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源氏に愛された女たち
1993.09.07発売
源氏に愛された女たち
著:瀬戸内 寂聴
講談社+α文庫
桐壺更衣、藤壺、空蝉、夕顔、葵の上、六条御息所、紫の上、末摘花、朧月夜、花散里、明石の君、玉鬘、女三の宮、源典侍、雲居雁、大君、浮舟。 光源氏に愛されたさまざまな女性たち。1000年前の世界最古の恋愛小説でありながら、今も多くの人に読まれるベストセラー。時代背景、登場人物から恋愛の本質まで、読者の質問にわかりやすく答える“源氏物語”入門書。
顔に降りかかる雨
1993.09.07発売
顔に降りかかる雨
著:桐野 夏生,装丁:辰巳 四郎
文芸(単行本)
第39回江戸川乱歩賞受賞作 クライム・ノベルの金字塔『OUT』はここから始まった! 親友のノンフィクションライターが、1億円を持って消えた。彼女の行方を追う私に、残された時間は1週間。
蝶と海
1993.09.07発売
蝶と海
著:清岡 卓行,装画:岡野 浩二,装丁:岩阪 恵子
文芸(単行本)
「私」が感応し、堪能する実人生の詩的一瞬大連でパリで中国で、実人生の劇的瞬間を捉えて生れた詩。「私」の心を刺激したそれらの詩が短篇小説に姿をかえる――著者の批評的関心が躍動する短篇集である。
セイディ-とベッシ-―アメリカ二00年を生きた私たち―
1993.09.07発売
セイディ-とベッシ-―アメリカ二00年を生きた私たち―
著:セアラ.L・ディレ-ニ-,著:A.エリザベス・ディレ-ニ-,訳:藤井 ひろ子,その他:エイミ-・ヒル.ハ-ス,装丁・レイアウト:菅谷 貞雄
合わせて204歳のアメリカ黒人姉妹の自伝奴隷解放の時代に少女期を過ごし、人種差別、女性差別などに苦しみながらも、知性と愛情をもって、アメリカ100年を明るく力強く生き抜いてきた黒人姉妹の自伝
日本サッカ-の挑戦
1993.09.07発売
日本サッカ-の挑戦
著:ハンス・オフト,訳:徳増 浩司,その他:川淵 三郎,イラスト:樋口 太郎,写真:川部 米雄,写真:乾 晋也,写真:世界文化フォト,装丁:中森 陽三
オフト監督が明かす、その組織戦略論の秘密サッカー日本代表チームをわずか1年で変革し、今や悲願のワールドカップ初出場への水先案内人となった著者が、そのコーチ哲学・組織論を余すところなく語る。
近世日本の科学思想
1993.09.06発売
近世日本の科学思想
著:中山 茂,その他:志賀 紀子,装丁:蟹江 征治
講談社学術文庫
江戸時代の天文暦学・医学・和算学を通観し、わが国の科学思想の特質が空間的法則よりも時間的変化を重視するものであることを著者は具体的に説く。すなわち幕府天文方・渋川春海は西洋流の永久的天体法則は幻想であり、万物は流転すると観じたし、『解体新書』以前の医者は解剖による局所の分析を排して動態的・全体的な治療を旨とした。功利主義に傾きがちな日本人の科学観に歴史的反省を促す好著。
群衆心理
1993.09.06発売
群衆心理
著:ギュスターヴ・ル・ボン,訳:桜井 成夫
講談社学術文庫
民主主義が進展し、「群衆」が歴史をうごかす時代となった19世紀末、フランスの社会心理学者ギュスターヴ・ル・ボンは、心理学の視点に立って群衆の心理を解明しようと試みた。 フランス革命やナポレオンの出現などの史実に基づいて「群衆心理」の特徴とその功罪を鋭く分析し、付和雷同など未熟な精神に伴う群集の非合理的な行動に警告を発るに至ったのである。 社会心理学の研究発展への道を開いた古典的名著にして、「ポピュリズム」を考えるための必読書!
