講談社文庫作品一覧

微熱
微熱
著:赤川 次郎,解説:郷原 宏,装画:畑農 照雄,装丁:菊地 信義
講談社文庫
偶然? それとも……。平穏な一家に恐怖の影を落とすのは、17年前のあの事件か? 過去の事件が複数の謎を結びつける! ーー新婚旅行先のオーストラリアで、田川は、7人の老人たちが断崖から次々と飛び下りるのを目撃してしまった……。それから17年。中古マンションに引越した田川家の周辺に、奇妙な事件が続発。娘・裕果の部屋に、洋服ダンスから現われる不思議な少女は、誰なのか。17年前の事件がチラつくのは、何故か。真相は? ホラー・ファンタジーの傑作。
電子あり
格闘王への挑戦
格闘王への挑戦
著:前田 日明,解説:野村 季史,装丁:ヒュ―マンプロ
講談社文庫
強さと理想のプロレスを追求する男のドラマ一匹狼の闘魂をバネに、プロレス人生を歩んできた“アキラ”は、いま何を考えているか。入門前後からゴッチとの出会い、新格闘技宣言の現在までを余す所なく語る
四千万歩の男(三)
四千万歩の男(三)
著:井上 ひさし
講談社文庫
お上の刺客をなんとかかわし、一行は8月霜柱立つニシベツで折り返した。喘息の発作に見舞われながら、息子の一途な恋に心を砕き、はたまた弟子の片思いから母娘の仇討ち事件に首を突っ込み、“臆病剣”達人の命の洗濯の会を開くなど、奥州111次、“全き善人”忠敬の一歩は事件をかい潜りかい潜り江戸へ。全5巻。(講談社文庫) お上の刺客をなんとかかわし、一行は8月霜柱立つニシベツで折り返した。喘息の発作に見舞われながら、息子の一途な恋に心を砕き、はたまた弟子の片思いから母娘の仇討ち事件に首を突っ込み、“臆病剣”達人の命の洗濯の会を開くなど、奥州111次、“全き善人”忠敬の一歩は事件をかい潜りかい潜り江戸へ。全5巻。
電子あり
古代史私注
古代史私注
著:松本 清張,装丁:山岸 義明
講談社文庫
飛鳥の酒船石は、7世紀、イラン人たちの薬酒製造施設である、とする大胆な意見をはじめ、市井に埋もれた研究家の活躍にまで及ぶ、作家ならではの、古代史研究余語。古代史ブームに一石を投じた名著『清張通史』全6巻を遺して逝った筆者が、5年にわたり書きつづったコラム49編。東から西へ、文化交流の足跡をさかのぼる、名随筆。古代史の謎に挑んだ、清張史観の精髄。古代史のアカデミズムに挑む、大胆な仮説、そして精緻な論証!
電子あり
すすきの有影灯
すすきの有影灯
著:八柳 鐡郎,解説:佐高 信,装画:橋本 清一,装丁:菊地 信義
講談社文庫
夜の底から拾い上げた珠玉エッセイ66話。まばゆいネオンの陰に生きる女たちを見守りつづけてきた男が、重い哀しみと限りない優しさをこめて綴る“酒と涙と男と女”の物語。三浦綾子氏、村松友視氏絶讃!
戦略的「鎖国」論
戦略的「鎖国」論
著:西尾 幹二,解説:飯田 経夫,装丁:山岸 義明
講談社文庫
無差別に国を鎖せというのではない。無差別に外国に自分を合わせることへの警告である。自己主張を忘れ、ムードや外圧に流された安易な「国際化」に走ることなく、今こそ独自の戦略を選びとるときである。そのためには自分自身を知ることであり、自国の強さと弱さ、本質と枝葉の区別を弁えることである。自己主張を忘れた戦略なき日本への、冷徹な提言。
電子あり
霊能者として生まれて生きて
霊能者として生まれて生きて
著:宜保 愛子,解説:高橋 三千網,装丁:岸 顯樹郎
講談社文庫
現代最高の霊能者が、自らの生い立ちを語る霊能者に生まれついた著者・宜保愛子が、霊能者としての目覚め、成長の過程、経験を正直な筆致で語った一冊著者自身の温かい人柄にも触れることができる。
ともかく静かに
ともかく静かに
文:伊集院 静,絵:長友 啓典,装丁:長友 啓典
講談社文庫
黄金コンビ、もしくはイーさん、トモさんの“いいともコンビ”と自称する2人は、作家とアートディレクターという関係を超えて、競馬、ゴルフに駆け巡り、銀座、六本木を唄いまくり飲み明かす間柄。絵と文章で創り上げた、しみじみワールドのエッセンスを、あなたとあなたの大切な人へのプレゼントに!
