新刊書籍
レーベルで絞り込む :

1978.12.15発売
D機関情報
講談社文庫
昭和19年の夏、海軍の関谷中佐は密命を帯びてヨーロッパに渡った。しかし協力者の駐在武官矢部は、謎の死を遂げていた。スイスに向う途中事故に会った関谷が病院で蘇生すると、大事なトランクが同行者と共に消えていた。彼の周囲は敵のスパイだらけ。大戦末期の諜報戦をテーマの、あざやかなスパイ小説。

1978.12.15発売
復讐するは我にあり(上)
講談社文庫
ここには、犯罪の出発から終結までの全てがある。昭和38年秋、福岡で起こった殺人事件の容疑者は、犯罪史上空前の捜査網をかいくぐり、詐欺と殺人を重ねながら、広島―静岡―東京―千葉―福島―北海道と逃げまわった。そして、78日間の逃避行の末、熊本で10歳の少女に正体を見破られて逮捕され、刑場に消えた。今村昌平監督・緒形拳主演で映画化された不朽の名作! 直木賞受賞作。<上下巻>

1978.12.15発売
影を燃やせ
講談社文庫
恋人のまりが、殺された。いまや、美しい思い出となった、たった一夜の契り。夜の紳士・宝木は、恋人に対する愛と犯人への怒りに燃えて、自力捜査を決意する。彼の危険をおそれぬ追及で、事件の輪郭は、徐々にあらわにされる。悪徳と情欲の渦まく大都会を舞台に、女を縛る謎のフィルムをめぐって展開する、ハードボイルド推理。
1978.12.14発売
私を変えた聖書の言葉
文芸(単行本)

1978.12.08発売
日本霊異記(上) 全訳注
講談社学術文庫
日本霊異記は、日本最古の説話集。奈良末~平安初期に成立した。巻頭の第1話は、雄略天皇時代(5世紀)の奇談。以後約4世紀にわたる説話120篇ほど。記紀・万葉集だけを上代人の全容と信じていた者は、上代の半面を霊異記に見て驚愕する。霊異記の作者は、奈良西京の薬師寺景戒(きょうかい)。彼は悪行は必ず悪結果で報いられる、善行は好結果を生むと熱心に信じ、彼と同時代の説話、及び上代以来の説話に、その理法を見出そうとした。

1978.12.08発売
とりかへばや物語(2) 夏の巻
講談社学術文庫
平安末期成立の『とりかへばや』は、女性的な気質の兄君と男めいた気性の妹君とが、それぞれ女装男装して、華やかな宮廷生活に悲劇喜劇の渦をまきおこす物語である。物語名は、異常な兄妹のありようが、入れかわって正常になってほしいと願う父親のつぶやき――取りかえたい――による。第2冊夏の巻は、男装の姫君中納言が宰相中将にその肉体の秘密を知られ、あげくのはてに妊娠し、絶望して死を決意するまでの話である。(全4巻)

1978.12.05発売
お菓子の手作り事典
講談社のお料理BOOK

1978.11.30発売
モモちゃんとアカネちゃんの本(4)ちいさいアカネちゃん
シリーズ第4作。モモちゃんとアカネちゃんは、ママといっしょに新しい家にひっこしました。あかちゃんのアカネちゃんは、森のくまさんの家にいったり、おおかみと遊んだり……。小さくすなおな心が、あたたかい思いやりのなかで成長していくさまを描いた名作。

1978.11.27発売
白いりす
講談社文庫
えぞりすのユックは、生まれつきの白毛のために親兄弟からも見放され、住みなれた森を出ていく。だが新しい森でも、美しい娘りすのミミカに嫌われ、ひとりで生きてゆこうと決心する……。北海道の大自然を背景に、いわれのない偏見や差別と戦う、けなげな白いりすの運命を描いた、感動の長編童話。サンケイ児童出版文化賞受賞。
1978.11.27発売
ヤマネコのきょうだい
講談社文庫

1978.11.27発売
東海道中膝栗毛 下
講談社文庫
弥次郎兵衛と喜多八の東海道の旅も佳境に入り、伊勢神宮から奈良、京都をへ、大阪に至る。この間の主人公の滑稽な行動は、各地の風俗、伝聞を織り込み展開される。十返舎一九の名を不朽にした傑作を読み易いよう配慮し、図版を多く採り入れ、忠実に翻刻し、懇切な校注を施した。五編上より八編下までを収録。<上下巻>

