講談社文庫作品一覧

真夏の葬列
講談社文庫
彼女は赤い花が好きだった。守は美知の柩の上に赤いバラを手向けた。北池袋の小さなバーは、妹・佐知の店になった。美知を自殺にまで追い込んだのは、誰か?美知を愛していた冬生も、真相に行き着いた守も、半殺しの目に遭う。このまま尻尾を巻くのか、男として生きるのか!?青春ハードボイルドの傑作!
愚かでも無謀でも突っ走るしかなかった
彼女は赤い花が好きだった。守は美知の柩の上に赤いバラを手向けた。北池袋の小さなバーは、妹・佐知の店になった。美知を自殺にまで追い込んだのは、誰か?美知を愛していた冬生も、真相に行き着いた守も、半殺しの目に遭う。このまま尻尾を巻くのか、男として生きるのか!?青春ハードボイルドの傑作!

女薫の旅 色と艶と
講談社文庫
夢に見た女性と出逢う。彼女は運命の人なのか。「昨日の夜中、あなたのことを夢に見たんです」。修学旅行先の京都で出逢った東京の女子高生・岡本由美は、山神大地の“運命の人”なのか。先輩のお母さん、奈津江は離婚を考えはじめた。同級生・淳子は大人の女の体になった。そして、由美と修善寺で再会する。大地はいま、旅の分岐点に――。(講談社文庫)
夢に見た女性と出逢う。彼女は運命の人なのか――
「昨日の夜中、あなたのことを夢に見たんです」。修学旅行先の京都で出逢った東京の女子高生・岡本由美は、山神大地の“運命の人”なのか。先輩のお母さん、奈津江は離婚を考えはじめた。同級生・淳子は大人の女の軀になった。そして、由美と修善寺で再会する。大地はいま、旅の分岐点に――。<文庫オリジナル>

黄金の石橋
講談社文庫
石橋をめぐる謎 浅見光彦は鹿児島へ!
テレビドラマで浅見光彦役を演じている俳優・絵樹卓夫が、軽井沢のセンセに相談を持ちかけた。鹿児島にいる母親が金の石橋の古文書を渡せと、脅迫されているのだ。石橋の取材を兼ねて鹿児島を訪れた浅見は、殺人事件に巻き込まれ、絡み合う謎に挑む。著者自作解説と、浅見を演じた榎木孝明氏による解説付き。

動くとき、動くもの
講談社文庫
緑豊かな自然の中で、日々山が崩れ、河が荒れる――。祖母・幸田文が著した名作『崩れ』の地を再訪。そこで出会った人々と、寡黙だがかけがえのない「砂防」という営み。 「山も川も、人の心も、動かぬものはありません。決別であり、同時にそこからの始まりでもあります」著書の目と心に映る景色を確かな筆致で綴る。(講談社文庫)
祖母・幸田文が訪れた地――再訪して綴る想い
緑豊かな自然の中で、日々山が崩れ、河が荒れる――。祖母・幸田文が著した名作『崩れ』の地を再訪。そこで出会った人々と、寡黙だがかけがえのない「砂防」という営み。 「山も川も、人の心も、動かぬものはありません。決別であり、同時にそこからの始まりでもあります」著書の目と心に映る景色を確かな筆致で綴る。

魔力の女
講談社文庫
元恋人の魂を宿す女と寝た悪夢の夜!
キングもひれ伏す濃密なサスペンス!
<永遠の愛>ほど恐ろしいものはない!
死んでもなお想いを訴える女。妻子と生きていくため戦う男。
映画化された『24時間』(映画名「コール」)をも凌ぐ鬼才アイルズの強烈なスリラー!!
愛した女の魂は不滅なのか。とうの昔に殺された元恋人マロリーしか知り得ない過去をちらつかせ、肉感的な美女が誘惑してくる。妻と一人娘を裏切った瞬間からジョンの日常は一変。恐怖と官能の坩堝(るつぼ)のなかで、理屈では説明のできない事件が続出する!S・キングも絶賛するあまりに危険で強烈なサスペンス!!

