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同名異人の四人が死んだ
1978.09.27発売
同名異人の四人が死んだ
著:佐野 洋,解説:北上 次郎,装丁:亀倉 雄策,装画:森 秀雄
講談社文庫
流行作家・名原信一郎の中篇小説「囁く達磨」に登場する、作中人物と同名の男が変死した。最初は単なる偶然の一致と思われた事件も、同名の変死者が4人にもおよび、犯罪性をおびてくる。名原の小説を真似した殺人鬼の理由なき犯行か? 4人の変死者と名原をつなぐ接点が見い出せないままに、事件は謎を深めていく……
電子あり
林の中の家
1978.09.27発売
林の中の家
著:仁木 悦子,解説:安間 隆次,装丁:亀倉 雄策,装画:野田 龍二
講談社文庫
音大生・仁木悦子と植物学専攻の雄太郎は、探偵マニアの兄妹だ。欧州旅行中の水原夫妻に邸の留守を頼まれているが、ある夜に怪電話がかかり、女の悲鳴とともに電話は切れる。そして「林の中の……」という電話の声を頼りに探し当てたその家には、血に染った女性の遺体が……。難事件に挑む兄妹探偵の推理が、知的興奮を誘う傑作ミステリー。
電子あり
楽天大将
1978.09.27発売
楽天大将
著:遠藤 周作,解説:小松 伸六,装丁:亀倉 雄策,装画:荻 太郎
講談社文庫
修道女を志す若い保母・朝吹志乃は、みずから園児の身代りとなって、誘拐犯人・金山と逃避行をつづける。しかし、その金山は、白血病の宣告を受ける……。金山を、なんとかして人間の荒地から脱出させ、再生させようとする志乃の献身も、ほとんど空しかった。錯綜する人間関係の中に、無償の愛に生きる女性の姿を鮮烈に描いた、感動長編小説。
電子あり
あの日この日(三)
1978.09.27発売
あの日この日(三)
著:尾崎 一雄,装丁:亀倉 雄策,その他:尾崎 一雄
講談社文庫
常に偽らざる自己を語って、変遷めまぐるしい今世紀を生きてきた一私小説家の文学私史的自伝。野間文芸賞受賞作。現代文学を側面から解き明す手掛りと発見にみちた書として評価も高い。本巻では、結婚前後の経緯、西鶴現代語訳の苦心、同人誌「小説」のことなどを録し、小林多喜二の志賀直哉訪問時期の真相を丹念に追究する。 変遷めまぐるしい時代を生きつづけた一私小説家の文学私史的自伝。現代文学を側面から解き明かす手がかりと発見にみちた名著。野間文芸賞受賞。〈全四巻〉 (三):松枝との結婚についての経緯を語ると共に、西鶴現代語訳にかんする苦心談、同人誌「小説」のこと、小林多喜二が直哉を訪ねた時期の真相の丹念な追求など、知られざる挿話が書き込まれている。
電子あり
我が炎死なず
1978.09.27発売
我が炎死なず
著:黒岩 重吾,解説:小松 伸六,装丁:亀倉 雄作,装画:濱野 彰親
講談社文庫
突然襲った、原因不明の全身麻痺。その日から、生への執念と奇病との格闘が始まった。芋虫のようにのたうつ我が身の惨めさ、意のままにならぬ入院生活、看病してくれる妻とのいさかい、絶望的になる日々の中で、作家になることを心の支えにして、ついに難病を克服。強烈なバイタリティがほとばしる、自伝的長編。
電子あり
剣と花(下)
1978.09.27発売
剣と花(下)
著:立原 正秋,解説:武田 勝彦,装丁:亀倉 雄策,装画:丹阿弥 丹波子
講談社文庫
剣と花(上)
1978.09.27発売
剣と花(上)
著:立原 正秋,装丁:亀倉 雄策,装画:丹阿弥 丹波子
講談社文庫
ももたろう
1978.09.20発売
ももたろう
文:代田 昇,絵:箕田 源二郎
講談社の絵本
