講談社文庫作品一覧

ニッポンの単身赴任
講談社文庫
転勤族の息子だったシゲマツが、北海道から上海、南極まで、単身赴任の仲間20人をルポルタージュ。「単身赴任について考えることは、そのひとにとっての幸せのかたちを探ること」と言う著者が、彼らを訪ね歩いた結果、見えてきた「仕事」と「家族」と「自分」の新しい関係とは?
サラリーマンだったら、一度は考えてみたい「仕事」と「家族」と「自分」のいい関係
オレたちの幸せはどこにある?
藤巻幸夫氏からのエール付き
転勤族の息子だったシゲマツが、北海道から上海、南極まで、単身赴任の仲間20人をルポルタージュ。「単身赴任について考えることは、そのひとにとっての幸せのかたちを探ること」と言う著者が、彼らを訪ね歩いた結果、見えてきた「仕事」と「家族」と「自分」の新しい関係とは? (『お父さんエラい!』改題)

道づれは好奇心
講談社文庫
「やりたいことはかならずやるという厄介な習性。その中心に位置しているのが『好奇心さま』なのだ」という著者が、来(こ)し方を振り返りつつも、若い学生とともに学ぶ沖縄の日々を綴る。そしてその中で気づいた「伝えるべき『知恵』と経験がわたしにもある」という事実。愛に満ちた人生の指針となるエッセイ集。今日も学びながら想う……いま、伝えたいこと!

奇怪な果実(上)
講談社文庫
シェイマス賞作家が放つ、超弩級ハードボイルド
猟奇的殺人鬼に妻子を殺害された私立探偵バードが、謎の怪物“ケイレブ・カイル”と対峙する。
私立探偵バードは、幼なじみの窮地を救うべく仕事を引き受ける。ところが、それが思わぬ事件へとつながっていく。幼なじみの夫の失踪、ギャングの抗争、老女の自殺……。何の関係もないと思われていたさまざまな要素が、ある一点を指しはじめたのだ。30数年前に起こった、あの忌まわしい事件へと――。

分冊文庫版 鉄鼠の檻(二)
講談社文庫
もう解りました。あなたの腹に巣喰っている大きな鼠の正体が
「もしやあの男――本気だったか」。不可解な呟きを残し、今度は老師の大西泰全が惨殺された。天下の険の懐深く入り込んだ捜査陣はなす術もない。空しく仙石楼に引き揚げた骨董屋の今川、カメラマンの鳥口、そして文士の関口。そこに待っていたのは京極堂による、典座(てんぞ)・桑田常信(くわたじょうしん)の「憑物」落としだった。

分冊文庫版 鉄鼠の檻(一)
講談社文庫
儂はな、こう見えても禿げる前から医者しとる。あれは坊主じゃないわい!坊主の死骸だ!
「此の度手放したき品は今迄の品とは違ひて、世に出る事は有り得ぬ神品也」。禅僧・小坂了稔(こさかりょうねん)の手紙に心惹かれて箱根の老舗旅館、仙石楼に投宿した骨董屋の今川は元医師の老人・久遠寺(くおんじ)を知る。が、2人が発見したのは世にも奇妙な小坂の屍。思えばそれが謎の巨刹(きょさつ)、明慧寺(みょうけいじ)を舞台の惨劇の始まりだった……。

密事
講談社文庫
浮世をはばかる閨(ねや)の中 しとやかな女が乱れる
「もそっと強(きつ)う突きんしゃれ」医師の大谷道渓(どうけい)は診察に訪れた藩主の奥御殿で、からみあう獣2匹の姿を覗き見たことから、世をはばかる密事(みそかごと)の渦中に巻き込まれていく――。表題作他、不倫の果ての道行きや血を分けた兄妹の情事など人目を忍ぶ男女の契りをしっとりと描く官能時代小説集。(『道ゆき獣みち』改題)

エコノミカル・パレス
講談社文庫
34歳フリーター、年下の同棲相手は失業中。エアコンは壊れ、生活費の負担は増えていく。昔の知り合いが彼女を連れて転がり込む。どんづまりの生活を変えたのは、はたちの男からかかってきた「テキ電」だった。――生き迷う世代を描き、フリーター文学とも呼ばれた著者の転換点となった傑作。
生き迷う世代を描く最高傑作
34歳フリーター、「タマシイのない仕事はしたくない」と、年下の同棲相手は失業中。エアコンは壊れ、生活費の負担は増えていく。どんづまりの生活を変えたのは、はたちの男からかかってきた「テキ電」――私はちゃちな恋をした。生き迷う世代を描き、フリーター文学とも呼ばれた著者の転換点となった傑作。

