講談社文庫作品一覧

江戸風流医学ばなし
講談社文庫
江戸のむかしも平成の今も健康はなにより大切!
古川柳と小話が満載の異色エッセイ27篇。
江戸時代の庶民は、おおらかに、生活を楽しんでいた。医療や健康法も、古く無用のものとは片付けられない。医は仁術か算術か、恐妻病、金欠病、毛煩い、産前産後の心得、酒乱、堕胎術、腹上死、房事過多、惚れ薬ほかの各項目には、川柳と小咄が満載。平成の今でも味わいぶかい、ココロとカラダの処方箋!

刑事失格
講談社文庫
死体の咬傷(かみきず)が刑事志望の警官の運命を変えた。
鶯橋派出所管内で起きた殺人事件。死体に残された噛み傷、何かを隠しているそぶりの同僚、夜ごと駅前にたむろしている少年たち。絡み合う小さな謎がやがて大きな疑惑へと変貌するとき、刑事志望の外勤警官は、自分自身の過去と対することになった。新本格の気鋭が、熱き思いで開いた新境地、傑作長編推理!

翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件
講談社文庫
首なし死体、密室、蘇る死者、見立て殺人……。京都近郊に建つヨーロッパ中世の古城と見粉うばかりの館・蒼鴉城を「私」が訪れた時、惨劇はすでに始まっていた。2人の名探偵の火花散る対決の行方は。そして迎える壮絶な結末。島田荘司、綾辻行人、法月綸太郎、三氏の圧倒的賛辞を受けた著者のデビュー作。

金雀枝荘の殺人
講談社文庫
金雀枝(えにしだ)の花が満開に咲くころ、一年に一度、かれらがこの館を訪ねる。また、あの季節が巡ってきた……。完璧に封印された館で発見された、不条理極まる6人の死。過去にも多くの命を奪った「呪われた館」で繰り広げられる新たなる惨劇、そして戦慄の真相とは? 息をもつかせぬ、恐怖と幻想の本格ミステリー。

汚名の広場
講談社文庫

ニーベルンクの城
講談社文庫
大ピアニストから聖なる槍を預かった島村夕子。この「ロンギヌスの槍」はかつて、ヒトラーの手にも渡ったことがあり、権力者たちが愛してやまない代物なのだ。これを取り返し、ナチスの復興を企てる人物が動き出した……。槍が夕子の手元にあることを突き止め、恐ろしい刺客を放ったのだ!長編音楽ミステリー。

由布院温泉殺人事件
講談社文庫
黒い喪服を着た女が式場にきていた! 人気作家本郷慶と結婚した朝霧玲子に、そのショッキングな事実を伝えようとしたスチュワーデス仲間の森田有美が惨殺。何も知らずに九州の由布院へ新婚旅行へ出かけた玲子は、夫の慶の言動に不審を募らせるが、その夫も「幽霊」に脅迫されていた! 意表の真犯人は誰? (講談社文庫)
黒い喪服を着た女が式場にきていた! 人気作家本郷慶と結婚した朝霧玲子に、そのショッキングな事実を伝えようとしたスチュワーデス仲間の森田有美が惨殺。何も知らずに九州の由布院へ新婚旅行へ出かけた玲子は、夫の慶の言動に不審を募らせるが、その夫も「幽霊」に脅迫されていた! 意表の真犯人は誰?

三重殺
講談社文庫
刑事の私は、矢萩利幸という名を3度も聞いた。まず、首なしのバラバラ死体、次に首なしの焼死体、最後に崖から突き落とされた男の身元として……。顔は分からなくとも、死体が3つあるのだ。さらに犯人らしき人物も名前が同じ。最初に人を殺し、その後、殺されたのか……。怪事件の真相は? トリック・ミステリー。

顔に降りかかる雨
講談社文庫

イントル-ダ-ズ(下)
講談社文庫
上昇、ランデブー、周波数の切り替え、そして編隊飛行。息つく暇もなく続く生死を賭けた実践訓練。グラフトン大尉の心に宿った疑問は大きく膨らんでいく。戦争は終わったというのに……、もうこんな生活はまっぴらだ。目標を失った戦士にやがて訪れる恐るべき危機。軍事サスペンスの巨匠が放つ第1級スリラー!

