文芸(単行本)作品一覧

ザ・対決
ザ・対決
著:清水 義範
文芸(単行本)
同時代の東西2大哲人・ソクラテスと釈迦、どっちが偉い!?パロディ、パステイシュ、諷刺、諧謔、文章(もんじょう)の大家が縦横無尽に描く抱腹絶倒、仮想好敵手(ヴァーチャルライバル)10の短篇集。
司法戦争
司法戦争
著:中嶋 博行
文芸(単行本)
日本を震撼させるリーガル・サスペンスの到達点!自動車PL巨額訴訟でアメリカに敗退する日本企業。その裏で最高裁の陰謀が潜行していた──。 圧倒的なスケールと驚愕の結末。3年の沈黙を破る問題作! 沖縄で最高裁判事が殺され、調査官・真樹加奈子にスパイの密命が下った。判事は最高裁の内紛の犠牲者なのか。東京地検、法務省、内閣情報調査室、警視庁……あらゆる権力を巻きこみながら最高裁の陰謀は潜行していく。法曹生命を賭して真相をさぐる真樹は、思いもよらない巨大なたくらみに直面する。そしてさらなる驚愕の結末とは……!?
描かれた風景への旅
描かれた風景への旅
著:内海 一郎
文芸(単行本)
北の大地のどこかに失踪した友がいる──。 10枚の絵葉書に導かれて北海道を旅する男と女。著者の新境地を示す長編ロード・ミステリー。 家族も友人も棄てて、親友が突然消息を絶った。 彼から届いた10枚の葉書には、風景画のほか何も記されていない。 この風景をたどれば、あいつの居場所がわかるかもしれない── そんな思いに駆られ北海道へ来た男の、風景を探す旅が始まった。 著者が初めて挑む、吹きわたる風のような長編ミステリー。
光る砂
光る砂
著:佐野 洋
文芸(単行本)
砂も事件も角度によって光を放つ。 タウン誌の編集者が身近な謎に潜む意外な事実を探る。 日本ミステリー文学大賞受賞作家の最新連作短篇集
コマのおかあさん
コマのおかあさん
著:鷺沢 萠
文芸(単行本)
これからも、ずっと一緒。 温かくてフワフワのコマとの生活を描く、愛犬エッセイ。 ときどき飼い主を困らせているようですが…… 「今いちばん欲しいものは何ですか」 今から考えればこれは運命的なことでした。その質問がなければコマと私の出会いもなかったのです。失礼ながら今ではお名前も失念してしまったインタビュアーの方に、心の底からお礼を言いたいような気持ちと、責任取ってよー、と泣きながら言いたいような気持ちとがないまぜになった複雑な気分です。 とにかく、私はその質問に対し、特に深い考えは何もないまま「犬」と答えたのでした。 【コマ】 種別:雑種 性別:♀ 年齢:不詳 国籍:不明 趣味:寝ること、食べること 特技:寝ること、食べること 既往症:フィラリア、ダニ 賞罰:全国「悲しそうな顔」選手権第1位/盗み食いコンテスト第1位 資格:皆無 鑑札番号:コ01321(東京都)/狂犬病予防注射済
リミット
リミット
著:野沢 尚
文芸(単行本)
江戸川乱歩賞受賞第1作 母性が銃を手にしたとき警視庁4万人が震撼した! 謎の連続幼児誘拐事件。小1の息子を救うため、女刑事は組織からはずれていった。明日の見えない闇の向こうは、絶望だけなのか!?驚愕の展開、戦慄のラスト。 暴力と暗い情念を描く、書下ろしノンストップ・サスペンス!
