文芸(単行本)作品一覧

歳三の剣
文芸(単行本)
「あんたにとって、新選組は何だったんだ」「夢さ。お前と一緒だ、歳」新選組局長近藤勇を支える、「鬼の副長」土方歳三。なぜ彼は「鬼」と呼ばれるようになったのか。『燃えよ剣』から半世紀。新世代の歴史作家による新選組小説最前線。
「あんたにとって、新選組は何だったんだ」
「夢さ。お前と一緒だ、歳」
新選組局長近藤勇を支える、「鬼の副長」土方歳三。なぜ彼は「鬼」と呼ばれるようになったのか。『燃えよ剣』から半世紀。新世代の歴史作家による新選組小説最前線。

森遊びの日々
文芸(単行本)
小説家・森博嗣は日々何を思い、考えているのか? 2018年1月1日から半年間の毎日の仕事、遊び、思考の詳細。森博嗣堂浮遊書店ブログ「店主の雑駁」から2冊目の書籍化。
●子供は理由を知りたくて質問しますが、大人は相手との距離感を測りたくて質問するのです。
●創作とは、今ここに存在しないものを書くことです。
●スポーツに国境などない、というなら、どの国から来たかなんて問題にしないで、すべて個人参加にすべきです。
●「目に見えない恐怖」なんていいますが、もし見えたら、余計に恐いのではないか、と思います。
●「酒が悪いわけではない」というのは、「銃が悪いわけではない」に似ていますね。

混物語
文芸(単行本)
シリーズの垣根を越えて、ヒロイン達が、阿良々木暦と対面! 西尾維新初となるクロスオーバー小説集、堂々刊行!

この道
文芸(単行本)
祖先、肉親、自らの死の翳を見つめながら、綴られる日々の思索と想念。死を生の内に、いにしえを現在に呼び戻す、幻視と想像力の結晶。80歳を過ぎてますます勁健な筆を奮い、文学の可能性を極限まで拡げつづける古井文学の極点。

雷雲の龍 会津に吼える
文芸(単行本)
慶応四年、六月二十八日。北辰一刀流の開祖・千葉周作のもとで四天王のひとりと謳われた剣豪・森要蔵は、遠い会津の地にいた。門弟や息子とともに会津藩に与し、白河城を奪還する戦に参陣するためだ。時代の趨勢に抗い、新政府軍に立ち向かった男はいかにその生涯をまっとうしたのか。ひとたび戦えば、「雷雲を纏った龍のよう」と称された要蔵。平穏な日々を捨て、世の為人の為に生きる信念を貫いた愚直な男を描く、傑作歴史長編!
名誉を捨て、義を貫く!
講談社創業者・野間清治の祖父にして、門下八百人を超える大道場の当主、森要蔵。
幕末の動乱の中、なぜ彼は藩を抜け、会津で新政府軍と戦ったのか。
世を憂い、家族を愛し、弟子の未来を想った、知られざる剣豪の生涯。
慶応四年(1868年)、六月二十八日。北辰一刀流の開祖・千葉周作のもとで四天王のひとりと謳われた大剣士・森要蔵は、道場のある江戸を出て、遠い会津の地にいた。門弟や息子とともに会津藩に与し、白河城を奪還する戦に参陣するためだ。ただひたすら、己の信じる「誠」に従って。時代の趨勢に抗い、新政府軍に立ち向かった男はいかにその生涯をまっとうしたのか。ひとたび戦えば、「雷雲を纏った龍のよう」と称された要蔵。平穏な日々を捨て、世のため人のために生きる信念を貫いた愚直な男を描く、傑作歴史長編!
いつの世も、守るべきものは変わらないーー。

