講談社文庫作品一覧

アップ・カントリー(上)
講談社文庫
これがデミルだ!
一通の手紙が明かした戦場の米軍殺人事件――。
最高のストーリーテラーが贈る『将軍の娘』待望の続編!
陸軍犯罪捜査部を辞めたポール・ブレナーは、かつての上司カール・ヘルマン大佐に呼び出された。1968年、ヴェトナムの戦場でアメリカ軍大尉が中尉を射殺した。目撃者の北ヴェトナム兵を捜す極秘依頼――。当時兵士だったブレナーは、いまふたたびヴェトナムの地を踏む。
傑作『将軍の娘』を凌ぐ続編!

私の好きな悪い癖
講談社文庫
歴史小説第一人者の端然たる名随筆集。小説家の静かなる日常。幼い頃の下町・日暮里での暮らしから病気の事、締め切りよりも早すぎて編集者が戸惑う原稿の話。卯年生まれは口がうまいと言われ憤慨するかと思えば浅草の小料理屋で、罪のない嘘をつく。「エッセイは、小説を書く私の素顔である」という歴史小説の第一人者が、日常から掬い上げた事柄をまとめた上質の随筆集。(講談社文庫)
歴史小説第一人者の端然たる名随筆集
小説家の静かなる日常
幼い頃の下町・日暮里での暮らしから病気の事、締め切りよりも早すぎて編集者が戸惑う原稿の話。卯年生まれは口がうまいと言われ憤慨するかと思えば浅草の小料理屋で、罪のない嘘をつく。
「エッセイは、小説を書く私の素顔である」という歴史小説の第一人者が、日常から掬い上げた事柄をまとめた上質の随筆集。

妖説太閤記(下)
講談社文庫
歪んだ執念と恍惚 秀吉の“正体”とは?
“異常無残な言動”の謎
秀吉は、信長を葬り去り、お市の方を引きとった勝家を倒し、天下をとる。お市の方の忘れ形見・ちゃちゃ姫と交わるべく、男女の秘戯を見せつける。老醜の権力者は、肉欲・殺戮・大増税・遠征などあらんかぎりの欲望をさらけだした――
英雄の嘘と虚構性をあばき、正史の裏側から秀吉を描いた渾身の傑作長編!

妖説太閤記(上)
講談社文庫
色を好んだ英雄の恐るべき大陰謀!!
信長の妹・お市の方に魅入られた藤吉郎は、「天下もとるが、女もとる」とばかり、出世の野望に燃えた。半兵衛と官兵衛という参謀を得て、巧みな弁舌と憎めない面相で正体を隠しながら、冷徹な権謀術数でライバルを蹴落とす。「本能寺の変」すら、天下をとるために仕組んだ筋書きだった。風太郎版・異色歴史小説!

魔剣天翔 Cockpit on Knife Edge
講談社文庫
完全な空中密室 衆人環視の不可能犯罪
アクロバット飛行中の2人乗り航空機。高空に浮かぶその完全密室で起こった殺人。エンジェル・マヌーヴァと呼ばれる宝剣をめぐって、会場を訪れた保呂草(ほろくさ)と無料招待券につられた阿漕(あこぎ)荘の面々は不可思議な事件に巻き込まれてしまう。悲劇の宝剣と最高難度の密室トリックの謎を瀬在丸紅子が鮮やかに解き明かす!

ミスキャスト
講談社文庫
あなたの家庭……本当に大丈夫ですか?
「今日も奥さん、仕事っていって出かけたでしょう。でも違いますよ。男の方がどうしても会いたいって言ってきたからですよ」突然かかってきた電話から、妻・典子に不倫の疑いを抱く原岡。が、そんな彼は会社の同僚、元妻の姪という2人の女性と逢瀬を重ねていた。深みにはまってゆく男と女たちの行方は――。

実況中死
講談社文庫
SFとミステリの華々しい融合!
他人の見た風景がそのまま見えてしまう「超能力」を得たばかりに、殺人やストーカー行為を「体験」してしまう恐怖! 思い悩む女性の訴えに、“チョーモンイン”の出張相談員・神麻嗣子(かんおみつぎこ)、能解(のげ)警部、作家の保科の3人は調査を始め、推理を巡らす。そしてたどり着いた驚天動地の真実とは。
シリーズ第2弾!

恋人よ
講談社文庫
こんなにも好きなのに、なぜ分かりあえないの。忘れられない愛があるーー裕福な愛人生活を捨て、質素な一人暮らしを始めた沙江子。ゲイボーイとの奇妙な交流の果てに訪れる新たな転機とは(「ありふれた夜に」)。年下男との別れ話がこじれ、男の友人に襲われた啓子(「水にゆらめく」)。すれちがい、引かれあい、そして反発する恋人たちの4つの心模様。せつなさ溢れる、大人の恋愛小説集。

私のかかげる小さな旗
講談社文庫
敗戦の日、わたしは14歳だった……。あの日をさかいに、それまで頭上をおおっていた国家と軍隊、それにつらなるいっさいが、きれいに消えていった。それから60年近く。「戦後」の初心をわたしは忘れない! いまや前のめりに進む日本社会に待ったをかける、みずみずしい信念と若々しい行動をつづるエッセイ

50歳からが面白い
講談社文庫
自分のための「愉しい人生」。惑っていては実現しない! 5年ごとに新しい夢を描いてみよう。そうすれば、全てが違って見えてくる。55歳から剣道を始め、65歳にして英会話に挑み、留学する小説家の八方やぶれにして好奇心満点の、元気が出ること受けあいのエッセイ。人生、惑っているほどヒマじゃない!<『不惑 人生の元気力』改題作品>

