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2024.07.11発売
『別れる理由』が気になって
講談社文芸文庫
1968年から1981年という長きにわたり文芸雑誌「群像」に連載され、1982年に全3巻で刊行されると野間文芸賞を受賞した、小島信夫の『別れる理由』。
長期におよんだ連載中、「筆者と編集長しか読まない」と揶揄されたことすらあったという大長篇小説に江藤淳『自由と禁忌』以来久々にスポットライトを当て、江藤淳を含む同時代の他の評者が掴まえそこねた作品世界の全貌を初めて明らかにする作品論が本書である。
現代日本文学の最高傑作、あるいは天下の奇書、どちらとも取れる『別れる理由』は平易な文体で描かれるが、やはり小説でしかなしえない異様な世界を形成している。
そのような作品がいかなる状況下で成立したのか、その作中に流れる時間はいかなるものなのか、作家小島信夫が執筆当時に考えていたことはいかなることなのか、……多彩な要素に満ちた大長篇小説にきっちりと寄り添うことで筆者坪内祐三が掴んだものに触れるとき、読者は批評的な読解の愉しみを知ることになるのである。

2024.07.10発売
リン・シャン 日本版1st写真集 薫-Kaoru-
写真集・画集
人気no.1台湾チアガールのリン・シャン(林襄/@95_mizuki)初の日本版写真集が発売決定!
味全ドラゴンズの公式チア「Dragon Beauties」に移籍し、さらなる注目を集めるリン・シャン。
今作は「香水」をひとつのテーマに、リンシャンがすぐそこにいるかのような「雰囲気」や「匂い」を感じられる作品になっています。
爽やかなビキニショットから、艷やかなランジェリーショット、写真集ならではのスペシャルショットまで。
ページ数は圧倒的大ボリュームの144ページ!
球場でもSNSでも見られない、リン・シャンのすべてがここに収録されています。
※本書は台湾版3rd写真集のオールアザーカットで構成された日本限定版です。

2024.07.10発売
地中海世界の歴史3 白熱する人間たちの都市 エーゲ海とギリシアの文明
講談社選書メチエ
「地中海世界」4000年の文明史を、古代ローマ史研究の第一人者が描きつくす全8巻シリーズの第3巻。講談社選書メチエ創刊30周年特別企画。
第3巻のテーマは、エーゲ海とギリシアの文明。「神々の世界」から「人間」が歴史の主役となる、「人間主義の黎明期」である。紀元前3000年頃に始まるエーゲ文明は、前半をミノア文明、後半をミュケナイ文明に代表されるが、前1200年頃、ドーリア人や「海の民」の侵入・襲撃などにより崩壊する。その後の「暗黒時代」を経てアテナイ、スパルタに代表される都市国家(ポリス)が発達し、前5~4世紀に最盛期を迎える。
ギリシア世界は、ギリシア本土だけでなく、小アジア・黒海沿岸から、イタリア半島南部、シチリア島、さらにマルセイユやリビア沿岸へと広がり、各地に植民都市が建設された。それらの都市では、自然科学や哲学が産声をあげ、理性に根ざした芸術や文学とともに、人間は自由で平等であることを自覚するようになり、民主政治をも生み出したのだった。
しかし、その「自由な市民社会」は奴隷制度と表裏一体であり、プラトンやアリストテレスら卓越した知識人さえも、「自然による奴隷」を自明のものとしていた。そこに古代社会の深淵が顔をのぞかせていたのである。
目次
はじめに
第一章 陽光は暗黒を照らす
1 エーゲ海の宮殿文明
2 英雄叙事詩が語る「新しい人間」
3 ポリスの誕生
第二章 拙き理知の彼方に
1 神々と人間への讃美
2 軍国主義の覇者・スパルタ
3 交易の都市、哲学の都市
4 大国アテナイの僭主と賢人
第三章 熱意と思索の結晶
1 クレイステネスの民主政
2 先進国ペルシアとの戦争
3 下層市民の政治参加と教育論争
4 ペリクレスの黄金時代
5 行動する人々の祝祭
第四章 都市の自由と古代社会の深淵
1 ペロポネソス戦争、二七年の激闘
2 アテナイの哲人たち
3 混迷するギリシア世界
4 「古典期」の女性と社会
5 奴隷と自由人
おわりに