ニムロッド
文芸(単行本)
第160回芥川賞受賞作。
NHK総合「おはよう日本」 インタビューシリーズ「令和に生きる」に著者出演で大反響!
それでも君はまだ、人間でい続けることができるのか。 あらゆるものが情報化する不穏な社会をどう生きるか。
新時代の仮想通貨小説!
仮想通貨をネット空間で「採掘」する僕・中本哲史。
中絶と離婚のトラウマを抱えた外資系証券会社勤務の恋人・田久保紀子。
小説家への夢に挫折した同僚・ニムロッドこと荷室仁。……
やがて僕たちは、個であることをやめ、全能になって世界に溶ける。「すべては取り換え可能であった」という答えを残して。 ……
「すごく好きです。胸がつまって泣きそうになりました。」――島本理生さん
(TBS系毎週土曜日あさ9:30~放送中「王様のブランチ」より )
【芥川賞選考委員絶賛、選評より】
「地上から塔の頂上へと、軽々と読者を運んでいく垂直の跳躍力こそがこの作家最大の魅力である。」――吉田修一さん
「ここには小説のおもしろさすべてが詰っている。」――山田詠美さん
【各メディアで書評続々掲載中】
朝日新聞、讀賣新聞、毎日新聞、日経新聞、東京新聞、京都新聞、産経新聞、赤旗、共同通信、週刊朝日、週刊新潮、東京新聞、ダ・ヴィンチ…。

マーダーズ
文芸(単行本)
救えるだろか。僕を殺人犯だと知っている君を。この街には複数の殺人者がいる。彼らが出会うとき、法では裁き得ない者たちへの断罪が始まる――。大藪賞作家が現代を舞台に描く、圧倒的犯罪小説!
デビュー2作目『リボルバー・リリー』でいきなり大藪賞受賞!
ミステリー界唯一無二の才能が放つ、圧倒的犯罪小説!
この街には複数の殺人者がいる。
彼らが出会うとき、法では裁き得ない者たちへの断罪が始まる――
ストーカに襲われる女性を助けた夜から、商社マン・阿久津清春の日常は狂い始める。
ブラウンの瞳と褐色の肌を持つその女、柚木玲美は言った「あなたが殺人犯だと知っています」。
十七歳の夏、清春は人を殺していた。誰にも知られず――。
意図的に清春に近づいた玲美は、その「事実」と引き換えに、母の死の真相と行方不明の姉の捜索を依頼する。
パートナーとなるのは、かつて実兄の殺害容疑をかけられた組対五課の刑事・則本敦子。彼女もまた、過去の事件の証拠を玲美に握られていた。
異様な関係で結ばれた三人の捜査は、いくつかの未解決事件を掘り起こし、やがて社会に潜む、起こしてはならない者たちを呼び寄せてしまう……。
この10年で日本全体の殺人認知件数は1万288。検挙率の平均は98%。単純計算で206人の殺人犯が捕まっていないことになる。
また、年間約17万人が死因不明の異状死として届けられるが、解剖に回されるのはわずか12%。
およそ15万の「異状死体」が、詳しく調べられないまま死因を特定されている。
イギリスでの解剖率は約40%、アメリカで約60%、北欧では90%を超えるところもあり、他の先進国と比べてこの数値は異様に低い。
つまり、この国では多くの「死」が見逃されている可能性がある――

次の人、どうぞ!
文芸(単行本)
嫌われる勇気を持つ女性だけが出世する? 老年と中年の母娘旅行はストレス満載? セックスレス不倫に悩む女性が急増中? 「#me too」はセクハラ史を変える? 平成が終わり、新しい時代が始まる今。自ら区切りをつけ、声をあげる女性たちの姿から、私たちの生き方を見直す大人気エッセイ!
性の主導権が女性に移ったことに感心し、高齢者施設を自分で決める老年女性の姿に感慨を覚え、平成最後の年に引退する歌姫の姿に感動する。
嫌われる勇気を持つ女性だけが出世する? 老年と中年の母娘旅行はストレス満載? セックスレス不倫に悩む女性が急増中? 「#me too」はセクハラ史を変える?
平成が終わり、新しい時代が始まる今。自ら区切りをつけ、声をあげる女性たちの姿から、私たちの生き方を見直す大人気エッセイ!