だれもが知ってる昔話をいきいきした絵本に素朴な民衆の生活の中から生まれたももたろう。庶民的なキャラクターのももたろうがのんびりのびのび育っていき、やがては鬼退治するまでを力強く描きます。
夢見る沼
1978.09.18発売
夢見る沼
著:井上 靖,解説:進藤 純孝,装丁:亀倉 雄策,装画:井上 公三
講談社文庫
結納まで取り交したカメラマンとの縁談を解消する使者となったのが縁で、その男性に心をひかれていく大瀬伊津子。彼女に求婚していた新聞記者は、彼女の心の中にいつしか他の男が入り込んでいるのを感じる。伊津子は、友人を裏切ってカメラマンとひそかに交際している自分自身を、恐ろしい女だと思いはじめる……。適齢期の女性の心の中に棲む、愛と悪魔の葛藤を描いた、傑作長編。
電子あり
新約聖書名言集
1978.09.08発売
新約聖書名言集
著:小嶋 潤
講談社学術文庫
『新約聖書』27篇は、人類2千年の歴史を指導してきた最高原理の1つである。本書は、その中から味わい深い名句・名言の数々を選び出し、その宗教的意味や歴史的背景を余す所なく解説する。「幸いなるかな心の貧しき者……」また「狭き門より入れ」など、感銘深い言葉の真意に触れるとき、読者はその求める心の方向に応じて、あるいは知的な教養を得、あるいは道徳的な指針を手にし、または愛と信仰の生活へと導かれるであろう。
竹取物語 全訳注
1978.09.08発売
竹取物語 全訳注
その他:上坂 信男
講談社学術文庫
この書物を手に取る人は、「かぐや姫」の話に、幼時の追憶をなつかしく蘇らせるにちがいない。そして、この作品を読み終える時、あなたが青年であるならば、より心豊かに生きる知恵を学ぶだろうし、人生の経験を多く持つ人ならば、過ぎ来し方をかえりみて、疲れた心に、慰藉と激励を与えられることだろう。『竹取物語』の現在古写本の1つ、吉田博士蔵本に初めて全訳注を施し、新しい理解と鑑賞へ読者を招待する。
チベット旅行記(4)
1978.09.08発売
チベット旅行記(4)
著:河口 慧海
講談社学術文庫
仏教の原典を求めたいという求道者の一心から、厳重な鎖国をしくチベットに、あらゆる困難にうちかって単身入国を果たした河口慧海師の旅行記。抜群の面白さをもっているだけでなく、チベットの風俗・習慣等についての的確な記述は、本書をチベット研究のための第一級の基本的文献としている。この巻では、ラサの人々の生活やチベットの外交について述べられるが、ついに素性が露顕しそうになり、慧海師はチベット脱出を決意する。
蜻蛉日記(下)全訳注
1978.09.08発売
蜻蛉日記(下)全訳注
その他:上村 悦子
講談社学術文庫
天禄3年から天延2年までの3年間の記事。兼家は右大将兼大納言の要職を占め、毎夜愛人近江へ通い作者には間遠(まどお)である。兼家への一途な求愛に諦めの気持ちも加わった作者は道綱と養女に心を使う。道綱の求婚は贈答歌を中心に私家集風に書き綴られ、養女への右馬頭(うまのかみ)の求婚の件は興味深く展開し、1篇の物語を構成している。作者の日常は近郊廻りを楽しむが、自然に目を向け、人事叙述の間に清新な筆致で自然の風情推移を描写している。
幻魚の島
1978.09.01発売
幻魚の島
著:田中 光二,解説:松田 修,装丁:亀倉 雄策,装画:山口 レイ
講談社文庫
日本最南端に位置する久部良島は、奇妙な島だった。周りの島の住民とは、まるで別民族としか思えない優雅な姿態、しかも女は島を出て、20歳を過ぎると島に戻らねばならないという。そんな女性の一人を愛した〈私〉が島に見た異形のもの。禁断の丘に行なわれる奇怪な秘儀……。現代の神話ともいうべき表題作ほか5篇。
電子あり