遠いリング
遠いリング
著:後藤 正治
講談社文庫
渇望してなおやまない若きボクサーの群れ!世界ストロー級チャンピオン井岡弘樹をはじめ、グリーンツダジムの若き8人のボクサーを主人公に、濃密な青春の燃焼を見事に活写する。勝者と敗者、精神の緊迫感、明暗の熾烈さ、そしてボクシングにかけた若い肉体の輝き。講談社ノンフィクション賞受賞作品。
黄金宮(1)勃起仏編
黄金宮(1)勃起仏編
著:夢枕 獏,装丁:田村 義也,装画:桂川 潤
講談社文庫
欲望と人混みの街・新宿――アフリカ人の戦士が現れ、いきなり槍で中年男を刺し殺す。通りかかった都内最強の男・地虫(じむし)平八郎の腕の中で息絶えた男は奇妙な黄金の勃起仏と地図を持っていた。さらに地虫の前にブードゥーの呪術師が立ちふさがる。地虫は拳法で銀髪の呪術師を迎え撃つ。黄金宮シリーズ第1弾!
電子あり
おバカさんの自叙伝半分
おバカさんの自叙伝半分
著:G・ネラン,装丁:和田 誠
講談社文庫
新宿歌舞伎町から日本を見続ける神父が語る小説「おバカさん」のモデルでもあるフランス人神父・G・ネランが、イエスへの愛とともに来日し、歌舞伎町のスナックで日本人と触れ合う内につづったエッセイ集
鎌倉さざんか寺殺人事件
鎌倉さざんか寺殺人事件
著:斎藤 栄,解説:影山 荘一,装丁:フレット,装画:加藤 孝雄
講談社文庫
日美子の後輩にあたる女子高校生2人が、下校途中で誘拐され、自宅に1億円ずつの身代金要求が届いた。犯人が女子高生のひとりに書かせた手紙には、奇妙な暗号が含まれている。日美子の夫・二階堂警部らが、暗号解読に苦心するうち、ついに殺人事件が発生した! 古都・鎌倉を舞台に、人間の愛憎を織り込む、本格推理長編! 日美子の後輩にあたる女子高校生2人が、下校途中で誘拐され、自宅に1億円ずつの身代金要求が届いた。犯人が女子高生のひとりに書かせた手紙には、奇妙な暗号が含まれている。日美子の夫・二階堂警部らが、暗号解読に苦心するうち、ついに殺人事件が発生した! 古都・鎌倉を舞台に、人間の愛憎を織り込む、本格推理長編
電子あり
折々の犯罪
折々の犯罪
著:佐野 洋,装丁:結城 信孝,装丁:岸 顯樹郎,装画:森 秀雄
講談社文庫
妻を殺された男の手帳に記された、「M・SH、612。しかし『不完全』」という奇妙なメモ。そのメモが語る、意外や意外の真相とは何か?(メモと同題の収録作品)。名著『折々のうた』(大岡信)をヒントに、日常的犯罪の裏に潜む微妙な人間心理を追って、事件の核心に迫る、斬新かつ異色の傑作短編8編を収録。 絶妙の着想が冴える名匠の傑作短編推理8編被害者の夫の手帳に書かれたメモ「M・SH,612。しかし『不完全』」が意味する意外な真相(表題作)。人間の微妙な心理を追って、犯罪の核心に迫る諸作品。
電子あり
日本の中の朝鮮文化(9)阿波・土佐・伊予・讃岐
日本の中の朝鮮文化(9)阿波・土佐・伊予・讃岐
著:金 達寿,装丁:市川 英夫
講談社文庫
四国地方には、古代朝鮮からの渡来文化が、いたるところ残されている。波多国、大三島の大山祗(おおやまつみ)神社、須佐之男命(すさのおのみこと)の朝鮮渡りの船神楽などは、何を物語るか?そこに隠された朝鮮文化の系譜を踏査し、誤った古代日本の姿を正す。徳島・高知・愛媛・香川の各地に、真実の歴史を求めて歩くシリーズ第9巻。
電子あり
孤立無援の名誉
孤立無援の名誉
著:海老沢 泰久,装丁:長友 啓典,装画:黒田 征太郎
講談社文庫
「退場!」ーー最後の試合でルールどおり毅然とした態度で、プロ野球審判の名誉をかけ信念をつらぬく「仏の昇さん」。野球、F1レース、サッカー、テニスなど、スポーツの世界を舞台に、いずれもプロであることに誇りを持ち、それゆえに孤独な男たちの、男だけの世界を描いて、快い余韻をひびかせる短編小説集。
電子あり
死ぬときは独り
死ぬときは独り
著:生島 治郎,解説:縄田 一男,装画:荒川 じんペい,装丁:菊地 信義
講談社文庫
太平洋戦争勃発前夜、民間人・浜本は、マレーの英雄「虎」ハリマオを探し出すために、日本を後にした。その目的は何か……? 日独英のスパイが暗躍し、インドとマレーの独立運動が芽生え始めた激動の東南アジアを舞台に、人種を越えて生命を賭けて闘った男たちの運命は? アジアの独立に生命を賭けた男たちのロマンと波乱万丈の生涯を描く、雄渾の長編冒険小説、いま甦える!