逃げろ、手志朗
文芸(単行本)
幕末、京の街を守護する会津藩士・古畑手志朗は、父親を何者かに惨殺された。呆然とする手志朗に、会津藩の仲間たちは仇討ちのため新撰組に加盟するよう勧める。そこは、野獣のごとき猛者どもが血の雨を降らせる、とんでもないブラックな集団だった。道場の稽古で叩きのめされ、夜の飲み会は慣れぬ花街。ひとを斬ったこともないのに市中巡邏で浪人と対決。泣きそうになりながら走り回る手志朗の前に、ひとりの少女があらわれた……
やべーぜ、新撰組!
剣よりも学問が好きな会津藩士がいつの間にやら新撰組に。
そこは荒くれ者の吹きだまり。脱走が死を意味する出口なしの牢獄だった――。
<内容紹介>
幕末、京の街を守護する会津藩士・古畑手志朗は、父親を何者かに惨殺された。呆然とする手志朗に、会津藩の仲間たちは仇討ちのため新撰組に加盟するよう勧める。流されるままに新撰組隊士となった手志朗。そこは、野獣のごとき猛者どもが血の雨を降らせる、とんでもないブラックな集団だった。道場の稽古で叩きのめされ、夜の飲み会は慣れぬ花街。ひとを斬ったこともないのに市中巡邏で浪人と対決。泣きそうになりながら走り回る手志朗の前に、ひとりの少女があらわれた……。
幕末の京でモテまくる新撰組の中で、地味な下女に惚れた会津武士の不器用な恋の行方は?

東京パパ友ラブストーリー
文芸(単行本)
パパ友どうしの恋。きみとなら、地獄も怖くなかった。有田豪と鐘山明人は、同じ保育員に子どもを預けている。互いに顔見知り程度だったが、ある日、明人はLINEで豪を飲みに誘う。「お互いイクメンとして妻の悪口を言い合おうよ」と。その晩、ゲイ不倫という地獄の蓋が開いたのだったーー。ミソジニー、嫉妬、仕事ができない焦り、不公平感……ゴーギャンになりきれなかった男たちの思いが炸裂し、疾走する!
パパ友どうしの恋。
ゴーギャンにはなれない、おまえも、俺も。一度きりの人生を、後悔して生きていく。後悔したことさえ忘れて。
有馬豪と鐘山明人は、同じ保育員に子どもを預けている。とはいえ、豪はファンドマネージメントのCEOで多忙を極めているため、朝、娘の亜梨を保育園に送っていくだけ。対して明人は、妻の美砂がタレント議員でこれまた多忙のため、ワンオペ、育児かつ家事全般を請け負っている。
互いに顔見知り程度だったが、ある日、明人はLINEで豪を飲みに誘う。「お互いイクメンとして妻の悪口を言い合おうよと」。その晩、ゲイ不倫という地獄の釜の蓋が開いたのだったーー。
これは復讐なのか? 完璧な妻に対して、自分より稼ぐ妻に対しての。
ミソジニー、嫉妬、仕事ができない焦り、不公平感……ゴーギャンになりきれなかった男たちの思いが炸裂し、疾走する!

鬼子の歌 偏愛音楽的日本近現代史
文芸(単行本)
各紙誌絶賛。朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、共同通信、週刊文春、週刊新潮、群像、週刊読書人、週刊金曜日ほかで続々紹介。
芸術は政治から自由だと思っているのはその時代だけである。(略)彼らの生きた時代が彼らの音楽にこれほど深く浸透しているとは、との思いを禁じ得ない。読み応えのある傑作評論である。――三浦雅士(毎日新聞3/24)
幅広い好奇心と博覧強記でなる著者にしか著せない本であろう。(略)14名の日本人クラシック作曲家たちの名曲にまつわる論考が収められた大著だが一気に読ませる。――佐伯一麦(朝日新聞3/2)
奇書、である。(略)正直私はここでとりあげられる作品の半分も聴いたことはない。しかし本書を読んでいるうちに、これらが自分の大好きな曲であったかのような気になってきた。批評の究極のマジックである。――岡田暁生(共同通信)
まず対象とする作品、作家への「愛」がある。(略)そこから時代の精神、また、対象となる当人達でさえ「そういう事なのか……」と恐らくは唸らせてしまうであろう眼力の鋭さに読者は圧倒されてしまう。――新垣隆(週刊文春4/4号)
「クラシック音楽」で読む日本の近現代100年。山田耕筰、伊福部昭、黛敏郎、三善晃――。怒濤の近現代を生きた音楽家の作品を辿りながら、この国の歩みに迫り、暴き、吠える。鬼才の本気に刮目せよ! ある時は西洋列強に文明国と認められるため。ある時は戦時中の国民を奮闘させるため。きわめて政治的で社会的で実用的な面がある「音楽」。政治思想史家にして音楽評論家である著者が、14の名曲から近現代史を解説する。

