講談社文庫作品一覧

長屋王横死事件
長屋王横死事件
著:豊田 有恒,その他:辰巳 正明
講談社文庫
奴(やっこ)の名は、大伴小虫。10歳のときから長屋王に仕えてきた。そして今、すべての真実を明かそう……。天武天皇の孫で、聖武天皇即位とともに左大臣となった長屋王は、729年に密告が原因で自害した。だが、藤原氏の陰謀とされるこの「長屋王の変」に、真の黒幕が存在した! 歴史の闇に迫る古代史ミステリー。
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子づれ兵法者
子づれ兵法者
著:佐江 衆一,解説:清原 康正
講談社文庫
剛剣が唸り小太刀が舞う、武士の世界。我が子の命を賭け真剣で勝負を挑んだ兵法者と、その男を愛してしまった道場主の娘を描いた表題作をはじめとする7編の時代小説短編集。自らも剣の達人である筆者が洞察力鋭く、緊迫した立ち合いの瞬間を描く。ドゥ・マゴ文学賞に輝いた『黄落』に続く佐江作品の傑作。
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出世長屋 十時半睡事件帖
出世長屋 十時半睡事件帖
著:白石 一郎
講談社文庫
息子の不始末から福岡・黒田藩の総目付を辞職し、隠居生活を楽しんでいた半睡。だが、同藩江戸藩邸の風紀の乱れが甚しくなると、その取り締まりのため、白羽の矢が立った。江戸に移り住んだ半睡が、次々と起こる難問を見事に裁く。所変われど、そのキレ具合は衰え知らず。おなじみの十時半睡シリーズ第5弾。NHKでドラマ化もされた名シリーズ!
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半蔵の槍
半蔵の槍
著:嶋津 義忠,解説:植村 修介
講談社文庫
戦国忍者の誇りを賭けて、徳川幕藩体制に敢然と抵抗した、伊賀・闇の軍団。率いるは、柘植重兵衛。服部半蔵の秘蔵の弟子で、短槍の名手。半蔵が遺した名槍〈伊賀切〉の秘密を切札に、大御所・家康、本多正純、甲賀忍者群と、虚々実々の戦いを繰り広げる。剣あり恋ありで息もつかせぬ、大型新人の本格忍者小説!
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武田信玄(下)
武田信玄(下)
著:津本 陽
講談社文庫
三方ヶ原の決戦で、徳川家康を打ちのめした信玄も、病いには勝てず、上洛の夢を果たせぬまま没した。後事を託された勝頼は、信長・家康連合軍相手の長篠の戦いに大敗を喫し、武田騎馬軍団は潰滅的打撃を受けた。信玄・勝頼父子の生死をみつめる作者の眼は、ついに天目山の攻防にいたる。傑作長篇、堂々の完結! <全3巻>
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武田信玄(中)
武田信玄(中)
著:津本 陽
講談社文庫
川中島に相まみえる中世の花、武田信玄と上杉謙信。甲州法度をかかげ、軍略・智略・計略を尽くして疾駆する信玄の前に立ちふさがる謙信、そして信長と家康。嫡子・義信の謀叛にも遭遇して、信玄の前途は多難、<風林火山>の旗が危うく揺れる。しかし、扶桑随一の騎馬軍団を背景に、信玄は三河の家康打倒をめざす! <全3巻>
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武田信玄(上)
武田信玄(上)
著:津本 陽
講談社文庫
武田騎馬軍団の比類なき実力と、信玄の決断! 嫡子である自分を疎んじて、弟・信繁を寵愛する父・信虎を駿河に追放したのは、信玄21歳の時。妹婿の諏訪頼重を滅ぼし、信濃経略の目途をつけた信玄に、やがて、宿命のライバル・上杉謙信が、決戦を挑んでくる。武田三代の栄枯盛衰を、圧倒的迫力で描く、歴史長篇。<全3巻>
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秘剣 柳生十兵衛
秘剣 柳生十兵衛
著:早乙女 貢,解説:高橋 千劒破
講談社文庫
天才剣士・柳生十兵衛三厳(みつよし)は、将軍・徳川家光の信頼あつい小姓でありながら、朋輩との喧嘩の果てに、不意の飛刃で右眼を奪われる。一介の浪人となった若者は、甲州へ向うが、凄まじい闇の力の待ち伏せにあう。隻眼偉躯を堂々とさらして、非情の罠、殺到する暗殺団と闘い抜く十兵衛の、一身をかけた「秘命」を描く、傑作時代長編。天才剣士の修業の旅に隠された「密命」とは?
