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1993.10.06発売
中華帝国志(中) 権謀術数篇
講談社文庫
中国的権謀術数とは? 日本人の好む三国志の世界は、果たしてどのような歴史的意味を持つのか? ここにも、ひとつの大きなパターンがくり返されるという不思議な世界があった。そして流れは、唐の時代へと……。権謀術数のオンパレードだった中華帝国の実相を、大胆に解剖し、中国人の政治観をわかりやすく展開する、中国史早わかり。長大な帝国史を、簡単明解に解剖する!(全3冊)

1993.10.06発売
死者を笞打て
講談社文庫
鮎川哲也の作品「死者を笞打て」に盗作の嫌疑がかかる。10年前に謎の女流作家が書いた作品そっくり、というのだ。世間は非難し、仕事は途絶える。身の潔白を証明するため鮎川は女流作家を探し出し、対決しようとする。さてその意外な結末は?実在推理作家の名が頻出する仕掛けも楽しい、軽妙推理長編。

1993.10.06発売
その人事に異議あり 女性広報主任のジレンマ
講談社文庫
「後継者を誰にするか? こんなに難しいものとは……」の後悔をよそに、人事への思惑は社内に拡がる。創業社長とタタキあげ副社長との確執が再燃し、さらには社長御曹司みずから世襲に異議を唱えだす。どうなるのか。アパレル大手企業を舞台に、女性広報主任の眼から鮮烈に描く。「女性広報主任」を改題。(講談社文庫)
トップの後継人事をめぐる社内抗争を描く。アパレル産業界大手を舞台に、創業社長とタタキあげ副社長との確執、さらに社長御曹子の世襲に異議を唱えるクールな人事感覚を、女性広報主任の眼から鮮烈に活写。
1993.10.06発売
春夏秋冬 色物語 カラ-マニュアル
講談社文庫
実際に見てわかる、カラ-マニュアル入門編難しい色の組み合わせ。意外に似合ったり似合わなかったり、その秘密は何なのか。手のひらで、実際に組み合わせを見ることができる、色オンチにはぴったりの一冊

1993.10.06発売
遠い昨日
講談社文庫
異国の街の港、カジノ、酒場、ホテルでの意外な出逢い、ふと甦る少年時代の記憶、苦い離別の自省を綴った表題作に、港町で育った少年が新聞記者の世界に飛び込んで成長していく過程を描く「男が目を閉じる時」、断片的な風景から生きる意味を探る、「森への径」を収録。瑞々しい文体が心を打つ、オリジナル!

1993.10.06発売
ボクの学校は山と川
講談社文庫
親と子どもが読んで心を通わせて下さい! 秋田の山と川を舞台に少年時代の活躍を描く漫画&エッセイ。心暖まる感動的なエピソードがいっぱいーー釣りキチ三平が育った秋田の山と川を舞台に、夢多き少年時代の活躍を、生き生きと描く。ワンパク友達と一緒に愉快な川釣り、ユニーク先生が教えてくれた生命の尊さ、クジャクチョウを追っての失敗など、痛快かつ感動的なエピソードがいっぱい。子どもと親がともに読んで、心を通わせられる漫画&エッセイ。

1993.10.06発売
花まつり殺人事件
講談社文庫
襟裳岬発、哀しみのトラベル・ミステリー。姉が遺した謎の言葉、冬の花まつりとは? ……冬の北海道から「花まつりを見に行きます」という絵ハガキを遺して死んだ姉。上着のポケットには1匹の蜂の死骸が……。姉は何を伝えたかったのか? 姉の死に不審を抱いた岡田美沙緒は、その足跡をたどって襟裳岬から広尾、帯広へと真相を探る旅に出た。哀切な愛の行方を追うトラベル・ミステリーの傑作!

1993.10.04発売
おらんだ帽子
講談社文芸文庫
たばこのヤニから作る“おふくろ”の妙薬。奇病から髪の毛を失った母親へ、オランダで買った帽子。重なる心痛を耐え生き抜いて来た老母や肉親を描き、生きてあることの哀しみの源へ、真にあたたかな光を送る、短篇の名手・三浦哲郎の珠玉の名短篇集。

1993.10.04発売
海にゆらぐ糸・石を積む
講談社文芸文庫
「時」の制約のうちに生きる人間の命が、白く灼く炎ときらめく、その刹那の輝きの一瞬に、小説のありかをさぐる、大庭みな子。時間の変幻と永遠相が、虹のプリズムを通して綾なすさまを、旧知との交遊のはざまに見出して詩的に定着した『海にゆらぐ糸』川端康成賞受賞の連作と、人の命の収斂するときをいとおしんで描く短篇一作と、放送劇とを収録。
「時」の制約のうちに生きる人間のいのちが、白く灼く炎ときらめくその一瞬に小説のありかをさぐる大庭みな子。時間の変幻と永遠相が虹のプリズムを通して綾なすさまを、旧知との交遊のはざまに見出して詩的に定着した『海にゆらぐ糸』連作(川端賞受賞)と、ひとのいのちの収斂するときをいとおしんで描く短篇1作と放送劇とを収録。

