新刊書籍
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1996.04.12発売
触れもせで
講談社文庫
遅刻魔――あんなに約束の時間にいい加減な人も珍しかった。嘘つき――大きな嘘も上手だったが、とりあえずの小細工もうまかった。泥棒――どこを探してもあの人からもらったものなど出てきはしない。奪られてばかりいた。20年のパートナーなればこその知られざる「向田邦子の素顔」をはじめて明かす。

1996.04.12発売
がえん忠臣蔵
文芸(単行本)
斬新な感覚で破格の侍を描く衝撃作!
大石内蔵助はついにこの男の断念を知ることはなかった。侍の夢と心奥を鮮やかに描く傑作!
[本文から]──2月4日、赤穂浪士46人に切腹の命が下った。当日、新六は、その名を呼ばれ、おとなしく首の座に直ったが、そこで彼は、後世に残る思わぬ行動に出た。新六は、検使以下毛利家家士らの見守る中、いきなり双肌脱ぎになり、「おう、たでん坊の新の金太郎をよっく見ろい」一声叫ぶや、小刀を腹に突っ刺し、真一文字に掻っ捌いたのである。新六はそうして、間新六から「たでん坊の新」に立ち戻り、死んでいったのだ。新六の亡骸は、46人でただ1人義兄中堂又助のたっての頼みにより、その日のうち又助・はつのもとに引き取られ、築地本願寺に埋葬された。今日、泉岳寺の墓地には、だから間新六のみ、、その遺骸はない。

1996.04.12発売
図解 食品衛生学
文字では覚えにくいポイントを的確に図示。食品衛生の理念を説く教科書が多い中、現場に立つ栄養士の立場で、一番恐い食中毒や健康を害するおそれのある物質等の衛生上の要点を、簡単に把握できるように配慮。

1996.04.11発売
葉桜の季節
文芸(単行本)
瀬戸内の輝く光のなかで過した幼い日から今日まで出会いとわかれを繰り返した自らの生を四季の情景に重ねてたどる
郷里で暮していたころ、季節の移ろいは目に見えて鮮やかで、周囲の植物や土や山は、まさに刻々と色を変えていった。麦畑は、黄緑色から目を射るような緑へ、そして深い灰色がかった緑からさらには薄茶色へと、時間を確実に呑みこみながら変化していき、最後には刈られて、黒い大地と化すのだ。だから私は、季節というものは、色で表されるものだ、と思っていた。色が大気を染め、気温を変え、人々の心をぶ厚くしたり、透明にしたりあるいは鋼のように強靱にしたりするのだと思っていた。──本文より

1996.04.11発売
がんに罹ったらどうする
99の疑問に国立がんセンター名誉総長が答える!
もう「がん」は怖いものではない。
【資料】全国がん治療専門施設と専門医一覧
1996.04.10発売
七星闘神ガイファ-ド(1)
講談社の絵本

1996.04.10発売
怪盗セイント・テール(6)
講談社の絵本
1996.04.10発売
美少女戦士セ-ラ-ム-ンセ-ラ-スタ-ズ(45)
講談社の絵本

1996.04.10発売
敦煌三大石窟 莫高窟・西千仏洞・楡林窟
講談社選書メチエ
中国美術の至宝、敦煌『三所の禅窟』。シルクロードのかなたに千年をかけて描きつがれた仏教壁画。様々な仏像たち……。敦煌研究の第一人者が、窟の生成、図像の意味・芸術性を、新しい解釈を加えあますところなく描いた渾身の書!
【目次】
序章 初めての敦煌
第一章 石窟が開かれるまで
1 敦煌の地理的位置
2 インド伝来の仏教
3 石窟造営の意義
第二章 敦煌初期の美術
1 敦煌石窟の意義
2 敦煌初期の時代背景
3 莫高窟初期の芸術
4 莫高窟初期の代表作品
第三章 敦煌中期の美術
1 西域経営の門戸
2 莫高窟中期の芸術
3 莫高窟中期の代表作品
第四章 敦煌後期の美術
1 敦煌後期の時代背景
2 莫高窟後期の芸術
3 後期の代表作品
第五章 西千仏洞と楡林窟
1 西千仏洞
2 楡林窟
終章 開かれた敦煌研究
参考文献
年表
おわりに
索引

