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Cocoon 修羅の目覚め
2020.08.12発売
Cocoon 修羅の目覚め
著:夏原 エヰジ
講談社文庫
時は天明。江戸では、夜になると「鬼」と呼ばれる異形の怪物が出没するようになっていた。 強い恨みを抱いて死んだ人間の成れの果て、鬼。並の人間では歯が立たないほどの力を持ち、人々を襲う。 そんな江戸、吉原にある大見世の黒羽屋には、花魁として名を馳せる瑠璃という女性がいた。 ひとたび道に出れば、あらゆる人を虜にするほど美しい瑠璃。 しかし、瑠璃には鬼退治の闇組織「黒雲」の頭領という裏の顔があった。 四人の仲間とともに、瑠璃にしか抜けない刀「飛雷」で鬼を斬り倒し、密かに江戸の平和を守っているのだ。 だがある日、瑠璃の遊女仲間で唯一の理解者の津笠が失踪。 動揺を隠せない瑠璃に無慈悲な運命が襲いかかる。 激しい熱が迸る圧巻の滅鬼譚、開幕。
電子あり
戦の国
2020.08.12発売
戦の国
著:冲方 丁
講談社文庫
一五六〇年、桶狭間の合戦前夜。 緊張感漂う清洲城で、織田信長は扇子を手に敦盛を舞い、静かにある決意を固めていた。 やがて信長は一つの作戦を示す。あまりの無謀さに家臣の猛反対にあう中、信長だけに見えていた勝利への道筋とは。 動乱の時代を駆け抜けた織田信長、上杉謙信、明智光秀、大谷吉継、小早川秀秋、豊臣秀頼ら六将の目を通して“戦国”を活写した連作短編集。
電子あり
本格王2020
2020.08.12発売
本格王2020
編:本格ミステリ作家クラブ,著:結城 真一郎,著:東川 篤哉,著:伊吹 亜門,著:福田 和代,著:中島 京子,著:櫛木 理宇,著:大山 誠一郎
講談社文庫
一編15分、世界がぐるりと裏返る。 本格ミステリ作家クラブが選んだ2019年の本格ミステリ短編の最高峰! ☆☆☆ 目次 序 本格ミステリ作家クラブ会長 東川篤哉 結城真一郎「惨者面談」  東川篤哉「アリバイのある容疑者たち」 伊吹亜門「囚われ師光」 福田和代「効き目の遅い薬」 中島京子「ベンジャミン」  櫛木理宇「夜に落ちる」 大山誠一郎「時計屋探偵と多すぎる証人のアリバイ」  解説 円居挽
電子あり
歴史劇画 大宰相 第十巻 中曽根康弘の野望
2020.08.12発売
歴史劇画 大宰相 第十巻 中曽根康弘の野望
著・その他:さいとう・たかを,原作:戸川 猪佐武
講談社文庫
「コイははねてもいいでしょう」という中川一郎に、「はねてもいいが、池の外に飛び出したらそれきり日干しだぞ」と突き放す田中角栄。だが、中川は総裁選出馬に強引に動く。再選確実とされた鈴木善幸が突然退陣表明し、中曽根康弘、中川、河本敏夫、安倍晋太郎で争われた総裁予備選挙は中曽根の圧勝に終わり、敗れた中川は失意の自殺を図る。戦後政治の総決算を唱え発足した中曽根内閣。最初の世論調査で支持率は低く、厳しい門出となった。傑作戦後日本史全10巻ついに完結!
