講談社文庫作品一覧

「新党」盛衰記
講談社文庫
政治改革と金権体質打破を呼号しては国民に一瞬の希望と深刻な幻滅を与えた数々の「新党」。離合集散は政界の常とはいえ、その姿はあまりにも哀しい。総選挙で小泉自民党が圧勝した今こそ、個々の政治家の過去の軌跡を検証する必要がある。新自由クラブから国民新党まで、永田町を舞台の愛憎劇。
憶えていますか? あんな党、こんな党……
あの議員は昔ここにいた!
新自由クラブ・日本新党・さきがけ・新生党・みらい・太陽党・民政党etc.
政治改革と金権体質打破を呼号しては国民に一瞬の希望と深刻な幻滅を与えた数々の「新党」。離合集散は政界の常とはいえ、その姿はあまりにも哀しい。総選挙で小泉自民党が圧勝した今こそ、個々の政治家の過去の軌跡を検証する必要がある。新自由クラブから国民新党まで、永田町を舞台の愛憎劇。<文庫書き下ろし>

赤緑黒白
講談社文庫
色鮮やかな塗装死体 美しく悽愴な連続殺人
鮮やかな赤に塗装された死体が、深夜マンションの駐車場で発見された。死んでいた男は、赤井。彼の恋人だったという女性が「犯人が誰かは、わかっている。それを証明して欲しい」と保呂草(ほろくさ)に依頼する。そして発生した第2の事件では、死者は緑色に塗られていた。シリーズ完結編にして、新たなる始動を告げる傑作。

憂い顔の童子
講談社文庫
作家・長江古義人(ちょうこうこぎと)は、息子のアカリとともに四国の森に帰った。長江の文学を研究するアメリカ人女性ローズが同行する。老いた古義人の滑稽かつ悲惨な冒険は、ローズが愛読する『ドン・キホーテ』の物語に重なる。死んだ母親と去った友人の「真実」に辿りつくまで。『取り替え子(チェンジリング)』から続く、長編3部作の第2作。
小説家、「ドン・キホーテ」と森へ帰る。
作家・長江古義人(ちょうこうこぎと)は、息子のアカリとともに四国の森に帰った。長江の文学を研究するアメリカ人女性ローズが同行する。老いた古義人の滑稽かつ悲惨な冒険は、ローズが愛読する『ドン・キホーテ』の物語に重なる。死んだ母親と去った友人の「真実」に辿りつくまで。『取り替え子(チェンジリング)』から続く、長編3部作の第2作。

クリスマス・ボックス
講談社文庫
どこかに忘れてきてしまったものが、この箱の中にきっとある!
「本当に大切なものを見つけました」――女優・黒木瞳さん
ひょんなことから、老婦人の住む豪奢な館に移り住むことになった「わたし」は、ある日、屋根裏部屋で美しい小箱を見つける。その箱に隠されていた秘密とは?「人生でいちばん大切なものは何?」永遠の問いへの答えが告げられる、まさにその時……。雪が降り積む天使像に、世界が涙した感動のベストセラー。
クリスマス・ボックスの奇跡の起源がなんであったにせよ、わたしにとってもっとも大切なのは、箱の中が空(から)であるということと、クリスマス・ボックスがわたしの前に現れたあのクリスマス・シーズンの思い出なのである。――<本文より>

深川黄表紙掛取り帖
講談社文庫

アンの娘リラ
講談社文庫
愛のために生き続けてほしい。胸が痛い、いくさの悲しみーーアンの子どもたちは成長し、末娘のリラだけを残してグレンの村を離れ、進学することになった。しかし、世界大戦が始まり、<炉辺荘>と牧師館の「男の子」たちは、ヨーロッパ西部戦線へつぎつぎに出征していく。リラの日記とともに、母親と少女たちの止むことのない不安と悲しみが綴られる。講談社だけの完訳版「赤毛のアン」シリーズ、全10巻の8

刺客の花道
講談社文庫
忠臣蔵の死に損ないが江戸の闇を斬る! 吉良家の用心棒であった朽木主膳(くちきしゅぜん)は正念場の赤穂浪士討ち入り当夜、女の家で一夜を過ごし、武士の面目を失った。賭場の主小吉に拾われた主膳には、闇の刺客の道しかなくなった。対するは、娘を庇う手負いの大道武芸者を餌食にする棒術の悪僧、生類憐みの世に人喰い犬を嗾(けしか)ける悪旗本。主膳に死に場所はあるか? (講談社文庫)
忠臣蔵の死に損ないが江戸の闇を斬る!
吉良家の用心棒であった朽木主膳(くちきしゅぜん)は正念場の赤穂浪士討ち入り当夜、女の家で一夜を過ごし、武士の面目を失った。賭場の主小吉に拾われた主膳には、闇の刺客の道しかなくなった。対するは、娘を庇う手負いの大道武芸者を餌食にする棒術の悪僧、生類憐みの世に人喰い犬を嗾(けしか)ける悪旗本。主膳に死に場所はあるか?

