講談社文庫作品一覧

殺人台本(下)
殺人台本(下)
著:レイ・コナリ-,訳:山本 やよい
講談社文庫
映画の撮影の最中、男女主演スターと監督、音楽監督の4人が川底に沈んだ車の中から死体となって発見された。彼らの死は果たして事故なのか?主要な人々を失った映画の運命は?夢と欲望に翻弄される人々が織りなす人間ドラマを、スリリングでサスペンスフルな映画製作の過程を通じて描く傑作長編!
青春読書ノート
青春読書ノート
著:佐高 信,解説:門脇 厚司
講談社文庫
「読書とは孤独な営みである。愛する著者と対話する時の苦しいまでの胸の高鳴り」――大学時代に読んだ本が、4年間で何と470冊! 猛烈に読破し丹念に綴り続けた読書ノートを初めて公開する。1960年代、青春の恋と友情と思索の日々に、誰もが感動する。「寸鉄刺人・辛口批評」の原点、ここにあり。
電子あり
深川澪通り燈ともし頃
深川澪通り燈ともし頃
著:北原 亞以子
講談社文庫
江戸で5指に入る狂歌師となった政吉は、野心のあまり落ちこぼれて行くが、唯一救いの燈がともっていて・・・。幼い頃親を失ったお若は、腕のよい仕立屋になれたが、1人の心細さがつのる時は、まっすぐに深川澪通りに向って・・・。辛い者、淋しい者に、無条件に手をさしのべる木戸番夫婦を描く、傑作時代長編。(講談社文庫) 江戸で5指に入る狂歌師となった政吉は、野心のあまり落ちこぼれて行くが、唯一救いの燈がともっていて・・・。幼い頃親を失ったお若は、腕のよい仕立屋になれたが、1人の心細さがつのる時は、まっすぐに深川澪通りに向って・・・。辛い者、淋しい者に、無条件に手をさしのべる木戸番夫婦を描く、傑作時代長編。
電子あり
江戸の夕映え
江戸の夕映え
著:早乙女 貢,解説:清原 康正
講談社文庫
お上のために、危険を承知の火消しこそ、男の中の男である……「あっしにとってのお上は前将軍(さきさま)だけ」と、徳川慶喜の水戸退去に大役を果たした、新門の辰五郎。男のつとめをやり遂げて、やくざ者ながら侠気の誇りに生きた、清水の次郎長、会津の小鉄など、新政府に媚びることなく、義理を立て通した男たちを描く傑作。激動の時代を侠気で生きた男たちを描く長編小説。
電子あり
江戸を生きる
江戸を生きる
著:杉本 苑子
講談社文庫
黄門様と今も人気のスーパーマン・徳川光圀の虚像と実像、若狭酒井藩の酷政に静かな抵抗を貫いて散った青年庄屋・松木荘左衛門、激しい業苦を抱えて俗臭と反骨に生きた葛飾北斎、華美驕奢したい三昧の好運児・将軍家斉など、鎖国泰平の300年を彩った驚くべき人々を、迫真のドキュメントタッチで描く名著。
電子あり
恋に散りぬ
恋に散りぬ
著:安西 篤子,解説:清原 康正
講談社文庫
軽輩武家の貧しさの中で、幼い後継ぎの養育に辛酸を嘗めた賢夫人が、気立てのよい嫁の離縁を当主に強要する不可解を描いた「紅梅」、家格の低い家から嫁いだ女の、絶え間ない気苦労と夫への不信に揺れる哀切を描く「菖蒲」……など、四季の花の風情に擬えて、命の瀬戸際に愛をつらぬく、凛とした武家の女たちを描く、傑作短編集。
電子あり
はやぶさ新八御用帳(六) 春月の雛
はやぶさ新八御用帳(六) 春月の雛
著:平岩 弓枝
講談社文庫
日本橋に雛市が立ち、祭りのような賑わいのさなか、若い女が2人、続けて命を失った。どちらも高雅な男雛を懐に抱いていた。人形の呪いなど信じられない新八郎に、南町奉行根岸肥前守は或る探索を命じたが……。雛人形に当惑しながらも、恋に迷う男女を追求する武骨な侍たち。出色の江戸捕物作品集第6集。
学問はどこまでわかっていないか
学問はどこまでわかっていないか
著:堀田 力
講談社文庫
首斬り浅右衛門
首斬り浅右衛門
著:柴田 錬三郎,解説:縄田 一男
講談社文庫
身悶えし命乞いをする女を、美しいと思った。初めて己れの生業を、嫌悪した。泰平の世に人を斬る業を、極め続けなければならない、山田浅右衛門。その家系も、6代目に至り、烈しい気象が息んだ。ただ一首、斬り損じた女の怨霊に翻弄される、浅右衛門の最後を描く、という表題作。ほかに「殺生関白」「座頭国市」など、エロティシズム溢れる、異形の8編。
電子あり
はるかに海の見える家でくらす
はるかに海の見える家でくらす
著:大橋 歩
講談社文庫
老後にと、思い切って建てたみかん山の家で夏休み。苦心惨たんの野ねずみ退治、草刈り。静かなはずがカナカナに起こされ、隣りはヌード撮影。夜9時までストロボが点滅。ここはウェッジウッドが似合わない。でもやっぱり田舎はいい。木々を渡る風、モンペ、散歩、デビット・ニーブンというソファ……一夏の絵日記。