イントル-ダ-ズ(上)
講談社文庫
長く虚しいベトナムでの戦いは終わった。しばしの休息もつかの間、ちょっとしたトラブルがもとで海兵隊の空母に送りこまれたグラフトン大尉。再びA-6イントルーダーを操り、死と隣りあわせの苛酷な訓練の日々が始まった。やがて、心の中に巻き起こるある疑問。空を翔る戦士グラフトン・シリーズ待望の最新作。

津和野の殺人者
講談社文庫
事件は、萩・津和野ツアーに参加した花谷有子の弟が、宿泊先のホテル火災に巻きこまれたことに始まる。そしてツアー仲間のOLが、入院中の病室で犯され、墜落死する。犯人を示す血液型は、AとBの二つ。容疑者は、ツアーの4人の男性。その中で真相に気づいた弟が、「五一五五」の謎の言葉を残して、殺された!

ステップファザー・ステップ
講談社文庫
中学生の双子の兄弟が住む家に落っこちてきたのは、なんとプロの泥棒だった。そして、一緒に暮らし始めた3人。まるで父子のような(!?)家庭生活がスタートする。次々と起こる7つの事件に、ユーモアあふれる3人の会話。宮部みゆきがお贈りする、C・ライス『スイート・ホーム殺人事件』にも匹敵する大傑作!

鞆の浦殺人事件
講談社文庫
「鞆の浦へ行きな……」という奇妙な電話をうけた軽井沢の作家・内田康夫は目下都内のホテルにカンヅメ中。囲碁サロンで知りあった間宮老人の声にも似ているが、朝から老人は行方不明だ。不審にかられた作家は旧知の浅見光彦に捜査を依頼するが……。美しい鞆の浦を舞台に、著者自ら登場の旅情ミステリ。

見た!世紀末
講談社文庫
来世はあるのか。魂というのは存在するのか。科学万能の時代の中で私たちの心の中に残る潜在的不安にアプローチする。目前に迫る世紀末の意味とは何か。横尾忠則、糸井重里、杉浦日向子、井沢元彦、おすぎの5人のゲストを迎え、大変な時代を生き抜くための精神のありようを鋭く解析し、深く語り合う対談集。

女王陛下のアルバイト探偵
講談社文庫
不良中年私立探偵の親父のもとに内閣調査室副室長が持ち込んできた依頼は17歳の王女様の護衛だった。東南アジアの島国ライールの王位を巡る陰謀で命を狙われている王女が来日したのだ。王女を守るアルバイト探偵(アイ)・隆(リュウ)にショットガンが向けられた。けなげに王女をガードする隆クンのピンチ。シリーズ初長篇。

伊勢志摩殺人事件
講談社文庫
伊勢志摩に出張すると言ったまま新聞社に勤める恋人が消息を絶った。足どりを辿って志摩へ出かけたテレビレポーター路子はホテルから彼がかけた2本の電話番号を知り、彼の行方を知るらしい黒真珠の似合う謎の貴婦人に会う。消えた恋人を捜す路子に危機が迫る。愛と死が哀しい物語を織りなす本格長篇推理。

鳥取・出雲殺人ル-ト
講談社文庫
鳥取砂丘に出現した神秘の蒼い湖には美女の死体が沈んでいた。発見したアマチュアカメラマンは翌日宍道湖で1人の女と出会う。彼女が名乗ったのは湖で発見された死体の女の名前だった。何故偽名を使ったのか。真相を追ってブルートレイン「出雲」で山陰に向かう十津川警部の前に事件は新たな展開をみせる。

素人庖丁記・海賊の宴会
講談社文庫
食物へのつきせぬ妄想をめぐらせている時こそ、人生至福の時。食べる快楽、作る快楽、想像する快楽、これ以上の快楽がどこにあろうか! 食に対しての飽くことなき探究心と好奇心、想像力を際限なく駆使して入り込む味覚の迷宮で、雲の料理、キムチの迷路、キノコの誘惑など、名エッセイで繰り広げる嵐山ワールド!
食に対しての飽くことなき探究心、ここに極まれり。
食物へのつきせぬ妄想をめぐらせている時こそ人生至福の時。食べる快楽、作る快楽、想像する快楽、これ以上の快楽がどこにあろうか!食の飽くなき探究心と好奇心、想像力を際限なく駆使して入り込む味覚の迷宮で、雲の料理、キムチの迷路、キノコの誘惑などの名エッセイで繰り広げる嵐山ワールド!

眠れぬ夜の殺人
講談社文庫
ちょっとしたイザコザに巻き込まれ、逃げようとして相手の体に触れたとたん、その人は倒れ、打ち所が悪く……。大都会・東京ならではの、そんな殺人事件が連続発生。だが逮捕されなかった加害者には、死者からの脅迫状が届く!動き出したのは、警視庁刑事部のマル秘部外組織。はたして犯人は見つかるか!?