講談社現代新書作品一覧

国税局査察部24時
国税局査察部24時
著:上田 二郎
講談社現代新書
手の込んだ脱税が増えていく一方、マルサを希望する若手税務職員が減ったと言われて久しい。彼ら「職人」たちは、いかにして脱税を嗅ぎ取り、その端緒を掴み、大口かつ悪質の脱税を暴いていくのだろうか? マルサの男に狙われる人・会社の特徴とは?刑事さながらの張り込みや尾行、強制調査によって脱税者をとっちめる、マルサの男たちのドラマが今、幕を開ける。 国税局査察部、通称マルサ。闇に潜んでいる資金に目を光らせ、時に経済社会の網の目をすり抜けようとするカネを引きずり上げるため、資金警察とも呼ばれている。 このマルサにまつわる話は、すべてが極秘である。 国税職員には国家公務員としての守秘義務と、国税通則法で定めた守秘義務の二重の制約があり、重い罰則が定められているからだ。そのため、国税職員は自分が携わった事案を誰にも話さずに墓場まで持っていく。 だがしかし、マルサの仕事が世に知られないのは、あまりにもったいない。もっと世に知られてよいはずだ、そう私は思う。 その理由の一つは、マルサの仕事を示すことで、「悪いヤツら」に立ち向かう使命感を読者と共有でき、それが結果として、悪いヤツらを排除する原動力となるからである。 「国税の最後の砦」と呼ばれ、しばしば嫌われ役となるマルサたちも、元をただせばサラリーマン集団だ。サラリーマンだからこそ、日頃から重税感を抱いている(あなたも重い税負担に不満を抱いていないだろうか)。 そしてマルサは、税制の不公平ぶりを他のサラリーマンよりもずっと知っている。きっちり源泉徴収されているサラリーマンの中でも、税に関するスペシャリストだからこそ、税を免れる者に対して強い敵意を燃やし、時に家族を犠牲にしながらも、日本の税制を守るというモチベーションがマルサにはある。 租税正義の実現のため、安月給で歯を食いしばって頑張っている「マルサの男」の姿を知ることで、脱税は社会公共敵であるということを思い返してほしい。 マルサが職人として、いかにして脱税の端緒を掴み、接触せずに大口、悪質の脱税を暴いていくのか? 刑事さながらの張り込みや尾行によって脱税を暴く、内偵調査のスリルをこれから伝えていきたい。 そのために、本書は実話に基づきながらも、刑事ドラマを見ているかのように、なるべく読みやすく脱税事件を追ったつもりだ。 脱税者の悪い手口の数々や、それを追うマルサのひたむきな姿を読み終える頃には、知らぬ間に、とっつきにくい税制についての理解が深まっているだろう(税制についての理解をさらに深められるよう、各話終わりごとに税に関するコラムも付記している)。  ――著者より
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幸福の哲学 アドラー×古代ギリシアの智恵
幸福の哲学 アドラー×古代ギリシアの智恵
著:岸見 一郎
講談社現代新書
幸福であることを願わない人はいないはずなのに、なぜ、ほとんどの人は幸福感を得ることができないのか? アドラー心理学と専門のギリシア哲学の知見を基に深く、深く考え抜いた上での著者の最終回答がここに。幸福になるための鍵は、ちょっとした気づき、視点の転換にある。人間が幸福になるための有益なヒントが満載。「本書を読めば、幸福はどこか遠くに探しに行かなくても、初めからここにあったことがわかるでしょう」。  本当の幸福とは何か? どうすれば、人は幸福になれるのか? 母親の突然の死、父との不和、自身の死の淵からの生還の体験など、生と死をめぐる様々な体験を契機に、著者の岸見一郎氏はこの問題について、永らく考えをめぐらせてきました。もともとギリシア哲学の研究者であった著者がアドラー心理学に出会ったのも、この問題の追求の途上のことでした。  本書は、そのような著者の個人的な体験と、ギリシア哲学、アドラー心理学など、人間の幸福に関する歴史上の深い考察を総合した結論としての本格的な幸福論です。  さまざまな哲学書を渉猟した結果、哲学者で幸福な生涯を送った者は、ほぼ皆無であることに著者は気づきます。そして思いました「よし、では自分が幸福な哲学者になろう」その結果については、ぜひ本書をお読み頂きたいと思います。  幸福であることを願わない人はいないはずなのに、なぜ、ほとんどの人は幸福感を得ることができないのでしょうか? この問題について長く、深く考え抜いた上で、あるとき、ふと著者は気づきました、幸福になるための鍵は、ちょっとした気づき、視点の転換にあるのではないか、と。著者の考えの道筋をたどりながら本書を読みすすんでいけば、あなたにも、幸福はどこか遠くに探しに行かなくても、初めからここにあったことがわかるでしょう。
電子あり
織田信長の城
織田信長の城
著:加藤 理文
講談社現代新書