2024.07.10発売
賄賂と民主政 古代ギリシアの美徳と犯罪
講談社学術文庫
参政権の平等と民衆の政治参加という理想を追い求めた古代ギリシアの人々。しかし、政治の暗黒面を避けて通ることはできなかった。それが賄賂である。では賄賂とは、いつから、なぜ、「犯罪」とされるようになったのだろうか――。
紀元前5世紀なかばに直接民主政の骨格を完成した都市国家アテナイを、国力の絶頂期に導いたペリクレスは、「賄賂になびかない政治家」として知られる。友人からの供応を嫌い、宴会の招きに応じることもなかったという。それが贈収賄の温床になることを知っていたのである。
しかし、賄賂と贈与はどう違うのか。古代ギリシアはもともと、贈与交換が重視される社会だった。贈与の機能は多様であり、現代ならば、それは謝礼、賃金、報償、あるいは賄賂となるが、それは総じて「贈り物」と呼ばれたのである。そのなかで、私的な利益を誘導する賄賂への態度は、民主政の始まりによって一変したわけではなかった。賄賂を断罪する姿勢があらわれるのは、ギリシア人がペルシア戦争という未曽有の困難に直面し、賄賂が公共性にとって破壊的な結果をもたらすことに気づいたときだった。アテナイのパルテノン神殿の建設という大公共事業に際しても、贈収賄事件を実証する記録は1件も見当たらないという。
〔原本:『賄賂とアテナイ民主政――美徳から犯罪へ』山川出版社、2008年刊〕
目次
1 賄賂と贈与
2 贈り物は神々をも説得する
3 ペルシア戦争という転機
4 さまざまな賄賂
5 罪と法
6 賄賂と民主政
あとがき
学術文庫版あとがき

2024.07.10発売
日本法制史講義 公法篇
講談社学術文庫
本書は古代から江戸時代までにおよぶ日本の通史である。ただし、大化の改新や本能寺の変といった政変や戦乱の歴史ではなく、たとえば大和朝廷時代の臣(おみ)、連(むらじ)、伴造(とものみやつこ)にはじまり律令制を経て鎌倉幕府の組織、さらに室町幕府、江戸幕府の組織に至るように、租庸調から年貢に至る税制、荘園制をふくむ土地制度、裁判制度など、この国を成り立たしめている制度の歴史、いわばこの国の「かたち」の歴史を一望する。
「佐藤君とは違って、僕は中田さんの講義を聴いたからねえ」。かつて石母田正は楽しそうに佐藤進一に語ったという。戦後日本史学の礎を築いた二人の巨人の間でこのような会話をせしめた「中田さん」こそ、中田薫その人であり、本書は、「中田さんの講義」の一つ、東京帝国大学で行われた日本法制史講義公法篇の講義録である。
中田薫(1877-1967年)は、日本における法制史研究の創始者で、法制史はもちろんのこと、前述の会話からも明らかなように日本史学にも絶大な影響を残した。西欧のみならず中国など世界中の法に通暁し、厳密な近代的法概念によって論理的に前近代の法や社会を分析することを通して、その後の日本の歴史像の土台を築いた。
当時の法律雑誌に「聞いて居ては頗(すこぶる)る面白い。通常なら乾燥無味な法律の条文解釈とは別に川柳が出たり、江戸文学の顕著な傑作や貴い珍奇な文献が読み上げられたりするので、その時は無性に面白い。それでいよいよ試験となると最もつらい一科目である」と評された名講義を、講義最終年度にあたる昭和十(1935)年度の講義録を底本に、他年度の講義録や弟子たちによる貴重なノートを参照しつつ編纂。『人物叢書 中田薫』(吉川弘文館、2023年)で入念な調査を重ねその人生に迫った編者による渾身の講義録。
【本書の主な内容】
第一編 上世
第一期 大化前代
天 皇/人民の階級/官制(中央官制)/地方制度/税制および兵制/土地制度/法源/刑法および裁判手続ほか
第二期 大化後代
天皇および皇族/人民の階級/氏姓制度/中央官制/官職(官吏法)/位階の制/地方制度/戸籍および計帳/土地制度/財政/兵制/庄園/法源/刑法/裁判所(司法制度)ほか
第二編 中世
天皇および朝廷/将軍および幕府/人民の階級/庄園/封建制の発達/地方制度/土地制度/財政/法源/刑法/裁判所(司法制度)ほか
第三編 近 世
天皇および朝臣/将軍および幕臣/幕府の中央官制/人民の階級/地方制度/土地制度/財政/封建制/法源/刑法ほか
編者解説

