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2013.07.19発売
氷の執事と伯爵令嬢 ~百夜だけの恋人~
講談社X文庫ホワイトハート
貧乏伯爵家の令嬢アリスは、五十歳の公爵との政略結婚を控えていた。そんなアリスが百夜のあいだ、ひそかに美貌の執事コンラッドと同衾して口づけを交わす羽目になる。それはアリスにかかった〈ジュノーの棘〉の呪いを解くための儀式。だが、儀式には禁忌があった。アリスは決して執事を好きになっていけない。禁を破れば執事は死ぬ。魅力的だが、意地悪な執事を愛することなどないと思ったアリスだったが……。

2013.07.19発売
ステレオjct
文芸(単行本)
「遊ばなきゃ――それが無意味な人生に対する復讐にもなるわけだ」▼神※を探して秋葉原を彷徨うミウラハジメ。処女崇拝の是非を池袋で問うアラシヤマシズエ。楽園を目指して山道を分け入るアニサキホズエ。三人の「私」と一人の「僕」が語り交わす三編のオムニバス。交差しぶつかりあう会話、会話、会話!(※ただしネトゲ上に限る。)▼講談社BOXから“隠れ”本好きに贈る、新人賞Powers受賞作家コタニ夕多の初小説。
山道を車は進む。助手席に座ったその人は憎らしいぐらい良い声でちょっとした人生談義をご披露していた。
「……楽しそうにしてりゃあいいんだよ。誰の目にも見えない哲学を誰にも褒められず評価もされないまま孤独に突き詰めるより、他人から笑顔で祝福して貰える程度にありきたりで現世的な幸せってやつをきちんと追求してやろうじゃないか。人生なんてさぁ……要するに、ゲームみたいなものなんだよ。技術を磨くのもレベリングに腐心するのも、結局はただのゲームで無意味で空虚かもしんないけど、そんなただのナンセンスなお遊びでも上手く遊んで楽しんで存分利用出来る方が賢いじゃない。折角与えられた人生なら、隅々知り尽くして遊びつくして全部を究極的に搾りつくして平らげられた方がお得だろ? 哲学なんてさぁ、ソフトを分解して中身のチップと睨めっこしながらゲームの面白さを解明しようと躍起になってんのと同じさ。超馬鹿馬鹿しい。そんな素人根性で機械壊しちゃったりしたら、それこそ本末転倒ってやつだろ? どうすんだよ、そんなの折角の名作も台無しだろ。だから……まぁだから、遊ぶのさ。リアリティーがなくたって、つまんなくたって、上手くいかなくたって糞ゲーだったって――利己的に刹那的に退屈を殺す為に、欲望を満たす為に、存分利用してやるのさ、人生を。そうやって平然と出し抜いてやるんだよ。つまらない世の中を。退屈な人生を。代わり映えのしない存在価値を、ね。強いて言うならそれが無意味な人生に対する復讐にもなるわけだ」
後部座席の私たちは動画サイトの閲覧に夢中で、あいにくそのご高説のほとんどを聞き落としていたわけですが、まあ些末な事ですよね。
*゜*・。.。・*゜*・。.。・*゜*・。.。・*゜*・。.。
神※を探して秋葉原を彷徨うミウラハジメ(24)。
処女崇拝の是非を池袋で問うアラシヤマシズエ(15)。
楽園を目指して山道を分け入るアニサキホズエ(17)。
三人の「私」と一人の「僕」が語り交わす三編のオムニバス。
橋の上で、広場で、雑踏で交差しぶつかりあう会話、会話、会話
――まるでドストエフスキー?
第15回講談社BOX新人賞Powers受賞作。
これがクールジャパン小説!
※ただしネトゲ上に限る。