法廷戦術
講談社文庫
“法の闘技場”で繰り広げられる戦い!
公立の中学校で女子生徒の転落死体が見つかった。事件に関与した15歳の少年に対する裁判がはじまるが、思いもよらぬ審判が――「審判は終わっていない」。検事出身の弁護士を描いた「完全有罪」、裁判官を扱った「白と黒の殺人」ほか、“司法”に対してさまざまな角度からスポットを当てた短編6作品を収録。

分冊文庫版 鉄鼠の檻(四)
講談社文庫
あるべきでないものは――矢張りない方がいい……発見なんかされなきゃ良かったんだ
「ああ云う場所はもう――これから先はなくなってしまうのだろうな」。京極堂は最後に独り言(ご)ちた。多くの仏弟子を次々に魔境へと拉(らっ)し去った妄念の寺が紅蓮の炎に包まれたとき、燃え落ちていく憑物の意外な正体が明らかになる。世界ミステリ史上もっとも驚くべき動機と犯人像を呈示した傑作、ここに完結。

分冊文庫版 鉄鼠の檻(三)
講談社文庫
暗闇を見つめて半年、魔境はそこにも、ここにも、あなた達の周りにもある!
「私は半ば望んで壊れたのです」。土牢に閉じこめられていた“あの男”は、久遠寺老人を前にしてそう告白した。ちらつくのは幼女・鈴の影。山内の僧はみな口籠もる。しかも多くを語る間もなく“あの男”もまた撲殺された。犯行の目的は那辺(なへん)にあるのか。もはやこの事件は、世俗の常識の及ぶところにあらず!

お茶をのみながら
講談社文庫
時代小説の名手が語る いまの話・むかしの話
「あんたは生まれたときから毎日、銀ブラをしていたんですからね」と言われて育った著者が語る、戦前の銀座周辺の暮らし、幼かった日々。そして、時代小説の名手ならではの、江戸の暮らしのあれこれ、人情味溢れる筆致で綴られる日々のよしなしごと……。細やかな心のひだが描き出す贅沢な名エッセイ集。

防風林
講談社文庫
冬木立に立つ母の姿が繰り返し浮かぶのはなぜだろう。17年ぶりに札幌に戻った男が、病床にある母の過去をたどる。若き日の母を訪ねてきた男は誰だったのか。その男と母の間には、何があったのか。思いもよらぬ事実が、封印されていた事件を浮かび上がらせる。記憶の底に潜む真実に迫る、長編サスペンス。(講談社文庫)
北の大地に埋められた記憶に潜む真実を追う
冬木立に立つ母の姿が繰り返し浮かぶのはなぜだろう。17年ぶりに札幌に戻った男が、病床にある母の過去をたどる。若き日の母を訪ねてきた男は誰だったのか。その男と母の間には、何があったのか。思いもよらぬ事実が、封印されていた事件を浮かび上がらせる。記憶の底に潜む真実に迫る、長編サスペンス。

奇怪な果実(下)
講談社文庫
祖父に憑いていた“亡霊”を私立探偵バードが追う!
ギャングの抗争、老女の自殺、若いカップルの失踪……。次々と起こる事件。そのすべてが思わぬ方向へと進んでいく。
若いカップルの失踪。森の中で発見された男の死体……。すべての事件の鍵を握るのは、地元で邪悪の代名詞となっている「ケイレブ・カイル」という男だった。バードが彼に一歩近づくたびに死者の数も増えていく……。前作『死せるものすべてに』でシェイマス賞を受賞した本格派が放つ、ハードボイルド巨編。

京都 風の奏葬
講談社文庫
2時間サスペンスの女王 片平なぎささんも一気読み!
殺人事件に虚無僧の影!?
秋の京都。尺八の音が響く竹林で女が撲殺された。現場に居合せた容疑者の男に事件の記憶は無い。作家の助手でフリーライターの神尾一馬は、虚無僧の取材で協力を受けた美女・仁科優衣のため、事件解決に奔走、思いがけない事実にたどり着く。旅情ミステリーの新たな書き手が、4社一斉文庫書下ろしデビュー。

海霧(下)
講談社文庫
隆盛をきわめた平出商店の悩みの種は、跡継ぎの娘リツと婿の修二郎の不仲であった。が、無事に孫も生まれ、順調に思えた一族にも、容赦のない時代の波は、押し寄せてきた。日露戦争、震災、愛する人の死、そして老い……。昭和を孫の千鶴(ちづ)と生きるおさよの胸には、いつも、あの北の海の、「深い霧」があった。
時代の波の中で人々が得たものと失ったものは。
隆盛をきわめた平出商店の悩みの種は、跡継ぎの娘リツと婿の修二郎の不仲であった。が、無事に孫も生まれ、順調に思えた一族にも、容赦のない時代の波は、押し寄せてきた。日露戦争、震災、愛する人の死、そして老い・・・。昭和を孫の千鶴(ちづ)と生きるおさよの胸には、いつも、あの北の海の、「深い霧」があった。