2024.07.10発売
月ぬ走いや、馬ぬ走い
文芸(単行本)
第67回群像新人文学賞受賞!新たな戦争の時代に現れた圧倒的才能!21歳の現役大学生、衝撃のデビュー作。
先祖の魂が還ってくる盆の中日、幼い少年と少女の前に、78年前に死んだ日本兵の亡霊が現れる――。時空を超えて紡がれる圧巻の「語り」が、歴史と現在を接続する!
島尾敏雄ほか先人のエコーを随所に響かせながら、沖縄に深く堆積したコトバの地層を掘り返し、数世代にわたる性と暴力の営みを、『フィネガンズ・ウェイク』的な猥雑さで、書きつけた作品。Z世代のパワフルな語部の登場を歓迎する。
―― 島田雅彦
十四章の構成で沖縄の近現代史を描き切る、しかも連関と連鎖、いわば「ご先祖大集合、ただし無縁者も多い」的な賑わいとともに描き切る、という意図はものになった、と私には感じられた。/この小説はほぼ全篇、ある意味では作者自身のものではない言葉で綴られていて、だからこそ憑依的な文体を自走させている。つまり、欠点は「長所」なのだ、と私は強弁しうる。要するにこの「月ぬ走いや、馬ぬ走い」は小さな巨篇なのだ。
―― 古川日出男
「読んだものを茫然とさせ、彼のいままでを氷づけにし、そのうえで、読むことをとおしてあたらしい魂を宿らせる、そんな小説でありたい……テクストでの魂込め(まぶいぐみ)とでも呼ぶべきところが、ぼくの目標です。」豊永浩平(受賞のことば)
ぼくがここにいて、そしてここはどんな場所で、なによりここでぼくはこうして生きてきた、ってことを歌って欲しいんだ、ほとばしるバースはライク・ア・黄金言葉(くがにくとぅば)、おれらは敗者なんかじゃねえぞ刻まれてんのさこの胸に命こそ宝(ぬちどぅたから)のことばが、月ぬ走いや、馬ぬ走いさ!

2024.07.10発売
ベルクソン哲学の遺言
講談社学術文庫
フランスの哲学者アンリ・ベルクソン(1859-1941年)は、1937年2月8日に記した遺言状で「私は、公衆に読んでもらいたいものすべてを刊行したと宣言する」と断言し、生前に刊行した7冊の著書以外の死後出版を厳に禁じた。
ベルクソンが自身の著書として指定したのは、4冊の主著『意識の直接与件に関する試論』(1889年)、『物質と記憶』(1896年)、『創造的進化』(1907年)、『道徳と宗教の二源泉』(1932年)、2冊の論文集『精神のエネルギー』(1919年)と『思想と動くもの』(1934年)、そして『笑い』(1900年)である。現実には死後、遺稿集や書簡集のほか講義録まで出版された。それらが研究上、重要な資料をなすことは言うまでもない。だが、その一方で哲学者の遺志が無残なまでに裏切られたことも否定しようのない事実である。
本書は、どこまでも遺言状に忠実であろうとする。ベルクソンが自身の著書として指定した著作だけを愚直に、真摯に読んでいくこと。その当たり前の営みによってのみ浮かび上がるものがあることを、本書の読者は知ることができる。すでに定評を得た本書に新たな書き下ろしを加えた「完全版」を、ここに満を持してお届けする。
[本書の内容]
第I章 遺言状
1 生涯を貫くシンフォニー/2 単純なひとつの行為/3 自伝的遺書/4 哲学に欠けている「正確さ」
第II章 ほんとうの障碍物に出会う
1 「持続」は障碍物だということ/2 「持続」を語る困難/3 持続という問題への入口/4 予見不能であるとは
第III章 砂糖が溶ける時間
1 映画フィルムは回転する/2 砂糖水ができるまで/3 誤った回顧から解放されること
第IV章 直観が〈正確〉であること
1 思考を誂える/2 「直観」という努力/3 直観の対象/4 「直観」を定義する困難
第V章 〈記憶〉についての考え方
1 持続において思考する例/2 「記憶」と「過去」との関係/3 それ自体で在る過去/4 脳と記憶
第VI章 〈器官〉についての考え方
1 哲学はいかに〈努力する〉のか/2 持続において思考する例/3 器官としての「眼」/4 進化の原因としての持続
第VII章 持続が目指すところ
1 飛躍の結果としての人類/2 直観と本能/3 潜在的本能による仮構機能/4 持続において思考する例
第VIII章 哲学の目的
1 神秘主義と機械主義/2 〈停止〉を〈運動〉それ自体に送り返すこと/3 持続において思考する例/4 手仕事の効用、感覚の教え/5 〈深さ〉において思考する喜び
補 章 哲学の未来のために
1 科学の半身たるべき哲学/2 「共感」という事実/3 この地上に生きている哲学

