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2013.03.15発売
ノワール・レヴナント
文芸(単行本)
他人の背中にその人の「幸福度」が見えてしまう。本の背を指でなぞっただけで中身を記憶してしまう。毎朝5つだけ、今日聞くことになるセリフを予言してしまう。念じることで触れたものを破壊してしまう。そんな奇妙な能力を持ってしまった4人の高校生が、何者かの導きで出会った時、すべての“偶然”が“必然”だったことに気づく。
張り巡らされた伏線、それらがすべて回収された時、あなたは驚きとともに爽やかな感動に包まれる!

2013.03.15発売
ルートダブル - Before Crime * After Days - √Current
文芸(単行本)
2030年9月16日午前6時19分。研究学園都市・鹿鳴市郊外にそそり立つ巨大施設、原子力生物学機構・通称『ラボ』にて、深刻な事故が発生。記憶を失くしたレスキュー隊の隊長・笠鷺渡瀬。そしてBCという特殊な能力を持つ高校生・天川夏彦。別々に施設に閉じ込められた二人は、ついに邂逅するのだが……。事故の本当の原因、そして残酷な真実――。最悪の極限状況の中で、壮大な人間ドラマがいま希望を求めて動き始める!
2030年9月16日午前6時19分。鹿鳴研究学園都市の郊外にそそり立つ巨大施設、原子力生物学機構・通称『ラボ』にて、深刻な事故が発生する。記憶を失くしたレスキュー隊の隊長・笠鷺渡瀬、そしてBCという特殊な能力を持つ高校生・天川夏彦。別々に施設に閉じ込められた二人は、ついに邂逅するのだが……。事故の本当の原因、そして残酷な真実――。最悪の極限状況の中で、壮大な人間ドラマが、いま希望を求めて動き始める!

2013.03.15発売
ルートダブル - Before Crime * After Days - √Before
文芸(単行本)
2030年9月16日午前6時19分。鹿鳴研究学園都市の郊外にそそり立つ巨大な科学研究施設『ラボ』にて、深刻な事故が発生する。ある目的のために施設を訪れていた高校生・夏彦たちは、その内部に閉じ込められてしまう。炎の中、なぜか過去の記憶を鮮明に思い出す夏彦。その記憶には生き延びるためのヒントが隠されていた。事故の本当の原因。そして残酷な真実――。最悪の極限状況の中で、壮大な人間ドラマがいま幕を開ける!
2030年9月16日午前6時19分。鹿鳴研究学園都市の郊外にそそり立つ巨大施設、原子力生物学機構・通称『ラボ』にて、深刻な事故が発生する。ある目的のために施設を訪れていた高校生・夏彦たちは、その内部に閉じ込められてしまう。迫り来る炎の中、なぜか過去の記憶を鮮明に思い出す夏彦。その記憶には生き延びるためのヒントが隠されていた。事故の本当の原因。そして残酷な真実――。最悪の極限状況の中で、壮大な人間ドラマがいま幕を開ける!

2013.03.15発売
ルートダブル - Before Crime * After Days - √After
文芸(単行本)
2030年9月16日午前6時19分。鹿鳴研究学園都市の郊外にある巨大な科学研究施設『ラボ』にて深刻な事故が発生する。救助に来たレスキュー隊の隊長・笠鷺渡瀬は、現場で気を失い、目覚めた時には記憶を失くしていた。しかもセキュリティシステムの誤作動で、断続的な爆発の続く施設内に閉じ込められてしまう。仲間との再会、襲い来る火の手、そして謎の惨殺死体……。極限状況の中で、壮大な人間ドラマがいま幕を開ける!
2030年9月16日午前6時19分。鹿鳴研究学園都市の郊外にそそり立つ巨大施設、原子力生物学機構・第6研究所、通称『ラボ』にて、深刻な事故が発生する。救助に来たレスキュー隊の隊長・笠鷺渡瀬は、その現場で気を失い、目覚めた時には記憶を失くしてしまっていた。しかもセキュリティシステムの誤作動で、断続的な爆発の続く施設内に閉じ込められてしまう。仲間との再会、襲い来る火の手、そして謎の惨殺死体……。最悪の極限状況の中で、壮大な人間ドラマがいま幕を開ける!