本書は、現段階で判明する、小牧山城、岐阜城、安土城の姿を、文献史料や発掘調査資料等から検討し、確実な部分と不明確な箇所を再確認し、その真実の姿を明らかにしようとするものである。小牧山城から始まる新たな城づくりによって信長は何を城に求め、城はどう変化したのか。統一政権樹立に向けて、城をどう利用しようとしたのか。金箔瓦の使用や天守建築の規制・許認可等、戦国の覇王がめざした城づくりのすべてを解き明かす。 小牧山城、岐阜城、安土城―― のちに天皇に対し、改元と譲位を要求した織田信長が、 「権力の象徴」に込めていた政治的意図とは!? ---- 南蛮マントを羽織り、颯爽と佇む高貴な美男。 風貌は、長身で痩せ形、色白で面長、薄い髭と甲高い声―。 これがほぼ一般に定着している 戦国の覇王・織田信長のイメージではないだろうか。 実際、NHK大河ドラマ、映画等映像で描かれる信長は、 ほぼこのイメージを踏襲している。 この信長像を創り上げたのは、長興寺や神戸市立博物館に残る肖像画、 宣教師ルイス・フロイスのこと細かな描写からであった。 戦国の世を統一に導いただけでなく、巨大な水堀に囲まれ、 あたりを睥睨するかのように聳え立つ天守のある城のイメージを 造り上げたのもまた、信長であった。 従来、安土城こそが近世城郭の嚆矢で、以後の城郭建築の礎と考えられてきた。 だが、近年の発掘調査の進展や城郭研究の深化によって、 信長はすでに永禄六年(一五六三)の小牧山築城段階から、 城の革命に乗り出そうとしていたことが明らかになってきた。 本書は、現段階で判明する、小牧山城、岐阜城、安土城の姿を、 文献史料や最新の発掘調査資料等から検討し、 確実な部分と不明確な箇所を再確認し、 その真実の姿を明らかにしようとするものである。 小牧山城から始まる新たな城づくりによって 信長は何を城に求め、城をどう変化させたのか。 統一政権樹立に向けて、城をどう利用しようとしたのか。 金箔瓦の使用や天守建築の規制・許認可を含む、 信長の城郭政策の具体的内容に踏み込むことによって、 戦国の覇王がめざした城づくりのすべてを解き明かす。 ---- 【本書のおもな内容】 序章  尾張統一以前の城 第1章 守護所・清須への入城 第2章 すべては小牧山城から始まった 第3章 政治機能を拡充させた岐阜城 第4章 畿内掌握のために築かれた城 第5章 統一のテーマパーク安土城 第6章 信長の城郭政策 終章  信長による統一政権の姿
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本物の名湯ベスト100
本物の名湯ベスト100
著:石川 理夫
講談社現代新書
温泉ファンが納得して、温泉地選びの参考にしてもらえるような、客観的指標を五つ設定。それは「源泉そのものを評価する指標」「源泉の提供・利用状況を評価する指標」「温泉地の街並み景観・情緒を評価する指標」「温泉地の自然環境と周辺の観光・滞在ソフトを評価する指標」「温泉地の歴史・文化・もてなしを評価する指標」。読み進めるうち、どんな効果・効能が見込まれ、どんな満足感が得られるかなどが、明確にわかる!  「名湯○○選」とか「名湯の宿ベスト○○」といった、名湯選びや広い意味での温泉ランキングをテーマにした書籍には、大きな問題点が三つあった。  第一には、その多くが温泉地選びというよりは、温泉宿選びに偏っていたこと。  温泉宿選びイコール温泉地選びではない。宿選びに終始する風潮をこれ以上蔓延させては、温泉地というもののトータルで奥深い魅力や歴史を重ねて培われた存在意義、ましてや〈名湯〉を理解するには決して至らない。  二番目の問題は、温泉のセレクション本がいったい、どのような客観的な基準、説得力ある根拠をもって選んだのかわからないこと。名湯の宿選び本の類も、多くは選ぶ基準が明確ではない。著者の主観や嗜好、ときには当の宿とのつながりから選んでいるケースがある。  三番目の問題は、選ばれた名湯(宿) と言うのに、それを裏付ける、肝心の温泉そのものにかかわる基本データすらきちんと記載されていないこと。説得力ある根拠、検証過程が示されていないのである。  こうしたこれまでの問題点をふまえ、多くの読者、温泉ファンが納得して、温泉地選びの参考にしてもらえるような、温泉地を評価し、ランク付けするのに客観的な指標をまずきちんと明示した。  そして同時に、温泉地全体にかかわる源泉数、すべての泉質、泉温、pH、総湧出量、湧出状況(自然湧出・掘削自噴・噴気造成・動力揚湯の各状況表示)の基本温泉データをできるだけ正確に調べた。  具体的には、温泉地を評価する客観的な指標を、次のように五つ設定した。  一 源泉そのものを評価する指標  二 源泉の提供・利用状況を評価する指標  三 温泉地の街並み景観・情緒を評価する指標  四 温泉地の自然環境と周辺の観光・滞在ソフトを評価する指標  五 温泉地の歴史・文化・もてなしを評価する指標  本当の温泉ファンが納得するランキングを読み進めるうち、名湯はどこにあって、どんな効果・効能が見込まれ、どんな満足感が得られるかなどが、明確にわかってくるだろう。と同時に、「あの温泉にはこんな楽しみ方もあったのか」「次の休日には、この温泉に行って見ようかな」などと思いを巡らせられるだろう。