2024.07.10発売
決断 そごう・西武61年目のストライキ
「池袋の街に、百貨店を残そう!」
「西武池袋本店を守ろう」
「日頃からご利用いただいているお客さまに、これからもお買い物を楽しんでいただきたい」
2023年8月31日、そごう・西武労働組合は、百貨店として61年ぶりとなるストライキを決行した。
日本国内で3番目の売り上げを誇り、年間6500万人もの人が来店するという巨艦・西武百貨店池袋本店は、この日全館シャッターを下ろし、終日営業をストップした。
このストライキを決断し、実行したのが寺岡泰博・中央執行委員長である。
西武百貨店に入社して30年。私的整理による会社再編、そごうとの合併、そしてセブン‐イレブンを経営するセブン&アイ・ホールディングスによる買収・子会社化と激動を経験した。
その間、相次ぐ店舗閉鎖によって、退職・離職する仲間たちを涙ながらに見送ってきた。
30代で労働組合の執行委員を経験したあと、池袋店の婦人服売り場ゾーン店長や、有名ブランドを担当していた。二度と組合の仕事はしないと決心していたが、在庫の大量廃棄など店頭の混乱を目にするうち、心が揺れる。
「君になら任せられる」という前任者のひと言に背中を押され、2016年に労働組合に復帰。中央執行委員長に就任する。
待っていたのは、外資系ファンドへの新たな「会社売却」交渉だった。
しかも、そごう・西武を支える中核店舗の池袋店の不動産をヨドバシカメラに売却し、店舗の半分を家電量販店に改装するという。
自分たちはこれまで、百貨店人としてのプライドを胸に働いてきた。驚きと喜びをもたらす商品を顧客に届け、新たな世界を体験していただくナビゲーターになる。それが「百貨店」という文化だと思っていた。
会社売却しても「雇用を守る」と経営者は言うが、百貨店で働くことと、ヨドバシカメラやコンビニで働くことはまったく意味が違う。
コロナウイルスの感染拡大のあとのリベンジ消費や、インバウンドで各百貨店がいよいよ上昇気流に乗ろうとしているいま、なぜ百貨店を売ってしまうのか。
「雇用」ではなく、「雇用の場」を守ってほしい。百貨店人としてのプライドを知ってほしい――。
5000人の社員の先頭に立ち、闘いつづけた熱い男の魂の記録。

2024.07.10発売
文化の脱走兵
文芸(単行本)
第76回読売文学賞(随筆・紀行賞)受賞作!
本を片手に、戦う勇気ではなく逃げる勇気を。
いま、本読みたちにもっとも注目されているエッセイ集。
********************
軽やかで、優しくて、豊かで、
そしてなんと性根のすわった作家なのだろう。
――川上弘美
遠いところからとても大切な声が聴こえる。
奈倉さんの静かでタフな言葉が、
新しい国境を切り拓いている。
――三宅香帆
********************
「国でいちばんの脱走兵」になった100年前のロシアの詩人、ゲーム内チャットで心通わせる戦火のなかの人々、悪い人間たちを化かす狸のような祖父母たち──あたたかい記憶と非暴力への希求を、文学がつないでゆく。
「もし本が好きになったら──私たちがその人たちを見つけて、めいっぱい大切にしよう。世界中のたくさんの本を翻訳して、朗読して、笑ったり泣いたりしよう。」(「クルミ世界の住人」より)
紫式部文学賞を受賞したロングセラー『夕暮れに夜明けの歌を』の著者が、言葉を愛する仲間たちに贈る、待望のエッセイ集。
【もくじ】
クルミ世界の住人/秋をかぞえる/渡り鳥のうた/動員/ほんとうはあのとき……/猫にゆだねる/悲しみのゆくえ/土のなか/道を訊かれる/つながっていく/雨をながめて/君の顔だけ思いだせない/こうして夏が過ぎた/巣穴の会話/かわいいおばあちゃん/年の暮れ、冬のあけぼの/猫背の翼/あの町への切符/柏崎の狸になる/あとがき 文化は脱走する
【装幀】
名久井直子
【装画】
さかたきよこ