抵抗論
講談社文庫
「抵抗3部作」完結!
暴走するアメリカ、そして日本。愚かな時代に戦いを挑む言葉――
反人間の時代におくる最も熱い論考第3弾。9・11事件からイラク占領、自衛隊派兵……マスメディアは戦争を防ぐどころか追認して支えてきた。そして今後立ち上がるであろう真のカタストロフィ……。かつてないスピードで凶相を呈する世界情勢に、激しく怒り、反応してきた「抵抗3部作」が、ついに完結。

汚れた翼(下)
講談社文庫
10年前に飛び立ったセスナ機が運んできた驚愕の真実!
元刑事の墜落遺体に翻弄されるハリマンたち捜査班。時を経て、殺人鬼もまた「高飛び」しようとしている。
エドガー賞受賞作家本領発揮の傑作サスペンス。
10年前の殺人事件と担当刑事・ルフェーヴルの失跡。有能だが孤独な捜査官が操縦するセスナ機は、容疑者に買収されているとの疑惑とともに山中に消えたままだった。残骸の発見がもたらした意外な真相とは。MWA賞受賞作『骨』のヒロインの夫、ハリマンを新たな探偵役に据えた、ジャン・バークの真骨頂!

汚れた翼(上)
講談社文庫
新ヒーロー誕生!MWA賞受賞作家の真骨頂
――「エドガー賞に輝く巨編『骨』のあとの期待に見事に応えてみせた」<ワシントン・タイムズ>
子供2人とともに船旅を終えた裕福な実業家が惨殺された。犯歴のある地元のギャングに容疑がかかるが、捜査に当たった一匹狼の刑事、ルフェーヴルは真相を明らかにせぬまま自家用セスナで失跡。10年後、墜落した機体が発見され、ハリマン刑事らの再捜査が始まる。MWA賞受賞の前作を超えた傑作サスペンス!

武蔵と五輪書
講談社文庫
凡俗を超越した達人の心技の妙。現代人に最高の処世訓ーー生涯60余度の真剣勝負に勝ち続けた宮本武蔵が、「二天一流」の奥儀を後世に残すために記した「五輪書」。兵法の世界のみにあらず、人生全般にわたる処世訓と読める、普遍の広がりをみせる練りぬいた名著述である。この、宮本武蔵の心と技を、剣道三段の津本陽がわかりやすくときあかす、極めつきの現代語訳。

総門谷R 白骨篇
講談社文庫
失魂の仲間と殺し合う超伝奇シリーズ哀切の新展開。無残に踏み殺された聆雲(りょううん)の仇を討つべく、総門谷のある早池峰山(はやちねさん)に向かった和気諒(わけのあきら)たち。そこで出会ったのは、冥界の王によって肉体のみを甦らせられた聆雲だった。魂を失い魔童児となった仲間が、白骨女となった怨魔シバとともに諒たちを襲う。ベストセラー作家が放つ伝奇SFの傑作シリーズ、哀切の第4幕。(講談社文庫)
失魂の仲間と殺し合う超伝奇シリーズ哀切の新展開
無残に踏み殺された聆雲(りょううん)の仇を討つべく、総門谷のある早池峰山(はやちねさん)に向かった和気諒(わけのあきら)たち。そこで出会ったのは、冥界の王によって肉体のみを甦らせられた聆雲だった。魂を失い魔童児となった仲間が、白骨女となった怨魔シバとともに諒たちを襲う。ベストセラー作家が放つ伝奇SFの傑作シリーズ、哀切の第4幕。

勇気凜々
講談社文庫
雇われの身で終わるつもりはない――武田光司は「10年にひとりの逸材」といわれた放送局を退職、妻子とも別居した。台湾との取引には失敗したが、持ち前の粘りと人脈を活かし自転車業界で独立。イトーヨーカ堂での販路を開拓し、経営者として人間として成長していく。働く人すべてにエールを送る実名企業小説。
これまで描いたなかで最も魅力的な経営者のひとり――高杉良
新天地で自己実現させた男の「夢」の軌跡
雇われの身で終わるつもりはない――武田光司は「10年にひとりの逸材」といわれた放送局を退職、妻子とも別居した。台湾との取引には失敗したが、持ち前の粘りと人脈を活かし自転車業界で独立。イトーヨーカ堂での販路を開拓し、経営者として人間として成長していく。働く人すべてにエールを送る実名企業小説。

真夏の葬列
講談社文庫
彼女は赤い花が好きだった。守は美知の柩の上に赤いバラを手向けた。北池袋の小さなバーは、妹・佐知の店になった。美知を自殺にまで追い込んだのは、誰か?美知を愛していた冬生も、真相に行き着いた守も、半殺しの目に遭う。このまま尻尾を巻くのか、男として生きるのか!?青春ハードボイルドの傑作!
愚かでも無謀でも突っ走るしかなかった
彼女は赤い花が好きだった。守は美知の柩の上に赤いバラを手向けた。北池袋の小さなバーは、妹・佐知の店になった。美知を自殺にまで追い込んだのは、誰か?美知を愛していた冬生も、真相に行き着いた守も、半殺しの目に遭う。このまま尻尾を巻くのか、男として生きるのか!?青春ハードボイルドの傑作!

