講談社文庫作品一覧

絆
著:ロ-レンス・シェイムズ,訳:北沢 あかね
講談社文庫
陽光降りそそぐフロリダ・キーウェストでくつろぐマフィアのドン。老い先短い父に自伝執筆を勧める愛息ジョーイ。やがて、ゴッドファーザーは重い口を開き始める。が、そこに厄介ものの兄が、愛人連れでやってきて、トラブル発生!英国推理作家協会ラスト・ラフ賞に輝く、オフビート感覚の熱血クライム・ノヴェル。
黒猫館の殺人
黒猫館の殺人
著:綾辻 行人
講談社文庫
6つめの「館」への御招待──自分が何者なのか調べてほしい。推理作家鹿谷門実に会いたいと手紙を送ってきた老人はそう訴えた。手がかりとして渡された「手記」には彼が遭遇した奇怪な殺人事件が綴られていた。しかも事件が起きたその屋敷とはあの建築家中村青司の手になるものだった。惨劇に潜む真相は。
クラシック名曲案内 ベスト151
クラシック名曲案内 ベスト151
著:柴田 南雄
講談社文庫
聴きつがれてきたクラシックの名曲151を厳選し、作曲の動機や曲の構成、時代背景など、蘊蓄(うんちく)を傾けて語る。高名な作曲家としての活動体験を基礎に、情緒的なガイドを避け、作曲者の意図を音楽史・音楽論の中に正しく位置づけて解明する。クラシック世界の楽しいエピソードも盛りだくさん。CDガイド付き。
電子あり
J-ROCKベスト123 1968~1996
J-ROCKベスト123 1968~1996
著:篠原 章
講談社文庫
日本のロック・ヒストリー。伝説のはっぴいえんどからミスチルまで一挙収録! これだけは聴いておきたい名盤ガイド! ーーロカビリー、GS時代を経て、日本のロックはいかに進化したのか? フォークルの誕生、伝説のバンド・はっぴいえんどからミスチルまで、これだけは聴いておきたい名盤1123アイテムを厳選収録! 細野晴臣インタビュー、サエキけんぞうの〈J-ROCKヒストリー集中講座〉など、日本のロックのすべてがわかる1冊。
電子あり
海峡の暗証
海峡の暗証
著:津村 秀介,解説:山前 譲
講談社文庫
『ぼくのことは忘れて欲しい。海峡には、一人で行く』ーー社長の女婿に決まったエリート社員が、函館への婚前旅行を破棄して失踪した。しかし、男が墜死死体で発見されたのは、九州の福岡。さらに驚くべきことに、死の前日、福島での殺人事件の容疑者に男の名が浮かんだ。錯綜する謎に挑む、ご存じ浦上伸介の活躍。
電子あり
横浜ランドマークタワーの殺人
横浜ランドマークタワーの殺人
著:斎藤 栄,解説:影山 荘一
講談社文庫
鉄道警察隊に勤務する江戸川警部の恋人・小夜香が、何者かによって誘拐された。犯人からの電話で囚われの彼女は、「グッドバイね」という謎の暗号を残す。だが、奇妙なことに突然、彼女は解放された。実はそれが、事件の始まりだったのだ。今度はその誘拐犯がランドマークタワーで殺された……。長編ミステリーの傑作。 鉄道警察隊に勤務する江戸川警部の恋人、小夜香が何者かによって誘拐された。犯人からの電話で囚われの彼女は「グッドバイね」という謎の暗号を残す。だが、奇妙なことに突然彼女は解放された。実はそれが事件の始まりだったのだ。今度はその誘拐犯がランドマークタワーで殺された……。長編ミステリーの傑作。
電子あり
色判官絶句
色判官絶句
著:藤 水名子,解説:縄田 一男
講談社文庫
舞台は中国、明の時代。港町の寧波(ニンポー)に都から色男の判官、柳禎之(りゅうていし)がやってきた。迎えうつのは海の荒くれどもを従え、港を牛耳る若き女傑、高悠環(こうゆうかん)。その美貌とはうらはらに、火竜娘(かりゅうじょう)と呼ばれるほど気性は激しい。そこへ彼女に好意を寄せる呉家の頭(かしら)、鷹訓(ようくん)もからんで……。恋と権力、冒険。痛快無比の中国ロマン。