1993.10.04発売
同時代としての戦後
講談社文芸文庫
敗戦後の荒廃の中、赤裸な人間の姿を凝視し、出発した「戦後文学者」12人の文学世界と、その思想の核心。野間宏・救済にいたる全体性。埴谷雄高・夢と思索的想像力。武田泰淳・滅亡にはじまる。堀田善衛・Yes Ido.他。作家大江健三郎の渾身の力を込めて論じた現代作家論。若い世代へ向けた戦後文学者達への導きの書。

1993.10.04発売
成熟と喪失 “母”の崩壊
講談社文芸文庫
「成熟」するとは、喪失感の空洞のなかに湧いて来るこの「悪」をひきうけることである(本文より)ーー「海辺の光景」「抱擁家族」「沈黙」「星と月は天の穴」「夕べの雲」など、戦後日本の小説をとおし、母と子のかかわりを分析。母子密着の日本型文化の中では、「母」の崩壊なしに「成熟」はありえない、と論じ、真の近代思想と日本社会の近代化の実相のずれを指摘した、先駆的評論。

1993.10.04発売
点滴・釣鐘の音
講談社文芸文庫
中学時代、朽木三助のペンネームで森鴎外に手紙を出し、“一ぱいくわした”つもりが文豪の大手腕に舌を巻く『悪戯』。宿の水道栓から滴る微妙な音へのこだわりを互いに競った太宰との思い出から、その“最期”への無念さの籠る『点滴』。『鮠つり』『掘出しもの』『猫』等。詩魂を秘めた繊細と放胆、前人未到の文学世界を創造していった著者の昭和6年から30年間の珠玉のエッセイ47篇。三浦哲郎新編。

1993.10.04発売
近世日本国民史 維新への胎動(上)寺田屋事件
講談社学術文庫
文久元年五月、長藩長井雅楽は航海遠略を公武合体の楔子とすべき旨趣の口上書を朝廷に提出、朝幕間を周旋するも同二年正月十五日、坂下門外に於て閣老安藤対馬守が水戸浪士らに要撃される事件出来で頓挫。天下の大勢は長井流の公武合体策の実現すべからざるを見、薩藩島津久光は大兵を率いて上洛、朝主幕従公武合体を主唱、同年四月二十三日、尊攘派有馬新七ら薩藩士同士の乱闘、寺田屋事件起る。

1993.10.04発売
現代の社会科学者 現代社会科学における実証主義と理念主義
講談社学術文庫
18世紀から現代にかけて、社会科学は実証主義と理念主義の2大潮流を形成した。前者はコント、ミルに始まり、ワルラスの均衡理論はミクロ経済学の礎となり、パーソンズの機能理論は社会学発展に寄与した。一方、ヘーゲルに発する理念主義はディルタイの歴史主義、フッサールの現象学、そしてマルクス主義を生んだ。本書はこの社会科学の大河に分け入り、源流から現代に至るまでを克明に論述する。

1993.10.04発売
茂吉秀歌『あらたま』百首
講談社学術文庫
痍となっても彼はしたたかに歌ひやまず、また歌ひおほせた。『あらたま』は作者の旺盛な創作慾とストイックな写生探究が周期的に交替しつつ、つひに一途に堅実平明な境地に行きつかうとするところで巻末を迎へる興味津津の歌集である。私は『赤光』以上に殊更に辛辣な舌鋒を弄した。それがこの作家への畏敬の念の私流の発露である。(著者・跋より)

1993.10.04発売
ユートピアの幻想
講談社学術文庫
ギリシア語で〈どこにもない理想郷〉を意味するトマス・モアの造語〈ユートピア〉。プラトンの「国家(ポリティア)」に始まるその古典的淵源から説き起こし、19世紀の社会主義的ユートピア志向を経て、現代のSF化された未来論に至るユートピア思想の変遷を辿る。さまざまな楽園伝説や終末論、諷刺、幻想文学などの隣接領域と対比しながら、比較文化学の視点からユートピア像の多面的な姿を考察した画期的力作。
1993.09.30発売
オフサイド・トラップ(2) めざせ!ワ-ルドカップ篇
Jリ-グの興奮が楽しめる本格サッカ-小説惜しくも全国高校サッカ-選手権を2回戦で敗退したもののJリ-グスカウトマンの目は藤原哲夫の卓越した才能に注目。一方、日系3世の強力なライバルも出現……
1993.09.30発売
オフサイド・トラップ(1) 青春キックオフ篇
Jリ-グの興奮が楽しめる本格サッカ-小説Jリ-ガ-への登龍門ともいうベき全国高校サッカ-選手権出場の栄冠を勝ちとった主人公藤原哲夫のサッカ-へ賭ける情熱とJリ-ガ-へのはてしない夢。
1993.09.30発売
圧力なべのかんたんクッキング
講談社のお料理BOOK
圧力なベを使ったおいしい料理の作り方集。魚が骨ごと食べられる、豆がおいしく煮られる、シチュ-がすぐに作れるといった利用法から、酒の肴やデザ-トまで、幅広く奥深い圧力なベクッキングのすべて。
1993.09.30発売
さかさ髑髏は三度唄う
講談社ノベルス
逆さになった髑髏の灯籠が唄う妖かしの詩!二十年ぶりに生まれ育った寒村を訪れた「私」を襲う怪異の数々。闇に浮かぶ髑髏の口から洩れ出る奇妙な唄。衆人環視の中での不可解な殺人。一尺屋遙の名推理。