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親の介護をする前に読む本
親の介護をする前に読む本
著:東田 勉
講談社現代新書
親の介護は切実な問題だが、深刻な問題だけに、どうしても目を背けがち。その結果、突然、年老いた親が介護が必要になる局面になってから、家族は否応なく怒濤の介護生活に突入する。介護の悲劇を避けるには、必ず訪れる「その日」の前に、準備をしていく以外に方法はない。本書は介護業界に精通した介護ライターが書き下ろした、介護家族のための超入門書だ。ありそうでなかった、家族のための「介護の教科書」。必読の一冊 親の介護は切実な問題だが、深刻な問題だけに、どうしても目を背けがち。その結果、突然、年老いた親が介護が必要になる局面になってから、家族は否応なく怒濤の介護生活に突入する。事前に十分な準備をしておけば、質の高いケアを実施している施設に入所させることもできるが、何も準備がなければ、選択の余地なく、入所可能な施設に入れざるを得ない。しかし一見きれいな施設であっても、劣悪なケアしかできない施設も多い。介護施設に入所後、短期間で状態が悪化し、病院に転院、そのまま寝たきり生活という悲惨なケースも少なくない。こうした悲劇を避けるには、介護家族が必ず訪れる「その日」の前に、準備をしていく以外に方法はない。本書は介護業界に精通した介護ライターが書き下ろした、介護家族のための「超」入門書だ。ありそうでなかった、家族のための「介護の教科書」。必読の一冊だ。
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ジャニーズと日本
ジャニーズと日本
著:矢野 利裕
講談社現代新書
ジャニーズ事務所が創始されたのは一九六二年。すでに五〇年以上の年月が経っている。ジャニーズは、その長い歴史のなかで、多くの魅力的な男性アイドルを輩出してきた。戦後日本の芸能史を通じて、つねにアイドル事務所のトップとして君臨しているのがジャニーズに他ならない。なぜこれほどまでに、ジャニーズに日本人は心をつかまれてしまっているのだろうか。新たな切り口で読み解く戦後アイドル論。 ジャニーズとは何なのか? どうして日本人はこれほどまで、ジャニーズタレントに魅せられてきたのか? ジャニ―喜多川氏が日本で芸能を志したのは、終戦後すぐ。 「ジャニ―喜多川」とは、芸名ではなく本名であり、彼は正真正銘のアメリカ人。時代をつかむタレントを数々生み出してきました。 ですが、アイドル冬の時代が90年代初頭に訪れます。そこで、新たな装いでこれまでのアイドル性を打破してできてたのが、SMAP。 本書は、ジャニーズがどんな音楽を生み出し、人気を博していったのかを時代ごとに丹念に追い、戦後の大衆文化史を読みなおします。 ここで詳しくは語れませんが、SMAPは解散してもしなくても、SMAPであり続けてほしい。そんな願いが込められた一冊です。
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米中戦争 そのとき日本は
米中戦争 そのとき日本は
著:渡部 悦和
講談社現代新書
中国軍は、あなどれない。日本は必ず巻き込まれる。はたして勝者は? 自衛隊元最高幹部が、「台湾」「南沙諸島」「尖閣」「南西諸島」の4つのシナリオを用いて米中戦争・日中紛争を正面から論じた初の本。日本はいま、この時代に何をなすべきなのか? 【内容紹介】 中国軍は、あなどれない。日本は必ず巻き込まれる。はたして勝者は? 自衛隊元最高幹部が、「台湾」「南沙諸島」「尖閣」「南西諸島」の4つのシナリオを用いて米中戦争・日中紛争を正面から論じた初の本。日本はいま、この時代に何をなすべきなのか? 【編集担当より】 どちらかと言うと、自分は政治的にはセンターレフトだと思っているのですが、交戦規定もあやふやな状態で自衛隊が紛争地に派遣される可能性が高い現行の状態は絶対におかしいと感じています。そして、尖閣諸島を中国の艦船・航空機が侵犯するたびに、私は同じことを思うのです。「万が一、中国側が発砲してきたら海上保安庁や自衛隊はどうするんだろう」と――。「もしも、その時が来たら、日本はどうするのか」という視点や意識が、この国には圧倒的に足りないと思います(平和すぎるからなのかもしれませんが……)。 