電子あり
寄せ鍋人物図鑑
寄せ鍋人物図鑑
著:高田 文夫,その他:ナンシ- 関,解説:大川 豊
講談社文庫
天才エンターテイナー高田文夫が、ケシゴム版画名人ナンシー関との最強タッグで贈る「時代を創る36人」とのごった煮交遊録。野球、プロレス、相撲、寄席芸人からバラエティータレントまで、高田文夫だからこそ覗けたスッピンな人物像、そして差し障りのある(!?)ディープなインサイド・ストリートーがわんさか。
新・魔法物語 竜形の少年
新・魔法物語 竜形の少年
著:斎藤 肇,解説:太田 忠司
講談社文庫
世界を救う「光の子」を求めて放浪を続ける戦士リバ 魔導師との運命的決着のときが訪れる! 運命を信じることから、すべては始まった。魔導師が跳梁する遠い昔、奇怪な生き物が蠢く遥かなる地。この世界を救う4人の少年を求めて放浪を続ける戦士リバは、ついに正しき「光の子」に巡り逢うことができるのだろうか。またひとつ、魔法が動き出していた……。傑作ファンタジーノベル書き下ろし長編!
革命家・北一輝 「日本改造法案大綱」と昭和維新
革命家・北一輝 「日本改造法案大綱」と昭和維新
著:豊田 穣
講談社文庫
主著『日本改造法案大網』に記された壮大な国民救済の論理と日本民族発展の理想は、青年将校に多大な影響を与えた。“昭和維新の聖典”としてもてはやされたばかりではなく、その後の大日本帝国の運命をも変えた。本書は、昭和初期の最大のイデオローグであった北一輝の生涯と思想を追究した傑作評伝である。
電子あり
祇園小唄殺人事件
祇園小唄殺人事件
著:和久 峻三,解説:北浜 流一郎
講談社文庫
アール・デコ調の洋風建築や老舗の純和風旅館が混在する京都洛中三条通界隈はユニークな町。その三条通のレトロ調の洋館で、美貌の相場師が殺害された。現場には”ZT”という血文字のダイイング・メッセージが!さらに手作りのオルゴールに仕組まれた「祗園小唄」のメロディの暗号トリックとは何か!?
神宝聖堂の王国(1) 鉄剣の戦士
神宝聖堂の王国(1) 鉄剣の戦士
著:竹河 聖
講談社文庫
超古代ムー大陸が沈んだ後、乱れ始めた島々の物語。亡き王の娘・ファネラは、王国を救えるか!? ーー超古代大陸ムーが沈んだ後の島々の世界では、神宝聖堂を中心に頂く王国に混乱が訪れた。亡き王の血を引く姫・ファネラは、はたして王国を救うことができるのか!? 超古代大陸アトランティスを扱った大ベストセラー『風の大陸』と対をなす、新シリーズ『神宝聖堂の王国』。傑作ファンタジー・ノベル。
電子あり
水の中の八月
水の中の八月
著:関川 夏央
講談社文庫
水には目ってやつがある。石と同じで目を縫って泳ぐと嘘みたいに軽い。おまえらはサカナになれ、と言った監督は無理心中で死に、友だちの新井は朴と名前をかえた。水泳部をやめた僕の高3の夏休みはこうしてあっけなくすぎた。「在日」を生きる青春をとぎすまされた文体で描く表題作を含む7つの短編集。(講談社文庫) 水には目ってやつがある。石と同じで目を縫って泳ぐと嘘みたいに軽い。おまえらはサカナになれ、と言った監督は無理心中で死に、友だちの新井は朴と名前をかえた。水泳部をやめた僕の高3の夏休みはこうしてあっけなくすぎた。「在日」を生きる青春をとぎすまされた文体で描く表題作を含む7つの短編集。
電子あり
368Y Par4 第2打
368Y Par4 第2打
著:村上 龍
講談社文庫
イベントプロデューサーのオレは、コースではいつも第2打にかけている。目の前にはトラブルしかなくて当然ギブアップを考える。だがそんなときこそ自分を励ましながら、起死回生の第2打の打ち方をイメージするんだ。欲望を肯定して生きることの難しい時代の日本の男たちに捧げる再生と勇気の物語!