神の島のこどもたち
文芸(単行本)
1952年。高校2年生のカミは、神戸に行った幼なじみを想いながらも、家族や友人と沖永良部島で暮らしていた。しかし、いつまで経っても島は米政府の統治下に置かれたまま、復興が進み豊かになっていく日本本土から分離されている。カミたち島民は、悲願である本土への復帰を訴えるため、活動を始めるが――。

スイート・マイホーム
文芸(単行本)
長野の冬は長く厳しい。インストラクターの賢二は、1台のエアコンで家中を暖められる「まほうの家」を購入する。ところが、その家に引っ越した直後から奇妙な現象が起こり始める。我が家を凝視したまま動かない友人の子ども。赤ん坊の瞳に映るおそろしい影。地下室で何かに捕まり泣き叫ぶ娘。想像を絶する恐怖の連鎖は、賢二の不倫相手など屋外へと波及し、ついに関係者が怪死を遂げる……。第13回小説現代長編新人賞受賞作。
狂気に迫りおおせた作品。――朝井まかて
最後の1ページ、ここまでやるか。――石田衣良
ここまでおぞましい作品に接したのは初めてだ。――伊集院 静
読みながら私も本気でおそろしくなった。――角田光代
情動の底の底にある不安感を刺激される。――花村萬月
選考委員、全員戦慄。
第13回小説現代長編新人賞受賞作。
長野の冬は長く厳しい。スポーツインストラクターの賢二は、一軒のモデルハウスに心を奪われる。「まほうの家」という売り文句がついたその家は、たった1台のエアコンで家中を同じ温度で暖めることができた。寒がりの妻と娘のためにも、真剣に購入を考え始める賢二だったが、実家のことが気にかかる。年老いた母と、引きこもりの兄。二人を古い実家に残し、新しい家を買っていいものか。意を決して母に相談するが、意外にもすんなり納得してくれた。
「いつも監視されているから、隠しておくのも大変なんだ」
わけがわからない兄の言動は気になるものの、賢二は家を建てる決心をする。
1年半後、新居は完成し、新しい家族も生まれた賢二は幸せの絶頂にいた。ところが、その家に引っ越した直後から奇妙な現象が起こり始める。我が家を凝視したまま動かない友人の子ども。赤ん坊の瞳に映るおそろしい影。地下室で何かに捕まり泣き叫ぶ娘――。想像を絶する恐怖の連鎖は、賢二の不倫相手など屋外へと波及していき、ついに関係者の一人が怪死を遂げる。
ひたひたと迫り来る悪夢が、賢二たち家族の心を蝕んでいく……。
圧倒的な恐怖で選考委員を驚愕させた、「イヤミス」を超える、世にもおぞましい「オゾミス」誕生!

酔象の流儀 朝倉盛衰記
文芸(単行本)
越前の名門、朝倉家で軍奉行を務める朝倉宗滴は、能登撤退戦で15歳の若者と出会う。のちの山崎吉家だ。吉家は敗戦の中で心が壊れ、言葉を失っていた。責任を感じた宗滴は吉家を手元に置き、親子のように接する。だが吉家24歳のとき、実父の謀反が露見し打ち首に。宗滴は所領半分と引き換えに吉家を救う。時が経ち、命の恩人であり父親代わりであった宗滴が病没する。後事を託された吉家は、朝倉家を守ることを固く誓うが……。
越前の名門、朝倉家。七代当主・孝景のころ、軍奉行を務める朝倉宗滴は生涯初めての敗北を喫する。能登深くに攻め入るも味方の裏切りに遭い、総崩れとなった。その撤退戦の中で宗滴は15歳の若者と出会う。のちの山崎吉家だ。吉家は敗戦の惨劇を目の当たりにして心が壊れ、言葉を失っていた。責任を感じた宗滴は吉家を手元に置き、親子のように接する。その後、仏門修行を経て周りの民とも打ち解け、吉家はついに言葉を取り戻す。だが、吉家24歳のとき、思わぬ災難が降りかかる。実父・祖桂が謀反を企てて露見し、打ち首となったのだ。宗滴は所領半分と引き換えに吉家を救う。時が経ち、朝倉家当主は父・孝景の後を継いだ義景の代になる。軍事は宗滴に、政務は従兄の朝倉景鏡に委ねられた。宗滴は加賀に攻め入り、一揆勢を次々に討ち果たしていった。だがついに陣中に倒れ、後事を吉家に託した。また、育成していた吉家以外の四将にも加賀侵攻の継続を指示したうえで病没する。命の恩人であり父親代わりであった宗滴の遺命に従い、吉家は朝倉家を守ることを固く誓う。が、のちに将軍となる足利義秋の保護、織田信長の畿内進出、宗滴門下・五将内の対立、そして当主・義景の気紛れと、時代の波に翻弄された名門朝倉家の土台は根底から揺らぎ始めていた。そこで吉家が打った秘策とは!