本書『米中戦争 そのとき日本は』は、「台湾」「南沙諸島」あるいは日本の「尖閣」や沖縄本島を含む「南西諸島」で米中・日中間で紛争(戦争)が勃発した際に「何が起こるのか」を、自衛隊元最高幹部が本格的に分析した初めての本となります。著者の渡部悦和氏は、かつて陸上自衛隊東部方面総監を務め、日本だけでなく米軍・中国軍の実情にも精通する、我が国を代表する軍事・戦略のエキスパートです。 「戦争が始まれば、米軍は中国軍のミサイル攻撃を避けるために、いったん日本から兵器や武器を引きあげる」「ミサイル戦・宇宙戦では中国軍と米軍の実力は互角」「中国の尖閣諸島への侵攻は『漁民』を装った準兵士集団が襲ってくる」などといった衝撃的な分析・可能性が本書では語られます。さらに、著者はこう警告します。「核戦争までエスカレートしない形で、米国と中国が“ふとしたきっかけ”から戦争状態に陥るケースは十分に想定されます。しかも、米国と中国が交戦状態に入れば、米軍基地を抱える日本は否応なく戦争に巻き込まれる可能性が高いのです」 専門用語はできるだけ少なくし、図表を約60枚使用することで、軍事にあまり興味がない方でもわかりやすく読める本を目指しました。戦争は真っ平御免ですが、これからのことを考えると、この問題、考えないわけにはいかないのではと思います。(HA)
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ヒットの崩壊
ヒットの崩壊
著:柴 那典
講談社現代新書
激変する音楽業界、「国民的ヒット曲」はもう生まれないのか? 小室哲哉はどのように「ヒット」を生み出してきたのか? なぜ「超大型音楽番組」が急増したのか? 「スポティファイ」日本上陸は何を変えるのか? 「ヒット」という得体の知れない現象から、エンタメとカルチャー「激動の時代」の一大潮流を解き明かす。テレビが変わる、ライブが変わる、ビジネスが変わる。業界を一変させた新しい「ヒットの方程式」とは──。 激変する音楽業界、「国民的ヒット曲」はもう生まれないのか? ●宇多田ヒカルの登場はJ-POPをどう変えたのか? ●小室哲哉はどのように「ヒット」を生み出してきたのか? ●いきものがかり・水野良樹が語る「ヒットの本質」とは? ●オリコンは「AKB商法」をどう受け止めているのか? ●なぜ「超大型音楽番組」が急増したのか? ●「スポティファイ」日本上陸は何を変えるのか? ●なぜBABYMETALは世界を熱狂させたのか? ●SMAP解散発表で広がった購買運動の意味とは? 「ヒット」という得体の知れない現象から、エンタメとカルチャー「激動の時代」の一大潮流を解き明かす。 テレビが変わる、ライブが変わる、ビジネスが変わる。 業界を一変させた新しい「ヒットの方程式」とは…? 【目次】 ■第一章 ヒットなき時代の音楽の行方 「音楽不況」は本当か?/10年代の前提条件/AKB48とSNSの原理/「共通体験」がキーを握るなど ■第二章 ヒットチャートに何が起こったか 「音楽は特典に勝てない」/オリコンの未来像/ビルボードが「複合チャート」にこだわる理由/カラオケから見える10年代の流行歌/ヒット曲が映し出す「分断」など ■第三章 変わるテレビと音楽の関係 東日本大震災が変えたテレビと音楽の歴史/「入場規制」が人気のバロメーター/「メディアの王様」ではなくなった/『ASAYAN』以降の空白など ■第四章 ライブ市場は拡大を続ける 「聴く」から「参加する」へ/「みんなで踊る」がブームになった時代/スペクタクル化する大規模ワンマンライブ/メディアアーティストがライブの未来を作るなど ■第五章 J-POPの可能性──輸入から輸出へ はっぴいえんどのイノベーション/洋楽に憧れない世代の登場/なぜカバーブームが起こったか/「過圧縮ポップ」の誕生/中田ヤスタカが作る次の「東京」など ■第六章 音楽の未来、ヒットの未来 音楽を“売らない”新世代のスター/ロングテールとモンスターヘッド/小室哲哉の見出す「音楽の未来」/unBORDEの挑戦/水野良樹が語る「ヒットの本質」/音楽シーンの未来など
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日米開戦と情報戦
日米開戦と情報戦
著:森山 優
講談社現代新書
