新刊書籍
レーベルで絞り込む :

2023.03.31発売
イギリス革命とユートウピア ピューリタン革命期のユートウピア思想
創文社オンデマンド叢書
清教徒革命(ピューリタン革命)は、1642~1649年にかけてイングランド・スコットランド・アイルランドで勃発した。その背後にあったユートピア思想を読み解く。
【目次】
はしがき
凡例
序説 ユートウピア思想史におけるイギリス革命
第一章 長期議会の成立と『マカリア王国』――ルネサンス・ヒューマニズムの系譜――
1 問題提起
2 『マカリア王国』の性格
3 ハートリブの思想的発展
4 社会改革プランの展開
5 むすび
第二章 内戦の進展とピューリタン・ユートウピア――長老派・独立派・水平派・セクト――
1 分析の視角
2 ピューリタン・ユートウピアの成立
3 サミュエル・ゴットの『ノワ・ソリマ』
4 セクトと独立派の対抗
5 ヒュー・ピーターの『よき為政者の善政』
6 ピューリタン・ユートウピアの性格
第三章 プロテクター期のユートウピア思想――国王派の挫折とピューリタニズムの解体――
1 問題の所在
2 ジェイムズ・ハウエルの社会批評
3 マーガレット・キャヴェンディッシュの『きらめく新世界』
4 『オシアナ』の解釈をめぐって
5 プロテクター体制と『オシアナ』
6 むすび――ピューリタニズムの解体
第四章 一六五九年の危機――プロテクター制の崩壊とユートウピアの諸相――
1 問題の所在
2 プロテクターの体制の崩壊
3 『ケイオス』とプロテクター体制
4 プロックホイとプロテクトレイト・イングランド
5 プロックホイのユートウピアとその実験
6 ピューリタン・ユートウピアの復活
7 バクスターの『聖なるコモンウェルス』
8 エリオットの『クリスチャン・コモンウェルス』
9 むすび
第五章 王政復古とユートウピア――千年王国論の衰退と『ニュー・アトランティス』の復興――
1 はじめに
2 千年王国思想の挫折と『オルビア』
3 R・Hの『続ニュー・アトランティス』
4 J・グランヴィルの『続ニュー・アトランティス』
5 むすび――ピューリタニズムから<理性の時代>へ
第六章 エピローグ――一八世紀への展望――
文献目録
人名索引

2023.03.31発売
現代アメリカ外交序説 ウッドロー・ウィルソンと国際秩序
創文社オンデマンド叢書
現代アメリカの外交において重要なウッドロー・ウィルソンの構想の誕生から、その軍事政策、集団安全保障への道のりを辿る力作。
【目次】
序説 現代アメリカ外交における正統と異端
第一部 ウッドロー・ウィルソンの初期外交思想
序章 米西戦争のはざまで
第一章 基調=リベラル・デモクラシーの政治思想
第二章 「自由貿易主義的:経済思想
第三章 拡張主義的経済外交政策観
第四章 「福祉主義」の内政思想
第五章 帝国主義と三人の思想
終章 ウィルソンとホブソン
第二部 ウッドロー・ウィルソンの軍事政策
第一章 「パクス・ブリタニカ」の世界
第二章 ふたつの政治観
第三章 中立と脅威
第四章 脅威の増大
第五章 陸軍と海軍 一九一六年軍備増強法案の場合
第六章 世論と軍備
第七章 「世界最強の海軍」と新しい脅威
第八章 自由主義世界秩序
第九章 ふたつの条件
第十章 「国際海軍」と国際連盟
第十一章 海軍当局と海軍計画
第十二章 世論の拘束
第十三章 ぱり休戦会議と「海洋の自由」
第十四章 「パリ海軍会議」
第十五章 パリ会議のあと
むすびにかえて
補章 軍備増強モデル
第三部 ウッドロー・ウィルソンと集団安全保障体制構想
はじめに
第一章アメリカ外交の文脈のなかで
第二章 集団安全保障体制構想を生み出したもの
終章 「パクス・アメリカーナ」への道
註
参考文献
あとがき

