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大仏再建 中世民衆の熱狂
ダイブツサイケンチュウセイミンシュウノネッキョウ
- 著: 五味 文彦

治承4(1180)年12月、平氏の南都攻めで大仏は炎上した。飢饉、地震、大火、源平の争乱。末法の予感におののく人びと。祈りの声が巷に満ちたとき、一人の僧、重源が再建の「勧進」に立ちあがった。貴族、武士、庶民のすべては熱狂し、新しい信仰が生れまてくる……。古代の終焉と中世の到来を告げた15年にわたる大事業の実態が、いま浮かびあがる。
【目次】
序章 ある青年武士の発心
第一章 大仏と中世の民衆
1 炎上
2 開眼
3 大仏聖人
第二章 聖と俗
1 修業時代
2 外護者の系譜
3 入唐三度聖人
4 高野山と別所
第三章 大仏勧進
1 鋳造へむけて
2 南無阿弥陀仏
3 源平交代
4 伊勢へ
第四章 信仰の広がり
1 周防・京・鎌倉
2 奥州合戦のころ
3 頼朝上洛と法皇の死
4 別所の展開
終章 大仏殿落慶供養
註
基本史料
あとがき
人物相関図
関連年表
主要人名索引
- 前巻
- 次巻
目次
序章 ある青年武士の発心
第一章 大仏と中世の民衆
1 炎上
2 開眼
3 大仏聖人
第二章 聖と俗
1 修業時代
2 外護者の系譜
3 入唐三度聖人
4 高野山と別所
第三章 大仏勧進
1 鋳造へむけて
2 南無阿弥陀仏
3 源平交代
4 伊勢へ
第四章 信仰の広がり
1 周防・京・鎌倉
2 奥州合戦のころ
3 頼朝上洛と法皇の死
4 別所の展開
終章 大仏殿落慶供養
註
基本史料
あとがき
人物相関図
関連年表
主要人名索引
書誌情報
紙版
発売日
1995年09月04日
ISBN
9784062580564
判型
四六
価格
定価:1,602円(本体1,456円)
通巻番号
56
ページ数
270ページ
シリーズ
講談社選書メチエ
著者紹介
1946年、生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学名誉教授。放送大学名誉教授。専門は日本中世史。 主な著書に『院政期社会の研究』(山川出版社)、『増補 吾妻鏡の方法』(吉川弘文館)、『中世のことばと絵』(中公新書、サントリー学芸賞)、『大仏再建』(講談社選書メチエ)、『書物の中世史』(みすず書房、角川源義賞)、『文学で読む日本の歴史』(全五巻、山川出版社)、『鎌倉時代論』(吉川弘文館)など。 編著に『現代語訳 吾妻鏡』(全一六巻、別巻一,共編、吉川弘文館、毎日出版文化賞)など。
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