真珠湾攻撃から75年。戦争に至る不毛な現実を描く、決定版!1日に20通以上の外交暗号を解読しあう熾烈な日米英インテリジェンス戦争。ローズヴェルト、チャーチルら指導者が生の情報に触れることで強まる対日対決姿勢。松岡洋右外相に翻弄され、陸軍・海軍内の組織利害対立で指導力を発揮できない日本の中枢部――。エリートたちはなぜ最悪の決定を選んだのか? 真珠湾攻撃から75年。戦争に至る不毛な現実を描く、決定版! 1日に20通以上の外交暗号を解読しあう熾烈な日米英インテリジェンス戦争。ローズヴェルト、チャーチルら指導者が生の情報に触れることで強まる対日対決姿勢。松岡洋右外相に翻弄され、陸軍・海軍内の組織利害対立で指導力を発揮できない日本の中枢部――。エリートたちはなぜ最悪の決定を選んだのか? ・日米間に具体的な争点がなかったにもかかわらず、なぜ戦争に突入したのか? ・南部仏印進駐が選択された経緯とは? ・アメリカの対日輸出管理策はなぜ全面禁輸になったのか? ・日本の玉虫色の政策決定システムとは? ・陸海軍を翻弄した松岡の戦略の弱点とは? ・官僚制の序列を無視しがちなアメリカ・ローズヴェルト大統領下の政策決定システムとは? ・イギリス商船オートメドン号の機密文書、ハルビン情報は日本でいかに利用されたか? ・日本の「国策要綱」が解読された最悪のタイミングとは? ・ハルは暫定協定案をなぜ諦めたのか? ・アメリカは真珠湾攻撃を知っていたのか?・・・・・・ 話題作『日本はなぜ開戦に踏み切ったか』の著者が、日米英の情報戦と政策決定の実態を丁寧に追い、日米戦争の謎に迫る!
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老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路
老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路
著:野澤 千絵
講談社現代新書
 私たちは、「人口減少社会」なのに「住宅過剰社会」という不思議な国に住んでいます。右肩上がりに空き家は増え続け、15年後には3戸に1戸が空き家になってしまうにもかかわらず、都市部では相変わらず超高層マンションが林立し、郊外では無秩序に戸建て住宅地の開発が続いています。住宅過剰社会は住みにくい「まち」の原因です。あなたは最近、自分の「まち」が住みにくいと感じることはないでしょうか?  私たちは、「人口減少社会」なのに「住宅過剰社会」という不思議な国に住んでいます。  住宅過剰社会とは、世帯数を大幅に超えた住宅がすでにあり、空き家が右肩上がりに増えているにもかかわらず、将来世代への深刻な影響を見過ごし、居住地を焼畑的に広げながら、住宅を大量につくり続ける社会のことです。  空き家が右肩上がりに増え続け、15年後には3戸に1戸が空き家になってしまうにもかかわらず、都市部では相変わらず超高層マンションが林立し、郊外では無秩序に戸建て住宅地の開発が続いています。  多くつくられ過ぎた分譲マンションは、入居者が減ってしまうと、管理が杜撰になってゆき、スラム化などの治安の悪化を呼びかねません。戸建ての空き家もまた害虫などが住みつき、周りの住環境を悪化させてしまうでしょう。  かたや、住宅地が無秩序に広がると、それだけ新しい水道などのインフラや公共施設が必要になり、そのために多額の税金が費やされます。    このままでは私たちが「まち」に支払う税金の負担がかさむ一方で、住環境は悪化の一途をたどるという末路が待ちうけるのです。  最近、自分の「まち」が住みにくいと感じることはないでしょうか?  住みにくいと感じるとしたら、それは実は、住宅過剰社会が生み出しているのかもしれません。 【本書の内容】 第1章 人口減少社会でも止まらぬ住宅の建築  1.つくり続けられる超高層マンションの悲哀 2.郊外に新築住宅がつくり続けられるまち 3.賃貸アパートのつくりすぎで空き部屋急増のまち 第2章 「老いる」住宅と住環境 1.住宅は「使い捨て」できるのか? 2.空き家予備軍の老いた住宅 3.分譲マンションの終末期問題 4.住環境も老いている~公共施設・インフラの老朽化問題 第3章 住宅の立地を誘導できない都市計画・住宅政策 1.活断層の上でも住宅の新築を「禁止」できない日本 2.住宅のバラ建ちが止まらない 3.都市計画の規制緩和合戦による人口の奪い合い 4.住宅の立地は問わない住宅政策 5.住宅過剰社会とコンパクトシティ 第4章 住宅過剰社会から脱却するための7つの方策
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すごい「会話力」
すごい「会話力」
著:齋藤 孝
講談社現代新書