2023.03.31発売
民法綱要1:総論(新版)
創文社オンデマンド叢書
法学をこころざす人必携の「民法」の概説書。財産や家族や権利や紛争解決のための法律の複雑な体系をわかりやすく解説する概説書。
【目次】
新版第一巻への序
凡例
第一章 民法の意義
第一節 予備的説明――市民社会に成立する基本的諸秩序
第一款 序説
第二款 「財貨秩序」及びその外郭秩序
・1定義・2財貨の帰属および帰属主体の意思に基づく移転――「財貨秩序」・3財貨獲得に関する競争――「競争秩序」・4労働力の売り手の団結権
第三款 「人格秩序」およびその外郭秩序
・1定義・2人格的利益の帰属――「人格秩序」・3環境からの生活利益の享受――「生活利益秩序」
第四款 「権力秩序」――次節への序として
・1定義および論述範囲の限定・2「権力秩序」の一環としての法的サンクション・3補説――「権力秩序」と他の諸秩序との関係、「公法と私法」の問題
第二節 民事裁判とその規準
第一款 民事紛争の解決と裁判
・1民事紛争解決のための諸制度・2民事裁判の機能
第二款 民事裁判の規準を取り出すべき源泉(法源)
・1総説・2制定・3慣習・4「条理」
第三款 民法(制定民法)とその適用
・1制定民法の概観・2民法の適用範囲・3民法適用の前提たる民法解釈・4民法適用の対象たる「事実」の認定
第三節 実質的意義における民法
第一款 伝統的なアプローチの問題性
・1「私法の一般法」という説明の問題性・2「財産法および家族法」という二分法の問題性
第二款 市民社会に成立する基本的諸秩序からのアプローチ
・1実質的意義における民法――その一般法的性格・2実質的意義における民法の内容――伝統的二分法の再検討
第四節 民法の体系
第一款 実質的意義における民法の体系化のための素材の整理
第二款 民法典の体系(日本民法典略史)
第三款 実質的意義における民法の体系化――本書の編成
第二章 権利
第一節 権利の意義および種別
第一款 権利の意義
第二款 権利の種別
・1序説・2地位的権利・3道具的権利
第四 附説――管理機能
第二節 権利に関する民法一条の規定
第一款 「公共の福祉」への「適合」
第二款 信義則
・1信義則の適用による紛争処理(本来的機能)・2信義則の利用による法形成(欠缺補充機能)
第三款 権利濫用法理
・1権利濫用法理の適用による紛争処理(本来的機能)・2権利濫用法理の利用による法形成(欠缺補

2023.03.31発売
老子の新研究
創文社オンデマンド叢書
紀元前6世紀に登場した思想家老子の思想を、荘子、荀子、韓非子などと比較して検討する。『道徳教』を詳細に読み、「道」に肉迫する。
【目次】
自序
序説
第一篇 老子についての私見の出發點
第一章 史記老子傳及び老子道徳經を讀んで與へられる印象について
第二章 原始道家思想と老子道徳經
第三章 老子とは何者か
第二篇 老子の成立
第一章 老子の成立と先秦・漢初の古書
一 序説
二 莊子の書と老子
三 荀子の書と老子
四 呂氏春秋と老子
五 韓非子の書と老子
六 管氏の書と老子
七 戰國策と老子
八 概括
第二章 道徳經の構成から見た老子及び老子の書
第三篇 道徳經の原形
序説
第一章 道徳經のテキストの變遷について
第二章 道徳經の構成要素の分析について
第三章 道徳經の正文とその國譯
第四篇 道徳經の思想
序説
第一章 道徳經そのものの説いてゐる思想のあるがままの姿について
第一節 道徳經に於ける説述のしかたとそれの説かうとするものとについて
第二節 「道」とは何か
第三節 「道」は如何にして確認されるか
第四節 「道」は如何にして萬物を發生するか
第五節 人間は如何にして「道」を體得して聖人となり得るか
第六節 道徳經の價値論
第二章 道徳經の思想の示唆的な意味について
附録 黄老から老莊及び道教へ――兩漢時代に於ける老子の學――
索引