2013.07.19発売
フラッガーの方程式
文芸(単行本)
「深夜アニメの主人公のようなドラマティックな人生にしてみませんか?」何気ない行動を「フラグ」として認識し、平凡な日常をドラマに変えてしまう“フラッガーシステム”。そのデバッグテストに選ばれた平凡な高校生・東條涼一の生活は激変! やがてフラッガーシステムは、憧れの佐藤佳子さんとの「ある意味」感動的なラストへ向けて、涼一が思いもよらない暴走をはじめる!
「深夜アニメの主人公のようなドラマティックな人生にしてみませんか?」
何気ない行動を「フラグ」として認識し、平凡な日常をドラマに変えてしまう“フラッガーシステム”。そのデバッグテストのモニターに選ばれた平凡な高校生・東條涼一は、以前から気になっていた存在・佐藤佳子さんと「ご都合主義的にお近づきになれるかも」という淡い期待を抱いていた。だが、生活は激変! 両親がいきなり海外へ転勤、謎の女の子が家に押しかけ、ツンデレお嬢様とのラブコメ、魔法設定で悪の組織と闘い……etc やがてフラッガーシステムは、佳子との「ある意味」感動的なラストへ向けて、涼一が思いもよらない暴走をはじめる!

2013.07.19発売
プレゼンの極意はマンガに学べ
なぜ人は、思わず「その1ページ」をめくってしまうのか? 『ドラゴン桜』『クロカン』で知られるベストセラー漫画家が、超プロの「伝える技術」を初公開。ビジネスシーンでも活用できる「企画立案」「資料作成」「理解促進」「発表本番」に合わせた20の法則が、あなたのこれまでの失敗プレゼンを必ず変える! 成功する人だけが使っている秘密のスキルを今すぐ手に入れる究極のバイブル!!
事務職、管理職、クリエイター、ブルーカラー……職種が異なっても、自分の考えを誰かに伝えて、より多くの賛同者を得て、初めてものごとを動かせることに違いはありません。その意味で、「仕事はすべてプレゼン」なのです。ところが現実には、心が動くどころか、逆の事態が起きることが大半です。Powerpointで見栄えだけよくしたプレゼン資料、熱く語るだけで中味のないプレゼンが跋扈しています。
プレゼンとは、単なる「説明」ではありません。言葉で魅せる「物語」であり、ひとつの作品です。自分の物語を語らなければ、相手の心は動きません。
我々日本人は、そのためのプレゼンの最良のお手本を持っています。マンガです。物語と、コマ割りやページ構成の妙によって読者の心を鷲づかみにするマンガには、プレゼンに応用すべきノウハウがぎっしりと詰まっています。
本書では、『ドラゴン桜』で社会現象を巻き起こし、常に読者の心を鷲づかみにし続けるマンガ家・三田紀房氏に、一流のマンガ家の秘密のプレゼン術をつまびらかにしていただきます。どんな意図を持ってコマ割りを考え、ページを構成し、読者の目を惹きつけ、次のページをめくらせるか。翌週も読んでもらうためにどんなフックを用意するのか。本邦初公開の、マンガに学ぶ「見せる=魅せる」プレゼン術です。

2013.07.12発売
the TEAM
テレビの人気コーナーを持ち、大活躍中の霊導士、能城あや子。盲目で難聴の彼女を支えるのは、魅力あふれる3人の仲間たちだった。彼らの調査により、過去の事件や不思議な現状の真実がつぎからつぎへと明らかになるが、能城の霊視能力を疑う人物もいて……。魅力的な登場人物たちが軽快に物語を進めていく、連作ユーモアミステリー。収録作品「招霊」「金縛」「目隠鬼」「隠蓑」「雨虎」「寄生木」「潮合」「陽炎」。

2013.07.12発売
小説 仮面ライダークウガ
グロンギ族と言う名の異形の者たちと、危険を顧みず戦った五代雄介が忽然と姿を消してから13年の月日が経った――。巷では、グロンギの噂が出ては消え、何事もなかったかのように時が流れていた。しかし、未だグロンギを追い続ける一条薫は、ネット上で白い戦士の書き込みを知り、五代の事を思い出していた・・・・・・。
2000年1月30日~2001年1月21日放送の仮面ライダークウガの小説版です。
グロンギ族という名の異形の者たちと、危険を顧みず戦った五代雄介が忽然と姿を消してから13年の月日が経った――。巷では、グロンギの噂が出ては消え、何事もなかったかのように時が流れていた。しかし、未だグロンギを追い続ける一条薫は、ネット上で白い戦士の書き込みを知り、五代の事を思い出していた……。