電子あり
7人の名探偵
2020.08.12発売
7人の名探偵
著:綾辻 行人,著:歌野 晶午,著:法月 綸太郎,著:有栖川 有栖,著:我孫子 武丸,著:山口 雅也,著:麻耶 雄嵩
講談社文庫
全編書き下ろし新本格アンソロジー。 綾辻行人「仮題・ぬえの密室」 歌野晶午「天才少年の見た夢は」 法月綸太郎「あべこべの遺書」 有栖川有栖「船長が死んだ夜」 我孫子武丸「プロジェクト:シャーロック 」 山口雅也「毒饅頭怖い 推理の一問題」 麻耶雄嵩「水曜日と金曜日が嫌い ──大鏡家殺人事件──」 解説 佳多山大地
電子あり
葬られた勲章(下)
2020.08.12発売
葬られた勲章(下)
著:リー・チャイルド,訳:青木 創
講談社文庫
ウクライナから来た謎の母娘と、サンソム下院議員を繋ぐ歴史の糸とは何か。 国防総省から持ち出されたメモリースティックには、どんなトップシークレットが残されていたのか。 ニューヨーク市中を舞台に繰り広げられる、リーチャーとさまざまな敵とのスリリングな攻防が、 英米でも高く評価された傑作ミステリ!
電子あり
神の島のこどもたち
2020.08.12発売
神の島のこどもたち
著:中脇 初枝
講談社文庫
奇跡のように美しい南の島 そこには、もうひとつの戦争があった―― 空をゆく特攻機の下、激しい空襲にさらされ、 戦争の最前線となった沖永良部島。 それでもわたしたちは生きる、この小さな島で。 青い空を沖縄に向かって飛ぶ特攻機、天国のように美しい海には死んだ兵隊さんが浮かぶ。第二次大戦末期、小さな島沖永良部に暮らすマチジョーとカミは、大切な家族を失い、食料にも不自由する日々を過ごしていた。それでも唄い、恋をし、ひたむきに働き、生き抜く。南の島に刻まれた知られざる戦争の物語。 解説:知花くらら <本書は2018年7月刊行の『神に守られた島』、2019年1月刊行の『神の島のこどもたち』(共に講談社)を 加筆、修正して文庫化されました。>
電子あり
本格力 本棚探偵のミステリ・ブックガイド
2020.08.12発売
本格力 本棚探偵のミステリ・ブックガイド
著:喜国 雅彦,著:国樹 由香
講談社文庫
本格ミステリ誕生から180年。歴史がありすぎて古典ミステリって退屈そう、手のつけどころもわからないしと思っているそこのあなた! 本棚探偵があふれる本格愛を胸に、あの手この手で名作をお薦めします。第17回本格ミステリ大賞受賞、遊び心満載のブックガイドが目次・索引を加えた進化版で文庫化。 歴史長すぎ、作品多すぎ、 迷えるあなたに贈る最強のブックガイド 本当にお薦めしたい名作選びました!! 第17回本格ミステリ大賞受賞作、 新たに目次と索引を加え、待望の文庫化
電子あり
葬られた勲章(上)
2020.08.12発売
葬られた勲章(上)
著:リー・チャイルド,訳:青木 創
講談社文庫
深夜、ニューヨークの地下鉄。ジャック・リーチャーの目前で絶命した女は、国防総省に勤める民間の事務員だった。事情聴取を終えて、弟の警官と死の真相に迫ると、副大統領候補への指名も噂されているサンソム下院議員の存在が浮かび上がる。謎が謎を呼ぶ展開に一気読み必至の傑作アクション・サスペンス。 アマゾンプライムで新作が進行中のジャック・リーチャー・シリーズ、待望の最新邦訳!
電子あり
喋る男
2020.08.12発売
喋る男
著:樋口 卓治
講談社文庫
日堂テレビの中年アナウンサー・安道紳治郎は、突然、番組制作AIの開発局に異動になる。 仕事とはいえ自分の喋りをAIのサンプルにされることに葛藤する安道だが、新しい感性に触れる中でテレビの本当の面白さに気づかされていく。 やがて、バーチャル美術館というテレビ業界の命運を分ける舞台に臨むことになるが――!