1996.04.10発売
暗号
講談社選書メチエ
文明が生まれ、暗号が生まれた。社会が変わり、暗号が変わる。「秘匿」と「認証」を担う電子空間の革命が起こった。なぜ、鍵・アルゴリズムを公開しても解読されないのか?人工現実の虚実を司る数理の魔術とは?魅力的な暗号の世界への誘い。

1996.04.10発売
源平合戦の虚像を剥ぐ
講談社選書メチエ
屍を乗り越えてすすむ坂東武者。文弱の平家の公達。こうしたイメージは本当なのだろうか?騎馬戦の不得手な武士、兵粮徴発をこばむ百姓……。「平家物語史観」に修正をせまり、内乱が生んだ異形の権力=鎌倉幕府の成立を鋭く解明する。

1996.04.10発売
エア-ウォ-クでやせる!
健康ライブラリー
「歩く」ことは、いつでも、どこでも、だれでも楽しめるスポーツです。酸素をたっぷり取り込みながら、速足で歩くエアーウォーク。脂肪を効率よく燃やし、腰痛、高血圧も同時に解消します。歩けば脳も活性化しこころも晴々します。楽しみながらぐんぐん効果が上がる実践マニュアル。
1996.04.10発売
いっさい、一妻ブル-ス
文芸(単行本)
日本人の宗教心の根源を問う異色短篇集。 死の間際に別れた夫に会いたいといいだす母。生まれ故郷で主人公の見たものは何か――。宗教、信仰に刻まれた日本人の根源とは? 吉川新人賞作家の異色短篇集。

1996.04.10発売
ゆるやかな絆
文芸(単行本)
書下ろし最新エッセイ集『恢復する家族』続編
「これからの家族は、ゆるやかな絆で結ばれるような関係でいたい」。光さんのことをはじめ、最近の考え、興味、日常を綴る。ゆかり夫人の水彩画多数収録。

1996.04.10発売
現代日本のリベラリズム
日本人のリベラリズム観を問い直す力作評論永遠の繁栄を目指して走り続けてきた戦後日本が、いま崩壊の危機にある。人々が絶対だと信じてきた自由や民主主義を価値とする近代の再検討こそ必要と説く話題作

1996.04.10発売
チェルノブイリと地球
人間と、自然と、すべての大切な者たちのために
チェルノブイリに学び新エネルギーを考える
爆発、放射能流失事故から10年、著者が丹念に続けてきた取材の集大成。原発の危険性を警告するに止まらず、21世紀の代替エネルギーを世界各地に取材、報告する。

1996.04.10発売
魯迅入門
講談社文芸文庫
魯迅を気にしないでは、生きることができない。そして、気にすればするほど、魯迅は私の内側で深さをましてくるのである。──「読者へ」──近代日本文化の根源的歪みを指摘し、批判し続けた著者の戦時下の名著『魯迅』に呼応する戦後の代表的魯迅研究。「伝記」「歴史的環境」「作品の展開」「魯迅精神について」の4部構成に、略年譜、参考文献を附す。

1996.04.10発売
心に残る人々
講談社文芸文庫
小説家から政治家まで各界著名人を訪ねて、〈人生の達人たち〉の生き方の真髄を伝える随想訪問記。小林秀雄、青山二郎、自分の祖父の明治の軍人樺山資紀ら、先達への深い敬愛の情、はじらい、時に俗的な一面への反発をも隠さず、それが著者自身の告白となり、さらには白洲正子の心の世界をなす。その他、梅原龍三郎、正宗白鳥、室生犀星、田村秋子、渋沢栄一、吉田茂等収載。

1996.04.10発売
白い人・黄色い人
講談社文芸文庫

1996.04.10発売
日本文壇史9 日露戦後の新文学
講談社文芸文庫
「ホトトギス」関係の虚子、坂本四方太らや、帝大の学生たちが漱石の周辺に集りだした明治38年10月、象徴詩の源泉上田敏の訳詩集『海潮音』が刊行。翌39年島村抱月らによる「早稲田文学」が1月再刊。3月、藤村は文学史を画する自然主義小説『破戒』を、独歩は『運命』を刊行。社会主義者の動向、蘆花、小山内薫らの活動等、新時代の到来を告げた。“伊藤文壇史”の真骨頂、日露戦後の多彩な文学世界の展開。