2013.03.15発売
中学生の君におくる哲学
「どうして勉強しなきゃいけないの?」「なぜスカートの丈を短くしたら叱られるの?」「『いじめ』はなくならないの?」「僕らの生きている『世界』って?」「『死ぬ』のはどういうこと?」中学生諸君!テツガクシャ校長が一緒に考えます。
中学生諸君!
哲学者が校長先生になった――。
「決して誰もが14歳を迎えるというわけではないことに思いをいたしながら、
これから14歳を迎える君に、
現に14歳の君に、
そしてかつて14歳だった君に、
本書を捧げる」
哲学者が校長先生として、
さまざまな形で「哲学のはじまり」に立つ君へ贈る、
大切な言葉の集まり。

2013.03.15発売
今、ここを真剣に生きていますか? やりたいことを見つけたいあなたへ
慶應大学SFCのビッグママからのメッセージ。『絶望の国の幸福な若者たち』古市憲寿さん推薦! (長谷部ゼミOB)長谷部ゼミのOBはハイレベルな民間企業や政府機関への高い就職率と、離職率ゼロの実績を誇る。その秘密は長谷部本人の壮絶な生い立ちと独自の教育プログラム、そしてユニークな教育論にある。手記を通じてありたい自分、目指す未来のために、いま本当に必要な学びとは何か? を若者世代に伝える。
慶應大学SFCのビッグママ、名物准教授による
「やりたいことの本質」に気づく、人生が変わる授業。
『絶望の国の幸福な若者たち』古市憲寿さん推薦!
(社会学者・著者教え子)
「生きているなかで、誰に出会うか、もしくは出会わないかで、人生はまるで姿を変えることがある。僕は長谷部先生に出会ってよかったと思う。この本をたまたま手にとった誰かが、同じようなこを思ったのならば、僕はとてもうれしい」
著者は、かつて不登校、いじめ、病気、高校・大学受験失敗などを経験し、そこからの問題意識で、20代半ばから寺子屋(私塾)を立ち上げ「子どもたちを死なせない、活き活きと活かす教育」に取り組み続け、35歳で大学入学、40代で大学院修了後、現職につくという異色の経歴をもつ。現在、教育とコミュニケーションを研究する「長谷部葉子研究会」を率いており、発足5年足らずで人気のゼミとなり、学生たちの良さを引き出す教育プログラムにより、優秀な人材を続々と社会に送り出している。
本書は、進路に迷う学生や、悩み奮闘する社会人にとって、未来への指針となる一冊だ。

2013.03.08発売
あくむ
盗聴をはじめてしまった男、両眼を包帯で巻かれた画家、特殊な出生の夢を見る男……。夢か現実か、その正体を掴ませぬまま鮮やかな手腕で語られる傑作短編集。井上夢人としての短編デビュー作「ホワイトノイズ」を含む、5つのホラーストーリー。収録作品「ホワイトノイズ」「ブラックライト」「ブルーブラッド」「ゴールデンケージ」「インビジブルドリーム」。(初版:1993年6月25日集英社より発行/集英社文庫)

2013.03.08発売
星が吸う水
講談社文庫
恋愛ではない場所で、この飢餓感を冷静に処理することができたらいいのに。「本当のセックス」ができない結真と彼氏と別れられない美紀子。二人は「性行為じゃない肉体関係」を求めていた。誰でもいいから体温を咥(くわ)えたいって気持ちは、恋じゃない。言葉の意味を、一度だけ崩壊させてみたい。表題作他一篇。(講談社文庫)
性行為には、本物と偽物がある。
人肌を求めるだけなら、それは、恋じゃない。
恋愛ではない場所で、この飢餓感を冷静に処理することができたらいいのに。「本当のセックス」ができない結真と彼氏と別れられない美紀子。二人は「性行為じゃない肉体関係」を求めていた。誰でもいいから体温を咥(くわ)えたいって気持ちは、恋じゃない。言葉の意味を、一度だけ崩壊させてみたい。
表題作他一篇。
●星が吸う水
●ガマズミ航海

2013.03.08発売
V.T.R.
講談社文庫
辻村深月の長編ミステリーから物語が飛び出した。「スロウハイツ」の住人を受け止め、支えたあの作家。物語に生きる彼らと同じ視線で、チヨダ・コーキのデビュー作を味わおう。『スロウハイツの神様』の世界へようこそ。「ねえ、ティー。一人ぼっちにならないで。アタシはあなたを愛してる」。解説・赤羽環。(講談社文庫)
本書を読む前に、ぜひ、辻村深月の長編ミステリー『スロウハイツの神様』を手に取ってください。味わう感動と興奮が、何倍にも膨らみます。
辻村深月の長編ミステリーから物語が飛び出した。「スロウハイツ」の住人を受け止め、支えたあの作家。物語に生きる彼らと同じ視線で、チヨダ・コーキのデビュー作を味わおう。
『スロウハイツの神様』の世界へようこそ。「ねえ、ティー。一人ぼっちにならないで。アタシはあなたを愛してる」。
解説・赤羽環。

