはいけない/”食す”という言葉に異議あり/料理研究家不在の不幸を嘆く/カタカナ乱用の日本料理店に一言/営業時間中、店の主役は客である/ブランド産地信仰はいつまで続く?
第三章 京都の伝統食を守る
「一見さんお断り」の本当の意味/客と店に必要なのは、信頼感と緊張感/老舗「浜作」に学ぶこと/それは、褒め言葉ではない/「京の薄味」は誤解である/錦市場が屋台市場に成り下がった日/京都に高級割烹が、次々オープンする理由/本物の店に辿り着為の心得/“大丸さんの紙袋”が教えてくれたこと

書誌情報

紙版

発売日

2014年07月09日

ISBN

9784062190411

判型

四六

価格

定価:1,540円(本体1,400円)

ページ数

218ページ

電子版

発売日

2014年09月05日

JDCN

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著者紹介

著: 柏井 壽(カシワイ ヒサシ)

かしわい・ひさし 1952年京都市生まれ。大阪歯科大卒業。北区で歯科医院を開業する傍ら、生まれ育った京都のありのままを伝えてきた著作「おひとり京都の愉しみ」「京料理の迷宮」「京都の値段」「極みの京都」や、京都関連の本や旅紀行のエッセーなどを多く執筆。「Discover Japan」「dancyu」はじめ、雑誌やテレビ番組など、京都特集の監修も数多くつとめる。近著に「日本百名宿」、最近著の小説「鴨川食堂」(小学館)も好評。柏木圭一郎のペンネームで書かれた、京都が舞台のミステリーも人気。 昨年、「日本味の宿」プロジェクトを立ち上げ、発起人として話題を集める。

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