講談社文庫作品一覧

空を見上げる古い歌を口ずさむ
講談社文庫
20年前、兄が言ったんだ。「誰かが<のっぺらぼう>を見るようになったら呼んでほしい――」。みんなの顔が<のっぺらぼう>に見える――。息子がそう言ったとき、僕は20年前に姿を消した兄に連絡を取った。家族みんなで暮らした懐かしいパルプ町。桜咲く<サクラバ>や六角交番、タンカス山など、あの町で起こった不思議な事件の真相を兄が語り始める。懐かしさがこみ上げるメフィスト賞受賞作。(講談社文庫)
20年前、兄が言ったんだ
「誰かが<のっぺらぼう>を見るようになったら呼んでほしい――」
みんなの顔が〈のっぺらぼう〉に見える――。息子がそう言ったとき、僕は20年前に姿を消した兄に連絡を取った。家族みんなで暮らした懐かしいパルプ町。桜咲く〈サクラバ〉や六角交番、タンカス山など、あの町で起こった不思議な事件の真相を兄が語り始める。懐かしさがこみ上げるメフィスト賞受賞作!

清水義範ができるまで
講談社文庫
超個性派作家が語る自らの過去から現在。驚きの発想がここに! ーー斬新な発想を駆使し、ユーモア、SF、歴史ものなど、数多くのジャンルの小説を執筆し続ける著者の素顔とは? 幼少期の読書体験から、作家を目指した経緯、そして小説の創作法まで、すべてを明かす。唯一無二のマルチ作家による、自伝的エッセイ集。創作落語「お天気屋」、小説「添乗さん」も収録。

小説 大きな玉ネギの下で
講談社文庫
あの名曲に秘められたせつなさあふれる物語
1985年、北関東の県立高校3年生木島夕子は、都内の予備校生・辻島衆二と文通を始めた。手紙の言葉だけを頼りに純真な恋を育てた2人は、共通のファンであるロックバンドの武道館公演の席で初めての待ち合わせをするが――。爆風スランプの名曲「大きな玉ねぎの下で」に秘められたせつなさあふれる物語。

ST 警視庁科学特捜班 黒の調査ファイル
講談社文庫
ST黒崎が沈黙を破るとき――男は、語らず、動く。
歌舞伎町の連続発火事件と中国マフィア抗争の裏
携帯のワンクリック詐欺に遭った役者志望の男が、チャイニーズマフィアの名を騙り、悪徳業者に逆襲を謀る。そのマフィアのボスは、歌舞伎町の覇権を巡り別組織と暗闘を繰り広げていた。そして歌舞伎町での連続放火事件に出動したST――絡まる謎に“沈黙の男”黒崎が動く! 「色シリーズ」、堂々のラスト。

平成ジャングル探検
講談社文庫
エロスと欲望渦巻く「大歓楽都市」東京! 盛り場から見た東京ーー性の王国「歌舞伎町」、疑似恋愛の街「銀座」、ルーマニアがよく似合う「錦糸町」、安吾も呻いた魔界「上野」、性活とシネマで賑わう「渋谷」……。東京の12の盛り場に分け入り、ときには高級クラブからデリヘルまで。歓楽街の成り立ちと今の容貌を捉えつつ、得体の知れないメガロポリス東京の実態に迫る!

女薫の旅 愛と偽り
講談社文庫
受験直前、才媛の躯が疼く。大学入試直前、大地は校内一の才媛・藤森千里から誘われる。受験に集中したい彼女は体を重ねることを望む……。バレンタインに後輩の酒井真世に呼ばれた大地は、春休みに入院する彼女と、退院後のキスを約束する。いっぽうで、その母・真貴子の欲望も知る。誠実に生きたい――葛藤のなか大地が選ぶ道とは。人気爆発シリーズ第16弾! (講談社文庫)
受験直前、才媛の躯が疼く。
病弱な娘を見舞う母もまた――。
大学入試直前、大地は校内一の才媛・藤森千里から誘われる。受験に集中したい彼女は体を重ねることを望む……。バレンタインに後輩の酒井真世に呼ばれた大地は、春休みに入院する彼女と、退院後のキスを約束する。いっぽうで、その母・真貴子の欲望も知る。誠実に生きたい――葛藤のなか大地が選ぶ道とは。

