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月下美人
1990.01.09発売
月下美人
著:吉村 昭,解説:川西 政明,装丁:秋山 法子
講談社文庫
生と死を見すえる冷徹な眼。傑作短編小説集。軍用機を爆破した元脱走兵を取材する「私」と、家族にも過去を語らず苦悩の歳月を過してきた男との関わりを、咲き散る月下美人に託して描く表題作等、8編を収録。(講談社文庫)
電子あり
幻の流氷特急殺人事件
1990.01.09発売
幻の流氷特急殺人事件
著:辻 真先,解説:山浦 弘靖,装画:宇野 亜喜良
講談社文庫
列車消失と連続殺人のダブル・ミステリー! 流氷が鳴くオホーツク沿岸で、名物観光列車「流氷号」が、奇々怪々な事件に遭遇――というリレー式推理小説の筆者たちが、おそるべき運命の糸にたぐられて……。推理小説の中に別の「推理小説」という二重構造の、複雑重層的な謎解きをするのは、ご存知ポテトとキリコの名コンビ。贅沢さ極めつきの傑作長編ミステリー。
電子あり
義経幻殺録
1990.01.09発売
義経幻殺録
著:井沢 元彦,解説:尾崎 秀樹
講談社文庫
大正10年春、中国・上海。新進作家芥川龍之介は、源義経“清朝の祖”説を証明するという秘本を求め、上陸した。ロシア・ロマノフ王家の秘宝・ペルテルブルクの星の行方は?清国再興をもくろむ日本陸軍の黒幕とは?連続殺人と歴史の謎に挑戦する芥川探偵の名推理。歴史ミステリーの俊英井沢元彦の長編力作。
電子あり
木曽駒に幽霊茸を見た
1990.01.08発売
木曽駒に幽霊茸を見た
著:太田 蘭三,解説:郷原 宏
講談社文庫
北多摩警察署の刑事課強行犯係の相馬刑事──身長180センチ、体重80キロ、通称ウマさん。そのウマさんが奥多摩をドライブしていてワゴン車にぶつけられた。運転手は逃げ、助手席に男の死体が!相次ぐ殺人、山で助けた美人までも……。山男刑事が情熱をこめ、プライドをかけて挑む殺人事件の謎は?
追いつめられた信徒 死なう団事件始末記
1990.01.08発売
追いつめられた信徒 死なう団事件始末記
著:保阪 正康,解説:鶴見 俊輔,装丁:安彦 勝博
講談社文庫
弾圧に対して「死なう団」の信徒は集団で切腹の抗議をした。昭和史の真相に迫る力作! ーー戦前、警察国家の弾圧に対して、死ぬことを最高の教義とする「死なう団」の信徒は、集団で切腹の抗議をした。彼らはなぜ、ここまで追いこまれたのか。切腹で何を訴えようとしたのか。昭和初年の深刻な不況から、血腥いテロ、そして戦争へと突き進んでいく日本の象徴的な事件を、事件関係者への入念な取材と豊富な資料で初めて明らかにする!
電子あり
寂庵だより
1990.01.08発売
寂庵だより
著:瀬戸内 寂聴
講談社文庫
生きるということは、自分を創ること。その力は、誰にでも公平に与えられている。かけがえのない一生を、誰かの責任にゆだねず、自分で守り育て、自分の心に聞いて生きて行きたい。――出離した作家の行動と思索の日々、仏恩や衆生恩に報いる努力の中から見えてきたものを、静かに、力強く語るエッセイ集。
電子あり
星からの1通話
1990.01.08発売
星からの1通話
著:黒井 千次,解説:吉行 和子,装画:阿部 慎蔵
講談社文庫
ショートショートの奇才が贈る75回の電話遠い星にも大人と子どもがいて、樹や石があってみんな苦労しているのだろうか。身の回りのほんのささいな、けれどもせつなくなるような世界を卓抜な筆致で描出。(講談社文庫)
電子あり
弘前大学教授夫人殺人事件
1990.01.08発売
弘前大学教授夫人殺人事件
著:鎌田 慧,解説:本田 靖春,装丁:田村 義也
講談社文庫
無実の罪に陥れた当局の論理とは? 冤罪事件の全貌を解明し〈つくられた犯人〉の不条理な運命の重さを問う衝撃的ルポ! ーーある日、突然、ひとりの青年が、殺人犯として逮捕された。彼がいかに彼の真実を叫び続けても、「血痕」鑑定を理由に、裁判所は極刑を宣告した。以来、真実は闇に葬られ、真犯人が名乗りでるまで、〈つくられた犯人〉の不条理な運命は、どのような軌跡を描いたのか。冤罪事件の全貌を解明する衝撃的ルポルタージュ。
電子あり
誘惑教室
1990.01.08発売
誘惑教室
著:阿部 牧郎,解説:清原 康正,装丁:熊谷 博人,装画:中村 成二
講談社文庫
男女共学高校・青空学園の卒業式の日、英語教師の菊池は、卒業生の竹村順子を愛車に乗せ、ドライブに誘った。今日から順子は、教え子ではない。男と女としてつきあっても、かまわないのだ。セーラー服を脱いだ順子とは、もう男と女のつきあいができる。菊地は部屋へ誘った……。だが、密かに学園を蝕む、女子高生売春と大学不正入試。思春期の女子高生を相手に奮闘する青年教師……。思春期の欲望渦巻く学園を舞台に、若き独身教師の正義感と愛を描く。
電子あり
二千五百年史(上)
1990.01.08発売
二千五百年史(上)
著:竹越 与三郎,その他:中村 哲,装丁:蟹江 征治
講談社学術文庫
在野の先駆が生きた史観で描いた初の国民史明治の言論界に一世を風靡した三叉与三郎は、英国史書の方法に学び、ここに神武以前から大政奉還に至る壮大な通史をうち樹てた。本邦史学界、不朽のベストセラー
大陸と海洋の起源
1990.01.08発売
大陸と海洋の起源
著:A・ウエゲナ-,訳・解説:竹内 均,装丁:志賀 紀子
講談社学術文庫
名著、復刊。 1910年のある日、世界地図を眺めていたウエゲナーは、大西洋をはさんだ両大陸の海岸線がジグソーパズルのようにピタリと照応するのに気づいた。「大陸移動説」の着想が生まれた瞬間である。その後幾多の曲折を経て、「移動説」は現代地球科学の基礎理論として重要な地位を占めるに至った。本書はウエゲナーの原テキストを竹内博士が全訳し、各章ごとに詳細な補足・解説をほどこした“決定版”である。
螺旋館の殺人-「盗作のロンド」
1990.01.05発売
螺旋館の殺人-「盗作のロンド」
著:折原 一,装画:辰巳 四郎,装丁:熊谷 博人
講談社ノベルス
新しい大トリック! 驚天の本格推理長編!数々の怪異を噂される螺旋館を亡父から受け継いだ青年が六人の友人を招いて開いた晩餐会で起る連続殺人! 推理界の俊英が構築した驚くべきトリックの大迷宮!