会話力とは人間の「総合力」である。意識をすれば上達も早い。質の高い情報交換をし、運と気が上昇する究極の日本語活用法を伝授する。ベースとして、オープンなバディとマインドを作ること。瞬時に相手と打ち解ける姿勢を持つこと。座を温めることがビジネスや地域社会等あらゆる状況で求められていることへの配慮が挙げられる。古典や名著に親しむ、新聞を読む習慣の大切さ、侮れない「後輩力」の指導まで会話力の守備範囲は広い 現代人は「会話」をすることで人間関係が成り立っている。「会話力」とは人間の「総合力」とも言える。その「会話力」の磨き方と秘訣を伝授する。ビジネスパーソンのみならずSNSに頼っている若い世代にも必携の書。以下そのポイントを列挙する。 その1・「人との接し方」対人関係を良好に保つには、まず自分を整えることが大事。 その2・瞬間的に「打ち解ける」ためには意識の集中も必要となる。現代では、「メンタル」を整えておくことが、能力(仕事力・学力)以上に大切なこととなる。 その3・田中角栄のように1対100でも1対1のように「情を通いあわせる」ことができる。また寅さんのように自分のペースで人の懐に入っていける。 その4・オープンなボディにオープンなマインドは宿る。「会話身体」をつくろう! その5・自分をオープンにする勇気をもつ。 その6・英語でコミュニケーションをすることもある。世界中のどこにいっても「打ち解ける」習慣を身につける。 その7・「感じがいい」とは能力の一つである。 その8・「場をあたためる」こともビジネスシーンなどで様々な状況で求められる能力である。 その9・「会話力」 の基本は古典・名著にある。 その10・究極の「会話力」とは日本語活用法である。
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不要なクスリ 無用な手術 医療費の8割は無駄である
不要なクスリ 無用な手術 医療費の8割は無駄である
著:富家 孝
講談社現代新書
病院、医者の都合で、何も知らない患者がどれだけおカネも健康寿命も損をしていることか! 医師として、病院経営者として、病院や老後施設の裏も表も知り尽くした著者が、おカネの面を中心に、健康に長生きするための基礎知識をすべて教えます。 知らない人だけが金銭的にも、健康寿命的にも損をするのがいまの医療の世界です。 病院の都合にまかせて勧められるままに、手術を受けたり、クスリを飲んだり、検査を受けても、健康寿命が延びるとは限りません。 著者は医師、病院経営の成功と失敗を経験、病院と医者の世界の裏側まで精通した医療ジャーナリスト。自ら大病を克服したことで、「健康寿命」を伸ばし「大往生」するための知識・情報を、一般人が余りにも持っていないことに思い至り、本書を執筆しました。 医者に勧められても、飲む必要のないクスリ、受ける必要のない手術を明らかにし、健康寿命を延ばし、無駄な医療費を使わないための基礎知識を披露します。 病院の事情を知り、捨てる勇気を持てば、いつまでも健康に長生きできるはず!
電子あり
井伊直虎 女領主・山の民・悪党
井伊直虎 女領主・山の民・悪党
著:夏目 琢史
講談社現代新書
2017年大河ドラマの主人公はリアル「もののけ姫」だった!戦国の世、なぜ女性が領主となったのか? なぜ近世期、彼女は忘れ去られたのか?母系社会から男性中心の徳川幕府へ。自然から都市民たちの文明へ。仏神の力を借りたカリスマから、異端視される存在へ――、遠州の山里を生きた直虎は、消えゆく中世的世界の象徴だった! 時代の転換期を生きた女城主の宿命を気鋭の研究者が描きだす。 2017年大河ドラマの主人公はリアル「もののけ姫」だった! 戦国の世、なぜ女性が領主となったのか? なぜ近世期、彼女は忘れ去られたのか? 母系社会から男性中心の徳川幕府へ。 自然から都市民たちの文明へ。 仏神の力を借りたカリスマから、異端視される存在へ―― 遠州の山里を生きた直虎は、消えゆく中世的世界の象徴だった! 時代の転換期を生きた女城主の知られざる宿命を気鋭の研究者が描きだす一冊。
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現代美術コレクター
現代美術コレクター
著:高橋 龍太郎
講談社現代新書
草間彌生、村上隆、奈良美智、会田誠、山口晃……他に類を見ない、多数の重要な日本現代アートを有する高橋コレクション。全国でコレクション展を毎年開催するほど、日本の文化・芸術への貢献は多大なものです。難しいと言われる現代アートの魅力を高橋コレクションの作品から解説し、アートを見極めるコツを教えます。また、美術業界の世界潮流や、文化行政についてなど、コレクターだからこそわかるアートシーンへも提言します。 草間彌生、村上隆、奈良美智、会田誠、山口晃…… 他に類を見ない、多数の重要な日本現代アートを有する高橋コレクション。全国でコレクション展を毎年開催するほど、日本の文化・芸術への貢献は多大なものです。 高橋コレクションの魅力溢れるアート作品を解説しながら、 難しいと言われる現代アートの魅力とは何か? アートを見極めるコツとは? 間違えない現代アートの購入の仕方とは? といった、これらの素朴な疑問に答えます。 また、美術業界の世界潮流や、中国に負けている日本の文化行政についてなど、コレクターだからこそわかるアートシーンへも提言も。
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げんきな日本論
げんきな日本論
著:橋爪 大三郎,著:大澤 真幸