2013.07.12発売
肌褥
講談社文庫
時代官能書下ろし最新刊。神田淡路町の小間物屋の次男、三次は兄夫婦が主の店で部屋住みの身。幼い頃から絵が好きで、紅を入れる貝殻に絵を入れたり、紙入れや化粧紙に花柄を描いたり、売り物に絵を添えて、重宝されていた。家中法事で留守のある日、御得意様の旗本の後家・菜穂が訪ねてきた。先頃の不祥事で夫は切腹、家は改易、百両もの借金を頼みに来たのだ。三次は勝手に土蔵の金を菜穂に用立てる。そして、そのかわりに……。
時代官能書下ろし最新刊。
神田淡路町の小間物屋、三州屋の次男坊で十八になる三次は兄夫婦が主の商家で部屋住みの身。。
彼の仕事は、紅を入れる貝殻の裏側に、ちょっとした絵を入れたり、紙入れや化粧紙の片隅に花柄を描いていた。幼い頃から絵が好きで、売り物に絵を添えることで重宝されていた。
家中法事で留守のある日、御得意様の旗本浅井家の後家・菜穂が訪ねてきた。先頃の不祥事で夫は切腹、家は改易、百両もの借金を頼みに来たのだ。三次は勝手に土蔵の金を菜穂に用立てる。そして、そのかわりに……。

2013.07.12発売
決戦 奥右筆秘帳
講談社文庫
「この文庫書き下ろし時代小説がすごい!」第一位に輝き、圧倒的な読み応えで読者を魅了した「奥右筆秘帳」シリーズが、いよいよ完結! 筆の力だけで身を守り、将軍位をめぐる暗闘を知った奥右筆組頭・立花併右衛門。隣家の次男で剣術の腕のみの若者衛悟を護衛役にする。愛娘瑞紀の拐かしから端を発した陰謀の数々を三人は乗り越え、衛悟を婿に迎えることに。だが、かなわぬ強敵・冥府防人が最後に衛悟の前に立ちはだかっている!
宿敵・冥府防人(めいふさきもり)との最終決戦──
生きて帰ってこい、衛悟! そして、権を手にするのは誰か?
最高潮の盛り上がりのなか、ついに、最終巻!
かなわぬ。隙(すき)がない──宿敵冥府防人との生死を賭(か)けた闘い。あらゆる忍(しのび)を退けてきた最強の相手を倒さねば、衛悟(えいご)は婚礼を前にした瑞紀(みずき)のもとに帰ることはできない。義父併右衛門(へいえもん)や師大久保典膳(おおくぼてんぜん)の助力は届くのか? そして将軍位をめぐる骨肉の争いの決着は!? 大人気シリーズ、堂々の完結!<文庫書下ろし>

2013.07.12発売
柳生大作戦(下)
講談社文庫
霊廟を開封し、超能力を得た石田三成は、主君・豊臣秀吉の一族を次々と殺害。天下獲り、そして百済(ペクチェ)再興へ、着々と謀(はかりごと)をめぐらす。その魔力を封じるべく、百済殲滅を使命とする新羅(シルラ)非時(ときじく)一族の末裔・大和柳生は、壬申の乱で用いられた百済伝来の神器を手に入れんとする――。大胆にして壮大な、荒山ワールド全開! (講談社文庫)
霊廟を開封し、超能力を得た石田三成は、主君・豊臣秀吉の一族を次々と殺害。天下獲り、そして百済(ペクチェ)再興へ、着々と謀(はかりごと)をめぐらす。その魔力を封じるべく、百済殲滅を使命とする新羅(シルラ)非時(ときじく)一族の末裔・大和柳生は、壬申の乱で用いられた百済伝来の神器を手に入れんとする――。大胆にして壮大な、荒山ワールド全開!

2013.07.12発売
柳生大作戦(上)
講談社文庫
石田三成の正体は、朝鮮の古代国家・百済(ペクチェ)の流れを汲む、近江百済党の首領であった。百済再興を謀(はか)り、魔人と化した三成。これを阻まんと、剣客・柳生石舟斎ら大和柳生一族が立ち上がる。唐王朝、古代朝鮮、大和朝廷の動乱から関ヶ原の戦いまで、千年の死闘を大胆な歴史解釈と奇抜な着想で描いた伝奇大作! (講談社文庫)
石田三成の正体は、朝鮮の古代国家・百済(ペクチェ)の流れを汲む、近江百済党の首領であった。百済再興を謀(はか)り、魔人と化した三成。これを阻まんと、剣客・柳生石舟斎ら大和柳生一族が立ち上がる。唐王朝、古代朝鮮、大和朝廷の動乱から関ヶ原の戦いまで、千年の死闘を大胆な歴史解釈と奇抜な着想で描いた伝奇大作!