季節のかたみ
季節のかたみ
著:幸田 文
講談社文庫
今朝の雲はもう居ません。その代わり、風が訪れてくれます。季節の移り変わりを見るのが、私は好きです。なにより有り難いのは、前向きの心でいられることでしょうか。時の移ろいを瑞々しい五感がキリリと掬いとった名篇。「くくる」「壁つち」「台所育ち」……。失った暮らしや言葉の情感が、名残り惜しく懐しく心にしみる、珠玉のエッセイ集。
電子あり
私立探偵
私立探偵
著:D.ロ-レン・エスルマン,訳:宇野 輝雄,解説:木村 仁良
講談社文庫
娼婦ライラのベッドで、ブリーム神父が腹上死した!“やもめで片目でアル中気味”の私立探偵ラルフ・ポティートは、階上に住むライラの頼みを断れず、神父の死体を教会に運ぶのを手伝う。その直後、彼女の部屋が突然ガス爆発。本人は大火傷を負う。事件に巻きこまれたポティートは、教会と神父の謎を追う。
龍安寺石庭の謎
龍安寺石庭の謎
著:明石 散人
講談社文庫
細川勝元が建立した龍安寺──その石庭におかれた15個の石は何を表現しているのか。従来の説を覆し、夜の空に瞬く星座カシオペアを、地上に移し替えた“宇宙の庭(スペース・ガーデン)”と推理する。さらに応仁の乱で山名宗全と対峙した勝元は、龍安寺の山深く膨大な財宝を隠したといわれる。その謎を大胆な仮説で解明する。
私は作中の人物である
私は作中の人物である
著:清水 義範
講談社文庫
「全国まずいものマップ」から官能小説まで笑いで料理。ブンガクの約束事に大胆に破壊宣言する。 小説の中にある“私”とはいったい誰のことなのか。小説上のこの正体不明の登場人物に鋭く迫る異色の表題作のほか、著者初の官能小説から食べものガイド、時代小説に至るまで、ものの名称や物語とその語り口など“小説の約束事”を次々と壊してみると…・・。笑いで切り刻む清水流「ブンガクのススメ」。
兄弟!尻が重い
兄弟!尻が重い
著:山上 龍彦,解説:関口 苑生
講談社文庫
がきデカを超える中毒症状平凡な日常が混沌の渦に。 異才が巻き起こす涙と汗と笑いの大奔流。 日常生活に潜むお可笑(かし)みを鋭く抉りだして汗と涙と笑いの大奔流をひき起こす。最低一週間は根をはったように動かない長っ尻男の恐怖を描く表題作はじめ、ギックリ腰に襲われた男がたどる悲惨な通勤の「ロケットマン」他、平凡で平和に暮らす人々を襲う不安のかずかず。激痛ギャグが脳天を貫く異色短編集。
深い河
深い河
著:遠藤 周作
講談社文庫
愛を求めて、人生の意味を求めてインドへと向かう人々。自らの生きてきた時間をふり仰ぎ、母なる河ガンジスのほとりにたたずむとき、大いなる水の流れは人間たちを次の世に運ぶように包みこむ。人と人のふれ合いの声を力強い沈黙で受けとめ河は流れる。毎日芸術賞受賞作。 愛を求めて、人生の意味を求めてインドへと向かう人々。自らの生きてきた時間をふり仰ぎ、母なる河ガンジスのほとりにたたずむとき、大いなる水の流れは人間たちを次の世に運ぶように包みこむ。人と人のふれ合いの声を力強い沈黙で受けとめ河は流れる。純文書下ろし長篇待望の文庫化、毎日芸術賞受賞作。