三国志の謎 <徹底検証>
三国志の謎 <徹底検証>
著:加来 耕三
講談社文庫
三国志ほど日本人を惹きつけて放さない本はない。英雄豪傑たちの勇ましい武勇談、王朝の興亡、戦乱に翻弄される人間の悲劇、そして判官びいきの日本人を魅了する諸葛孔明──。だが、この裏には数々の謎がある。本書は、文献的研究はもちろんのこと、再三再四にわたる現地調査をふまえ、”謎”を徹底検証した。
物書同心居眠り紋蔵
物書同心居眠り紋蔵
著:佐藤 雅美
講談社文庫
南町奉行所で内勤30年。勤務中でも居眠りをする奇病を持つ藤木紋蔵。だが、奇病ゆえ、人生の真実が見える時がある。義父が下女に手を出し、妊娠させる騒動が起きた。義母は「男は穢らわしい」とご立腹だ。人間の欲深さを描く「浮気の後始末」ほか7編。“窓際族”同心が活躍する捕物帳! 「物書同心居眠り紋蔵」シリーズ第1弾。(講談社文庫) “窓ぎわ族”同心の捕物帳!連作時代小説。南町奉行所で内勤三十年。勤務中でも居眠りをしてしまう奇病を持つ藤木紋蔵。奇病ゆえ、人生の真実が見える時がある。運命の残酷さを描く「浮気の後始末」他7編
電子あり
海鳴りやまず
海鳴りやまず
著:藤井 素介,解説:縄田 一男
講談社文庫
江戸時代、八丈島は配流の島だった。延べ1800人を超す流人のなかには理不尽な施政の犠牲者も数多い。文化14年、斎藤守孝は流罪となった父の付き添いとして渡島した。以来赦免となるまでの25年間、閉塞された島で展開する愛憎の日々を抱擁力豊かな筆致でつづる傑作長編。第4回時代小説大賞受賞作。
時代小説傑作選 鬼火が呼んでいる
時代小説傑作選 鬼火が呼んでいる
編:日本文芸家協会,解説:尾崎 秀樹
講談社文庫
巷には恋もあれば試練もある。急転直下の苛烈な運命、また爽やかな下町風情──時代小説の妙味溢れる名作集。 <収録作家>生島治郎・新宮正春・永井路子・北原亞以子・梅本育子・神坂次郎・井上ひさし・杉本章子・篠田達明・綱淵謙錠・澤田ふじ子・黒岩重吾・戸部新十郎・早乙女貢・村上元三
高杉晋作(下)
高杉晋作(下)
著:池宮 彰一郎,解説:秋山 駿
講談社文庫
高杉晋作(上)
高杉晋作(上)
著:池宮 彰一郎
講談社文庫
前田利家(下)
前田利家(下)
著:津本 陽
講談社文庫
死を賭して、徳川家康の野望に立ち向かう武士魂! ーー文禄2年9月、前田屋敷を訪れた豊臣秀吉のため、利家は能を興行。秀吉、家康の3人で能を披露、見物は大いに湧いた。秀吉の没後、隠然たる勢力を誇示する家康に、対抗できるのは利家のみ。死の床に家康一行を迎えた利家は、密かに暗殺を覚悟するのだが……。眼前に迫る死の闇に、敢然と立ち向かう武士魂を描く、歴史小説!! <全3巻・完結>
電子あり
前田利家(中)
前田利家(中)
著:津本 陽
講談社文庫
秀吉を支え大大名の地歩を固める、利家の夢! ーー織田信長以来の普代・那古屋衆の家柄に生まれた利家と、宿命のライバルである猿・羽柴秀吉。だが利家は、中国経略に猛進撃を見せる頃から、秀吉を認めていた。本能寺の変の後、実権を握った秀吉の昵懇衆筆頭となった利家は、破格の待遇を持ってゆるぎない地位を得た。加賀82万石の身代を得、大大名への地歩を固める利家の夢とは!? <全3巻>
電子あり
前田利家(上)
前田利家(上)
著:津本 陽
講談社文庫
戦国の世を生き抜く、前田利家の華麗なる生涯ーー戦国の世を生き抜くバサラ武者・前田利家の、華麗な生涯を描く、傑作長編。天文7年、尾張・荒子城主の四男として生まれた利家は、織田信長の小姓として、初陣で2つの首級をあげ、近習に加わる。信長の勘気を蒙るが、桶狭間合戦の手柄により許され、その後ライバルの秀吉とともに、着々と出世の道を登るのだった! <全3巻>
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織田有楽斎
織田有楽斎
著:堀 和久,解説:藤田 昌司
講談社文庫
兄信長への恐怖心と初陣に味わった人を殺す嫌悪感。有楽斎の生き方は決まった。「弓矢の男にあらず」と陰口を叩かれながらも、茶々姫の後見人として、また、有職故実や茶の湯に通じることで自らの生きる道を見出した。肉親ではなく、権力者として利用する兄と絶妙な距離を保ち、戦乱の世を生きた男の生涯。