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世界史の中の戦国大名
セカイシノナカノセンゴクダイミョウ
- 著: 鹿毛 敏夫

ポルトガルインド総督に使節を派遣した大友氏。アユタヤ国王との接触を図る松浦氏。カンボジアとの「国交」樹立を目論む島津氏。さらには天正遣欧使節や伊達政宗による慶長遣欧使節。あるいは、その本拠地で花開いた国際色豊かな「コスモポリタンシティー」ーー国の「王」として、狭い冊封体制の枠組みを越え、東南アジアから南アジアへ、そしてヨーロッパへと、対外活動を地球を俯瞰する広範囲へと拡大してゆく戦国大名たち。日本史の文脈を越え、世界史のコンテクストの中から見えてくる、戦国大名のこれまでとはまったく異なった新たな姿を提示する。
Ⓒ鹿毛敏夫
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目次
プロローグ 戦国大名は世界史の中でいかなる活動をしていたのか
第1章 「倭寇」となった戦国大名たち 戦国大名と中国
第2章 外交交易対象の転換 対中国から東南アジアへ
第3章 対ヨーロッパ外交の開始とその影響
第4章 戦国大名領国のコスモポリタン性
第5章 東南アジア豪商の誕生
第6章 日本と世界をつないだ国際人たち
第7章 戦国大名の「世界」と徳川政権の「世界」
エピローグ 「世界史の中の戦国大名」の精神性
書誌情報
紙版
発売日
2023年10月19日
ISBN
9784065332184
判型
新書
価格
定価:1,210円(本体1,100円)
通巻番号
2723
ページ数
320ページ
シリーズ
講談社現代新書
電子版
発売日
2023年10月18日
JDCN
06A0000000000715496J
著者紹介
●著者紹介 鹿毛敏夫(かげ としお) 1963年生まれ。 広島大学文学部史学科卒業、九州大学大学院人文科学府博士後期課程修了。博士(文学)。 現在、名古屋学院大学国際文化学部長・教授。専攻は日本中世史、日本対外交渉史。 主な著書に『戦国大名の外交と都市・流通』(思文閣出版)、『アジアン戦国大名大友氏の研究』、『アジアのなかの戦国大名』(ともに吉川弘文館)、 『大友宗麟』(ミネルヴァ書房)編著に『描かれたザビエルと戦国日本』(勉誠出版)がある。
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