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1971.08.16発売
日本人の論理構造
講談社現代新書
どうせ、せめて、さすが、しみじみ・・・。
これらのことばが、どのような文化の中に生まれ、私たちをどのように性格づけてきたのか?
長年アメリカで日本語や日本文学を教え続けてきた著者が、身近なことばから日本人独特の心理を探りだしたユニークな文化論。
いまこそ読まれるべき名著の復刊。
1971.07.30発売
創造への飛躍
講談社文庫

1971.07.21発売
文化人類学の世界 人間の鏡
講談社現代新書
文化人類学は人間諸科学を統合する新しい〈人間学〉として注目されている。しかし、未開社会の奇妙な習慣や親族関係や古ぼけた陶片などを調べて、人間に関するどんな新しいことがわかるというのだろうか。本書は、アメリカ人類学界の第一人者が、そんな疑問に豊富な実例をもって答えながら、人間を写す鏡としての人類学の魅力と考え方を楽しくかつあますところなく描きだした定評ある入門書である。

1971.07.15発売
建築入門 あなたと建築家の対話
ブルーバックス
何のためにどうつくる?
素朴な質問が明らかにする建築の本質とつくりかた
《生活のいれもの》そこに住む人のために、という建築の原点
《今と昔》新建材の登場、環境の変化を踏まえて、従来の建築を再検討すると
《力学の基本》地震や風に抵抗するための基礎知識
《不便な駅ビル》公共建築の計画に参加する人の責任
《何もつくらない工事》建物の死命を制するかくれた仕事
《プラモデル建築》建築の工業化が行きつく一つの未来像

1971.07.01発売
草の陰刻
講談社文庫
松山地検庁舎の怪火で事務官が焼死、事故として処理された。だが死亡した元検事の娘からの手紙に不審を抱いた青年検事は、真相追跡を始めた。そして浮かびあがるのは暗い過去を抹殺しようと腐心する黒い影――。青年の傷心と挫折の日々を活写し、推理小説の枠を超えた巨星松本清張の本格派傑作長編!!

1971.07.01発売
歳月
講談社文庫
卓抜した論理と事務能力で、明治維新の激動期を、司法卿として敏腕をふるいながら、非業の死をとげた江藤新平。明治6年征韓論争で、反対派の大久保利通、岩倉具視らと対決、破れて下野し、佐賀の地から明治中央政府への反乱を企てる人間江藤の面目と、その壮絶な生涯。
1971.06.22発売
絹と明察
講談社文庫
従業員をわが子と思い、過酷な労働を強いて繊維業界におどり出た男、駒沢善治郎。彼が楽園とまで信じていた工場も、烈しい解放への欲望につかれた若者たちから見れば、湿った〈絹の牢獄〉でしかなかった――。古風な倫理を信奉し、献身した男の挫折と孤独を華麗な文体で綴った意欲長編。毎日芸術賞受賞。

1971.06.21発売
海と毒薬
講談社文庫
良心的で小心な医学部の助手が、何故、生体解剖というショッキングな事件の現場に立ち会うことになったのか?彼の置かれた条件と過去を照らし、人間の意志、良心を押し流す運命を描く――。日本人にとって神とは何か、罪とは何かを根源的に追究した問題長編。毎日出版文化賞・新潮賞受賞。
1971.06.16発売
友情
講談社文庫
義侠句かをもって任じている野島、闊達にして聡明な杉子、新進作家大宮‥‥。三人の心理的葛藤を描き、「逆境こそ強く生きるための最大の糧」だとする作者の人生感に裏付けられた、若い世代の必読書。

1971.06.16発売
こころ
講談社文庫
最も親しい友人を死に追いやった罪の意識を抱きつつ、暗い思いで自滅への日々を送る主人公“先生”のこころの行方は?「彼岸過迄」「行人」に続く後期3部作の終作。近代知識人のエゴイズムと倫理感の葛藤を重厚な筆致で掘り下げた心理小説の名編。