ふわふわ
ふわふわ
著:村上 春樹,絵:安西 水丸
文芸(単行本)
ちょっと切ない記憶の中へ―― 村上春樹の哀しくせつない哲学的絵本。 「僕は世界中のあらゆる種類の猫たちの中で、年老いた大きな雌猫が一番好きだ。」僕の時間と猫の時間の交錯するとき、何かが生まれる……。 ぼくは世界じゅうのたいていの猫が好きだけれど、この地上に生きているあらゆる種類の猫たちのなかで、年老いたおおきな雌猫がいちばん好きだ。――(本文より) 全国学校図書館協議会選定図書
カブキの日
カブキの日
著:小林 恭二
文芸(単行本)
劇的なる傑作長篇小説 第11回三島由紀夫賞受賞 今日、運命の舞台に奇跡が生まれる 日本一の大劇場「世界座」の迷宮をめぐる、美少女・蕪(かぶら)の時空を超えた旅が始まった! 選考委員絶賛! ▼『カブキの日』を久々に小説として楽しみ、次の頁を開くに期待しながら読んだ。(中略)巧妙なプロットの組みこまれたテレビゲイムのゲイム展開の魅力にも通うものがあって満喫させられた。――石原慎太郎氏 ▼日本人の無意識世界とも言うべき3階を胎内めぐりの趣向でさまよわせ、日本人の内面へ食い込むことに成功している。――筒井康隆氏 ▼数ページも読まないうちに、この迷宮とも言うべき「世界座」へと強引にひきずり込まれて行った。(中略)小林恭二氏の『カブキの日』という立派な力技に敬意を表したい。――宮本輝氏
難風
難風
著:安部 龍太郎
文芸(単行本)
人を殺す風、その名は難風!注目の歴史秀作集 時代につき放され、難風に立ち向かう男たち。オールコックの通訳丸一伝吉の表題作をはじめ、名篇「佐和山炎上」「忠直卿御座船」「雷電曼陀羅」「峻烈」等、著者の風格を伝える秀作集! かってはあれほど華やかに見えた江戸の町が、小さな箱庭のような気がすることに伝吉は自信を取り戻した。大名たちがいかに威張っていようとも、所詮はこの狭い島国でしか通用しないのだ。 10年の間アメリカや清国で修行を積み、見聞を広めてきたこの俺の、足もとにも及ぶまい。…… 伝吉は訳の分からない感情に苛立ち、半ば自棄になって外出をくり返した。馬の鞍にユニオンジャックの旗をかかげ、フロックコートに山高帽子という出立ちで東海道を闊歩した。尊皇攘夷の嵐が吹き荒れている最中だけに、道行く者たちの視線は険しく、命の危険を感じることもしばしばだったが、伝吉はひるまなかった。 栄力丸で遭難し、53日間もの漂流を生き抜いた身である。(何が侍や。来るなら来てみい。額に風穴あけたるで)伝吉は挑みかかるような目で高位の武士たちを睨みつけた。――(「難風」から)
真・天狼星ゾディアック(6)
真・天狼星ゾディアック(6)
著:栗本 薫
文芸(単行本)
天狼星シリーズ、ついに最終決着! 失踪した竜崎晶は、新たな魔王に変身するのか?大介の脳髄を悪夢が襲った! 竜崎晶を狙う「ゾディアック」と伊集院大介の闘いは、持久戦の様相を呈してきた。しかし、ある夜、またも事件に巻き込まれた晶が姿を消し、事態は急変する。果たしてシリウスは現れるのか?悪魔の音楽が鳴り響くなかで、大介が目撃した光景とは?衝撃と感動の、シリーズ完結編!
雪が降る
雪が降る
著:藤原 伊織
文芸(単行本)
直木賞作家が紡ぐ心あたたまる感動の短篇集 あなたのそばにそっと息づく、男と女の魂の忘れもの。 「あの人は夢ばっかり見てる人だった」その目から涙があふれた。長いあいだ、とめどなく流れおちた。「私も夢を見ていたのかもしれない。でも……」しゃくりあげながら、突然、彼女は声をあげた。「でも、でも私だって、夢くらい見たっていいじゃない。それが、どうしてこうなっちゃうの。私たち、いったいどこがまちがってたのよ」──「台風」より
幕末浪漫剣
幕末浪漫剣
著:鳥羽 亮
文芸(単行本)
乱歩賞作家の自信作書下ろし剣豪小説 道場の竹刀を捨て、人を斬る!剣は肉を裂き、骨を断つ。 北辰(ほくしん)一刀流免許皆伝の柘植恭之介(つげきょうのすけ)。男一匹、自らの道場を開くため、真剣を手に、修羅の道を生きる! 江戸後期の文政年間、社会不安の高まりをうけて、八百八町では武芸熱が高まり、多くの道場が剣名を競っていた。千葉周作門下の柘植恭之介も、友人勝小吉(かつこきち)の薦めで、自らの道場を持ちたいと思うようになる。道場破りで名を上げた恭之介は、尾島藩のお家騒動に助太刀し資金を得ようとするが、敵が雇った無敵の剣客と死闘を繰り広げる!