2023.03.31発売
ハイデッガー論攷
創文社オンデマンド叢書
20世紀最大の哲学者・マルチン・ハイデッガー(1889-1976)の哲学の真髄に迫る。「有」「無」「世界」「歴史」などを解明する。
【目次より】
序
一 有の問と絶対無
序言
一 有の問の由来
二 有の問の展開
三 有の眞性絶対無
二 ハイデッガーに於ける世界の問題――『有と時』の時期に於ける――
序言
一 世界分析と世界の指示性
二 世界経験と世界の非指示性
三 指示性と非指示性との関係
四 その関係の根拠としての「彼のために」
五 「彼のために」の根としての超越論的「意思」
六 「意思」の所在としての関心と絶対無の場所
七 結語。世界性Aと世界性B
三 ハイデッガーの根本経験
四 ハイデッガーに於ける歴史の問題――『有と時』に至るまで――
序言
一 摸索期に於ける歴史の問題
二 『有と時』の時期に於ける歴史の問題
付録一 ブルトマンとハイデッガー――信仰と思惟――
一 序言。問題の説明
二 出会の時
三 出会の前
四 ブルトマンとハイデッガーとの相違と相応
五 結語。信仰と思惟
付録二 カントとハイデッガー
付録三 ビンスワンガーとハイデッガー

2023.03.31発売
ハイデッガーの思索
創文社オンデマンド叢書
20世紀最大の哲学者・マルチン・ハイデッガー(1889-1976)の哲学に潜む魅力の源泉に迫る。「真」「神」「技術」を読む。
【目次】
序文
第一部 理解と解釋
一 思ひ
二 『思索の經驗より』についての所見
三 告別
四 最後の神
第二部 解釋と批判
五 眞性と非眞性
六 靜けさの響
七 ハイデッガーと技術の問題 ――或る一つの批判的所見――
八 或る一つの東アジア的見地から見たハイデッガーの世界の問――集-立と四方界

2023.03.31発売
近代ドイツの精神と歴史
創文社オンデマンド叢書
19世紀から20世紀にかけてのドイツの精神史を辿る。ロマン主義、カント、フィヒテ、ランケ、シェリング、そしてナチズムまでの、ドイツ近代における思想・哲学・社会の流れを追跡する。
【目次】
まえがき
第一部
一 ドイツ・ロマンティクと復古政治――アーダム・ミュラーのフランス革命観を中心として
二 カントの国際主義の性格とゲンツの平和論
三 ヘルダーの平和論
四 フィヒテにおける戦争と平和の問題
五 ゲーテとナポレオンの会見について
第二部
六 Urburschenschaft(一八一五-一九)の本質と意義――一九世紀ドイツ学生運動史の一齣
七 一八一七年のワルトブルク祝祭について
八 ゲーテと学生運動
九 「ハンバハ祭」とハインリヒ・フォン・ガーゲルン
一〇 フランクフルト騒擾(一八三三)の史的評価について
一一 一八四八年の第二次ワルトブルク祝祭について
第三部
一二 フリードリヒ大王像の史的変遷について
一三 マルクス主義とナポレオン
一四 ランケの戦争原因観――『フランス革命戦争の起源』を中心として
一五 ランケの書簡について
一六 ランケの遺稿について
一七 ランケのオプティミズムについて
一八 ランケとシェリングについての一考
一九 西独史学界におけるナチズム観の問題
二〇 ヒトラーの「フリデリークス=コンプレスク」
掲載誌名および発表年月
人名索引