にあんちゃん 十歳の少女の日記
1978.08.29発売
にあんちゃん 十歳の少女の日記
著:安本 末子,解説:杉浦 明平,装丁:亀倉 雄策,装画・その他:水野 二郎
講談社文庫
どん底の貧しい生活の中で明るく生きぬく10歳の少女の日記。昭和28年から親もない家もない兄弟4人が、きびしい現実の中で、くじけることなく、いつもはげましあって生きる姿を正直につづったこの日記は、つくられたものではない生のままの描写で、時代をこえて読者に深い感銘を呼びおこします。
電子あり
終身不能囚 傑作短篇集(五)
1978.08.29発売
終身不能囚 傑作短篇集(五)
著:森村 誠一,解説:権田 萬治,装丁:亀倉 雄策,装画:南 正雄
講談社文庫
スタントマンとして映画に出演中に負傷し、下半身不随となった長屋に代り、保険の外交員として働く妻規子は、着々と成績をあげていたが、モーテルの火災で焼死する。衝撃を受けた長屋は、妻を死に追いやった不倫の相手を突きとめようと執念を燃やす。この孤独の追跡行を通しながら、愛の虚妄を描く表題作など、8編。
電子あり
Nの悲劇
1978.08.29発売
Nの悲劇
著:斎藤 栄
講談社文庫
野口英世博士が1928年、アフリカで病死したときに遺したことばは、「わからない」のひと言だった。博士の死因に疑惑を抱く「私は」、生前博士と交際のあった父の日記を秘かに調べ、一人の白人女性の存在を発見する。そして、博士の死の真相を握っていると見られるその女性は、近々日本へ来るという。だが、その彼女の身の上には異変が……
電子あり
プラトンは赤いガウンがお好き
1978.08.29発売
プラトンは赤いガウンがお好き
著:小峰 元,解説:西村 京太郎,装丁:亀倉 雄策,装画:和田 誠
講談社文庫
私の愛称は、パトラ。堂島高の3年生、演劇部所属の17歳。パトラの命名由来を知りたい方は、すぐ本書をお読みあそばせ。さて、演劇部顧問のゲンジンが演出するCM撮影見学に出かけた折りのこと、商品のチョコを口にしたピタゴラスが倒れる怪事件に遭遇、さっそくパトラ名探偵の追及が始まるのだけど、首尾をとくとご覧あれ。
電子あり
羊歯行・乱蝶ほか
1978.08.28発売
羊歯行・乱蝶ほか
著:石沢 英太郎,解説:野呂 邦暢,装丁:亀倉 雄策,装画:寺田 健一郎
講談社文庫
真夜中の散歩道、背後に視線! ーー親友・三原哲郎が、天草にありえぬはずのサツマシダを採集に出かけ墜落死した、と聞いて、嬉野は疑念をもつ。三原を天草へかり立てたのは、何者かの奸策によるのでは? 友情のため、愛好するシダへの冒涜をふり払うため、嬉野が究明に動くと……。ユニークな素材で構築する、本格の名手の出世作。他に初期名作5篇を収録。
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海音寺潮五郎短篇総集(四)
1978.08.28発売
海音寺潮五郎短篇総集(四)
著:海音寺 潮五郎,解説:磯貝 勝太郎,装丁:亀倉 雄策,装画:中 一弥
講談社文庫
歴史小説の第一人者、海音寺潮五郎の傑作短篇80余篇を全8巻に編成。第4巻は、火の国熊本有志隊の逸話「キンキラキン物語」、黄巾の乱を起こす張角を描く「天公将軍張角」、勤王志士の「竹志田熊雄」、薩摩隼人の「椎の夏木立」、主君との対立を描く「お伽腹」、平安期の「隼人族の反乱」、最上家没落の「乞食大名」、戦国武士の行状「バクチ天国」、春秋時代の朱翁の「貧富問答」、遊女の純愛「室の梅が枝」など12篇を収録。
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