2013.03.08発売
救命拒否
講談社文庫
講演中の救命医が爆破死傷事件に巻き込まれた。現場に駆けつけた救急救命士に向かい、医師は言う。「私にブラック・タッグをつけろ」――その意味は死。大阪府警が犯人を追うが、二転三転する本ボシに若手刑事は苦悩する。謎の「遺言」と事件の真相はつながっているのか? 乱歩賞作家が問う、喪わされた者たちの悲しみ。医療トリアージ=命の選別をテーマを、警察捜査の臨場感と共に贈る骨太エンターテインメント。(講談社文庫)
「救われる命のために、捨てる命があってもいいと?」
若手刑事が見た、緊急医療現場の苦悩、そして矜持とは。
ホテルの講演会場に仕掛けられた爆弾が、壇上の救命医・若林の命を奪った。怨恨の線で捜査に乗り出した大阪府警捜査一課の岸謙太は、死の間際に若林が自らの救命を拒否する指示を出していたことを知る。難事件が浮き上がらせる、緊急医療現場の苦悶。犯人の動機は。
医療トリアージ=命の選別を問う骨太警察ドラマ!

2013.03.08発売
感応連鎖
講談社文庫
母親が自分に寄せる夢を体に溜め込み肥満化した節子。他人の秘め事を言い当てられるがゆえに高慢で孤独な絵理香。周囲の期待に応え続ける美貌の由季子。膨らんだ自意識は、彼女たちを苦しませるだけではない。生きあぐねる女子の生態と心理を辛辣かつユーモラスに描き、痛快極まりないラストへと誘う傑作長編。(講談社文庫)
私にだって、うまい生き方が、あるはずだ。
全女子必読の書!
母親が自分に寄せる夢を体に溜め込み肥満化した節子。他人の秘め事を言い当てられるがゆえに高慢で孤独な絵理香。周囲の期待に応え続ける美貌の由季子。膨らんだ自意識は、彼女たちを苦しませるだけではない。生きあぐねる女子の生態と心理を辛辣かつユーモラスに描き、痛快極まりないラストへと誘う傑作長編。

2013.03.08発売
ヴァイブレータ 新装版
講談社文庫
ウァイブレータ――振動するもの。あたしの中身は震えつづけている。アルコールと食べ吐きで辛うじて自分を支えているライターのあたしは、コンビニで知り合った男のトラックに乗りこみ、航路の道連れとなる。肌の温もりとセックス、重ね合う言葉。四日間の「旅」を描く、痛いほどに切実な、再生の物語。『東京プリズン』で母と娘の物語を完成させた赤坂真理の代表作。映画も多くの賞を受賞。(講談社文庫)
「この本を見て、何か少しでも感じるなら、読んでみてください。きっとあなたのことが書いてあるから」
ウァイブレータ――振動するもの。あたしの中身は震えつづけている。アルコールと食べ吐きで辛うじて自分を支えているライターのあたしは、コンビニで知り合った男のトラックに乗りこみ、航路の道連れとなる。肌の温もりとセックス、重ね合う言葉。四日間の「旅」を描く、痛いほどに切実な、再生の物語。
寺島しのぶ、大森南朋主演で映画化され、数々の映画賞を受賞
『東京プリズン』で母と娘の集大成を完成させた赤坂真理の代表作。
解説:高橋源一郎、寺島しのぶ

2013.03.08発売
淫府再興
講談社文庫
淫姓は「桃園」。格式ある淫道家。それがうちの正体や――。京都の老舗香舗の若女将・光恵は、千年の歴史を誇る淫道宗家桃園司家の宗主という裏の顔も持っている。淫の道を究めんとする光恵に絡めとられるがごとく、色事の魔力に憑かれた男女たちが集結。狂乱の淫宴が幕を開ける。第二回団鬼六賞優秀作。(講談社文庫)
京都の老舗香舗「松香堂」は、催淫香の開発によって莫大な「裏の利益」を上げていた。若女将の松田光恵は、桃園淫道司家の宗主・桃園貴美子に平安時代から伝わる「淫の道」の真髄を教え込まれており、その性技は絶妙のものがある。淫道を究めんとする欲望は果てしなく、催淫香を焚かせ、日夜男を漁っているのだ。そんな彼女に吸い寄せられるように、色事の魔力に憑かれた男女が京都に集う。古都を舞台とした狂乱の「淫の宴」が、幕を開ける! 審査員の作家・石田衣良、作家・高橋源一郎もあまりの破天荒さに仰天した、第二回「団鬼六賞」優秀作。