2013.07.12発売
琅邪の鬼
講談社文庫
秦の始皇帝に不老不死の仙薬の入手を命じられた伝説の方士・徐福の塾がある、山東半島の港町・琅邪で奇怪な事件が続発。求盗(警察官)の希仁と、易占術、医術、剣術などさまざまな異能を持つ徐服の弟子たちが謎に挑む! 古代中国の市井の人々を生き生きと描いた痛快ミステリー長編。メフィスト賞受賞作。(講談社文庫)
古代中国を舞台にした奇想天外なミステリー。
秦の始皇帝に不老不死の仙薬の入手を命じられた伝説の方士・徐福(じょふく)の塾がある、山東半島の港町・琅邪(ろうや)で奇怪な事件が続発。求盗(きゅうとう)(警察官)の希仁(きじん)と、易占(えきせん)術、医術、剣術などさまざまな異能を持つ徐福の弟子たちが謎に挑む! 古代中国の市井の人々を生き生きと描いた痛快ミステリー長編。メフィスト賞受賞作。
中国の「鬼」は観念がまるで違う。
日本でいう「亡霊」「幽霊」はもとより、人智を越えた怪奇な現象、不思議な出来事、それらを引き起こす人、獣、などこれらの全てを「鬼」と表現する。鬼が行動を起こせば、普通の人間はその災いから逃げられない。鬼の姿を捉え、その活動を抑える事が出来るのは、それなりの修行をした者だけだ。その修行を積み、鬼を制御出来る技術を持った人たちが「方士」と呼ばれている。

2013.07.12発売
トリック・シアター
講談社文庫
空前の劇場型犯罪が幕を開ける。2010年3月21日未明に、奈良と東京で、女性と男性が殺害された。被疑者は被害女性の夫であり、被害男性の大学時代のサークルの先輩だった。同一人物による500km離れた場所での同時殺人。警察庁「裏店」のキャリア警視正・我孫子弘が捜査の指揮をとると、被疑者の大学時代の映画サークルの仲間4人がこれまで、3月21日に事故・もしくは自殺で死亡していたことが明らかになる。

2013.07.12発売
老猿
講談社文庫
定年を目前に妻子と別れ、ひとり軽井沢の陋屋(ろうおく)に移り住んだ中里太郎。寂寞に包まれた生活が揺れ動きだしたのは、向かいに暮らす変わった年寄りを「老猿」と名付けたときからだった。老猿、そして瀟洒な別荘で愛人生活を送る中国女の正体は。奇妙な隣人と共にいつしか日常を逸脱した中里は、思わぬ地へと向かう。(講談社文庫)
ありふれ男の平穏は唐突に破られ、思いがけない冒険が始まった。
若い女と、「老猿」と共に。
定年を目前に妻子と別れ、ひとり軽井沢の陋屋(ろうおく)に移り住んだ中里太郎。寂寞に包まれた生活が揺れ動きだしたのは、向かいに暮らす変わった年寄りを「老猿」と名付けたときからだった。老猿、そして瀟洒な別荘で愛人生活を送る中国女の正体は。奇妙な隣人と共にいつしか日常を逸脱した中里は、思わぬ地へと向かう。
私は六十年間、淫したものはない。(中略)淫するものがなかったということは地獄を見ずにすんだということだ。微温の中の幸福を生きてきた気がした。――<本文より>

2013.07.12発売
オメガ 警察庁諜報課
講談社文庫
警察庁諜報課、通称「オメガ」は海外に支局を持つ国際諜報機関だ。北京支局香港分室に着任した美貌の捜査官・榊冴子に与えられたミッションは人民解放軍の配下にある麻薬精製工場の破壊工作だったが――。闇に広がる冷酷な諜報の世界を、臨場感あふれるアクションでつないだ待望の新シリーズ! (講談社文庫)
警察庁諜報課、通称「オメガ」は海外に支局を持つ国際諜報機関だ。北京支局香港分室に着任した美貌の捜査官・榊冴子に与えられたミッションは人民解放軍の配下にある麻薬精製工場の破壊工作だったが――。闇に広がる冷酷な諜報の世界を、臨場感あふれるアクションでつないだ待望の新シリーズ!
***
「ここは諜報課だ。情報の世界から、もう一歩踏み込んだところだよ。ここではあらゆることが行われている。あらゆることだ。それが何を指すのかは君の想像に任せるが、その想像を超えたことに、君はこれから着手しなければならない」