女薫の旅 色と艶と
講談社文庫
夢に見た女性と出逢う。彼女は運命の人なのか。「昨日の夜中、あなたのことを夢に見たんです」。修学旅行先の京都で出逢った東京の女子高生・岡本由美は、山神大地の“運命の人”なのか。先輩のお母さん、奈津江は離婚を考えはじめた。同級生・淳子は大人の女の体になった。そして、由美と修善寺で再会する。大地はいま、旅の分岐点に――。(講談社文庫)
夢に見た女性と出逢う。彼女は運命の人なのか――
「昨日の夜中、あなたのことを夢に見たんです」。修学旅行先の京都で出逢った東京の女子高生・岡本由美は、山神大地の“運命の人”なのか。先輩のお母さん、奈津江は離婚を考えはじめた。同級生・淳子は大人の女の軀になった。そして、由美と修善寺で再会する。大地はいま、旅の分岐点に――。<文庫オリジナル>

黄金の石橋
講談社文庫
石橋をめぐる謎 浅見光彦は鹿児島へ!
テレビドラマで浅見光彦役を演じている俳優・絵樹卓夫が、軽井沢のセンセに相談を持ちかけた。鹿児島にいる母親が金の石橋の古文書を渡せと、脅迫されているのだ。石橋の取材を兼ねて鹿児島を訪れた浅見は、殺人事件に巻き込まれ、絡み合う謎に挑む。著者自作解説と、浅見を演じた榎木孝明氏による解説付き。

動くとき、動くもの
講談社文庫
緑豊かな自然の中で、日々山が崩れ、河が荒れる――。祖母・幸田文が著した名作『崩れ』の地を再訪。そこで出会った人々と、寡黙だがかけがえのない「砂防」という営み。 「山も川も、人の心も、動かぬものはありません。決別であり、同時にそこからの始まりでもあります」著書の目と心に映る景色を確かな筆致で綴る。(講談社文庫)
祖母・幸田文が訪れた地――再訪して綴る想い
緑豊かな自然の中で、日々山が崩れ、河が荒れる――。祖母・幸田文が著した名作『崩れ』の地を再訪。そこで出会った人々と、寡黙だがかけがえのない「砂防」という営み。 「山も川も、人の心も、動かぬものはありません。決別であり、同時にそこからの始まりでもあります」著書の目と心に映る景色を確かな筆致で綴る。

魔力の女
講談社文庫
元恋人の魂を宿す女と寝た悪夢の夜!
キングもひれ伏す濃密なサスペンス!
<永遠の愛>ほど恐ろしいものはない!
死んでもなお想いを訴える女。妻子と生きていくため戦う男。
映画化された『24時間』(映画名「コール」)をも凌ぐ鬼才アイルズの強烈なスリラー!!
愛した女の魂は不滅なのか。とうの昔に殺された元恋人マロリーしか知り得ない過去をちらつかせ、肉感的な美女が誘惑してくる。妻と一人娘を裏切った瞬間からジョンの日常は一変。恐怖と官能の坩堝(るつぼ)のなかで、理屈では説明のできない事件が続出する!S・キングも絶賛するあまりに危険で強烈なサスペンス!!

法廷戦術
講談社文庫
“法の闘技場”で繰り広げられる戦い!
公立の中学校で女子生徒の転落死体が見つかった。事件に関与した15歳の少年に対する裁判がはじまるが、思いもよらぬ審判が――「審判は終わっていない」。検事出身の弁護士を描いた「完全有罪」、裁判官を扱った「白と黒の殺人」ほか、“司法”に対してさまざまな角度からスポットを当てた短編6作品を収録。

分冊文庫版 鉄鼠の檻(四)
講談社文庫
あるべきでないものは――矢張りない方がいい……発見なんかされなきゃ良かったんだ
「ああ云う場所はもう――これから先はなくなってしまうのだろうな」。京極堂は最後に独り言(ご)ちた。多くの仏弟子を次々に魔境へと拉(らっ)し去った妄念の寺が紅蓮の炎に包まれたとき、燃え落ちていく憑物の意外な正体が明らかになる。世界ミステリ史上もっとも驚くべき動機と犯人像を呈示した傑作、ここに完結。