2023.03.31発売
レーオポルト・フォン・ランケ 歴史と政治
創文社オンデマンド叢書
実証主義的歴史学の父ランケ(1795-1886)の歴史家としての自己形成とその歴史学的手法について、詳細に解明する重要書。
【目次】
まえがき
第一章 史家ランケの形成
一 最初の環境――故郷と家庭 二 ドンドルフとシュールプホルタ 三 ライプツィヒ大学 四 フランクフルト・アン・デア・オーデル 五 歴史家の形成 六 ベルリンの生活 七 『ローマ的・ゲルマン的諸民族史』と『南欧の諸君主・諸民族』
第二章 南方旅行
一 由来と旅程 二 現実世界に対する体験 三 Labor ipse voluptas 四 イタリアの自然、芸術、宗教 五 むすび
第三章 『ドイツの分裂と統一』について――「歴史学と政治」の問題――
一 『歴史=政治雑誌』の成立 二 『ドイツの分裂と統一について』 三 歴史学と政治 四 むすび
第四章 若きゲレスにおけるドイツ民族性観の確立――ランケの歴史的国家の理念理解のために――
一 ランケの歴史的国家の理念 二 ゲレスの『パリ滞在記』 三 ゲレスのフランス革命観 四 ドイツ民族性の観念 五 ドイツ民族性のあらわれとしてのランケの思想
第五章 ザヴィニーの「民族精神」について――ランケとザヴィニー――
一 ランケとザヴィニー 二 「民族精神」――言葉の成立 三 「民族精神」――思想の系譜 四 ザヴィニーの「民族精神」思想 五 むすび
第六章 ランケ史学成立についての熟考
第七章 ランケとフリードリヒ・ヴィルヘルム四世――「歴史家と政治家」の問題――
一 両者の関係 二 ランケの政治思想と王の政治思想 三 フリードリヒ・ヴィルヘルム四世の人物 四 一八四八年の革命時代におけるランケの意見書 五 歴史家と政治家
第八章 ランケとバイエルン国王マクシミリアン二世――ランケ史学の本質――
一 両者の関係 二 ベルヒテスガーデンの交歓 三 人類の道徳的進歩について――史学の本質 四 むすび
第九章 ティエールとの会談
一 両者の関係 二 普仏戦争に至るまで 三 会談の内容 四 ランケとドイツの統一
第一〇章 マイネッケのランケ像を中心として
一 国家観・政治思想 二 歴史観 三 ランケの全体像 四 ランケと現代
附
ランケ年譜
人名索引

2023.03.31発売
色彩学概論(再訂版)
創文社オンデマンド叢書
色とは何か? 文化的、生理学的、光学的視点から、「色彩」について論じる。本書は初学者から専門家までをカバーする格好の一冊です。
【目次】
はしがき
第1章 文化と色彩
我々の生活と色彩
文化と色彩
色彩感覚
第2章 光と視覚
光
視覚の諸説
色帯
基本色
第3章 物体色
表面色
透過色
色の恒常
光のエネルギー
色環
第4章 色彩の三属性
三属性
色相
明度
彩度
第5章 表色法
表色系
オストワルト方式
マンセル方式
CIE方式
色差 UCS方式
第6章 原色と補色
原色
加法混色
減法混色
中間混色
併置混色
補色関係
第7章 色彩の対比と同化
視覚の対比
継続対比
同時対比
同化現象
膨張性、収縮性
進出性、後退性
明視性
第8章 色彩の表情
連想
寒暖性
色彩の表情
嗜好性
第9章 調和色
配色と環境
配色論
第10章 色彩と構成
色彩の面積
軽重感
物質感
第11章 色の和名
赤系
橙系
黄系
緑系
青系
紫系
灰系
禁色
第12章 工業用色名
一般色名
慣用色名
クレヨンおよびパス、水彩絵の具
第13章 色料
絵具
顔料

2023.03.31発売
色の和名抄
創文社オンデマンド叢書
赤・茶・緑・青・紫・灰の系統に沿って、日本語の色の名前を紹介する。見る事典。驚くほど微妙な色の表現があることに驚きます。また、工業色としての呼称も収録しました。詳細は、目次をご覧ください。
【目次】
色名
赤系
赤(鴇、小豆、小豆茶) 燕脂 茜 紅(濃紅、唐紅、淡紅、退紅、中紅) 紅梅(薄紅梅、今様、梅染) 桃 桜(灰桜、桜鼠) 緋(猩々緋、深緋、浅緋、真緋、蘇比、緋褪) 朱(淡朱) 丹(銀朱、辰砂) 赭(真朱) 肉(しし色、肌) 黄丹
茶系
茶(焦茶、金茶、白茶) 弁柄(錆) 柿 栗(栗梅) 代赭(褐、胡桃、飴) 蒲(鳶、雀) 香(浅香、濃香、赤香) 丁子 木簡 黄櫨(枯葉) 朽葉(青朽葉、黄朽葉) 檜皮(榛) 憲法(媚茶) 柴(路考茶、生壁) 疑冬
黄系
黄(練、刈安) 萱草 柑子(蜜柑) 卵(鳥の子) 山吹(紫磨黄金、玉虫、黄金) 欝金 藤黄(雌黄) 黄土 支子(桑) 黄蘗(菜種、油)
緑系
緑(翆、深緑) 浅緑(若緑) 白緑 鶸 萌葱(千草) 苔(草) 柳(若苗、裏葉) 鶯 麹塵 松葉(常盤) 千歳緑 海松(海松藍) 木賊 緑青(青竹、若竹、老竹) 青磁
青系
青(蒼、白青) 碧(紺碧) 浅黄(浅葱、花浅葱、鉄) 水 納戸(翡翆) 空 藍(藍白) 二藍 縹(深縹、浅縹) 瑠璃(紺瑠璃) 勝(褐) 紺青(群青) 紺(茄子紺) 花
紫系
紫(濃紫、浅紫、鈍紫) 半 江戸紫(若紫、藤紫) 減紫 薄紫苑(楝 竜胆) 桔梗(菫、鳩羽) 藤 菖蒲 牡丹 葡萄(紅海老茶、赤紫) 蘇芳
灰系
灰(鼠) 鈍(青鈍、薄鈍、空柴、椎鈍) 橡 利久鼠 墨(濃墨、薄墨) 黒 白(素) 金色他
禁色
禁色(当色、許色)
和色の色幅
工業用色名
色立体に於ける色票
あとがき