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重耳(下)
重耳(下)
著:宮城谷 昌光
講談社文庫
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重耳(中)
重耳(中)
著:宮城谷 昌光
講談社文庫
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重耳(上)
重耳(上)
著:宮城谷 昌光
講談社文庫
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東福門院和子の涙
東福門院和子の涙
著:宮尾 登美子
講談社文庫
徳川2代将軍の娘和子(まさこ)は、史上初めて、武家から朝廷に嫁ぎ、「稀なる福運の姫君」と称えられた。戦国を毅然として生きた女性・お市の方の血を引いて、自らの苦悩は決して語らない女性であったが、宮廷の冷たい仕打ちは、中宮の紅絹(もみ)の布が知っていた……。涙を秘めた慈愛の国母を描いて、深い感動をよぶ長編小説(講談社文庫)。 徳川2代将軍の娘和子(まさこ)は、史上初めて、武家から朝廷に嫁ぎ、「稀なる福運の姫君」と称えられた。戦国を毅然として生きた女性・お市の方の血を引いて、自らの苦悩は決して語らない女性であったが、宮廷の冷たい仕打ちは、中宮の紅絹(もみ)の布が知っていた……。涙を秘めた慈愛の国母を描いて、深い感動をよぶ長編小説。
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はやぶさ新八御用帳(五) 御守殿おたき
はやぶさ新八御用帳(五) 御守殿おたき
著:平岩 弓枝
講談社文庫
下谷長者町の菓子舗永田屋が育てた捨て子は、大名家の姫君か?美しい御中臈が訪ねて来て、下谷では噂話が沸騰する。南町奉行根岸肥前守の命をうけて、真相をさぐる新八郎。捨て子をめぐる人々の心の表裏に思いをめぐらす、心あたたかな青年与力。女たちの密かな手助け。江戸の香り豊かな、推理名作集。 (講談社文庫) 江戸の香り豊かに、若き内与力の活躍を描く。 下谷長者町の菓子舗永田屋が育てた捨て子は、大名家の姫君か?美しい御中臈が訪ねて来て、下谷では噂話が沸騰する。南町奉行根岸肥前守の命をうけて、真相をさぐる新八郎。捨て子をめぐる人々の心の表裏に思いをめぐらす、心あたたかな青年与力。女たちの密かな手助け。江戸の香り豊かな、推理名作集。
ミイラ志願
ミイラ志願
著:高木 彬光
講談社文庫
即身仏を志す盗賊の心情、信長の影武者をめぐる謀略、蹴鞠(けまり)に入れあげ乞食に身を落とす今川氏真の運命、討入りを脱落した高田郡兵衛の苦衷、首斬り浅右衛門家に養子に入った男の巧妙な計算……。「志願」というユニークな視点から歴史の謎を切りとった、9編の意欲連作。多年、本格推理界をリードしてきた著者が、卓抜な着想と絶妙の語り口で、我意と妄執に憑(つ)かれた人間のすさまじい情念の世界を抉り出す!