電子あり
汚名(上)
2020.08.12発売
汚名(上)
著:マイクル・コナリー,訳:古沢 嘉通
講談社文庫
 SFPD(サンフェルナンド市警)の予備刑事(reserve officer)として、自発的に未解決事件捜査にあたっているハリー・ボッシュのもとを、昔のパートナーだったロス市警本部強盗殺人課未解決事件班刑事のルシア・ソトが現在パートナーを組んでいるボブ・タプスコットとロス検事局のアレックス・ケネディ検事補とともに訪れ、ボッシュが三十年ほど前に逮捕し、現在も死刑囚として服役中の連続殺人犯プレストン・ボーダーズに関して、あらたな証拠が出たとして、再審がひらかれる見込みだと聞かされる。残された証拠を調べ直したところ、すでに死亡している別の死刑囚ルーカス・ジョン・オルマー(連続婦女暴行殺人犯)のDNAが被害者の着衣に精液の形で付着していたことが科学的に立証されたという。事件発生当時、DNAは、犯罪捜査の証拠として認められていなかった。証拠保管庫に収められた被害者の着衣の入っている当該事件の証拠保管箱をソトとタプスコットが開封する様子は、ビデオに録画されており、そこに問題はまるで無いように思えた。  ボーダーズの弁護士ランス・クローニンの主張は、被害者の着衣に別人のDNAが付着している以上、ボーダーズ逮捕の決定的な物証(ボーダーズの住居で見つかった被害者のペンダント)は、事件担当の捜査官(ボッシュと彼のパートナー)が仕込んだものだ、というものだった。ロス市警と喧嘩別れしたいきさつから、ロス市警と検事局のボッシュに対する心証はことのほか悪く、証拠を捏造した悪徳警官としてボッシュに責任をかぶせようという気が満々だった。おのれの信用が地に落とされる危機に際し、リンカーン弁護士ミッキー・ハラーにボッシュは相談し、ミッキーの導師であるリーガル・シーゲルの智慧を借りることになる。  一方、サンフェルナンド市警の管轄で、薬局を経営する父親と息子が薬局内で銃殺されるという事件が発生し、小規模共同体の警察としては、手が足りず、ボッシュも捜査に狩りだされる。捜査を進めるなかで、この事件が、薬局を舞台にしたオキシコドン(半合成麻薬)不正請求にまつわるものであることが判明する。すなわち、身内に引き込んだ医師に鎮痛剤でもあるオキシコドンの処方箋を書かせ、患者を装った出し子たちに薬局で大量に入手させ(料金は医療保険Medicareでカバーされる)、それを売りさばいて大金をせしめている犯罪者集団がいた。薬局の父親は、永年その片棒を担がされていたのだが、息子がその不正に気づき、手を引こうとして、犯罪者集団に処刑されたのだった。犯罪者集団のアジトを突き止め、親玉を逮捕する証拠を手に入れるため、ボッシュは、潜入捜査に赴く。
電子あり
ドゥルーズとガタリの『哲学とは何か』を精読する 〈内在〉の哲学試論
2020.08.07発売
ドゥルーズとガタリの『哲学とは何か』を精読する 〈内在〉の哲学試論
著:近藤 和敬
講談社選書メチエ
ドゥルーズとガタリによる最後の共著『哲学とは何か』。難解をもって知られるこの著作をどう読んだらいいのか。 読解のため、本書では大きく三部で構成される。 第一部では、ドゥルーズとガタリの〈内在〉概念とはどのようなものかを明らかにする。単に内在と超越という二項対立ではなく、彼らが「内在野」と名指ししたものは何だったのか。スピノザ、ベルクソンなども参照しつつ、その形成過程を明らかにしていく。 第二部では、哲学・科学・芸術の三つを同じ形式をもったものとして、あえて並列に描こうとしたドゥルーズとガタリの意図に分け入っていく。そこから「脳」と「カオス」が析出される次第は、まさに『哲学とは何か』を解読する重要な準備となる。 第三部では、いよいよ『哲学とは何か』をきわめて精密に読み解く。各章に概要、用語、読解の見出しを立て、まさに一字一句を読んでいく。その先に見えてくる〈内在〉の哲学とは?