2023.03.31発売
人に会う 自己に会う
創文社オンデマンド叢書
愛とは? 幸福とは? 死とは? 自然とは? 芸術とは? 文学の主題となる哲学的テーマを、芭蕉、漱石から大江健三郎を通して読む。
【目次より】
愛について
一 愛の可能性
二 愛する苦悩、愛しえぬ苦悩
三 罪と蘇生
青春におけるデカダンスとモラル
一 モラルからデカダンスへ
二 倫理意識と人問失格
三 虚無との対決
四 懐疑と信仰
恋愛と幸福と倫理
一 恋愛と幸福
二 恋愛と倫理の形成
三 恋愛と性の問題
四 愛情の持続と倫理
文学における愛の諸相
一 愛の喪失と性 大江健三郎『われらの時代』
二 性による霊肉合一への試み ロレンス『チャタレイ夫人の恋人』
三 疑似宗教的生と性の純化 三島由紀夫『憂国』
四 芸術に支えられた純愛 高村光太郎『智恵子抄』
五 愛の至福 良寛と貞心尼
自然讃歌
一 自然との対話
二 自然と童心
三 自然のなかの良寛
いのちの泉・読書
一 読書の楽しみ
二 人間の成長と読書
三 短歌の伝統と教養
四 読書による邂逅
死について
一 死について
二 死と詩魂
三 神の創造の極致・人間
四 漱石の自然への道
五 俳聖芭蕉
六 桃の花と霊雲の開悟
戦後派作家の愛の理解の変遷 椎名麟三から大江健三郎まで
一 敗戦への歩み
二 第一次戦後旅文学 椎名、武田、野問
三 第二次戦後脈文学 石原、三島
四 第三次戦後派文学 大江健三郎
人に会う自己に会う
一 川本臥風
二 田辺 元
三 唐木順三
四 橋本 鑑
五 亀井勝一郎
六 西谷啓治
あとがきに代えて(佐々木 徹)

2023.03.31発売
自然と人生
創文社オンデマンド叢書
哲学者にして宗教学者の著者が、日々の生活の中で出会う自然へと思いを馳せ、郷愁、憂い、歓び、悲しみなどを、滋味溢れる文章で綴るった珠玉のエッセイ集。
【目次より】
渋民に啄木をおもう
寂しき処
『愛のかたみ』について
秋の夜
野烏を飼う
早春の小鳥
―つの思い出
夏の小烏
或る詩人の肖像
自然への道
甲山ロープウェー設置反対について
甲山を守る会の活動(一)
自然美の破壊と宗教
甲山を守る会の活動(二)
自然美というもの
顔について
野烏のさえずり
ふるさとにて
祈りの伝統
自然への思慕
墳墓
自己確立の問題
内的必然性ということ
句集『城下』について
学園の自然
己が日を数うること
友の死
伝統の喪失
新しい人間の形成
シュトルムの世界
ヘッセの世界
享楽主義の風靡
人間を見る経験
放鳥記
死と学問
兄の死
春の花
あとがき

