文芸(単行本)作品一覧

ショッキングピンク
ショッキングピンク
著:大道 珠貴
文芸(単行本)
永遠につづいてほしい、つづくわけがない、はかない快感 言葉が極まり、官能になる――せつなくておかしい大道流「官能文学集」 これまで何度となく男たちの前で裸になってきたけれど、この乳、このうすいピンクの乳首を見ると彼らは一人残らず、一瞬ショックを受けたようになったものである。 柳川さん(35歳)は人生の、また性的な曲がり角にさしかかっている。彼女が出会う妹、妹が産んだ赤ちゃん、栄養士の女性、長いつきあいの男……。そして、最後にたどり着く「関係」とは――書き下ろし表題作「ショッキングピンク」ほか6編収録 【収録作品】 「青すぎる空」「さらわれたい」「準ミス熱海」「懐く」 「冷たいスミレ」「髄を吸う」「ショッキングピンク」
二卵性双生児の文学 時代小説と歴史小説の間
二卵性双生児の文学 時代小説と歴史小説の間
著:中谷 治夫
文芸(単行本)
似て非なる「ふたつの文学」のおもしろさ 名作の比較分析からはじまる、思いがけぬ知的発見の数々。 「碩学の産業人」と呼ばれた著者による、最新文学論 井上靖はなぜ、『風林火山』を歴史小説と呼ばなかったのか。山本周五郎は、『さぶ』にどんな思いを込めたのか。藤沢周平の運命を変えた「転機」とは。
沈底魚
沈底魚
著:曽根 圭介
文芸(単行本)
本年度、江戸川乱歩賞受賞作! 眠れるスパイ「沈底魚」が動き出した。正体は大物政治家か、それとも中国の偽装工作か。 真相究明に暗闘する刑事たちの姿をリアルに描いた、本格公安ミステリー!
DDD(2)
DDD(2)
著:奈須 きのこ
文芸(単行本)
奈須きのこ、待望の“新伝綺”最新作! それは骨の軋む幽かな夜。花開くような、美しい命の音――。奈須きのこ待望の新作『DDD1』に早くも続刊が! オール書き下ろしの衝撃で奈須ワールドが迫る!
パーフェクト・ワールド What a perfect world!Book.8 Figure of Eight~8の字の形~
パーフェクト・ワールド What a perfect world!Book.8 Figure of Eight~8の字の形~
著:清涼院 流水
文芸(単行本)
運命の加速やまず! 大河ノベル第8幕! 大文字が燃え上がる8月の京都で、「黒の陰陽師」に挑戦状を突きつけられるエース。エースは「大切な人」を守れるのか!? 大河ノベル、緊迫の第8巻!
情報環境論集 東浩紀コレクションS
情報環境論集 東浩紀コレクションS
著:東 浩紀
文芸(単行本)
東浩紀、十年分! 東浩紀が十年にわたって記した原稿がひとつになった、“東浩紀LSDコレクション”第二弾!
ひぐらしのなく頃に 第一話~鬼隠し編~(上)
ひぐらしのなく頃に 第一話~鬼隠し編~(上)
著:竜騎士07
文芸(単行本)
2007年は竜騎士07! 大ヒット同人ゲーム「ひぐらしのなく頃に」が、全面改稿を経て、その原点に限りなく近い小説版として講談社BOXに登場!!
刀語 第八話 微刀・釵
刀語 第八話 微刀・釵
著:西尾 維新,絵:竹
文芸(単行本)
12ヵ月連続刊行企画大河ノベル第8弾! 四季崎記紀が作りし変体刀は残り五本! 12ヵ月連続刊行・大河ノベル『刀語』第八巻!