電子あり
アウグスチヌス『告白』講義
1993.09.06発売
アウグスチヌス『告白』講義
著:矢内原 忠雄,解説:中村 勝己
講談社学術文庫
ローマ帝国崩壊期に、教父アウグスチヌスが著した『告白』は、結婚と世俗的栄達の道を捨ててキリストの教えに帰依し、光明を見出すまでの激しい内面の葛藤、母と子の物語を赤裸々に描いて名高い。本書は、その告白文学の最高傑作を、内村鑑三に師事し、軍国主義批判のため東大を追われた筆者が、自宅に開いた私塾で講義し、まとめたものである。1600年前の魂の叫びが、今いきいきとよみがえる名著。
日本文学史
1993.09.06発売
日本文学史
著:小西 甚一
講談社学術文庫
文藝作品の内なる表現理念=「雅・俗」の交錯によって時代を区分したところに本書の不滅の独創がある。健康で溌溂とした「俗」を本性とする古代文藝、端正・繊細な「雅」を重んずる中世、また古代とは別種の新奇な「俗」を本質とする近代。加えて著者は、日本文学を「世界」の場に引き出し、比較文学の視点からも全体的理解に努める。長く盛名のみ高く入手困難だった「幻の名著」の待望の復刊。(解説=ドナルド・キーン)
乳房
1993.09.03発売
乳房
著:伊集院 静,解説:久世 光彦
講談社文庫
妻と病室の窓から眺めた満月、行方不明の弟を探しに漕ぎ出た海で見た無数のくらげ、高校生に成長した娘と再会して観た学生野球……せつなく心に残る光景と時間が清冽な文章で刻み込まれた小説集。表題作の他「くらげ」「残塁」「桃の宵橋」「クレープ」と名篇を収録し、話題を呼んだ直木賞作家の、魂の記念碑。
花と火の帝(下)
1993.09.03発売
花と火の帝(下)
著:隆 慶一郎
講談社文庫
徳川家康、秀忠の朝廷に対する姿勢は禁裏のもつ無形の力を衰弱させ、やがて無にしてしまうことだった。「禁中並公家諸法度」の制定や「紫衣事件」などの朝廷蔑視にあって、帝は幕府に反抗し、女帝に譲位し、自らは院政を敷くことにする……波瀾万丈の生を歩まれる後水尾天皇を描く、未完の伝奇ロマン。 徳川家康、秀忠の朝廷に対する姿勢は禁裏のもつ無形の力を衰弱させ、やがて無にしてしまうことだった。「禁中並公家諸法度」の制定や「紫衣事件」などの朝廷蔑視にあって、帝は幕府に反抗し、女帝に譲位し、自らは院政を敷くことにする……波瀾万丈の生を歩まれる後水尾天皇を描く、未完の伝奇ロマン。(全2巻)
電子あり
婆沙羅
1993.09.03発売
婆沙羅
著:山田 風太郎
講談社文庫
鎌倉幕府打倒に失敗し、隠岐へ流される後醍醐天皇、お人よしで涙もろい足利尊氏、冷徹な合理主義者足利直義、好色悪逆に生きる高ノ師直、師泰兄弟……百獣横行の乱世を、綺羅をかざり、放埒狼藉をきわめ、したたかに、自在に生きぬいた、稀代の婆娑羅大名・佐々木道誉の生涯を描く、絢爛妖美の時代絵巻。
電子あり
時代小説傑作選 われもまた剣法者
1993.09.03発売
時代小説傑作選 われもまた剣法者
編:日本文芸家協会,解説:武蔵野 次郎,その他:菊地 信義
講談社文庫
王朝の無頼漢の真相、将軍さまのお惣菜、大道芸人の妙技等々、滋味あふれる短編の冴え。絢爛にして多彩な歴史小説の名手13作家の珠玉佳編が勢揃い。 <収録作家>藤沢周平、黒岩重吾、陳舜臣、永井路子、白石一郎、滝口康彦、村上元三、南條範夫、皆川博子、綱淵謙錠、有明夏夫、戸部新十郎、小松重男
雁金屋草紙
1993.09.03発売
雁金屋草紙
著:鳥越 碧,解説:村松 友,その他:安彦 勝博,デザイン:菊地 信義
講談社文庫
慕情を胸に異才尾形光琳を見つめる女の心裡。奈津が雁金屋の次男と出会ったのは光琳八歳、奈津十歳のときだった。早くも逸材の片鱗を見せる光琳に奈津は胸をときめかすが、それは果たせぬ恋の始まりだった。(講談社文庫) 慕情を胸に異才尾形光琳を見つめる女の心裡。奈津が雁金屋の次男と出会ったのは光琳八歳、奈津十歳のときだった。早くも逸材の片鱗を見せる光琳に奈津は胸をときめかすが、それは果たせぬ恋の始まりだった。
