捨てられる魚たち 「未利用魚」から生まれた奇跡の灰干し弁当ものがたり

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捨てられる魚たち 「未利用魚」から生まれた奇跡の灰干し弁当ものがたり

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【読んだらきっと涙する!感動の実話!】

あなたは「未利用魚」を知っていますか?
これは、漁師さんたちがとった魚のうち、市場に出回らずに捨てられてしまう魚のことです。
FAO(国際連合食糧農業機関)が2020年に出した報告書によると、世界でおよそ3割もの魚が捨てられているといわれています。

捨てられる理由はさまざまですが、なかには人がおいしく食べられるのに、「見た目が悪い」「知名度が低い」「調理方法がわからない」などの理由から市場で売買するのが難しく、廃棄されてしまうケースも少なくありません。
せっかくとっても値がつかない魚は、漁師さんにとって経済的負担になるだけではなく、海の資源をムダにしているのと同じです。

本書はそうした未利用魚をつかって「桜島灰干し弁当」という人気の駅弁を生み出した料理人・梛木春幸さんの軌跡をつづった一冊です。
東京や大阪で料理人としてのキャリアを着実に築いていた梛木さんは、なぜ地元・鹿児島に戻り、未利用魚をつかった商品開発に取り組むことになったのか。
返す当てのない莫大な借金を抱え、せっかく作った料理を人々に投げ捨てられる苦難を経ながら、発売直後に大人気になり、新たな鹿児島の名物料理にまで仕上げた梛木さんの原動力とはなんだったのか……。

未利用魚の問題についてはもちろん、「働くことの意味」「日本料理の知られざる精神」なども学べるノンフィクションです。


ⒸNagi Shunko

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書誌情報

紙版

発売日

2024年01月25日

ISBN

9784065338070

判型

四六

価格

定価:1,430円(本体1,300円)

ページ数

96ページ

電子版

発売日

2024年01月24日

JDCN

06A0000000000746233R

著者紹介

著: 梛木 春幸(ナギ シュンコウ)

鹿児島県在住の食育日本料理家。食育の講演活動、商品開発、地域活性化事業、仕出し、料理プロデュースなどを行う株式会社樹楽代表取締役社長。日本各地の自治体、企業、小中高等学校等で年間200以上の講演活動をしているほか、フランス、韓国、シンガポールなど海外でも各種のイベントを開催している。地元の食材をつかって高校生たちに1日だけのレストランを経営してもらう「高校生レストラン」や、捨てられてしまう魚を地元・桜島の火山灰を利用して干物にした「桜島灰干し弁当」を開発するなど、食育や地域活性化を促進する活動はメディアにたびたび取り上げられる。モットーは「ニホンの食文化で世界を笑顔にする」。

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