2024.07.10発売
子どものこころの発達がよくわかる本
健康ライブラリー
【ひと目でわかるイラスト図解】
【発達心理学からみた赤ちゃんの成長】
こころの発達は、からだの発達と深く関係しています。例えば、赤ちゃんは身体を動かし、五感を使って外の世界を知っていきます。歩くようになることは、独立心や自我の発達を促します。行動範囲が広がると、興味や関心も高まり、言葉も増えていきます。
発達はさまざまな事柄が関係しあい、枝葉のように広がって進んでいくものなのです。たくさんの枝葉を支える太い幹と根っこが育つには、長い時間が必要です。子どもも親も試行錯誤して、失敗と修復を繰り返しながら、育っていきます。
本書では、保護者や保育者向けに、就学前までの子どもの発達や対応の具体例をわかりやすく解説しています。
発達には個人差があります。ゆっくりだからといって、あわてなくても大丈夫。その子なりのペースがあると考え、見守っていきましょう。目の前の子どものことを、子どもの目線から理解し、その子に合った向きあい方を見つけるのに、役立つ一冊です。
【本書の内容構成】
第1章 赤ちゃんは生まれたときから有能
第2章 触って、歩いて、世界を発見する
第3章 言葉があふれる、世界が広がる
第4章 他者に気づく、世界が変わる
第5章 社会への一歩を踏みだす

2024.07.10発売
日本料理史
講談社学術文庫
寿司も天ぷらも精進料理も、その起源は海外にあった! 古代から現代まで、和食の料理体系の全貌を描く!
いまや世界中で愛される日本食は、どのように生まれ、現在の姿になったのか。本格的に米を採り入れた弥生時代、茶の湯と懐石料理の戦国時代、料理文化が花開いた江戸時代、西洋料理が入ってきた明治時代、そして国際化・多様化の進む現代へ――。食器、調理法、食事作法から国家・社会・経済との関わりまで、沖縄・北海道を含むあらゆる日本の食文化を網羅する通史。増補決定版!
【目次】
はじめに――和食という料理
序 章 食の意義と日本料理
第一章 日本料理の前史と文化――先史時代の食文化
第二章 古代国家と食事体系――日本料理の源流
第三章 中世料理文化の形成と展開――大饗、精進、本膳そして懐石
第四章 近世における料理文化の爛熟――自由な料理と庶民の楽しみ
第五章 明治の開化と西洋料理――西洋料理の受容と変容
第六章 大正・昭和の市民社会と和食――日本料理の変容と展開
終 章 料理からみた日本文化
補 章 平成・令和の食――メモ風に
コラム1 スシ
コラム2 テンプラ
コラム3 スキヤキ
おわりに
学術文庫版あとがき
参考文献
参考史料
索 引

2024.07.10発売
ディズニープリンセス きらきらおしゃれ あいうえお
講談社の絵本
おしゃれなもの、キラキラしたカワイイものが大好きなお子さまにぴったり!
ディズニープリンセスのイラストもたっぷり!
おしろ、しんでれら、てぃあら、ゆびわ、りぼん……など、ディズニープリンセスの世界や、キラキラしたもの、かわいいもの、おしゃれアイテムを中心に、お子さんの胸がときめくものの名前を通して、あいうえおの文字に親しめる絵本です。
それぞれのページに、
「あ」「い」といった46音の文字と、
「ありえる」「いやりんぐ」といったような
その文字からはじまるアイテムのイラストが並んでいます。
単語とイラストを、目でみて、声に出す、
それを繰り返すことで、自然に文字が身に付く絵本です。
文字とイラストを大きくしたシンプルで読みやすいデザインと、
たくさんのディズニープリンセスたちのかわいいイラストが、
お子さんのやる気を引き出してくれますよ!
軽量な手のひらサイズなので、お出かけにも便利☆
<対象年齢:2歳から>

