続・勘の研究

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続・勘の研究

ゾクカンノケンキュウ

講談社学術文庫

古来東洋においては、たとえば禅の悟りや剣法の極意、芸能における名人芸などにみられる、ある普遍的なものを「いわく言いがたし」とか「名状すべからず」とか称しつつ伝えてきた。本書において著者は、この普遍的な“何か”を「勘」という概念によって捉え、その学問的体系づけを試みている。本書は「勘」という前人未踏の研究領域における唯一の心理学的研究であり、日本人の精神の働きと構造を立体的に解剖した古典的名著である。


目次


第1章 回顧と展望
第2章 物の見方と那一点
第3章 心の力学--対象論
第4章 心の力学--本質論
第5章 八面六臂の心の働き
第6章 直指と分極作用との関係
第7章 盲人における勘
第8章 機
第9章 感情生活と勘
第10章 結び

書誌情報

紙版

発売日

1981年05月06日

ISBN

9784061585379

判型

A6

価格

定価:1,078円(本体980円)

通巻番号

537

ページ数

263ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

本書は『続勘の研究』岩波書店、1938年刊を底本としました。

著者紹介

著: 黒田 亮(クロダ リョウ)

1890~1949。新潟県生まれ。一高を経て、東京帝国大学文学部卒業。京城帝国大学教授。文学博士。文学、文献学、動物心理学、東洋心理学など幅広い分野で活躍した。著書に『心理学概論』『徒然草分類索引』『動物心理学』『続勘の研究』『朝鮮旧書考』などがある。

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