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霧笛/花火の街
霧笛/花火の街
著:大佛 次郎
講談社文庫
文明開化の横浜を情緒豊かに描く! ーーガス灯揺れる、横浜の異人館。ボーイの千代吉は、居留地に巣喰うならず者たちと、酒、賭博、喧嘩に明け暮れていた。そして偶然、ひとりの謎めいた少女に出会う。可憐な外見とはうらはらななまめいた女に、千代吉は惹かれていく。無頼な若者の青春の燦きと悲哀を鮮やかにとらえた名作『霧笛』に、居留地ならではの哀切な恋物語『花火の街』を併録。開化期の横浜を情趣豊かに描き上げた、大佛文学の真髄! ◎大佛次郎(おさらぎ・じろう)明治30(1897)年、横浜生まれ。本名・野尻清彦。星の研究家・野尻抱影は兄。東大卒後、教員、外務省勤務を経て作家に。大正13年より<鞍馬天狗>連作を発表、人気を集めた。鎌倉大仏の裏に住んでいたのが筆名の由来。以来、時代小説、現代小説、史伝、ドキュメントと幅広く活躍、西欧的知性に裏づけられた多くの話題作で各分野に大きな業績を残した。著書に『赤穂浪士』『霧笛』『帰郷』『パリ燃ゆ』『天皇の世紀』など多数。文化勲章受章者。昭和48(1973)年没。
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暗闇館
暗闇館
著:門田 泰明
講談社文庫
平凡な日常に潜む運命的恐怖の影 愛する夫と1人娘に囲まれて、幸せいっぱいの日々を送っていた美しい日と人妻が、ある日突然、恐怖のどん底に! 愛する夫とかわいい1人娘・弓子と共に幸福な暮らしを送っていた美貌の人妻・連子。平和な日常にある日突然、送信されてきた1枚の異常なファックス。それが連子を襲った身の毛もよだつような恐ろしい悲劇の幕開けだった!サスペンス・スリラーの第1人者が哀切の想いを込めて脱稿した文庫特別書下ろし作品。
インフェルノ・ロ-ド
インフェルノ・ロ-ド
著:菊地 秀行,解説:井上 雅彦
講談社文庫
美しきガードマン嵯峨は闇の帝王を守りきるか 暴力と妖術の街ネオ東京に魔戦が始まる 日本国を闇に中から支配する1大コンツェルンの総帥、鬼竜陣三郎は自分の生命を狙う影に脅えていた。鉄壁のガード・嵯峨と共に突き止めた敵の正体はなんと陣三郎自身のドッペルゲンガーだった。暴力と妖術渦巻くネオ東京に今、再び魔戦の火ぶたが切って落とされた!ホラーの鬼才渾身のハイパー伝奇巨篇。
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同級生
同級生
著:東野 圭吾
講談社文庫
修文館高校3年の宮前由希子が交通事故死した。彼女は同級生・西原荘一の子を身ごもっていた。それを知った荘一は自分が父親だと周囲に告白し、疑問が残る事故の真相を探る。事故当時、現場にいた女教師が浮上するが、彼女は教室で絞殺されてしまう。著者のターニングポイントとなった傑作青春ミステリー。
樹の上の草魚
樹の上の草魚
著:薄井 ゆうじ,解説:井上 享
講談社文庫
ペニスのことなんて、いったい誰に相談すればいいんだ? 僕は、男なのか女なのか? いや、そもそも僕はなんなのだろうか? アンドロジナスな主人公、そして登場人物の温かく細やかな心のゆらぎは、読む者の内面にやさしく触れ、本当の自分を気付かせてくれる。温かく比類なき感動をよぶ、吉川英治文学新人賞受賞作。 ペニスのことなんて、いったい誰に相談すればいいんだ。僕は、男なのか女なのか。いや、そもそも僕はなんなのだろうか。アンドロジナスな主人公、そして登場人物の温かく細やかな心のゆらぎは、読む者の内面にやさしく触れ、本当の自分を気付かせてくれる。温かい感動をよぶ、吉川英治文学新人賞受賞作。
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浪漫疾風録
浪漫疾風録
著:生島 治郎,解説:郷原 宏
講談社文庫
みんなが奇体なエネルギイに充ちていた。いつでも走ろうとし、走ってはころんでいた。編集者を経て作家に、「EQMM」誌創刊の頃より激動のミステリー戦国時代の裏も表も知り尽くした筆者ならではのエピソードがいっぱい。推理小説ファン必読、実名表記による、疾風怒涛のミステリー・グラフィティ。戦後ミステリー界の騎手たちの裏面史を描いた傑作小説。
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