2024.07.10発売
創価学会 現代日本の模倣国家
講談社選書メチエ
【なぜ彼らは献身し、国家を模倣するのか?】
20年にわたるフィールドワーク、その成果のすべて。
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「絶対に『人間革命』をお読みなさいよ。全部本当なんですから―ウソじゃないの!」(2007年9月14日早朝、著者と古参の婦人部員との電話より)
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創価学会の信者として生きるとは、どういうことか。
彼らはなぜ、いかにして、池田大作の言動を聖典としてきたのか。
「広宣流布」に生活を捧げる者、教義の学習と教育に献身する者、あるいは、信者家庭に生まれ育ち苦悩する者……
二〇年以上にわたって創価学会員コミュニティに分け入り、彼らと交流を重ねたフィールドワークの成果と、文献資料を渉猟しての綿密な理論的分析が、ここに結実した。
国内八〇〇万世帯・海外二〇〇万人以上とも謳われる信者を擁し、「人間革命」を標榜するこの宗教組織が、日本社会にとってどのような意味をもつのか。それを知るための、必読書!
米ノースカロライナ州立大学教授である著者は、20年以上にわたって創価学会を歴史学的かつ民族誌学的に研究してきた。
本書は、文献資料を通しての分析にとどまらず、信者たちと直接顔を合わせ、コミュニティに身を投じて調査を行う参与観察を精力的に重ねた成果が、本書として結実した。
牧口常三郎による創価教育学会の設立から、戸田城聖、池田大作のもとで拡大してきた組織の構造と発展、小説『人間革命』や「聖教新聞」といったメディア展開、創価大学に代表される教育機関の設立、そして公明党という政党……創価学会という存在の全体像を、理論的分析と丁寧なフィールドワークによって明らかにした、圧倒的達成。
【本書「はじめに」より】
本書に登場する学会員たちは友人だ。何やら中立性を醸し出そうとする不誠実な試みである「情報源(インフォーマント)」という用語を私は拒否する。(中略)私の分析は当然ながら、自分が学会員たちと築いた個人的なつながりに彩られているが、私は絶えず、創価学会に対して共感はしつつも批判的な視点を保とうとしてきた。
【本書の内容】
はじめに
第一章 模倣国家としての創価学会
第二章 知的協会から宗教へ――創価学会の歴史
第三章 創価学会のドラマチックな物語【ナラティブ】
第四章 正典への参加――新宗教における聖典の形成
第五章 若者の育成――標準化教育を通じた師弟関係
第六章 良妻賢母と改宗の歩兵たち
おわりに
監修者あとがき
*2019年 University of Hawai‘i Press 刊行の、"SOKAGAKKAI’S HUMAN REVOLUTION" の邦訳書です。

2024.07.09発売
ひなたとひかり(7)
青い鳥文庫
ガールズオーディションにエントリーした日向! TVで放送された内容が、まさかの大バズりだったけど、歌のレッスンで「『自分』を持っていない。」と言われ、落ちこんでしまう。壱弥にも会えず、悩みつづけていると、光莉から「家庭科の調理実習で入れ替わって!」とお願いをされる。納得できないまま入れ替わった日向を待っていたのは? そして、日向だけの「輝き」は、いったいどんなもの?
<小学中級から・すべての漢字にふりがなつき>

2024.07.09発売
エトワール!(14) 青い瞳のスワニルダ
青い鳥文庫
ロンドン留学中の透くんとは、いまひとつ距離が縮まらない、中2のめい。いよいよ、その透くんが帰国。ところがバレエ・アカデミーの友だちで、イギリス人の女の子エマを連れてきたから、めいはヤキモキ。「コッペリア」の「スワニルダ」の同じヴァリエーションを練習することになった、めいとエマ。めいは、エマの容姿や表現力に打ちのめされてしまい……。
<小学上級から すべての漢字にふりがなつき>

2024.07.09発売
怪盗クイーン インド『もう一つの0』
青い鳥文庫
7世紀の初めに、インドの数学者ブラーマグプタが発見した『0』。だが、彼が見つけたのは、それだけじゃなかった。
それが、『もう一つの0』--『アムリタ』。
不老不死の薬、魔法の呪文、最終兵器、未知の植物……その正体をめぐっては、これまでさまざまな想像がなされてきた。
「正体を知れば、死ぬより怖い目に遭う。」と言われる『アムリタ』を探しに、クイーンはブラフマグプタが住んでいたというウッジャインに向かう!
<小学上級・中学から すべての漢字にふりがなつき>

