新刊書籍
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1990.04.05発売
丸の内アフター5
講談社文庫
憧れの丸の内界隈に棲息するヤングエグゼクティブとOLたち。ギョーカイ自由業人を代表して、泉麻人が生身の彼らにあれやこれやおつきあいいただいた「ニッポン組織社会人」サラリーマンのアフター5生態学。ビジネスランチや接待ゴルフ、カラオケ作法など、増補改訂版「丸の内業界用語事典」もついてます。

1990.04.05発売
ゴ-タマ・ブッダ
講談社学術文庫
さとりを得ても、なお道を求めて歩みつづけたゴータマ・ブッタ(釈迦)。信仰の対象として神格化され、堂奥深く祀られていたブッダを、著者は永遠の求道者、人間ブッダとして把え、仏教を「道」の体系として究明することを提唱した。「われわれ一人残らず求道者となり、真実の自己たれ」と説くブッダの思想と行動は、価値観の多様化に悩み、既存の思惟方法に戸惑うわれわれの生きる指標となるであろう。

1990.04.05発売
露伴の俳話
講談社学術文庫
文豪露伴は、かつて身寄りの初心者を相手に俳句指導の会を開いたことがあった。露伴の甥にして後に東大教授・作家として知られた著書が、自らその筵に列なったときのノオトをもとに露伴の肉声を再現する。的確無比の評言、舌を捲く博引旁証、ときに微醺をおび悠揚と説く俳句作りの勘所は、読む者を魅了する。一読、句作の腕・鑑賞の力が一ランク・アップ疑いなしの、豊饒にして稀有の記録である。

1990.04.05発売
遊びと人間
講談社学術文庫
なぜ人間は遊ぶのか。人は夢、詩、神話とともに、遊びによって超現実の世界を創る。現代フランスの代表的知識人といわれるカイヨワは、遊びの独自の価値を理性の光に照らすことで、より豊かになると考え、非合理も最も合理的に語ってみせる。彼は、遊びのすべてに通じる不変の性質として競争・運・模擬・眩暈を提示し、これを基点に文化の発達を考察した。遊びの純粋な像を描き出した遊戯論の名著。

1990.04.05発売
フランス絵画史
講談社学術文庫
16世紀から19世紀末に至る400年間は、フランス精神が絵画の上に最も美しく花開いた時代である。フォンテーヌブロー派、プッサン、ヴァトー、ダヴィッド、ドラクロワ、そして印象派の画家たちによる忘れ難い名作の数々――、その抑制された画面には明晰な合理性と繊細な感覚性が宿り、人間存在の全体像が凝縮している。フランス美術の精華を辿り、本書は、豊潤なユマニスムの世界へと読者を誘う。
1990.04.04発売
人生いろいろ 人間さまざま 機知名言集
人間を斜めから見つめた機知あふれる警句集人間の営為は、視点をちょっとずらすと、意味合いが全く違って見えてくる。そんなおもしろさを徹底的に追求した本。笑いながら真面目に考えてしまう人生案内書。

1990.04.04発売
白日夢
講談社文芸文庫
16世紀フランス・ルネサンス研究の遙かな彼方に、優れた真のユマニストの眼は、何を見詰めていたのか。壮大、豊麗なラブレーの『ガルガンチュアとパンダグリュエル物語』を全訳し、詳細な注釈を付け、学問とは何かを生涯探究し続けた希有の知識人の精神。明晰な批評的文体の裡に、“歴史の狂気”を克服する人間の叡智への確たる信頼を静かに語る名エッセイ。

1990.04.04発売
野
講談社文芸文庫
著者の故郷を舞台にそこに住む人々とその暮らしを描く。厳しい自然と対峙する強靱な生命力のしたたかさ。優しく哀しくユーモア滲む短篇の名手・三浦哲郎の瑞々しき豊饒の世界。「金色の朝」「がたくり馬車」「沈丁花」ほか〈故郷〉の匂い染み込む作品群16篇。新境地を拓いた著者ならではの短篇集。

1990.04.04発売
泉に聴く
講談社文芸文庫
“暗黒と苦悩を持つ者は、魂の浄福と平安を祈り希う”若き日のドイツ表現主義の芸術と文学の体験。その後の長い模索と挫折。戦争――肉親の死。「死の側」にたたされ、自然の生命の美に開眼した日。敬虔、静謐――独自の画境を豊饒に展開する美の旅人・東山魁夷、その精神の遍歴。旅する心と祈りがみずみずしく迫る達意のエッセイ。