電子あり
苺をつぶしながら
苺をつぶしながら
著:田辺 聖子
文芸(単行本)
これが日本の恋愛小説の底力。 田辺聖子「最高傑作」3部作 復刊第3弾! 人は自分が愛したもののことは忘れても、自分を愛した人のことは忘れない。 結婚生活から「出所」して、ふたたび1人に。乃里子、ピッカピカの35歳。
リリー・フランキー コミックス
リリー・フランキー コミックス
著:リリー・フランキー
文芸(単行本)
笑えます。一家に一冊。絶対欲しくなる。 噂のお宝コミックが豪華に登場! ファン垂涎のコミック「リリー・フランキー コミックス vol.1」が、 彩りも鮮やかにB5版に大きくなって待望の刊行! ちょいワルな「リリーくん」が楽しい、傑作「愛はきらめきの中に」のほか、 「ブルースくん」「はじめてくん」など、真の大人のための爆笑ギャグが満載。 ゴージャスな内容と装幀で、いまどき信じられない、お手ごろ価格での登場です。 リリーさんって、マンガもすごいんです……よ!
復刻版 アヤツジ・ユキト 1987-1995
復刻版 アヤツジ・ユキト 1987-1995
著:綾辻 行人
文芸(単行本)
新本格20年――綾辻行人クロニクル第1集 僕の夢は「名探偵になること」だった…… 『十角館の殺人』から8年余――その間に発表された「小説以外の全ての文章」を完全収録。詳細な脚注と年々の回顧録を盛り込んだファン待望・必携のクロニクル!
吉岡清三郎貸腕帳
吉岡清三郎貸腕帳
著:犬飼 六岐
文芸(単行本)
「二」という数字とお人好しが大嫌いだ 依頼人の無理難題を腕一本で解決する。京流の剣の達人にして、ただひたすらに不機嫌な男、吉岡清三郎の破天荒な生き様を、期待の新鋭が描く痛快時代小説! 雇われるのは我慢ならねえ。 1日いくらで仕事をすれば、雇われるのと同じこと。だから清三郎の取る金は、賃料ではない。金貸しと同じやり方で、金の代わりに腕を貸し、かかった日数に対する利息を取る。ときに1日1両、ときに20両。楽な稼業と思いきや、貸腕屋に来る客ときたら、腹に一物抱えているせいか、いやに愛想がよかったり、間抜けなほど尊大だったり。清三郎の不機嫌は、さらに深くなっていく――。
レイニー・パークの音
レイニー・パークの音
著:早瀬 乱
文芸(単行本)
明治36年、できたばかりの東京・日比谷公園で開かれる「公園裁判」。 謎の“原告”に、ミッション・スクール同窓の5人の“被告”。 その1人・元屋夏雄の妻は、夫の過去を尋ねて、彼らの青春時代を辿っていく。 江戸川乱歩賞受賞『三年坂 火の夢』に続く、混迷の明治東京。キーパーソン高橋鍍金が、再び登場。 明治26年の雨の夜、澤田夫婦は忽然と消えた。10年後、当時の教え子・元屋夏雄に届いた葉書には、「公園裁判が開かれます」とあった。裁かれる事件は何なのか? あの頃、何があったのか?
アヤツジ・ユキト 2001-2006
アヤツジ・ユキト 2001-2006
著:綾辻 行人
文芸(単行本)
綾辻行人ファン待望の必携クロニクル後編 1996~2006年に発表された「小説以外のすべての文章」を完全収録。著者本人による詳細な脚注と年々の回顧録を書き下ろしで盛り込んだクロニクル第2弾!
アヤツジ・ユキト 1996-2000
アヤツジ・ユキト 1996-2000
著:綾辻 行人
文芸(単行本)
1996~2000年の「小説以外」を完全網羅。 詳細な自注と年々の回顧録を書き下ろして贈る 綾辻行人クロニクル、ファン待望の第2集!