2013.03.08発売
猫弁と透明人間
講談社文庫
お人好しの天才弁護士・百瀬太郎の事務所は、ペット訴訟で放り出された猫でいっぱい。ある日“透明人間”から「ぼくはタイハクオウムが心配で、昼も眠れません」というメールが届く。婚約者と猫たち、依頼人たちの笑顔を守るため百瀬は今日も走る。絶好調ハートフル・ミステリー、早くも第2弾文庫化! (講談社文庫)
この弁護士は、笑顔を守る。
お人好しの天才弁護士・百瀬太郎の事務所は、ペット訴訟で放り出された猫でいっぱい。ある日“透明人間”から「ぼくはタイハクオウムが心配で、昼も眠れません」というメールが届く。婚約者と猫たち、依頼人たちの笑顔を守るため百瀬は今日も走る。
絶好調ハートフル・ミステリー、早くも第2弾文庫化!

2013.03.08発売
愛の伝説・釧路湿原
講談社文庫
釧路湿原のタンチョウサンクチュアリに、ボランティアを志願して、白井香織という美女が現れた。責任者の持田は、当初、冷ややかな態度をとる。一方、東京の殺人事件を追って、釧路に来た十津川警部。捜査のため、香織に接触を試みるのだが、彼女は失踪してしまう。香織の逃避行の行方は? 京太郎浪漫全開! (講談社文庫)
釧路湿原のタンチョウサンクチュアリに、ボランティアを志願して、白井香織という謎めいた美女が現れた。一方、東京で発生した殺人事件を追って、釧路に来た十津川警部。捜査のため、香織に接触を試みるのだが、彼女は失踪してしまう。香織は何者なのか? 十津川が純愛の引き立て役となる、比類なき感動作!
※本書は、2001年5月にカッパ・ノベルスとして、2004年5月に光文社文庫として刊行されました。

2013.03.08発売
刑事のはらわた
講談社文庫
幹部に目をかけられ、所轄署刑事から県警本部へと異例の出世を果たした八神は、畑違いの鑑識課でベテラン課員を率いて緊張の連続。愛宕港で引き揚げられた死体は、窃盗で5ヵ月前に出所したばかりの男だった。男の行動を不審に思った八神が秘かに調べていくうちに、未解決の金塊盗難事件が浮かび上がる。(講談社文庫)
驚愕のラストまで、絶対に目が離せない!
『脳男』の首藤瓜於が異様なテンションと過剰なまでの緻密さで描いた“王道”の警察小説。
幹部に目をかけられ、所轄署刑事から県警本部へと異例の出世を果たした八神は、畑違いの鑑識課でベテラン課員を率いて緊張の連続。愛宕(おたぎ)港で引き揚げられた死体は、窃盗で5ヵ月前に出所したばかりの男だった。男の行動を不審に思った八神が秘かに調べていくうちに、未解決の金塊盗難事件が浮かび上がる。

2013.03.08発売
魔物が棲む町 物書同心居眠り紋蔵
講談社文庫
高輪・如来寺に赴任した快鴬は、門前町人たちに地代を課そうとしたが、彼らがいっこうに払わないので公儀に訴えた。ごく簡単な訴訟だったはずなのに、背後に拝領地の売買という、奉行所が裁決を避けてきた容易ならぬ問題が。訴訟を取り下げさせるという厄介事が紋蔵に降りかかる表題作。「物書同心居眠り紋蔵シリーズ」第10弾。(講談社文庫)
なんとしてでも一件が評定所で詮議されるのを阻止せよ。
門前町の地代をめぐって一歩も譲らぬ坊主と町人たち。そこには江戸を揺るがす大問題が!
高輪・如来寺に赴任した快鴬(かいおう)は、門前町人たちに地代を課そうとしたが、彼らがいっこうに払わないので公儀に訴えた。ごく簡単な訴訟だったはずなのに、背後に拝領地の売買という、奉行所が裁決を避けてきた容易ならぬ問題が。訴訟を取り下げさせるという厄介事が紋蔵に降りかかる表題作。
人気捕物帖第10弾!