2023.03.31発売
ヨーロッパ心の旅
創文社オンデマンド叢書
哲学者・宗教学者ならではの視点から、ヨーロッパのイギリス、ノルウェー、スエーデン、デンマーク、スイス、オーストリア、ドイツ、イタリア、ギリシャ、トルコ、ソヴィエトの各国をめぐり、思索し、名文で綴る。
【目次より】
目次
旅立ち 序にかえて
イギリスにて シベリヤの広野を越えて
ロンドンの街角で
マルクスの墓とキューガーデン
オックスフォード大学とシェークスピアの生地
ワーズワースと湖畔地方
エジンバラ城
シェリフ夫人の高山植物園
エジンバラからニューカッスル港へ
北欧にて
ベルゲンの町とフヨルド(ノールウェー)
ヨーテボリの日本庭園(スエーテン)
デンマークにて
キェルケゴールの墓を訪ねて
コペンハーゲンの風物
アンデルセンの故郷
ジュットランドの丘 キェルケゴールの父の故郷
西ドイツにて
シュトルムの故郷フーズムからハンブルグへ
アムステルダムからデルフトへ(オランダ)
デュッセルドルフ、ケルンからライン河畔へ
ハイデルベルグの哲学者の道
ス イス、オーストリアにて
ハンス・ホルバインの「墓の中のキリスト」(スイス)
スイスの山々
チロルの谷(オーストリア)
ザルツブルクのモーツァルトの生家
ウィーンの宮殿と森
ウィーンの音楽家の墓地
イタリアにて
ヴェニスのゴンドラ
フィレンツェのドゥオーモ
フィレンツェの美術館
アッシジのフランシスの聖堂
ローマの聖ペテロ教会
古代ローマの遺跡
ローマからナポリへ、そしてソレントの夜
ポンペイからアドリア海岸へ
ギリシャ、トルコにて
オリンピアからスパルタへ(ギリシャ)
ミュケナイの遺跡に立つ
アテネのアクロポリスの丘
アルフォイの神殿とオリンポスの山
デルフォイの神殿とオリンポスの山々
ピリピの遺跡
古都イスタンブール(トルコ)
ソヴィエットにて
林の中のトルストイの墓
レニングラードの史跡
ドストイエフスキイの墓の前で
モスクワ風景
トルストイ、ドストイエフスキイの記念館
帰国
あとがき

2023.03.31発売
流通の経済分析 情報と取引
創文社オンデマンド叢書
経済学的分析手法で、流通の過程で、どのようにリスクが分担され、競争が起こり、販売促進がなされ、日本の特徴はどこにあるかを解明する。価格、競争、リベート、リスク、返品、卸などなどの役割を探る。
【目次】
はしがき
序章 流通の経済分析――分析視角と問題構成
1 本書の目的
2 問題の周辺
3 本書の構成
第1章 垂直的市場構造と価格政策
1 競争状況の規定要因
2 垂直的市場構造と価格政策
3 流通系列化
4 差別型市場の価格分布
第2章 危険分担と取引様式
1 不確実性と取引上の対応
2 危険分担と取引様式
3 不確実性下の最適契約
4 付録:不確実性に関する分析概念
第3章 垂直的取引制限と販売促進
1 販売促進活動の諸問題
2 水平的外部効果と再販売価格維持行為
3 リベート制と販売促進
4 垂直的外部効果と専売店制
5 付録
第4章 小売段階の情報と取引
1 情報の不完全性と購買行動
2 品質情報と小売段階の取引
第5章 流通系列化の情報的側面
1 流通段階の情報と取引
2 情報の非対称性と取引契約
第6章 流通段階の取引様式
1 取引様式の類型的区分
2 意思決定共同化:再論
3 流通段階の取引様式
第7章 日本の流通システム:再考
1 日本の流通構造
2 流通段階の取引様式
3 日本の商慣行
4 結びにかえて
参考文献
人名索引
事項索引