1978.11.24発売
黒衣の映画祭
講談社文庫
映画人の夢であるニューヨーク映画祭への出品。その権利を賭けて二人の気鋭監督が競い、独立プロを持つ名島が勝利を得た。敗れた立木とは、極西映画の同期生だった。だが映画祭の開幕間近、名島は突如ニューヨークから消えた。そして同じ頃、日本では立木が殺されていた! 著者得意の分野でトリックを築く意欲的長篇ミステリー。
映画人の夢であるニューヨーク映画祭への出品権利を賭けて競う二人の気鋭監督。映画祭開幕間近、勝利を得た名島が突如ニューヨークから失踪。同じ頃、日本ではライバルの立木が殺害されて……。

1978.11.24発売
無国籍者
講談社文庫

1978.11.13発売
クリスマスのおくりもの
講談社の絵本
クリスマスの意味を教える名作絵本。
「新しい王、ほんとうの神の子がお生まれになる」と旅じたくをはじめたバルサザール王。その王子イレーヌスの旅と、心やさしい人々との出会いを語る名作です。

1978.11.13発売
ちひろのことば
講談社文庫
心でかきとめた絵と文で、あなたに贈る、愛とやさしさのメッセージ。ちひろは若き日を戦争中に過ごし、戦後の苦難の時期を懸命に生き、描き、そしてガンで倒れた。決して恵まれた世代の女性ではなかったが、たえず美と真実を追い続けてきた人だけに漂うやさしさが、私達の胸に大きな愛を呼びおこすのです。

1978.11.08発売
近代科学の誕生(下)
講談社学術文庫
本書は、今日における名著のひとつに数えられてしかるべきものであろう。一般歴史における科学史の意義を明らかにし、科学史の中での「科学革命」の本質を解明した点で、この著書が果たした役割はきわめて大きい。人類史上、近代科学の誕生こそはすべての社会的・政治的変革にもまして「革命」的な重大事件であり、この「科学革命」こそは科学史的考察の原点であるという認識は主として本書に由来するのである。(訳者まえがきより)

1978.11.08発売
近代科学の誕生(上)
講談社学術文庫
世界中のあらゆる人が、地球は宇宙の不動の中心だと信じていたときに、地球は太陽のまわりを回る一天体にすぎないと主張し、説得するのはどんなに大変なことだったろう。近代科学の誕生までには、コペルニクス、ガリレオ、ケプラー、ニュートンをはじめとする多くの天才の努力が必要だった。同じことが、生理学、化学、生物学等の分野についてもいえるのである。この思考の大転換を「科学革命」として生き生きと描いた不朽の名著。

1978.11.08発売
自伝的戦後史 下
講談社文庫
我々に抵抗と革命の意志を伝える予見者の書。戦中は獄中、戦後は市井の学究、また参議院議員として、一貫して知識人の背骨を貫きとおした著者が語る、抵抗と闘争と革命の現代史の証言。ーー最初に一人の人権が侵されたとき、すべての悲劇が始まった。……ファシズムの嵐が世界をおおいつくした戦中。そして戦後を通じ、自由の敵に対し孤高な闘いを挑んだ著者が、なぜ戦争が起こるか、戦争を防ぐために我々がなしうる事なさねばならぬ事は何か、を興味深いエピソードも交え、切々と訴える革命と闘争の書。<上下巻>

1978.11.08発売
自伝的戦後史 上
講談社文庫
恐怖からの解放、自由と正義のための闘いの書。自由の敵・戦争の原因たるファシズムとの闘争に一生をかける著者の抵抗と革命への意志。たぎる情念が我々を闘いへと駆り立てるダイナミックな予見者の書。ーーアウシュビッツの大量虐殺が、なぜ起こったか? 本書は、この現代における人類の絶望からの解放なくして、人類の未来の希望はありえない、と偽りの平和を生きる我々に、忍び寄るファシズムの恐怖を訴え、自由と正義のための闘いに読者を駆り立てる、情念の書。また、困難な時代にこそ、繰り返しひもとかれるべき現代の聖書。<上下巻>

1978.11.08発売
東海道中膝栗毛 上
講談社文庫
江戸者の弥次郎兵衛と喜多八の、少し品は悪いが気の良い憎めない小悪人が展開する、東海道の道中記。主人公の演じる失敗談におりおりの狂歌、各地の風俗、奇聞を織り込んで抱腹絶倒の旅はつづく。この滑稽本の名作を読み易くするため工夫配慮し、図版なども出来うる限り多数とりいれ、忠実に翻刻した。発端より四編下まで収録。<上下巻>