電子あり
朝鮮仏教史
2020.08.07発売
朝鮮仏教史
著:鎌田 茂雄
講談社学術文庫
四世紀後半、朝鮮半島へ主として中国から伝わったとされる仏教。 高句麗・百済・新羅の王たちは新しい思想をどのように受け入れたのか。 またその後の王権と社会は仏教の影響のもとでどんな文化を形成していったのか。 崇拝と排斥、求道と教学、独自の哲学の錬磨、宗派の流れなど、 東アジア仏教圏の中でも独特の道を歩んだ朝鮮仏教の歴史を総覧する。
電子あり
あむ「ネコになりたい。」 ミスiDデジタル写真集
2020.08.07発売
あむ「ネコになりたい。」 ミスiDデジタル写真集
著:あむ
写真集・画集
2012年にスタートしたミスiD。「iD」は「アイドル」と「アイデンティティ」。そして「i(私)」と「Diversity(多様性)」。 ルックスやジャンルにとらわれず新しい時代をサバイブしていく多様な女の子のロールモデルを発掘するオーディションであり、生きづらい女の子たちの新しい居場所になることを目標とするプロジェクトです。 そのミスiDの多様な才能を表現する一つとしてデジタル写真集シリーズをスタートさせます。第3弾はミスiD2020「it girl賞」に輝いたアム・ウェイ。今回「あむ」と名前を変えてのファースト写真集です。 ミスiDの小林司実行委員長が彼女をさして「サムシングを感じさせる女の子」と評し、特別に作ったのがこのit girl賞。「エバーグリーンではないけど、時代の刹那でしかない人の心をざわつかせる女の子=it girl」と激賞した逸材です。 ネコが大好きなあまり「ネコになりたい」と願い続けた少女は、夢の中でついにそれが実現する。そして目が覚めた彼女は…。今作品は、そんなストーリーが垣間見える内容となっています。
電子のみ
ベートーヴェン 巨匠への道
2020.08.07発売
ベートーヴェン 巨匠への道
著:門馬 直美
講談社学術文庫
その生涯は、音楽の歓喜と苦闘そのものだ! 1792年、ウィーンの地に立った一人の青年音楽家は、その後いかなる道のりをたどって、「楽聖」となったのか。 師ハイドンはじめ同時代の音楽家たちとの出会い、《エロイカ》《第十交響曲》創作の謎、家族関係の苦悩と波乱の生活、各界の理解者や奇人らとの友情、そして恋人…… 音楽のあり方を根本から変え、傑作を生み出し続けたその生涯に、音楽評論の名手が全角度から光を当てる、珠玉の二十話。 【本書の主な内容】 青春のボン/ベートーヴェンの愛―婚約説をめぐって/第十交響曲のゆくえ/《シンフォニアエロイカ》の謎/ 「メルツェルさん、さようなら」―メトロノーム考/ 《ウェリントンの勝利》の顛末/べートーヴェンと宗教―フリーメーソンだったのか?/イギリスへの夢―ニートとの交際をめぐって/オペラのライヴァル―同時代人ウェーバー/「第三の故郷」ボヘミア/ヴァイオリン・コンプレックス/コントラバスとマンドリン/ダンス音楽への愛着/「歓喜」の背景―日本人とベートーヴェン など ※1987年刊『ザ・ベートーヴェン』(春秋社刊)の文庫化
電子あり
日本の修史と史学 歴史書の歴史
2020.08.07発売
日本の修史と史学 歴史書の歴史
著:坂本 太郎
講談社学術文庫
現存する最古の歴史書『古事記』、『日本書紀』にはじまり、『大鏡』などの「鏡物」、『平家物語』などの軍記物語、鎌倉幕府による『吾妻鏡』や江戸幕府の『本朝通鑑』、『徳川実紀』、水戸藩が編纂した『大日本史』、そして『大日本史料』をはじめ現在まで続くものもある明治政府の歴史編纂事業にいたるまで、この国では1300年以上にわたってそれぞれの時代に、さまざまな人々の手で歴史書が編まれてきました。これらの編纂にあたった人々は、どのような目で歴史を眺め、そしていかなる態度で歴史を書いたのでしょうか。歴史に向き合う姿勢はどのような変遷を遂げてきたのでしょうか。 