2023.03.31発売
数理の存在論的基礎
創文社オンデマンド叢書
旧著『近代科学哲学の形成』では、哲学と科学の乖離を問題とし、その交流の可能性を探った。
本書はその続編として、数学と哲学の関係をめぐって、存在論的探究を試みる。
「すなわち「数理の存在論的基礎」の考察は、究極的には、存在の原型と思惟の原型との統一体から数学的存在と数学的思惟との相関関係をいかなるものとして説明するか、また逆に後者を手引きとして前者をいかなるものとして把握するかにあるといってよいであろう。このようにして本書はまた、数学基礎論から区別された意味での「数理哲学への新しい試論」でもある。」(本文より)
【目次】
目次
序
第一章 数概念の成立
§1 経験と数概念
§2 自然数・ゼロ・負数
§3 有理数
§4 体系としての有理数
第二章 数概念の展開
§5 無理数の発見
§6 無限小数
§7 切断と連続
第三章 集合論の成立
§8 n次元連続体
§9 現実的無限
§10 逆理の由来
第四章 集合論の存在論的基礎
§11 対応と濃度
§12 可附番と非可附番
§13 連続体の構造
§14 整列
第五章 直観主義の立場
§15 自由選列
§16 生成的無限と構造
§17 主体性と時間
第六章 形式主義の課題と方法
§18 形式の体系
§19 有限の立場
§20 無矛盾性
第七章 超限帰納法の存在論的基礎
§21 記号・図形の直観
§22 否定の意味
§23 形式化の基礎
第八章 超数学の存在論的超越
§24 純粋思惟
§25 数学的直観
§26 形式的体系と非決定性・不完全性
§27 超数学の超越
第九章 数理と実在の世界
§28 数学的抽象
§29 実在の世界
§30 数学的存在と人間存在
後記
人名索引
事項索引

2023.03.31発売
人間と世界の形而上学 哲学原理の探究
創文社オンデマンド叢書
人間・心・世界とは?科学哲学者である著者が、人間と世界認識を心理学・精神分析的な視点から分析し、その根源的な理解へと誘う。
【目次】
序
序論
第一章 意識の問題
1 直接に与えられたもの
2 自己=世界了解
3 知識の現実的条件
第二章 無意識の実在性
4 ソクラテスの夢
5 夢思想と無意識
6 無意識と自由
第三章 深層心理学的世界像
7 無意識の集団性
8 心の創造性
9 科学的合理主義と神秘
第四章 世界の分節化と多重性
10 不確定性と実在
11 交点としての人間
12 個体の現実性と習慣
第五章 世界の根源性と意識の変動
13 実践的主体と想像力
14 発見の論理
15 情動と悟性の適合
第六章 連合場としての宇宙
16 連続と飛躍
17 隠れた質量
18 個体とテレオノミー
第七章 個体の構造と身心問題
19 刺戟と感受性
20 生理と心理
21 身心問題と同一性
第八章 人格と意志
22 個体の人格性
23 人格的同一性と記憶
24 選択意志の根源性
第九章 全体的人間と宇宙
25 人間の尊厳
26 人間の自己選択と地球外文明
27 人間原理
第十章 宇宙論の形而上学
28 宇宙の始源と世界原理
29 宇宙の終焉
30 実践的人間と実在
結語 メタフィロソフィー
事項・人名索引

2023.03.31発売
現代自然哲学の研究
創文社オンデマンド叢書
自然哲学とは、自然現象を統一的に理解・説明しようとする形而上学であり、現代においては自然科学とほぼ同義。量子力学的哲学を探る。力学、相対論を経て、量子力学の時代にあって、自然とはどのような統一的理論によって説明しうるのかを探究する。
【目次】
序
第一章 物理的自然の特性
1 物理的自然と感覚
2 物質概念の諸相
3 計量と数学的記号
第二章 力学的自然観の凋落
4 古典力学の基礎概念
5 物質とエネルギー
6 熱学とエントロピー
7 光の本性
8 電磁気学
第三章 相対論と物理的実在
9 時間と空間
10 エーテルの存在
11 局所時と光速度
12 質量とエネルギーの同値
13 時空連続体・世界
第四章 科学的宇宙論
14 同値原理
15 一般相対論的宇宙
16 仮想的宇宙と計量的存在
第五章 量子論の成立
17 原子概念の由来
18 素粒子と実体概念
19 不確定性関係
20 実験と理論
第六章 量子論解釈の問題
21 不確定性の意味
22 確率統計と自然法則
23 コペンハーゲン解釈
第七章 量子論と物理的実在
24 量子論における「現実的なもの」
25 量子論解釈の哲学
26 二元論と一元論
27 物理学的認識
第八章 物理的自然と人間
28 物理的存在と物理学的思考
29 決定論と非決定論
30 宇宙における人間の位置
後記
人名索引