電子あり
新とはずがたり
1993.09.03発売
新とはずがたり
著:杉本 苑子,解説:清原 康正,その他:佐多 芳郎,その他:岸 顯樹郎,デザイン:菊地 信義
講談社文庫
後深草院の寵姫二条の性の遍歴と精神の再生 野の花に似て儚(はかな)げな美少女は、父親のような後深草院(ごふかくさいん)の寵姫となりながら弟宮や実兼(さねかね)の恋人になった。やがて出家し放浪した二条の、己の性の遍歴を赤裸々に吐露した禁断の書「とはずがたり」を、実兼を語りべに、一遍との出会を出家の動機に再構築、新しい二条像に迫る。二条の真実と精神の再生を解く会心作。
電子あり
おにぎりの具は真珠の指輪
1993.09.03発売
おにぎりの具は真珠の指輪
著:下田 治美,解説:関川 夏央,その他:坪内 祝義,デザイン:菊地 信義
講談社文庫
わたしは寿司には決してなれない「おにぎり」よ。でも、具は立派な真珠の指輪が入っているんだから! 筋金入りの母子家庭をきりもりしてきた、はるさん。40を越え、あるがままの「おにぎりである自分」を受け容れたら、毎日がササイな幸せだらけになった!日常生活は面白い。愉快、軽快エッセイ集。『マドンナの呪い』改題
江戸八百八町物語
1993.09.03発売
江戸八百八町物語
著:柴田 錬三郎,解説:清原 康正,その他:スタジオ イエロウ,その他:東 啓三郎,デザイン:菊地 信義
講談社文庫
男の中の男1匹、と江戸者が誇りにした“江戸っ子”の由来は大久保彦左衛門の晩年の退屈にあったという「江戸っ子由来」。他、吉宗の御落胤、天一坊、悪党、ゆすり旗本河内山宗俊。堀部安兵衛をめぐる赤穂浪士異聞、有馬猫騒動。敵討ちに大奥女中、遊女等々、徳川300年、江戸八百八町を彩った巷談14話。
深川澪通り木戸番小屋
1993.09.03発売
深川澪通り木戸番小屋
著:北原 亞以子
講談社文庫
川沿いの澪通りの木戸番夫婦は、人に言えない苦労の末に、深川に流れて来たと噂されている。思い通りにならない暮らしに苦しむ人々は、この2人を訪れて知恵を借り、生きる力を取りもどしてゆく。傷つきながらも、まっとうに生きようとつとめる市井の男女を、こまやかに暖かく描く、泉鏡花賞受賞の名作集。(講談社文庫) 川沿いの澪通りの木戸番夫婦は、人に言えない苦労の末に、深川に流れて来たと噂されている。思い通りにならない暮らしに苦しむ人々は、この2人を訪れて知恵を借り、生きる力を取りもどしてゆく。傷つきながらも、まっとうに生きようとつとめる市井の男女を、こまやかに暖かく描く、泉鏡花賞受賞の名作集。
電子あり
秘剣 やませみ
1993.09.03発売
秘剣 やませみ
著:伊藤 桂一,解説:磯貝 勝太郎,その他:東 啓三郎,その他:岸 顯樹郎,デザイン:菊地 信義
講談社文庫
美しい女を争って剛剣がうなり、おのが愛を守ろうと女の「秘剣」が舞い、女敵討ちの悲しい剣が奔る……やませみが魚を獲る一瞬の抄技から想を得た、鐘捲新流の秘剣「やませみ」。夫の仇を討つためにその敵から「やませみ」を学ぶ決意を固める志乃を描く「秘剣 やませみ」ほか、8編を収録する秀作仇討ち短編集。
電子あり
東洲斎冩楽はもういない
1993.09.03発売
東洲斎冩楽はもういない
著:明石 散人,著:佐々木 幹雄
講談社文庫
謎の絵師冩樂の正体さがしは、これまでスリリングな謎ときゲームであった。しかし原点となる作品と資料、内外の研究文献を冷静に考証すると、そこには動かしがたい結論が出現していた。在野の異色コンビが色メガネぬきで膨大な材料と写楽作品等を綿密にチェックして描き上げた、驚異の歴史謎ときゲーム。