本書は、古代から現代にいたる歴史書を、時代を追って50以上にわたって取り上げ、それぞれの成立事情や特色を平易に解説したものです。歴史叙述の変遷の軌跡から、この国の歴史そのものが照らし出されます。 六国史研究の大家であるとともに、東京大学史料編纂所所長をも務め自身も史料の編纂に携わった、戦後の日本史学の礎を築いた著者が贈る、第一級の史学入門! (原本:至文堂、1966年) 【本書で取り上げられている主な歴史書】 『帝紀』、『旧辞』、『古事記』、『日本書紀』、『日本後紀』、『続日本後紀』、『類聚国史』、『日本紀略』、『本朝世紀』、『扶桑略記』、『栄花物語』、『大鏡』、『今鏡』、『水鏡』、『増鏡』、『愚管抄』、『将門記』、『陸奥話記』、『平家物語』、『保元物語』、『平治物語』、『太平記』、『梅松論』、『釈日本紀』、『神皇正統記』、『吾妻鏡』、『百錬抄』、『六代勝事記』、『五代帝王物語』、『元亨釈書』、『善隣国宝記』、『本朝通鑑』、『寛永諸家系図伝』、『武徳大成記』、『東武実録』、『武徳編年集成』、『御撰大坂軍記』、『寛政重修諸家譜』、『徳川実紀』、『続徳川実紀』、『後鑑』、『大日本史』、『中朝事実』、『武家事紀』、『藩翰譜』、『読史余論』、『古史通』、『史疑』、『折焚く柴の記』、『続史愚抄』、『野史』、『大勢三転考』、『古事類苑』、『大日本史料』など。
電子あり
上杉謙信
2020.08.07発売
上杉謙信
著:井上 鋭夫
講談社学術文庫
「彼は大名の座から逃げようと思えば逃げられる境遇にあった。事実一度は逃げ出した。しかし四囲の情勢から過重な大任を引き受け、進んで戦乱のなかに身を投じて行った――」。 のちに「越後の龍」、「軍神」とまで称され、戦上手の代名詞となった上杉謙信は、どのようにして歴史の表舞台に躍り出たのか。本書は、謙信の単なる一代記にとどまらず、謙信の父であり、文字通り戦いに明け暮れる生涯を送った「戦の鬼」長尾為景の下剋上を中心に、複雑な越後の政治情勢から丁寧に説き起こす。家督を継いだ謙信は、独立心旺盛な国衆の反乱や裏切りに苦しみつつも、武田信玄や、北条氏康ら戦国の雄との対陣を繰り返し、やがては織田信長をも破る強国へと越後を導いていく。その苦難の道のりは、思わず引き込まれてしまうような血の通った文章で活写される一方で、いたずらに対象を美化することなく、透徹したまなざしで戦国武将上杉謙信の実像に迫る。早逝が惜しまれる研究者による、刊行から半世紀経てもなお色褪せることのない謙信伝の古典!(原本:人物往来社、1966年) 解説(山田邦明・愛知大学教授)より ......歴史の大きな流れをどうつかみ、具体的に現れる事象をどう評価するか、個々の人間の動きや、彼らが織りなすドラマをいかに表現するか、そうしたことを考えさせてくれるものとして、活力にあふれた本書は大きな価値を持ち、光彩を放っている。
電子あり
メフィスト 2020 VOL.2
2020.08.07発売
メフィスト 2020 VOL.2
編:講談社 文芸第三出版部
【新連載!】 中山七里  殺戮の狂詩曲(ラプソディー) 【長編連載】 西尾維新  新本格魔法少女りすか 【ついに最終回!】 恩田陸   薔薇のなかの蛇 【シリーズ短編】 麻耶雄嵩  天女五衰(てんにょのごすい) 【待望のデビュー後第一作】 砥上裕將  盲目の海に浮かぶ孤島を探して 【読み入り小説】 真梨幸子  ある作家の備忘録 東川篤哉  居酒屋「一服亭」の四季 長岡弘樹  私立暁星館大学教官室  大崎梢   犬と猫と鹿   【連載小説】 太田忠司  麻倉玲一は信頼できない語り手 【マンガ】 喜国雅彦  ラストシーンは崖のうえ 【あとがきのあとがき】 竹本健治/汀こるもの/五十嵐律人 【巻末座談会】
電子のみ
「人間以後」の哲学 人新世を生きる
2020.08.07発売
「人間以後」の哲学 人新世を生きる
著:篠原 雅武
講談社選書メチエ