2013.07.12発売
漱石の妻
講談社文庫
悪妻として知られる夏目漱石の妻・鏡子。潔癖症の漱石と、おおらかだが大雑把な鏡子の夫婦生活は、船出から食い違い、英国留学を経て重度の神経症を得た漱石との暮らしは大波に揺れる。鏡子はなぜ悪妻と呼ばれたのか? 二人はどうして別れなかったのか? 余人には窺い知れない夫婦の絆を妻の視点で描く。(講談社文庫)
妻・鏡子の目から描く、戦場そのものだった夫婦生活。
それでも別れなかった二人の心の機微。
文豪の妻はなぜ悪妻と呼ばれたのか
悪妻として知られる夏目漱石の妻・鏡子。潔癖症の漱石と、おおらかで大雑把な鏡子の夫婦生活は、船出から食い違い、英国留学を経て重度の神経症を患った漱石との暮らしは大波に揺れる。鏡子はなぜ悪妻と呼ばれたのか? 二人はどうして別れなかったのか? 余人には窺い知れない夫婦の絆を妻の視点で描く。
どれが自分たち夫婦の真実であったのだろうか。
自分にとっては真実であったとしても、金之助には果して真実であったかどうか。夫婦の真実など、この世には存在しないものなのかもしれない。夫婦とは何なのだろう。もっとも近くにいて、もっとも遠い存在なのか。――<本文より>

2013.07.12発売
山形新幹線「つばさ」殺人事件
講談社文庫
山形新幹線「つばさ」で東北ヘ向かった若い女性が次々と蒸発した。囮として、単身「つばさ」に乗り込んだ北条早苗刑事に近づく謎の男・平沼。しかし、平沼は仙山線の踏切で列車と衝突して死亡。運転していた車からは若い女性の右足が見つかった。県警が平沼犯人説に傾くなか、十津川警部は独自の推理を展開する! (講談社文庫)
「つばさ」に乗って消えた女子大生を探せ!
「何かあっても心配しないで」残した言葉に込められた真相を、十津川警部が追う!
山形新幹線「つばさ」で東北へ向かった若い女性が次々と蒸発した。囮として、単身「つばさ」に乗り込んだ北条早苗刑事に近づく謎の男・平沼。しかし、平沼は仙山(せんざん)線の踏切で列車と衝突して死亡。運転していた車からは若い女性の右足が見つかった。県警が平沼犯人説に傾くなか、十津川警部は独自の推理を展開する!
※本書は、1993年1月にカッパ・ノベルスとして、1995年12月に光文社文庫として刊行されました。

2013.07.12発売
走れUMI
講談社文庫
かつて捕鯨で栄えた、入り江の奥の小さな港町。僕は母さんの実家のミカン山で暮らすことになり、生まれ育ったこの町を離れた。一年後の夏、僕は父さんとジイチャン、後ろ足を失くした犬のコロが暮らす故郷を目指して、ひとり相棒のマウンテンバイクUMIのペダルを漕ぎ出す。小学館児童出版文化賞受賞作。(講談社文庫)
かつて捕鯨で栄えた、入り江の奥の小さな港町。自転車屋の息子の僕は母さんの実家のミカン山で暮らすことになり、生まれ育ったこの町を離れた。一年後の夏、僕は父さんとジイチャン、後ろ足を失くした犬のコロが暮らす故郷を目指して、ひとり相棒のマウンテンバイクUMIのペダルを漕ぎ出す。小学館児童出版文化賞受賞作。