結婚記念殺人事件
1990.01.05発売
結婚記念殺人事件
著:赤川 次郎,装丁:熊谷 博人,装画:浅賀 行雄
講談社ノベルス
大貫・井上コンビシリーズ、待望の第6弾!結婚記念日に人でも殺そうと計画、ホントに殺してしまった夫婦がいた。犯人はこの日近くのホテルで挙式した200組の中にいる、と確信する大貫だが。他3編収録
松山着18時15分の死者
1990.01.05発売
松山着18時15分の死者
著:津村 秀介,装丁:熊谷 博人,装画:野中 昇
講談社ノベルス
探偵役・浦上伸介が、捜査線上に浮かんだ!雑誌の取材のため松山に降りたったルポライター・浦上伸介を待ち受けていたのは、死体と犯人の周到な罠だった。姿を見せない真犯人の鉄壁のアリバイを崩せるか!
神州天馬侠(三)
1989.12.26発売
神州天馬侠(三)
著:吉川 英治
武勇すぐれた伊那丸主従であったが、その軍備も蟷螂の斧に似て、最後の砦、小太郎山も敵手に陥ちた。平和な緋おどし谷に、乙女らは胡蝶の陣を組む。そして舞台は、甲斐から武蔵へ――。御岳山上の兵法大講会に、武田一党は如何なる波瀾を呼ぶか?この小説の楽しさの1つは、読者の空想を羽ばたかせること。読者みずから竹童、蛾次郎とともに、鷲のクロに乗ることも……。
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宮本武蔵(八)
1989.12.26発売
宮本武蔵(八)
著:吉川 英治
当初、200回ぐらいの約束で、新聞連載が開始されたが、作者の意気込み、読者・新聞社の熱望で、1000余回の大作に発展した。一度スタートした構成を途中から変えることは至難だが、さすがは新聞小説の名手。ただし構成は幾変転しようと、巌流島の対決で終局を飾ることは、不動の構成であった。作者が結びの筆をおいたとき、12貫の痩身は、10貫台に――。文字通り、鏤骨(るこつ)の名作。
電子あり
宮本武蔵(七)
1989.12.26発売
宮本武蔵(七)
著:吉川 英治
わが国の新聞小説で『宮本武蔵』ほど反響をよんだ小説はないであろう。その1回1回に日本中が一喜一憂し、読者は武蔵とともに剣を振い、お通とともに泣いた。そしていまひとつ気になる存在――小次郎の剣に磨きがかかればかかるほど、読者は焦躁する。その小次郎は、いち早く細川家に仕官するという。宿命の敵、武蔵と小次郎の対決のときは、唸りをうって刻まれてゆく。
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宮本武蔵(六)
1989.12.26発売
宮本武蔵(六)
著:吉川 英治
長い遍歴をともに重ねてきた城太郎は、木曽路でぷっつり消息を絶ち、武蔵は、下総(しもうさ)の法典ヶ原で未墾の荒野に挑む。恃(たの)むべき剣を捨て、鍬を持った武蔵。これこそ一乗寺以後の武蔵の変身である。相手は不毛の大地であり、無情の風雨であり、自然の暴威であった。――その頃、小次郎は江戸に在って小幡一門と血と血で争い、武蔵の“美しい落し物”も、江戸の巷に身を寄せていた。
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横しぐれ
1989.12.26発売
横しぐれ
著:丸谷 才一
講談社文芸文庫
父と、黒川先生とが、あの日道後の茶店で行き会った、酒飲みの乞食坊主は、山頭火だったのではなかろうか。横しぐれ、たった1つのその言葉に感嘆して、不意に雨中に出て行ったその男を追跡しているうちに、父の、家族の、「わたし」の、思いがけない過去の姿が立ち現れてくる。小説的趣向を存分にこらした名篇「横しぐれ」ほか、丸谷才一独特の世界を展開した短篇3作を収録。
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時間
1989.12.26発売
時間
著:黒井 千次,解説:秋山 駿
講談社文芸文庫
或る日突然変貌し、異常なまでに猛烈に働き出す男。会社を欠勤し自宅の庭の地中深く穴を掘り始める男。企業の枠を越え、生甲斐を見出そうとする男。高度成長時代に抗して、労働とは何かを問い失われてゆく〈生〉の手応を切実に希求する第1創作集。著者の校訂を経て「花を我等に」「赤い樹木」を加えた新版・6篇。芸術選奨新人賞受賞。
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