熊野路安珍清姫殺人事件 赤かぶ検事シリーズ
講談社文庫
密売人の男たちを操る女ボスの哀しい真実。石畳の古道で謎を追う! ーー山深き熊野路で奇怪な死を遂げた、二人の刑事。現場の渓谷から姿を消した謎の女を追う赤かぶ検事は、当地に伝わる安珍清姫(あんちんきよひめ)伝説との深い関わりに行き当たる。美男の若僧・安珍を恋慕するあまり、大蛇となり追い詰め焼き殺した清姫。謎の女は、その清姫の転生なのだろうか!? <『南紀白浜安珍清姫殺人事件』改題作品>

日はまた熱血ポンちゃん
講談社文庫
ポンちゃんのパワーで明日からみんな元気! 幸せな明日をつかむ! ーーアフリカでのステキなひとときや、ギター勝負に大興奮の夜。ポンちゃんと愉快でクールな仲間たちとの、祭りのような日々は、明日も続く。「VIVA ME!」と、ラ・フィエスタな人生をひたすら追求するポンちゃん。毎日を楽しく過ごすための名言満載! ページを開けば幸せがあふれてくる、大人気エッセイ。

虹の谷のアン
講談社文庫
かならず出会える、幸せに。新しい愛。よみがえる愛。ーーアンの子どもたちが最も愛する場所<虹の谷>。そこは<炉辺荘>の子どもたちにとって、丘の上に建つ牧師館に着任したメレディス牧師の子どもたちとの、友情の場所だ。村人たちを悩ませる、母親のいない牧師館の子どもたちの行い。やがて<虹の谷>は牧師館一家にとって、新しい愛情の場所となる。講談社だけの完訳版『赤毛のアン』シリーズ全10巻の7。

推定恋愛 two-years
講談社文庫
あなたが恋をしているのなら この気持ち、きっとわかる。恋に正解はないから、誰もが迷い悩む。でもだからこそ、ハマッてしまうんだよね。リアルでヤバイ、恋のエピソードを24個つめこんだ「推定恋愛」シリーズ第2弾! ーーつきあいはじめて2年も経つと、ただ楽しいってわけにはいかない。仕事だってあるし、結婚だって考えるし、他の人に目が行くことだってある。親友の彼氏と恋に落ちる、不倫、失恋……。恋に正解はないから、いつだって悩んで迷って……。少し大人になったあなたに、言葉の魔術師・森浩美が贈る、リアルで切ない恋の風景。

プチ美人の悲劇
講談社文庫
それでも私たちは生きている! 女はみんなプチ美人! ーーあたしはちょっといけてると信じ、過去の栄光を100倍に膨らませて生きる、「プチ美人」代表の2人が、赤裸々に語る恋愛・セックス・友情・結婚。遠い昔の思い出だけで、あたしたちは生きている! モテたい男も必読の抱腹絶倒トークエッセイ。プチ美な2人が、好き勝手かつ親身になって答える、人生相談も収録。

なぜ、男は老いに弱いのか?
講談社文庫
60、70もよろこんで! 定年で燃えつきたくない貴男に、「介護の職人」が贈る、得がたいアドバイス! 「大量定年時代」の警世の書ーーいよいよ始まる、大量定年時代。職場をはなれて、男たちが「回帰」する地域社会では、女たちが伸びやかに老後を楽しみ、男たちは自分の居場所を見出せずに弱っていく……。老人介護のカリスマが、30年以上の経験から喝破する、男という性の「老い」への脆さ。そして、それを乗り越えるための有効な対処法とは?

新装版 命の器
講談社文庫
私は最近、やっとこの人間世界に存在する数ある法則の中のひとつに気づいた。「出会い」とは、決して偶然ではないのだ。でなければどうして、「出会い」が、ひとりの人間の転機と成り得よう(本文より)。――清澄な抒情を湛える数々の宮本作品。その文学世界の秘密を描き出した、自伝的エッセイ集。
どんな人と出会うかは その人の命の器次第なのだ
私は最近、やっとこの人間世界に存在する数ある法則の中のひとつに気づいた。「出会い」とは、決して偶然ではないのだ。でなければどうして、「出会い」が、ひとりの人間の転機と成り得よう(本文より)。――清澄な抒情を湛える数々の宮本作品。その文学世界の秘密を描き出した、自伝的エッセイ集第2弾。