あなたの魅力を演出するちょっとしたヒント
講談社文庫

警視の予感
講談社文庫
不可思議な力が警視を誘う。妖しい町の罠に危機一髪!
巡査部長ジェマは警部補をめざし、恋人キンケイドとの関係を解消することを覚悟した。ふたりで捜査するのも、これが最後になるのか!?
ついにコンビ解消!?人気シリーズ第7作
英国の古い町、グラストンベリは人間に奇妙な力を及ぼす。建築士のジャックは無意識のうちに、自分でも不可解なラテン語を綴る自動書記の状態になり、また周囲では謎を孕む事件が起こっていた。キンケイドは従弟である彼を救うべく、ジェマとともに当地へ赴く。その時ジェマは、胸にある決意を秘めていた。

女薫の旅 耽溺まみれ
講談社文庫
癒し癒され愛されて!!
人情の機微にふれて大地、ひとまわり大人に!
大地は同級生の淳子と結ばれた後、ホステスの詩織と快感に震えたが、偶然出会った男から彼女の過去を知らされた。悩んだ大地は、ゆかりのお母さんに相談、大人の世界の複雑さを教えられる。ひとまわり成長した大地は、サッカー部の合宿で、コーチの恋人・麗子に誘われ――シリーズ第9弾!!
<文庫オリジナル>

あづま橋
講談社文庫
男がいて、女がいる 五つの出会いの物語
浅草の和菓子屋で働きながら、亡き恋人雄次の面影を抱いてひっそりと暮らす衣津子だったが、店主の甥の豊から求婚されて心が揺れる。だが衣津子の背中には任侠の道に入った雄次のために彫ったあざやかな鯉の刺青が……。
思い出に生きる女の転機を描く表題作をはじめ、男と女の邂逅をロマン豊かに綴る作品集。

遺された言葉
講談社文庫
深い魂の交流を刻む妻から夫への感謝の言葉
夫婦、ともに歩む喜び
光世さんと結婚したことが、どんなに大きなことであったかをしみじみ思います――
三浦綾子は『氷点』以来、本が出る度、口述筆記に看護に執筆を支えてくれた夫に心をこめ、言葉を記し贈った。149冊に刻まれた謝辞は夫婦として共に生き歩むことの意味、喜びを伝え胸を打つ。遺されたエッセイを加えた貴重な1冊。

水戸の偽証
講談社文庫
美女と浦上の対決。畢生の時刻表トリック! ーー老人相手の詐欺犯が、三島市内の隠れ家で刺殺された。男の足どりをたどると、前夜一緒だった女の存在が浮かび上がる。だが、彼女は被害者を東京駅で見送った後、同窓会のため水戸に向かったという。一筋縄ではいかない美女を前に、浦上伸介の推理が冴える。新幹線と常磐線を結んだ完璧なアリバイ、畢生の時刻表トリック!

ダブ(エ)ストン街道
講談社文庫
あの、すみません。道をお尋ねしたいんですがダブ(エ)ストンって、どっちですか?実は恋人が迷い込んじゃって……。世界中の図書館で調べても、よく分からないんです。どうも謎の土地らしくて。彼女、ひどい夢遊病だから、早くなんとかしないと。え?この本に書いてある?!あ、申し遅れました、私、ケンといいます。後の詳しい事情は本を読んどいてください。それじゃ、サンキュ、グラッチェ、謝々。「今、行くよ、タニヤ!」
推協賞受賞作家の原点。メフィスト賞受賞作
タニアを見かけませんか。僕の彼女でモデルなんですけど、ひどい夢遊病で。ダブエストンだかダブストンだかに探しにきたんです。迷い込むと一生出られない土地なんで心配で。王様? 幽霊船? 見ないなあ。じゃ急いでるんでお先に。

京伝怪異帖 巻の下
講談社文庫
怪奇小説の祖・山東京伝が謎を斬る!
いまや稀代の人気戯作者・山東京伝となった伝蔵。吉原の馴染みの遊女・菊園と所帯をもったが、恋女房の様子がおかしい。蔵の中で眠りこけたり「墓参りに行く」と叫んだり。悪霊の仕業か物の怪の導きか……。若き日の鶴屋南北、大版元・蔦屋重三郎など、多彩な人物がからみ織りなされる江戸の怪奇事件簿。
![[会社を休みましょう]殺人事件](https://dvs-cover.kodansha.co.jp/0000202936/2VL39tmOmI6oy8P7QPClAj0qOfsEez8RF4dAO989.jpg)
[会社を休みましょう]殺人事件
講談社文庫
「忙しい、忙しい」を連発して、いつも社内を右往左往。休みたいのに休むのが怖い「一生懸命サラリーマン」の森川昌。そんな彼の上司が殺された! そして変態殺人者と疑われた彼は、必死の推理で真犯人をあぶり出す。だが、後に残るは人間関係の気まずさと空虚な絶望。そして脱組織をめざした彼に、最後の悲劇が訪れる! 癒しと恐怖の三人称敬語体ミステリー。

大和路鬼の雪隠殺人事件 赤かぶ検事シリーズ
講談社文庫
起訴した検事の死を法廷で予言する女
飛鳥の巨石遺跡“鬼の雪隠”の傍で暴力団の捜査に熱心だった警部が死体で発見された。
その情景は、女刑事から心霊研究家に転身した錦部一葉が、赤かぶ検事夫妻に予言した通りだった。
遺留品の凶器の革ひもを理由に、一葉を起訴した担当検事は交通事故死。
交代した赤かぶ検事にも、一葉は厄災を警告するが!?