山内一豊の妻と戦国女性の謎 徹底検証
講談社文庫
一豊の妻は名馬を買わなかった!?
へそくりで夫に名馬を贈ったエピソードで有名な、山内一豊の妻・見性院(まつ、千代とも)。しかし賢夫人伝説の陰に隠れた実際の姿はあまり知られていない。彼女をはじめ信長、秀吉、家康など戦国武将に所縁(ゆかり)の女性を徹底検証。乱世を強く美しく生き抜いた女性たちの謎に迫る。好評シリーズ第7弾!<文庫書下ろし>

ひどい感じ──父・井上光晴
講談社文庫
没後十数年たっても愛され続ける作家・井上光晴。その生涯は多くの謎に包まれていた。旅順生まれ、炭鉱での労働経験、それらはすべて嘘だった。何事もドラマチックに仕立てなければならない、「全身小説家」井上光晴の素顔とは? そして、ガン闘病の真実。小説家・井上荒野が父の魅力のすべてを書きあげる。
娘も知らなかった 父が生涯隠した「過去」
没後10数年たっても愛され続ける作家・井上光晴。その生涯は多くの謎に包まれていた。旅順生まれ、炭鉱での労働経験、それらはすべて嘘だった。何事もドラマチックに仕立てなければならない、「全身小説家」井上光晴の素顔とは? そして、ガン闘病の真実。小説家・井上荒野が父の魅力のすべてを書きあげる。

キャベツの新生活
講談社文庫
出張から帰ってみると、思い出がたくさんつまった自分の部屋がきれいさっぱり消えていた。そんな衝撃的な経験をした青年は、戸惑いながらも0(ゼロ)からの新しい生活をスタートする。恋人との別れ、コンビニで出会った女の子との同棲を経験し……。愛し方を忘れた恋人たちが織りなす、ちょっとせつない恋愛小説。
0(ゼロ)から∞(無限大)へのラブストーリー。
出張から帰ってみると、思い出がたくさんつまった自分の部屋がきれいさっぱり消えていた。そんな衝撃的な経験をした青年は、戸惑いながらも0(ゼロ)からの新しい生活をスタートする。恋人との別れ、コンビニで出会った女の子との同棲を経験し・・・。愛し方を忘れた恋人たちが織りなす、ちょっとせつない恋愛小説。

中央構造帯(下)
講談社文庫
行員の怪死は、やはり将門の祟りなのか。浅見光彦は、「将門の椅子」の後任・川本と会い、調べを進めるうちに、次々と将門ゆかりの地を踏破する。それらは、日本列島を貫く中央構造線上に重なっていた。経済の暗部、歴史に潜む闇、世紀を超えた壮大な謎を追う浅見光彦が、伝説の深奥に見つけた驚愕の真相とは。(講談社文庫)
甦る「将門伝説」。浅見光彦が謎に挑む! 伝説の首塚に背を向けた「将門の椅子」に座ると死が訪れる。迷信は現実となり、エリート銀行員が次々に怪死。浅見光彦が、将門の祟りとされる事件の真相に迫る。

発火点
講談社文庫
あの夏、なぜ父は友人に殺されたのか
12歳の夏に父を殺されてから、怒りと苛立ちを胸に1人で生きてきた。親を殺された者を見る、好奇の視線に抗うように。あの夏に何があったのか。なぜ父は友人に殺されたのか。21歳の今、敦也はなくした9年を埋めるために再び故郷を訪れる。胸に迫る衝撃の真相。著者の心情が強く投影された、魂の軌跡。

じぶくり伝兵衛 重蔵始末(二)
講談社文庫
痛快無比な新ヒーロー 剛腕と才気で江戸を守る
傲岸不遜、腕が立ち頭も切れ、22歳の若さで火盗改(かとうあらため)与力を務める近藤重蔵。付け火の予告に拵え角力(ずもう)、葵御紋の怪盗一味。寛政の江戸を跋扈(ばっこ)する悪党どもに、江戸の奇傑・重蔵が立ち向かう。十手替わりの赤い鞭が唸り、冴え渡る推理で怪事件を解決。痛快無比、大評判の傑作時代小説「重蔵始末」シリーズ第2作。