うつくしい繭
文芸(単行本)
空港も鉄道もない、ラオスの奥地の辺鄙な村。そこに佇む瀟洒なホテルのような施設に、世界中から選ばれた者たちが訪れる。コクーン・ルームで記憶の奥深くにアクセスし、その人に最も必要なものを見せてくれる<トリートメント>という施術を受けるために。心に深く傷を負った私は、レモネードという名前を与えられ、客室係の仕事をはじめるが……。表題作「うつくしい繭」をはじめ、愉悦に満ちた文章が、あなたを魂の旅に誘う。
東ティモール、死者の<声>を聞く少女アニータ。ラオスの山奥、親友と婚約者に裏切られたレモネード。インド、兄のためにガンの特効薬を探しに来た中瀬。日本、南西諸島出身のみほ子の実家で不思議なガラス玉を見つけたミサキ。四人の女性が、自らの五感を全開にするとき、世界はつながる。
◆メディア、評論家から絶賛の嵐!◆
日経新聞「目利きが選ぶ3冊」北上次郎氏(2019年1月7日)
女性の魂の遍歴を美しく
https://r.nikkei.com/article/DGKKZO40102200X10C19A1BE0P00?s=3
朝日新聞「好書好日」(2019年1月28日)
「声高には語られないけれど、美しく生きてたり、大変な思いをして生きてたりする人の物語を書いていきたい」
https://book.asahi.com/article/12089861
毎日新聞 文芸時評「私のおすすめ」倉本さおり氏(2019年1月30日)
「言葉の力のみずみずしさが官能的に光る」
https://mainichi.jp/articles/20190130/dde/014/070/004000c
NEWSポストセブン「BOOK STAND」碇本学氏(2019年1月30日)
「多層な現実、過去、未来、幻想、自然、時間、空間、次元のイメージを読者に喚起させ想像させることができる小説家だと思う」
https://www.news-postseven.com/archives/20190118_850492.html
本の雑誌「新刊めったくたガイド」大森望氏(2019年2月号)
★★★★「プリースト《夢幻諸島》連作を思わせるエキゾチシズムと身体性の融合が特徴」
週刊金曜日「きんようぶんか」長瀬海氏(2019年3月15日号)
「アジアの幻想的な風景が、新人小説家とは思えない巧みな筆致で、そこに描かれている」
小説推理「今月のベスト・ブック」森下一仁氏
「かすかに甘い炭酸水をごくごくと飲み干すような快感があります」