2023.03.31発売
近代科学哲学の形成
創文社オンデマンド叢書
17ー18世紀の科学の成立から、デカルト、ニュートンを経て、カントの近代哲学に出会うまでの近代科学の哲学史を俯瞰する入門書。ジョルダーノ・ブルーノから、ガリレイ、デカルト、ニュートン、ライプニッツ、カントと近代科学と近代哲学の関係を読み解く。
【目次】
序
第一章 近代科学の成立
I 黎明
II ブルーノの無限世界
III ケプラーの調和的世界觀
1 神秘
2 天空の物理学
3 調和論
IV ガリレイの力學原理
1 発見の論理
2 数学の形成力
3 力学原理
第二章 デカルトの幾何學と普遍数学
I 革新
II 方法
III 普遍数学
第三章 無限数学の系譜
I 展望
II 生成
III 成熟
第四章 ニュートンの流率法と自然哲学
I 統合
II 徹底
III 数学的原理の形而上學
第五章 ライプニッツの微分法と調和の哲学
I 発見
II 拡張
III 記号法の形形而上学
第六章 近代科学とカントの超越観念論
I 乖離
II 超越
III 科学哲学の帰趨
後記
事項・人名索引

2023.03.31発売
マルクスと現代
創文社オンデマンド叢書
マルクス(1818-83)の思想はロシア革命を経てソビエト連邦、そして多くの社会主義国家を生んだ。現代においても思想的・政治的にも大きな意味を持っている社会主義・共産主義を問い直す。
【目次】
はじめに
第一章 世界史の過程に関するマルクスの構想
第二章 二十世紀後半の世界
第三章 アメリカ合衆国の資本主義的発展に関する覚書
第四章 来るべき恐慌の意義と危険 ロシヤに対するマルクス主義的分析への寄与
第五章 十月革命から第二次大戦に到るまで
第六章 ロシヤはいかにして二十世紀の後半に進むか
第七章 ロシヤのヨーロッパ内帝国
第八章 ロシヤ国家の性格に関する覚書
第九章 ヨーロッパの没落とヨーロッパの変形
第十章 アジアにおける諸改革は新しい社会体制を作り出す
第十一章 多種多様な社会体制の衝突
第十二章 マルクス主義の古くして新しい問題
エピローグ
註及び原典
訳者あとがき

2023.03.31発売
問題としての神(長崎純心レクチャーズ04) 経験・存在・神
創文社オンデマンド叢書
神とは何か? 哲学、現代思想、スコラ学、近代経験主義、神秘主義、人間中心主義、形而上学などのさまざまな視点から、検討する。
【目次より】
「長崎純心レクチャーズ」について 片岡千鶴子
まえがき
第一日 経験と神
はじめに 神は「問題」となりうるか
哲学と神
現代思想と神
「反哲学」
「少数派」の見解?
「経験」と「存在」
神を問題とすることへの異論
「神について考える暇はない」
スコラ学的「討論」
異論
「反対異論」
「神の死」
「神の死」は自明のことであるか
哲学と神学の分離?
「神の死」をひきおこしたもの
近代は人間を解放したのか?
「経験」の意味
「存在」の意味
経験と「経験主義」
経験の「経験的」理解
「開かれた」経験
質疑応答
第二日 神と存在
「存在」の捉えにくさ
経験は神の探求を排除しない
神の探求と存在論
「否定神学」
「神秘主義」
「不可知」と「測り尽くしえない」
「人間中心主義」
「存在」をめぐる通念的理解
「存在忘却」
「存在」にたいする問い
「存在」への問いと「人間的」思考
「西洋的」思考?
人間の認識における「神的」要素
神的創造の視点
形而上学と偶像礼拝
「存在の類比」の問題
「存在」と「愛」 ペルソナの存在論
質疑応答
第三日 理性と信仰
はじめに 理性と信仰の問題
自由 真理 信仰
「哲学者の神」
パスカルと「哲学者の神」
デカルトと「哲学者の神」
パスカルにおける理性と信仰
理性と信仰 総合の試みとその破綻
トマスにおける理性と信仰の総合
「学」としての神学の問題
「存在」の神と「愛」の神
『神学大全』の構造
近代における理性と信仰との分離
回勅「信仰と理性」
神を「問題」にすることは可能か
神を「問題」にすることは人間にとってふさわしいことか
「神のかたどり」としての人間
質疑応答
資料
第一日
第二日
第三日
注
あとがき