電子あり
危険な秋
危険な秋
著:阿部 牧郎,装丁:岸 顯樹郎,装画:中村 成二,解説:関口 苑生
講談社文庫
若いホステスと浮気し、重役になって家庭と会社から頼られながら、柚木克彦の心と肉体を本当に満たしてくれるのは律子とのセックスだった。30年ぶりに再会した高校の同級生、憧れの女性とクラシックを聴き、思い出を語り、密(ひそ)かに結ばれる情事を大胆に描き、新しい世界を展開して話題となった長篇小説。
電子あり
捨て童子・松平忠輝(中)
捨て童子・松平忠輝(中)
著:隆 慶一郎
講談社文庫
凛々しく成長した忠輝は、越後福嶋藩の大名となる。福嶋藩のキリシタン化を企てる大久保長安には、忠輝を将軍とする新体制をつくりあげる野望があった。忠輝を狙う、兄の将軍秀忠と柳生宗矩。途方もないエネルギーを持つがゆえに、権力者たちの暗闘に巻きこまれていく忠輝の波瀾の生涯を描く伝奇ロマン。(講談社文庫) 凛々しく成長した忠輝は、越後福嶋藩の大名となる。福嶋藩のキリシタン化を企てる大久保長安には、忠輝を将軍とする新体制をつくりあげる野望があった。忠輝を狙う、兄の将軍秀忠と柳生宗矩。途方もないエネルギーを持つがゆえに、権力者たちの暗闘に巻きこまれていく忠輝の波瀾の生涯を描く伝奇ロマン。
四千万歩の男(二)
四千万歩の男(二)
著:井上 ひさし
講談社文庫
1800年6月、忠敬が渡った蝦夷は外にロシア、内に公儀(おかみ)・松前家・アイヌが策略に策略を重ね、だまし合いの地だった。陰謀家の間宮林蔵、変な剣客平山行蔵ら、敵か味方か。アイヌ青年と仲良くなった忠敬に起る、事件につぐ事件、喘息をかこつ忠敬の愚直な一歩は、血みどろ泥まみれの闘いだった。全5巻 1800年6月、忠敬が渡った蝦夷は外にロシア、内に公儀(おかみ)・松前家・アイヌが策略に策略を重ね、だまし合いの地だった。陰謀家の間宮林蔵、変な剣客平山行蔵ら、敵か味方か。アイヌ青年と仲良くなった忠敬に起る、事件につぐ事件、喘息をかこつ忠敬の愚直な一歩は、血みどろ泥まみれの闘いだった。全5巻。
電子あり
萩の雨
萩の雨
著:連城 三紀彦,解説:丸内 敏治,装丁:岸 顯樹郎,装画:荒井 冨美子
講談社文庫
二昔も前に愛した女と、旅先きで待ち合わせた男。だが、その彼の前に現れた「その女(ひと)」とは? 「椿のかわりに萩を抱きません?」と言い寄る、その女の真意は果たして何か……という表題作など、萩、柳川、会津、盛岡、異国・北京、能登、と6つの地を舞台に展開する愛の虚実を、詩情豊かに描く秀作短編6編。愛の真実とは?
電子あり