新装版 列藩騒動録(下)
講談社文庫
暗愚な藩主、重臣の抗争 財政破綻にお家は揺れる
「ぼくはこの人物を歴史家が言うほどには買わない」――随所に自らの解釈、主観を差し挟みつつ、武士気質、執拗な謀略、幕府との対立、家臣の権力争いなど、複雑に絡み合ったお家騒動の真実を作者は紐解いていく。仙石、生駒、檜山、宇都宮、阿波に勃発した諸騒動の顛末を、豊富な資料の元に鮮やかに再現。

新装版 列藩騒動録(上)
講談社文庫
種々多様なお家騒動が江戸時代、諸大名を襲った
江戸時代の初期から、封建諸大名の家には様々なお家騒動が発生した。綿密な時代考証を展開しながら、単純な善玉・悪玉の対立抗争という視点を排し、島津、伊達、黒田、加賀、秋田、越前、越後の諸藩における騒動の核心をリアルに生き生きと描く。迫り来る危機の中、個性豊かな人物群が乱舞する史伝文学の傑作。

最後の生贄
講談社文庫
米国ベストセラー作家初上陸!
20年前の忌まわしい記憶 続発する不可解な死
ブラッドとブリジットは双子の兄妹。離婚したばかりのブリジットは上院選に出馬する兄の選挙戦を手伝い各地を飛び回っていた。そんな折、2人の周囲で続発する不可解な死。それは高校時代に起こった忌まわしい事件へと繋がって――。目まぐるしいストーリー展開で魅了する米国ベストセラー作家の初邦訳スリラー。
全米を魅了する、スピード感溢れる傑作スリラー!
●ページをめくるたびに、新たな戦慄に襲われる。(シアトル・ポスト紙)
●信じられないほど高いレベルでサスペンスが続いていく。オブライエンの最高傑作。(ザ・ミッドウエスト・ブックレビュー)
●想像力豊かに、巧みに描かれた作品。あなたの読書リストに加えるべきだ。(タイムズ・レコード・ニュース)

ペーパームービー
講談社文庫
才能豊かで、人格の美しい人。
めったにいない、そんな人。
也哉子ちゃんのこと。
――(リリー・フランキー)
私はハゲシイ家族愛の中で育ってきました。父・内田裕也、母・樹木希林、そして本木雅弘と前人未踏のピュアな結婚。メクルメク日々、清らかな親愛に満ちた人生を綴れば、それは大切なシーンがつながるペーパームービー。19歳で書いた初めてのエッセイ集に、10年後、母との映画共演を果たした近況を加筆。

おブスの言い訳
講談社文庫
「だって忙しくて」「でもゆとりがないの」……。なに言ってるの? 言い訳の数だけブスになる! それなのに、身にも心にもダレが生まれ、見た目の個人差が激しくなるのが「おブス期」。ここが、大人の女性が迷い込む、人生の分かれ道! メディアで活躍中のファッション・エキスパートが贈る、「オバ」にならないための愛のムチ。美と幸せを呼び込む意識のツボ、教えます! あなたの未来は「姫」?「おば」?

チルドレン
講談社文庫
活字離れのあなたに効く、小説の喜び
ばかばかしくも、恰好よい、伊坂幸太郎が届ける「5つの奇跡」
「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々――。何気ない日常に起こった5つの物語が、1つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。

新装版 殺しの掟
講談社文庫
梅安へ連なる、暗黒時代小説の傑作。
法の裁きの届かぬ悪を、闇から闇へと葬る仕掛人。その元締、音羽の半右衛門の元を訪れた伊勢屋勝五郎は、以前にも「殺し」を頼んできた相手だった。半右衛門は、手練の西村左内に仕事を任せるが……。表題作「殺しの掟」含む、江戸の暗黒を描き、仕掛人・藤枝梅安シリーズの先駆けとなる秀作9編を収録。