2024.07.09発売
たったひとつの冴えない復讐
文芸(単行本)
復讐するのも、復讐されるのも、僕にしかできない――。
『襲名犯』で第59回江戸川乱歩賞を受賞し鮮烈デビューを果たした竹吉優輔、8年ぶりの新作!
私立恵堂学園に通う和泉七生は、2年生から特進クラスに編入を果たした。友人もでき、新しいクラスでもつつましく学園生活を送っていたが、ある日黒板に謎のQRコードが現れる。読み込むと、「ギン」という謎の人物による、櫛屋すみれへの過去のいじめを告発するという脅迫動画が映し出された。
告発までの期間は約1か月。だが、同時にいじめに関するクイズも出題される。
唯一の部外者である七生は探偵役を任命されるが、自分の過去の罪の意識から、復讐と贖罪の間でさまよい始める――
デビュー作『襲名犯』で不条理と再生を描いた乱歩賞作家の復活長編!

2024.07.09発売
ちいかわ英単語 小学生編
\ちいかわといっしょに英単語が学べる/
●小学生に本当に必要な英単語がこれ1冊で完璧に!
●総ルビ・読み仮名つきだからみんな使える!
●イラストが盛りだくさんで楽しい! かわいい!
●コラムもたくさんで英語に詳しくなれる!
●赤シートが便利!
●ネイティブスピーカーの発音が聞けるQRコードつき!

2024.07.08発売
さかなクンのギョギョッとサカナ★スター図鑑3
【祝】ギョギョッとサカナスター展開催! NHKで人気の『ギョギョッとサカナ★スター』を書籍化!
お魚博士になれちゃうさかなクン直筆イラストのお風呂ポスターつき。
この1冊で、お魚の3枚おろしから、標本づくりまで学べます。もちろん、スターなお魚も深堀りしますよ。
【特典:お魚博士になれちゃう! さかなクン直筆イラストのお風呂ポスター】
さかなクンの直筆イラストでお魚の名前を覚えられて、お風呂も楽しくなるお風呂ポスターつき
【ダウンロード特典:胸キュン ダンゴウオちゃんペーパークラフト】
書籍限定のペーパークラフトを特別に設計、 製作しました。
5色のダンゴウオちゃんとオリジナルダンゴウオちゃんを作れる6点をセットでダウンロードできちゃいます。
ダンゴウオちゃんの特徴を生かして、いろいろなところにくっつけてあそぼう!
本書内の二次元バーコードからダウロードし、 A4サイズの紙4枚にプリントして、 簡単につくれます。
*ダウンロードと作成にはインターネット環境、 プリンター、 A4サイズの紙(4枚)、 はさみ、 のりが必要です。
【サカナ★スター図鑑】
番組でも人気だった種を中心にたーくさんぎょ紹介!
さかなクンの解説で詳しくぎょ紹介。
スマホなどでCT画像もみられるので、自分でどんどん学べます!
No.017 オオカミウオ
No.018 イセエビ
No.019 タカアシガニ
No.020 オオグソクムシ
No.021 ダンゴウオ
No.022 ヒラメ
No.023 カレイ
No.024 ブリ
No.025 コイ
No.026 メダカ
No.027 ドジョウ
No.028 マダコ
No.029 アオリイカ
【さかなクンの特別授業】
さかなのさばき方、はく製の作り方を解説します。
簡単なこつで、気分はお魚の研究者!
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【番組紹介】
『ギョギョッとサカナ★スター』
船に乗って漁をしたり、魚屋さんでお刺身食べたり、北へ南へ、海へ陸へとさかなクンがかけまわって、不思議なおさかなの世界を深掘り!
ギョギョッと驚く魅力満載のおさかなを「サカナ★スター」と名付け、その秘密を探ります。
今日からキミもおさかな博士でギョざいます!
NHK Eテレ
毎週金曜 夜7時25分~

2024.07.08発売
王道っていう道、どこに通ってますか?
フライデー本誌で連載中の、フリーアナウンサー・神田愛花氏のエッセイ「わたしとピンクと、時々NY」。
1年以上にわたる連載をまとめ、改題したエッセイ本です。
<著者紹介>
かんだ・あいか/1980年、神奈川県出身。学習院大学理学部数学科を卒業後、2003年、NHKにアナウンサーとして入局。2012年にNHKを退職し、フリーアナウンサーに。以降、バラエティ番組を中心に活躍し、昼の帯番組『ぽかぽか』(フジテレビ系)にメインMCとしてレギュラー出演中