中央構造帯(上)
講談社文庫
伝説の首塚に背を向けた「将門の椅子」に座ると死が訪れる。巨大銀行で囁かれていた迷信は現実のものとなり、エリート銀行員が次々に不審な死を遂げる。そして、阿部奈緒美が所属する国際部からもついに犠牲者が。大学の同期である奈緒美から依頼を受けた浅見光彦は、平将門の祟りとされる事件の真相を追う。(講談社文庫)
甦る「将門伝説」。浅見光彦が謎に挑む! 伝説の首塚に背を向けた「将門の椅子」に座ると死が訪れる。迷信は現実となり、エリート銀行員が次々に怪死。浅見光彦が、将門の祟りとされる事件の真相を追う。

アンの愛の家庭
講談社文庫
いつでもここに帰ってきて。あなたと、あなたたちがいてくれる。ーー思い出多い<夢の家>から、グレン・セント・メアリーに建つ、木々にかこまれた<炉辺荘>に引っ越し、6人の子どもの母となったアン。個性ゆたかな子どもたちがつぎつぎと引き起こす騒動や、小さな胸にかかえるかわいい悩みに思いわずらいながらも、アンの生活は、いっそう深みと味わいを増していく。講談社だけの完訳版『赤毛のアン』シリーズ全10巻の6。

江戸川乱歩賞全集(18)剣の道殺人事件 フェニックスの弔鐘
講談社文庫
自分自身の最大の魅力を力の限り叩きつけた作品――今野 敏(巻末エッセイより)
期待のホープ同士の対決に、剣道ファンが注視する全日本学生剣道大会の決勝戦で武南大の副将が殺された。眼の壁の密室の中で誰が?――『剣の道殺人事件』
ニューヨークでVIPを乗せた旅客機が墜落。モスクワではパイプラインが爆発。米ソ冷戦の復活を狙う巨大な陰謀、その正体は?――『フェニックスの弔鐘』

半落ち
講談社文庫
「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの2日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは――。日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作。2003年このミステリーがすごい! 2002年週刊文春ミステリーベスト10 第1位。(講談社文庫)
日本中が震えたベストセラー待望の文庫化
妻を殺し、それでも生きる。心の奥に想いを秘めて――
「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの2日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは――。日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作。

愛染夢灯籠 時代小説傑作選
講談社文庫
恋するとき、死するとき 生の炎を見つめた19編
非情な剣の煌めきから、艶かしい帯の手触りまでを活写。名手たちが彫心鏤骨(ちょうしんるこつ)した時代小説19編。
<収録作家>杉本苑子、佐藤雅美、伊藤桂一、大路和子、神坂次郎、高橋直樹、乙川優三郎、東郷隆、平岩弓枝、井上祐美子、梅本育子、古川薫、赤瀬川隼、安西篤子、童門冬二、夢枕獏、津本陽、もりたなるお、長部日出雄

試験に敗けない密室 千葉千波の事件日記
講談社文庫
美少年にして天才高校生の千波くんと浪人生の“八丁堀”、慎之介の3人組が再び集合。土砂崩れで脱出不能の十三塚村で「神裁きの土牢」「開かずの納戸」など次々現れる密室事件の謎を解き明かす傑作論理パズル。解答集「追伸簿」と最初で最後の「あとがき」も収録した、シリーズ第2弾!
脳が鍛えられる論理パズル小説第2弾!
美少年にして天才高校生の千波くんと浪人生の“八丁堀”、慎之介の3人組が再び集合。土砂崩れで脱出不能の十三塚村で「神裁きの土牢」「開かずの納戸」など次々現れる密室事件の謎を解き明かす傑作論理パズル。解答集「追伸簿」と最初で最後の「あとがき」も収録した、『QED』の著者の新シリーズ第2弾!

運命 二人の皇帝
講談社文庫
覇権を競う甥と叔父「運命」はいずこに!?
明の太祖・洪武帝は皇太子を亡くし、孫に跡を継がせて崩御した。気弱な二代・建文帝は廷臣たちが有力な皇族を次々と粛清するのを止められず、太祖の第四子・燕王(えんおう)は朝廷の罠をかわして反撃に転ずる。運命に操られ、覇権を競い闘う甥と叔父!文豪・幸田露伴の名作がさらなるエンターテインメントとして蘇る!