21世紀に入ってから、以前にもまして人類は、大地震、台風、集中豪雨などの自然災害に遭い、今また新しいウイルスとの共存という課題を目の前にしている。もちろん、日本も例外ではない。 ここに出現しようとしているのは、私たちが今まで意識することなく当たり前に存在することを前提にし、その中で生きていると思ってきた「世界」が根底から崩れ去ろうとしている状況ではないだろうか。その認識が示されているのが、2000年に提唱された地質時代の区分である「人新世」だろう。これは人類の著しい発展の末、地球規模の環境変化がもたらされる時代として定義される。そこでは、今まで当たり前だった世界は、まったく当たり前ではなくなる。 だが、そんな来たるべき時代にはどのような世界が出現するのか、そしてその世界の中で人間が「人間」であるための条件とは何か、そのとき私たちは何を拠り所にして生きていけばいいのか、といったことは、まだ問われ始めたばかりである。ドイツの哲学者マルクス・ガブリエル(1980年生)の名を知らしめた著作の表題になっている『なぜ世界は存在しないのか』という問いは、その一つの試みだと言うことができる。 本書は、ガブリエルのほか、近年日本語への翻訳が相次いでいる、カンタン・メイヤスー(1967年生)、ティモシー・モートン(1968年生)、グレアム・ハーマン(1968年生)といった1960年代生まれの哲学者たちを簡便に紹介しつつ、その思想を正面から検討し、日本の状況と照らし合わせる中で、これから先の世界と人間をめぐるさまざまな問いに答える方法を提示するものである。哲学・思想のみならず、建築や現代美術、演劇といった芸術の世界とも深くコミットしてきた著者が渾身の力を込めて書き上げた本書は、これまでの集大成であるとともに、「その先」に見える可能性を指し示すものにもなっている。 現代哲学の優れた概説書である本書が、同時に「予言の書」でもあることは、今後の時間の中で証明されることだろう。誠実に思索したいと思うすべての人に捧げる。 [本書の内容] プロローグ 第1章 世界の終わり? 第2章 世界形成の原理──ガブリエルとメイヤスー 第3章 人間から解放された世界──ティモシー・モートン 第4章 「人間以後」の哲学──グレアム・ハーマン 第5章 人間の覚醒――柄谷行人 第6章 地下世界へ──フレッド・モーテン 第7章 新しい人間の条件──アーレントからチャクラバルティへ エピローグ
電子あり
人生が変わるホルモンコントロール術 はたらくホルモン 朝1杯の牛乳が夜の睡眠を変える
2020.08.07発売
人生が変わるホルモンコントロール術 はたらくホルモン 朝1杯の牛乳が夜の睡眠を変える
著:工藤 孝文
若々しくありたい、美しくありたい、元気でありたい…… 誰もが望むことです。 工藤医師は、女性外来、減量外来、疲労外来など、暮らしに密接した分野の専門医です。工藤医師は、ダイエットを深く掘り下げ、緑茶コーヒーダイエットやきゅうりダイエットでプチブームを巻き起こしてきましたが、その中で、ダイエットの本質はメンタルであると説いています。 しかし! ダイエットしたいのに、なんとなく食べてしまう 規則正しく暮らしたいのに、なんとなくだらだらしてしまう そんなこと、ありませんか? これ、実は全部ホルモンのせいなんです。 つまり、どんなにメンタルが強くても、ホルモンのはたらきには、実は逆らえない、というのが、人間のサガなのです。 では、ホルモンをコントロールすることはできるのでしょうか。 工藤医師は、実はホルモンは暮らしの中のちょっとした工夫でコントロールすることができて、実際に、工藤内科ではそのようなアドバイスを患者さんにして「ホルモンコントロール」をすすめていると言います。 そこで、本書では、ホルモンとはいったいなんなのか? という解説からはじめ、工藤医師オリジナルの「ホルモンコントロール術」をご紹介いたします。
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