遊戯
遊戯
著:藤原 伊織
文芸(単行本)
追悼・藤原伊織 最後の謎。作家は何を企んでいたのか。 著者が闘病中も書き続けた表題作と、遺作となった中編「オルゴール」を収録。 ネット上の対戦ゲームで出会った男と女。正体不明の男に監視されながら、2人は奇妙に繋がり合っていく。 パリテキサスに再会――といってもネット上だから、顔さえ見当もつかない――したのは3日後、金曜の真夜中2時ごろだった。テーブルを用意して対戦相手を待っていると、あ、ジャムライスさんだ、とあらわれたのが彼女だった。 ――こんばんは。早い偶然ですね。 ――探していて見つかったの。よかった。 ――<本文より>
陰の声 重蔵始末(五) 長崎篇
陰の声 重蔵始末(五) 長崎篇
著:逢坂 剛
文芸(単行本)
不倶戴天の仇敵と最後の激闘。 闇に潜む黒幕の影。 著者初の本格時代小説シリーズ。好評の長崎篇、ここに完結! 「薩摩の者と、素性は知れているぞ。神妙にしろ」(略)「薩摩に頼まれはしたけれど、あたしは薩摩者じゃあないよ」笑い声も話す声も、あきらかに女だった。しかも、話しぶりが土地のものではない。耳になつかしい、江戸言葉に違いなかった。遠い長崎で、そのような訛りを耳にするとは思いもよらず、団平は頭が混乱した。――<本文より>
ぐるぐる猿と歌う鳥
ぐるぐる猿と歌う鳥
著:加納 朋子
文芸(単行本)
社宅に隠された秘密とは? 5年生に進級する春、森(シン)は父親の転勤で東京から北九州へ転校することになった。わんぱくで怪我は絶えないし、物は壊すし、友だちは泣かせるしで、いじめっ子の乱暴者というレッテルをはられていた森の転校を聞いても、先生どころかクラスメイトのほとんど誰も残念がってはくれなかった。そんな森だったが、引っ越し先の社宅の子どもたち――ココちゃん、あや、竹本兄弟、パックとは不思議に気があった。彼らは森をまるごと受け入れてくれた。しかし森は次第に感じていた。この社宅には何か秘密がある。もしくは謎が……。
ドロップス
ドロップス
著:永井 するみ
文芸(単行本)
愛したい。愛したい。愛させてほしい 30代、女性。ないものねだり!? 2度目の思春期!? 20代は「愛されたい」、30代からは「愛したい」! ●誰が見ても幸せなはずの結婚生活を送るフリー編集者 ●高校の同級生に言い寄られる、バツイチ子持ち美女 ●奔放な恋愛をし続ける、シングルマザーのオペラ歌手 ●かつての略奪愛を経て、夫と静かに暮らすホール経営者 夏香は思わず胸に手を当てた。強い衝動が押し寄せてくる。誰かが舐めていた飴を平気で口に入れてしまいたい。あんなふうに、誰かを自分の一部のように愛したい。――<本文より>
わたくし率 イン 歯ー、または世界
わたくし率 イン 歯ー、または世界
著:川上 未映子
文芸(単行本)
第137回芥川賞候補作 読んだら吐くで。ほいでもって泣くで。 デビューと同時に激しめに絶賛された文筆歌手が魅せまくる、かくも鮮やかな言葉の奔流! リズムの応酬! 問いの炸裂! 〈わたし〉と〈私〉と〈歯〉をめぐる疾風怒濤のなんやかや! とにかく衝撃の、処女作。 あんたら人間の死亡率。うんぬんにうっわあうっわあびびるまえに人間のわたくし率こそ百パーセントであるこのすごさ! ああ! わたしはいまや、なんでか不快であったわたくし率がなんでか愉快でたまらん気持ちになって来た! ああこれこそ! 正味よ! あんたらは何が何をするんが人生やって思ってんねん、これは大事なことやねん、これがわたしの問題ねん! 夢の中で蝶々になってもそれがいったいどないしたんや、蝶々になろうが何になろうがそれそこにある私はいっこもなんも変わらんままや! わたくし率はなんもかわらん、蝶々がなんやの、私は奥歯や、わたくし率はぱんぱんで奥歯にとじこめられておる!!