講談社現代新書
30万部超『ふしぎなキリスト教』でおなじみ、ふたりの社会学者が、痛快無比に語り尽くした「新・日本史」! 土器、古墳、ひらがな、源氏物語、日本刀、安土城、国学……なぜ日本人は、かくもユニークな文化を生み出せたのか? 日本史にまつわる疑問18個を真剣に議論することで、日本の特異さやおもしろさ、現代に生きる日本人の「由来」がどんどんわかる。それによって、私たちは自信を取り戻して元気になれる!  皆さん、お待たせしました!  30万部超『ふしぎなキリスト教』でおなじみ、ふたりの社会学者が、痛快無比に語り尽くした「新・日本史」の登場です。  土器、古墳、ひらがな、源氏物語、日本刀、安土城、国学……なぜ日本人は、かくもユニークな文化を生み出せたのでしょうか?  日本史にまつわるそもそもの疑問18個を真剣に議論することで、日本そのものの特異さやおもしろさ、現代に生きる日本人の「由来」が、どんどんわかってきます。  そしてそれによって、自己を見失っていると感じる人でも、自信を取り戻して元気になれるのです! 「本書は、日本の歴史をテーマにする。  でも、ふつうの歴史の本とは、まるで違う。  歴史上の出来事の本質を、社会学の方法で、日本のいまと関連させる仕方で掘り下げるからだ。本書を読み進むにつれて、読者のみなさんは、まったく見違えるような新鮮な世界が、目の前に開けて行くのを感じられるだろう。  それは、著者の二人にとっても同様である。橋爪大三郎がまず、18の疑問を用意した。そして、好敵手・大澤真幸と論じあった。二人にとってこの対談は、わくわくする刺戟的な体験だった。誰も(たぶん)考えたことのないようなことを、たくさん語ることができたからである。  そう、本書は、日本列島で起こったあれこれの出来事が、人類史のなかでどういう意味をもつのか、普遍的な(=世界の人びとに伝わる)言葉で、語ろうと する試みである。」――「まえがき」より
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ピアニストは語る
ピアニストは語る
著:ヴァレリー・アファナシエフ
講談社現代新書
本書は、昨年、二〇一五年の来日の折に、東京で収録された、世界的ピアニストが初めてこれまでの人生と芸術を振り返った貴重な証言の書籍化です。ソ連時代の暗鬱な空気の中でのモスクワ音楽院での修業の日々。国際音楽コンクールのプレッシャーと優勝の喜び。国を捨てる決意を固めるまで。そして亡命決定の瞬間のスリル。さまざまな苦難の時を乗り越えた一人の芸術家が語る人生の軌跡と芸術哲学! クラシック音楽の「鬼才」として熱狂的なファンを持つヴァレリー・アファナシエフ。本書は、昨年、二〇一五年の来日の折に、東京目白の松尾芭蕉ゆかりの日本庭園、蕉雨園で収録された、世界的ピアニストが初めてこれまでの人生と芸術を振り返った貴重な証言の書籍化です。 ソ連時代の暗鬱な空気の中でのモスクワ音楽院での修業の日々。国際音楽コンクールのプレッシャーと優勝の喜び。国を捨てる決意を固めるまで。そして亡命決定の瞬間のスリル。さらにはベートーベン、フルトヴェングラーを始めとする愛する音楽について。 さまざまな苦難の時を乗り越え、今や「鬼才」から「最後の巨匠」へと変貌を遂げた至高の芸術家が、自らの内面に分け入り、人生の軌跡と芸術哲学を縦横無尽に語ります。
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マンション格差
マンション格差
著:榊 淳司
講談社現代新書
35年前に購入したマンションの売却査定額が3200万円と800万円……何が運命を分けたのか!? ◆知っておきたいマンションの真実◆デベロッパーの正体/築30年なのに新築時価格より高い物件/民泊は資産価値にマイナス?/劣悪な立地をごまかす仕掛け/タワーマンションにうごめく見栄と嫉妬/マンション「廃墟化」シナリオ→それでも「マンションを買う」意味とは? ◆あなたのマンションは「勝ち組」「負け組」?◆ いまから35年前、都心に勤務する30代のサラリーマン二人が、 それぞれマンションを購入した。価格はともに4000万円前後。 35年ローンを完済させたこのAさんとBさんが、 いずれ将来は高齢者施設に入ることを想定し、 自宅マンションの売却査定額を それぞれ不動産仲介業者に出してもらった。すると…… Aさんのマンションは3200万円だったのに対し、 Bさんのマンションは800万円だった。 何が運命を分けたのか!? ----- いまあなたが住んでいるマンション、 これから住むかもしれないマンション、 親から譲り受けて何とかしなければならないマンション、 子供から購入のために資金援助を求められているマンション、 ……それらのマンションを「格差」の視点で見つめるとどうなるのか? 