2013.03.08発売
「平穏死」のすすめ 口から食べられなくなったらどうしますか
講談社文庫
食べられなくなった超高齢者に対し行われている「胃ろう」と多量の栄養点滴投与は、肺炎を誘発し苦痛を与えるだけである。死への準備をしている体にはそれにふさわしい栄養と水分があれば十分だからだ。待機者が常に数百人という特養の常勤医が提言する安らかな死の迎え方は、読む人すべてに熟考を促す。聖路加国際病院名誉院長 日野原重明氏推薦。(講談社文庫)
延命治療の限界と、人としての安らかな最期を考える。
特別養護老人ホームの常勤配置医が介護現場の最前線から初めて提言し、刊行以来大反響を呼んだベストセラー、待ちに待った文庫化!
食べられなくなった超高齢者に対し行われている「胃ろう」と多量の栄養点滴投与は、肺炎を誘発し苦痛を与えるだけである。死への準備をしている体にはそれにふさわしい栄養と水分があれば十分だからだ。待機者が常に数百人という特養の常勤医が提言する安らかな死の迎え方は、読む人すべてに熟考を促す。

2013.03.08発売
メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故
講談社文庫
読み始めたら止まらないノンストップ・ノンフィクションの傑作。日本を崩壊寸前に追い込んだ福島第一原発事故。首都圏壊滅、3000万人避難の未曾有の危機に際して、官邸、東京電力、経産省、金融界では、いったい何が起きていたのか? 『ヒルズ黙示録』で鮮烈デビューした著者が、菅直人、勝俣東京電力会長、経産省官僚らキーパーソン約200人を取材してわかった驚愕の新事実。講談社ノンフィクション賞受賞作を文庫化。
「日本の『ベスト&ブライテスト』が誕生した」(ノンフィクション作家・野村進氏)、「これぞ調査報道の真骨頂」(作家・重松清氏)。第34回講談社ノンフィクション賞で、選考委員が絶賛した調査報道ノンフィクションが全面バージョンアップされ、文庫化された。ビデオ映像で明らかになった東電の杜撰な事故対応、脱原発阻止を目論む経産省官僚の陰謀などの新事実を大幅加筆した。
(本書より)「メルトダウンしていたのは、原発の炉心だけではないのだ。原因企業である東電の経営者たち。責任官庁である経産省の官僚たち。原子力安全委員会や保安院の原発専門家たち。原発爆発企業の東電に自己責任で2兆円も貸しながら、東電の経営が危うくなると自分たちの債権保全にだけは必死な愚かな銀行家たち。未曾有の国難にもかかわらず、正気の沙汰とは思えない政争に明け暮れた政治家たち。いずれもメルトダウンしていた。エリートやエグゼクティブや選良と呼ばれる人たちの、能力の欠落と保身、責任転嫁、そして精神の荒廃を、可能な限り記録しよう。それが私の出発点だった」
本書は2012年1月に出版された『メルトダウンドキュメント福島第一原発事故』を全面的に増補改訂したものである。政府事故調や国会事故調など明らかになった新事実と、貴重な一次資料となった東京電力のテレビ電話会議(2012年8月開示)のやりとりを加えて、第1部「悪夢の一週間」を大幅に加筆した。文庫化に伴い、「第4部 静かなる反動」「第5部ゼロの攻防」を新たに書き下ろし、民主党惨敗までの経緯を詳述。原発阻止を目論み、なりふり構わぬ陰謀を仕掛ける経産省官僚とそれに翻弄される民主党政権を克明に描いた。
★メディア絶賛!★
福岡伸一氏(青山学院大学教授・生物学者)「あのとき一体、為されるべきことの何が為されなかったのかを知るための一級資料」(2012年3月11日 朝日新聞書評)「爆発する原発を映すテレビの前で『うわーっ』とうめいて頭を抱える斑目春樹・原子安全委員会委員長。操作ミスから3号機を爆発させてしまった作業員。『脱原発』への向かう菅直人首相を追い落とした経済産業省の官僚たち・・・・・・。責任の転嫁と情報の混乱によって危機が連鎖していくさまは、並みのパニック映画より怖い。しかし、これは実際に起きたことなのだ」(2012年3月11日西日本新聞『3・11を読む』)

2013.03.08発売
眠りの牢獄
講談社文庫
階段から落ちて昏睡状態になってしまった女性をめぐり集められた3人の青年。3人は核シェルターに閉じ込められ、そこから出る条件は彼女を突き落としたのは誰なのか告白することだった。同時に外では完全犯罪の計画がメール交換で進行。ラストで明らかになるあまりにも異常な「切断の理由」。そして……!! (講談社文庫)
階段から落ちて昏睡状態になってしまった女性をめぐり集められた3人の青年。3人は核シェルターに閉じ込められ、そこから出る条件は彼女を突き落としたのは誰なのか告白することだった。同時に外では完全犯罪の計画がメール交換で進行。ラストで明らかになるあまりにも異常な「切断の理由」。そして……!!