ザ・ベストミステリーズ1998
ザ・ベストミステリーズ1998
編:日本推理作家協会,その他:北方 謙三,その他:渡辺 容子,その他:坂 剛,その他:小杉 健治,その他:歌野 晶午,その他:唯川 恵,その他:夏樹 静子,その他:北森 鴻,その他:藤田 宜永,その他:野沢 尚,その他:東野 圭吾,その他:加納 朋子,その他:北村 薫,その他:柴田 よしき,その他:新津 きよみ,その他:南島 砂江子,その他:二上 洋一,その他:風見 潤
文芸(単行本)
推理小説年鑑1998年版現代ミステリーのすべて! バラエティあふれる決定版傑作短篇集 1997年に小説雑誌等に発表された多くの短篇ミステリーのなかから、日本推理作家協会が15篇の傑作を厳選した決定版のアンソロジーです。推理小説とSF界の1997年の概説、推理小説関係の各賞歴代受賞リストなど、資料編も充実。
言葉の花束
言葉の花束
著:三浦 綾子,編:宍戸 芳夫,監:三浦 光世
文芸(単行本)
心悩むあなたへ あなたの生き方を変える愛のメッセージ 何が大切か、人生とは――真摯に追求し続ける三浦綾子全作品のなかから選び抜かれた770章
火の山 山猿記(下)
火の山 山猿記(下)
著:津島 佑子
文芸(単行本)
焼け野原に響きわたる、歎きの声と歓びの歌。土地を離れ、悲しみを超え、女たちは語りだす。空を駆ける馬、サファイアの目の子ども、そして石や木の語る物語。 この時代を語りつぐ世界文学の誕生 由紀子もこの絵を知っていることだろう。…… そのときの私には、どうしてもそれは、「燃える石」をくわえた女の像にしか見えなかった。憤怒のアシュラであり、悲哀の老婆であり、イノセントに笑う少女でもあった。 ……私には「戦争」という連想は働かなかった。それは笛子の怒り、悲しみ、喜びの姿だった。冬吾に対する愛の姿なのだった。――(本文より)
火の山 山猿記(上)
火の山 山猿記(上)
著:津島 佑子
文芸(単行本)
火の山を仰ぎ見つつ、光につつまれ野を駆けた日々。20XX年、パリで見つかった日本語のノートには、いったい何が託されていたのか。 維新の前夜から新しい世紀まで夢と記憶が交錯する、傑作長篇小説。 勇平。 パトリス。 どうか、今は2歳のあなたの命が守られつづけますように!あなたの存在が押しつぶされるような、悪いことが、この地球上に起こりませんように! たとえ、フランスや日本という国が消え失せたとしても、この海、この陸地、この植物、この動物が、あなたのまわりにひろがりつづけ、あなたに喜びを与えつづけていてくれますように!――(本文より)
風のように・別れた理由
風のように・別れた理由
著:渡辺 淳一
文芸(単行本)
作者の最も身近な心の独白、特別エッセイ! おしぼり、銀座の老人ホーム・安楽死裁判・義兄の死・憧れの靴べら・ミカンのガン・江戸の不倫・歴史に残る死等。 一組の男女がいて、結婚6、7年で別れようとしている。その理由は、夫が毎日午後6時に帰ってくるからという。ここのところが、まことに粋で洒落ている。 これが毎朝6時の朝帰りだから別れるというのでは、面白くも可笑しくもない。(略) この理由の素敵なところは、一見、些細でつまらないように見えて、その実、いかにもリアリティのあるところである。──[別れた理由]から おしぼりが好きだ。というより、おしぼりがないと落ち着かない。 たとえば、レストランに入ったとき、飛行機に乗ったとき、新幹線に乗ったとき、旅から家へ戻ったとき、まずおしぼりが欲しい。(略) おしぼりをもらって、まず手を拭くが、そこで気になるのは顔のほうである。──[おしぼり]から
カプグラの悪夢
カプグラの悪夢
著:坂 剛
文芸(単行本)
極上のサスペンス作品集。 夢の中の殺人が封じ込めた真実へ私を誘う。 メビウスの輪のように絡まりあう謎。調査員・岡坂神策が心の闇に迫る! 失踪ののち別人となって現れた娘婿の正体は?……「カプグラの悪夢」 第2次大戦中「カティンの森」虐殺事件の真相は?……「暗い森の死」 転落死した女子中学生の隠された素顔とは?……「転落のロンド」 中華料理店のおかみの奇妙な行動の理由は?……「宝を探す女」 女優の愛人が出張先で密会していた相手とは?……「過ぎし日の恋」
六十六の暦
六十六の暦
著:澤地 久枝
文芸(単行本)
女ひとりしなやかに生きて66歳の爽やかなチャレンジ。 小さな愛をみつけながら今を大切に暮らす倖せ。確かな優しい視線でみつめる人生の光と影。最新エッセイ集。 若き日との再会。 おのれ1人の生きる意味。さらにそれが社会とどうつながり得るかというのが、わたしの根本的な問いであった。いま、わが年齢をふりかえると、信じられない気持さえする。いつの間にかとしをかさねた(老いたとは言いたくない)。そして、若い日とおなじ問いかけが心の底にあることを再確認する日々である。――本文より――
真・天狼星ゾディアック(5)
真・天狼星ゾディアック(5)
著:栗本 薫
文芸(単行本)
最高潮!天狼星シリーズの最終決定版! 卒業写真の中から、美貌の少年が大介に挑む。 魔王の教団は進化をとげた! 著者初の月刊書下ろし《全6巻》 「舞台女優連続殺人事件」の犯人の目星をつけた伊集院大介は、「ゾディアック」に狙われる身となった竜崎晶を事務所に匿い、自らは横浜へ向かう。そこで浮かび上がった「ケイ」をめぐる意外な事実――。さらにその夜、六本木のゲイバーで大介を待ち受けていたものは!?ついに、シリーズ最大のクライマックスへ!