現在居住中のマンションが、近隣のマンションと比べて 優位に立つために、いまからできることとは? ----- ◆知っておきたいマンションの真実◆ ・デベロッパーの正体 ・築30年なのに新築時価格より高い物件 ・民泊は資産価値にマイナス? ・劣悪な立地をごまかす仕掛け ・タワーマンションにうごめく見栄と嫉妬 ・マンション「廃墟化」シナリオ ----- ◆本書のおもな内容◆ 第1章 マンションのブランド格差を考える―最初に格差をつけるのはデベロッパー 第2章 管理組合の財政が格差を拡大させる―大規模修繕工事「割高」「手抜き」の実態 第3章 価格が落ちない中古マンションとは―市場はいかにして「格付け」するのか 第4章 マンションの格差は「9割が立地」―将来性を期待「できる」街と「できない」街 第5章 タワーマンションの「階数ヒエラルキー」―「所得の少ない低層住民」という視線 第6章 管理が未来の価値と格差を創造する―理事会の不正は決して他人事ではない 第7章 マンション「格差」大競争時代への備え―賃貸と分譲を比較検討する 特別附録 デベロッパー大手12社をズバリ診断
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憲法という希望
憲法という希望
著:木村 草太,対談:国谷 裕子
講談社現代新書
「憲法は日々を生きる私たちの味方です。しかし、私たちがそれをうまく使いこなさなければ、憲法を活かすことはできません」気鋭の憲法学者が憲法の歴史・理念を分かりやすく解説し、人権問題や地方自治など、現実の社会問題に対して、憲法をどのように使い活かすのかを語る。また、NHK「クローズアップ現代」元キャスター・国谷裕子氏との憲法対談も収録。「憲法」がより身近になる、日本国民必読の一冊。 「憲法は日々を生きる私たちの味方です。しかし、私たちがそれをうまく使いこなさなければ、憲法を活かすことはできません」 気鋭の憲法学者が憲法の歴史・理念を分かりやすく解説し、選択的夫婦別姓問題や、地方自治など、現実の社会問題に対して憲法をどのように使い活かすのかを語る。 また、2016年5月に行われた、NHK「クローズアップ現代」元キャスター・国谷裕子氏との憲法対談を収録し、さらに深く憲法の本質に踏み込む。 「憲法」がより身近になる、日本国民必読の一冊。
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田中角栄 昭和の光と闇
田中角栄 昭和の光と闇
著:服部 龍二
講談社現代新書
東京一極集中の是正、「限定的改憲論」、「日中裏安保」、石油・エネルギーをめぐる資源外交、北方領土問題の解決……角栄が夢見た「日本の未来」 東京一極集中の是正、「限定的改憲論」、 「日中裏安保」、石油・エネルギーをめぐる資源外交、 北方領土問題の解決……角栄が夢見た「日本の未来」 ---------- 本書のおもな内容 序章  一五歳の上京――「理研は俺の大学だった」 第1章 大陸体験と初当選 第2章 保守本流、そして最強の建設族 第3章 政界の中枢へ――「二つのハシゴ」 第4章 「汚れ役」の天下取り――『日本列島改造論』 第5章 首相の八八六日――屈辱の「列島改造論」撤回 (1) 田中構想と日中国交正常化 (2) ヨーロッパ歴訪――エネルギーと北方領土 (3) 石油危機と資源外交 (4) 金脈問題 第6章 誤算と油断――ロッキード事件 第7章 「闇将軍」と「田中支配」 終章  失意の晩年――角栄が夢見た「日本の未来」
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〈情報〉帝国の興亡 ソフトパワーの五〇〇年史
〈情報〉帝国の興亡 ソフトパワーの五〇〇年史
著:玉木 俊明
講談社現代新書
情報を制する国家が覇権を獲得する!17世紀オランダの活版印刷、19世紀イギリスの電信、20世紀アメリカの電話――、世界史上のヘゲモニー国家は、情報革命の果実を獲得することで、世界の中核となった。しかし、インターネットがもたらしたのは、中核なき世界だった!ソフトパワーの500年の歴史を辿りながら、「近代世界システム」の誕生から終焉までを描きだす一冊。 情報を制する国家が覇権を獲得する! 17世紀オランダの活版印刷、19世紀イギリスの電信、20世紀アメリカの電話――、世界史上のヘゲモニー国家は、情報革命の果実を獲得することで、世界の中核となった。しかし、インターネットがもたらしたのは、中核なき世界だった! 情報の非対称性がなくなっていく近世から、情報の不安定性が激しさを増す現代まで、ソフトパワーの500年の歴史を辿りながら、「近代世界システム」の誕生、興隆、終焉を描きだす一冊。
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