羅針盤は壊れても
文芸(単行本)
大丈夫だ、まだ、大丈夫なはずだ――。中卒、日雇いバイト暮しの北町貫多は、23歳を迎えて自身の人生の敗北を決定的に覚えるようになっていた。その彼の唯一の慰めは田中英光の私小説の復読であり、やがて冴えない日々の中で藤澤清造の著作にも出会う。そして貫多は、自らも私小説を書いてみるのだが――。生命力あふれる生活不能者の儚い希望とあえなき挫折を描く、最新の孤狼私小説集。表題作と「陋劣夜曲」、他二篇を再録。
【上製函入りの豪華レトロ仕様/8ページの特別折込み付録に、幻の掌篇「一隅の夜」を収録!】
負の日々を無為に送る貫多は、なぜ「私小説」を書き始めたのか?
惨めで不様だが不屈でもある、その出発点を刻む傑作
大丈夫だ、まだ、大丈夫なはずだ――
中卒、日雇いバイト暮しの北町貫多は、二十三歳を迎えて自身の人生の敗北を決定的に覚えるようになっていた。
その彼の唯一の慰めは田中英光の私小説の復読であり、やがて冴えない日々の中で藤澤清造の著作にも出会う。
そして貫多は、自らも私小説を書いてみるのだが――。
生命力あふれる生活不能者の儚い希望とあえなき挫折を描く、最新の孤狼私小説集。表題作と「陋劣夜曲」に加え、現在品切れとなっている「廃疾かかえて」「瘡瘢旅行」の二篇を再録。

病むからこそ、死があるからこそ、分かること、人と分かちあうことがある。 いのちの値段 医療と費用を巡る50の物語
文芸(単行本)
読売新聞朝刊看板連載医療ルネサンスにおいて、読者からの大反響によって一年半にわたる長期特集となったシリーズ「いのちの値段」を書籍化。命に値段はつけられないが、患者が生きるための費用と受けられる医療には格差や社会の歪みが現れる。なかにし礼さんのがんとの闘い、陽子線治療から浮かびあがる先進医療と標準治療の問題。ノーベル賞受賞で話題の新薬オプジーボの高額医療費のジレンマ…。市井の患者たちの物語。

前立腺歌日記
文芸(単行本)
ドイツ在住の詩人が飄々と綴った「闘病小説」。長年ミュンヘンで暮らす「私」は、ある日、前立腺がんと診断された。 手術、リハビリセンターでの3週間、その後の放射線治療、そして得たものは、臍の下の空洞と……。
がんの話がこんなに面白くてよいのだろうか…。 ドイツ・ミュンヘン在住の詩人が飄々と綴った「闘病小説」。
ドイツでのがんの宣告、手術、リハビリ訓練、放射線治療、そして得たものは、臍の下の空洞と…。
柴田元幸氏推薦――「前立腺を除去してみれば、おくのほそ道、ダンテの宇宙。詩と散文の、どこか怪しげな、にもかかわらず(否、だからこそ)胸に迫る融合。」

されど私の可愛い檸檬
文芸(単行本)
こだまさん(『夫のちんぽが入らない』)推薦! 「食い入るように読みました。誰かの「理想」になんかならなくていい。トロフィーを床に叩き付けて、信じた人と生きていくだけ」2ヵ月連続作品集刊行、2冊目家族篇。舞城王太郎が描く「家族」の愛、不思議、不条理。問答無用で「大切」な家族との、厄介で愛おしいつながりを、引き受け生きる僕らの小説集。
こだまさん(『夫のちんぽが入らない』)推薦! 「食い入るように読みました。誰かの「理想」になんかならなくていい。トロフィーを床に叩き付けて、信じた人と生きていくだけ」
2ヵ月連続作品集刊行、2冊目家族篇。舞城王太郎が描く「家族」の愛、不思議、不条理。
姉の棚子は完全無欠。その正しさは伝染するようで、周りもみんないい人ばかり。でもそれって怖くない? 幸福の陰に潜む狂気を描く。「トロフィーワイフ」 妻からの突然の告白に僕は右往左往。幼い娘、無神経な義母、存在感の薄い義父。小さな家族の形が揺らぎだす。「ドナドナ不要論」 「やりたい」仕事ははっきりしてる。だけど何故かうまく「できない」。だって選ぶのって苦しいじゃないか?「されど私の可愛い檸檬」
問答無用で「大切」な家族との、厄介で愛おしいつながりを、引き受け生きる僕らの小説集。

草々不一
文芸(単行本)
江戸時代をこよなく愛する著者が描く、武家の人生の諸相。
仇討ち、学問、侍の就活、嫁取り、剣術、罪と罰……。
身分に縛られ、役目に忠実であらねばならなかった武士の暮らしにも、喜怒哀楽に満ちた人の情は流れている。練達の筆がすくい上げる、きらびやかな宝玉のごとき八つの物語。江戸の庶民を描いた『福袋』と対をなす、時代小説短編集。