2013.07.12発売
中指の魔法
講談社文庫
黒皮の長手袋をはめ、威風堂々としている「おおばあ」こと、ぼくのおばあちゃん。父さんのいないぼくは、おおばあと母さんに育てられてきた。おおばあの古い一軒家。おおばあが飼っている黒い日本犬、ぼくの親友のヤジロベエ。おおばあに教わった「呼吸(いき)合わせ」。眠り続ける少女。中学生になってからの少女と「再会」。ぼくは本当に「呼吸を合わせる」こと「生と死」の意味を知る。色鮮やかな「ぼく」の成長物語。
雑然と生い茂る庭にそびえたる古い一軒家。「おおばあ」ことぼくの祖母はここに一人で暮らしていた。黒い革でできた頑丈な長手袋を常に身につけ、威風堂々としているおおばあ。その家の庭には、檸檬の木、枝垂れ桜、木蓮、枇杷の木、南天、花水木・・・てんでばらばらに木々が埋めつくしていた。
ぼくはこども時代のほとんどをこの古めかしい家ですごし、赤頭巾ちゃんに出てくるオオカミみたいに大きな口と大きな目と大きな耳を持つおおばあといつも一緒だった。
ぼくに父さんはいない。
いつの頃からいなくなったのか、ぼくは知らない。母さんもおおばあも父さんなんてはじめから存在していなかったかのように振る舞っている。ぼくたちの間で父さんの話はご法度だった。
おおばあの家にはいつも誰かしら訪れていた。
おおばあが不思議な力を持っているからだ。相談に来た人は何かしら、そのときのお礼の気持ちをおいていく。いえの中はガラクタでいっぱいだった。
そんなある日、ぼくは病院で一人の眠っている少女に出会う。彼女と呼吸を合わせている内に、ぼくは彼女の夢の中に入って行った・・・・・・。
「眠りは安息をもたらすよ。明日へのエネルギーを蓄える糧となる。夢の世界は束の間の世界だ。束の間だからこそ幸福でいられるんだ。夢の世界に長くいちゃいけない。取り込まれてしまうからね。エネルギーは外側ではなく内側で全部使われてしまう。長く長く続く夢はあの子から体力を奪っていくだろうよ。そして夢か現実か判らないまま彷徨い続けることだろう。帰れなくなるんだ、永遠に」
――祖母との交流、母子の関係、父の秘密、そして友情。「呼吸」の意味を知る、ぼくの成長物語
ワルプルギス賞で人気を集めた、片島麦子のデビュー作。

2013.07.12発売
奉行の杞憂 八丁堀手控え帖
講談社文庫
独断専行、一匹狼の探索を得意とする若き隠密廻り同心・深見十兵衛。だが今度の遠山奉行からの命は勝手が違う。北町奉行所の同心の間で起きた刃傷事件と、禁制品の鉄砲所持が明るみになった捨訴。老中水野に取り入った目付の鳥居耀蔵に介入されたくない遠山奉行は、十兵衛に、同僚たちの内偵を命じた。あぶり出されたものは? 恨みを買っていた者は誰か? くぜ者揃いの組織の闇に、若き十兵衛は斬り込めるのか? (講談社文庫)
「隠密同心深見十兵衛」胸のすく活躍!
若い同心が先輩同心に斬りつけた。奉行所内での衝突にひるまず、十兵衛は“正義”を貫く!!
“身内”の事件にも、容赦はせぬぞ
北町奉行所内で同心が若い同僚に刺される刃傷事件が。そして告発の捨訴(すてそ)が投げ入れられた。鳥居耀蔵らの介入を警戒する遠山奉行は、隠密廻りの十兵衛に内偵を命じる。奉行所内部の事件に、十兵衛得意の独断専行は通じるのか? そして、想いをかよわすお仙との仲も、新たな展開に……!? <文庫書下ろし>

2013.07.12発売
ST 沖ノ島伝説殺人ファイル<警視庁科学特捜班>
講談社文庫
捜査を拒む"神の島"。聖域に挑む捜査チーム! 沖ノ島の港湾工事現場での不可解な水死事件。そこは一般人の上陸を許さない宗像大社の神域で、島での出来事を語れない"御言わず様"の掟ほかの因習が"ST"を阻む。捜査続行不可能か? "伝説"シリーズ第三弾。(講談社文庫)
捜査を拒む"神の島"。聖域に挑む捜査チーム!
玄界灘に浮かぶ沖ノ島。港湾工事現場での不可解な水死事件。現地へ向かった"ST"だが、そこは古代からの社、宗像大社の神域で、島での出来事を語れない"御言わず様"の因習、警察といえども現場への上陸すら許さない厳粛な掟が赤城、青山たちチームを阻む。捜査続行不可能か? "伝説"シリーズ、待望の第三弾!