1990.04.04発売
漂民宇三郎
講談社文芸文庫
天保9年、金六、宇三郎兄弟は、松前を出帆、江戸に回航途中、西風に遭い、漂流6ヵ月、天保10年、米捕鯨船に救助され、ハワイ群島オワフ島に着く。兄と仲間3人を失った宇三郎達生残りは、ロシア領カムチャツカ、オホーツク、シトカを経て、エトロフに送られ、天保14年9月上旬、宇三郎をのぞいて、松前城下に着いた。“自選全集”版未収録の芸術院賞受賞の鏤骨の名品。
1990.04.04発売
帰りなん、いざ
文芸(単行本)
甲信国境の山里・浅茅が原で起きる連続殺人私は,山梨県と長野県の県境に近い過疎の村の古い農家を借りた。売れない翻訳家というふれこみである。やがて村のドン氏家礼次郎をめぐる殺人事件が勃発した。
1990.04.04発売
ゆきやま
講談社の絵本
寒さと飢えに苦しむ猿たちが選んだ道は? 夏のひでりに続く冬の大雪で,猿たちは寒さと飢えに苦しんでいます.きびしい自然の中に生きる猿たちの姿が私たち自身の生き方を考えさせてくれる心に残る絵本.
1990.04.04発売
くもは ふわふわ しらんぷり
講談社の絵本
89年度第11回講談社絵本新人賞受賞作品小さなピンクのゾウくんは,空にぽっかり浮かんでいる自分と同じ色の雲と友達になりたいのですが…….ユ-モラスな追いかけっこをしゃれた感覚で描いた絵本です
1990.04.03発売
ひと呼んでミツコ
文芸(単行本)
誰もが待ってた痛快ユーモア女子大生小説!不思議なパワーを体内に秘める薔薇女子大1年・MITSOUKO。がんばってやっと手にした薔薇女の学生証……。ところが、世の中非常識な連中ばかりいて。

1990.04.03発売
私本太平記(七)
一夜にして人間の評価が変るのが乱世の慣い。尊氏が“筑紫隠れ”の朝、新田義貞は、凱旋将軍として、堂上の歓呼をあびていた。左近衛ノ中将の栄誉、それのみでなく、後醍醐の寵姫・勾当の内侍を賜ったのだ。それにひきかえ、貴顕に生命乞いする佐々木道誉の鵺(ぬえ)ぶり。また、朝敵たる汚名は逃れたものの、尾羽打ち枯らした尊氏。しかし彼は、北九州に勢力を養い、反攻を意図する。
一夜にして人間の評価が変るのが乱世の慣い。尊氏が「筑紫隠れ」の朝、新田義貞は凱旋将軍として、堂上の歓呼をあびていた。――尾羽打ち枯らした尊氏であったが、北九州に勢力を養い、密かに反攻を企てる。

1990.04.03発売
私本太平記(六)
なぜ、建武の新政が暗礁に乗りあげたのか? 根本には、公卿は武家を蔑視し、武家は公卿を軽んじていたからである。それが端的に論功行賞に現れ、武家の不満は爆発した。武家は不平のやり場を尊氏に求めたが、この趨勢を心苦く思っていたのが、大塔ノ宮だった。尊氏を倒せ! その作戦は宮のもとで練られていた。北東残党の蠢動は激しく、宮には絶好の時かと思われたが……。
建武の新政が、早くも暗礁に乗りあげる――公卿は武家を蔑視し、武家は公卿を軽んじる。それが端的に論功行賞にあらわれ、武家の不満は爆発した。武家は不平のやり場を尊氏に求めたが、情勢は混迷を深める。

1990.04.03発売
私本太平記(五)
足利高氏の心はすでに決している。彼は、名優さながら、なに食わぬ態(てい)で六波羅軍と合した。いつ、最も効果的に叛旗をひるがえすか? 高氏の打ちあげた烽火(のろし)は、まさに万雷の轟きとなった。石垣の崩れる如く、鎌倉幕府は150年の幕を閉じた。――さて建武の新政。台風一過と思ったのは、ひと握りの公卿たちで、迷走台風は再び引返して荒れ模様、武士たちの不平不満は尽きない。
足利高氏はなに食わぬ態で六波羅軍に合流。問題はいつ、最も効果的に叛旗をひるがえすかにある。高氏の打ちあげた烽火は、まさに万雷の轟きとなった。石垣の崩れるごとく、鎌倉幕府は百五十年の幕を閉じた。

1990.04.03発売
江戸三国志(三)
将軍家拝領の鬼女面は、高麗村の怪童次郎によって、江戸表の尾州家へ届けられた。残る夜光珠の短剣の行方をめぐって、徳川万太郎、日本左衛門、奥秩父切支丹谷の住人たちの死闘がつづき、狛家の千蛾老人は日本左衛門の邪刀に什れる。ピオの血筋を引くお蝶の数奇な運命、金吾と日本左衛門の江戸城での最後の対決……奇想天外な展開をつづけた一大伝奇ロマンも、ここに大団円!
1990.04.03発売
葦が泣く―平手造酒異聞―
講談社ノベルス
運命に翻弄された平手造酒の奔放な剣! 藩主に許嫁との仲を裂かれたときから、男は酒に溺れ、人を斬り、平手造酒と名をかえた。人気ミステリー作家が非運の藩士の生涯を描く、渾身の時代小説。
1990.04.03発売
僕の殺人
講談社ノベルス
一人六役の離れ技に挑戦。新本格推理の傑作僕はこの事件の犠牲者、加害者、探偵、証人、トリックであり、今事件の記録者になろうとしている。……記憶を失った少年の過去の探究が新たな殺人をひき起した!