ショートショートの広場(19)
講談社文庫
「大胆意外」な快感に前頭葉がグ~ラグラッ
わずか2800字以内の小宇宙に込められた脱日常の世界観。切れ味鋭く毒気たっぷり、はたまたトボケた味わい、ホラーなゾクゾク感も楽しめる。短編小説のマエストロ・阿刀田高氏がお奨めする、ワサビの効いた傑作63編に、全作品の選評も収録。おもしろさ凝縮の人気定番シリーズ第19弾。〈文庫オリジナル〉

亡き母や
講談社文庫

鮮血のヴァンパイヤー 九鬼鴻三郎の冒険(1)
講談社文庫
暴走集団〈マッドライダーズ〉を率いる九鬼鴻三郎(くきこうざぶろう)は、その圧倒的な力を買われ右翼結社・三兵会にスカウトされる。虚飾に満ちた社会を破壊し東京を廃墟にすることを渇望する九鬼は、暴力と陰謀の荒野に身を投じる。『ヴァンパイヤー戦争(ウォーズ)』の超人戦士はいかに生まれ、覚醒したのか!? <『ヴァンパイヤー血風録』改題>(講談社文庫)
心底に獣棲まう戦士 覚醒と飛翔!
徹底した破壊への衝動を胸に、暴力と陰謀の荒野へ――!
暴走集団〈マッドライダーズ〉を率いる九鬼鴻三郎(くきこうざぶろう)は、その圧倒的な力を買われ右翼結社・三兵会にスカウトされる。虚飾に満ちた社会を破壊し東京を廃墟にすることを渇望する九鬼は、暴力と陰謀の荒野に身を投じる。『ヴァンパイヤー戦争(ウォーズ)』の超人戦士はいかに生まれ、覚醒したのか!? <『ヴァンパイヤー血風録』改題>

生まれる森
講談社文庫
失った恋と、再生 少女時代の終わり
失恋で心に深い傷を負った「わたし」。夏休みの間だけ大学の友人から部屋を借りて一人暮らしをはじめるが、心の穴は埋められない。そんなときに再会した高校時代の友達キクちゃんと、彼女の父、兄弟と触れ合いながら、わたしの心は次第に癒やされていく。恋に悩み迷う少女時代の終わりを瑞々(みずみず)しい感性で描く。

創竜伝(13) 噴火列島
講談社文庫
竜堂4兄弟とあの猛女が手を組んだ?
歴史的妙手が炸裂!
時空を超える激闘の末に現代日本へ帰ってきた竜堂4兄弟。だが、富士山大噴火による首都機能マヒという惨状に乗じて、邪悪な意志を隠そうともしない複数の敵が待ち受ける。中でも最凶の相手、小早川奈津子とは、ナント歴史的和解が成立!? 驚愕の新展開から一瞬も目が離せない。人類と地球の明日はどっちだ!

FUTON
講談社文庫
『蒲団』読む人、書く人、生きた人。百年という時間
日系の学生エミを追いかけて、東京で行われた学会に出席した花袋研究家のデイブ・マッコーリー。エミの祖父の店「ラブウェイ・鶉町店」で待ち伏せするうちに、曾祖父のウメキチを介護する画家のイズミと知り合う。彼女はウメキチの体験を絵にできるのか。近代日本の百年を凝縮した、ユーモア溢れる長編小説。

白兎が歌った蜃気楼 薬屋探偵妖綺談
講談社文庫
なぜ、どうして人間を殺してはいけないの?
“座敷童子”が殺意を抱く
家に取り憑いた何かを祓う依頼を受け、座木(くらき)をにわか霊媒師にして現地へ向かった薬屋探偵たち。セキュリティシステムに守られた山中の大邸宅には不穏な空気が満ちており、涸れ井戸の出火を口火として一族に続々と容赦ない殺意が襲いかかる。凶行の犯人は本当に“座敷童子”なのか?心を震わす、シリーズ第6弾。