1971.05.04発売
親鸞入門
講談社現代新書
出家仏教を捨て、法然を超えて、在家仏教をうちたてた親鸞……。親鸞ほど、救われない人間、卑小な自己の姿を、真正面からみすえた宗教者はあるまい。その親鸞が、なぜ、善人よりも悪人が救われるといったのか。なぜ、おのれの力にたよることをいましめ、他力にすがれといったのか。本書は、人間が生きているということの真実を、その深みにおいて把えた偉大な求道者の生涯と思想を描いた好著。
〈真実の生を求めつづけた人〉――親鸞は激動する鎌倉時代の初頭に、現実に生きる自己の在りようを念仏の教えを通して、探求していった求道者だった。かれの思想と実践は、さまざまな角度から、多くの人びとによって解明されるべきであろう。なぜならば、親鸞という求道者は、念仏とか信心という仏教のことばを独自の態度から解釈することをもって、本領としたからではなく、万人がそれを求めそれに依って生きるところの「真実」を求めつづけた人であったからである。私が本書を書いたのも、現代に生をけたわれわれが、「真実」を求めて歩んだ求道者親鸞から、各自の生きがいを見出したいと願うからである。――本書より
1970.11.30発売
青春の門 筑豊篇(下)
1970.11.24発売
青春の門 筑豊篇(上)

1970.11.16発売
生きることと考えること
講談社現代新書
人間は経験をはなれては存在しえない。そして、ほんとうによく生きるには経験を未来に向かって開かねばならぬ。本書は、自己の生い立ちから青春時代、パリでの感覚の目ざめと思想の深まり、さらには独自の「経験」の思想を、質問に答えて真摯に語ったユニークな精神史である。
読者の皆さんへ――ここには、1つの精神の歴史が物語られています。森有正という、日本の思想界でもきわめてユニークな地位を占める1人の哲学者が自己を形成するにいたるまでのプロセスが、つつみかくさず物語られているのです。森氏は長い間、異国でのひとりぼっちの生活の中にあって、いやおうなしにすべてのできあいの観念を払いすて、自分自身の経験の上に思想を築き上げる道をえらばねばなりませんでした。観念をとおすことなく、自分の感覚に直接はいってくる事象をそのままうけとめ、そこから出発しておのずから1つの言葉に達する道を探索しなければなりませんでした。そうして獲得した独自の思想世界を、ここでは直截に、つまり経験をとおして思想を、「生きること」をとおして「考えること」を語っていただきました。――本書より
1970.09.28発売
エロス的人間論 ―フロイトを超えるもの―
講談社現代新書

1970.09.28発売
現代人のための仏教
講談社現代新書
2500年の間、多くの人々の心を支えてきた仏教思想は、いまなお、その新鮮な光を失っていない。人間の本性を見きわめ、真の生きがいをもとめようとするとき、それは限りない知恵をわれわれに与えてくれる。現代人の自己発見のしるべとして、仏教思想の根本を見直すことは意義あることだといえよう。本書は、釈尊から道元、親鸞と、その思索の跡をさぐりつつ現代人の生き方の指針をもとめて仏教の真髄に迫る好著である。

1970.05.28発売
不確定性原理―運命への挑戦―
ブルーバックス
星飛雄馬は量子ボールを投げている!?
〈消える魔球〉を現代物理で推理すると……
〈霧の如くかき消えて突如姿を現わす〉ことを不確定性原理が保証している。
〈ラプラスの悪魔〉は明日の天気をピタリと予想し
〈ハイゼンベルク〉は一寸先の運命を煙のようなものだという?
〈客観〉という言葉の絶対性をくつがえした不確定性原理は
〈相対性理論〉でさえも古い物理に変えてしまった……。

1970.04.30発売
現代哲学事典
講談社現代新書
今日ほど、人間についての根源的反省が強いられている時代はない。本書は、古今東西にわたる人類の思索の集積を、現代的視点から455項目に整理、簡潔明晰な定義、主張をもりこんだ個性的記述、東西思想からのアプローチによってわれわれの立ちむかうべき哲学的課題を論述、さらには、比較哲学年表、論理記号一覧、有機的使用に耐える各種索引も併載して、〈読む〉〈引く〉2つの機能を兼ね備えた現代人必備のユニークな事典である。
思考武器としての哲学的概念――現代は、あらゆる領域でその根本的な前提にさかのぼる反省がもとめられている時代である。そして、その分析・追求の有効な武器として哲学的概念が用いられている。しかし、哲学上の術語は一般に難解だし、実際必ずしも正しい使い方がされているとはいえない。このことが、元来錯雑した現代思想に無用な混乱を加えている面も無視できない。かといって無性格で無味乾燥な概念規定が、この混乱を救えるはずもない。こんな考えもあって、前々から、個性的アプローチで読んで面白く、しかも必要事項はおさえてある、そういった哲学事典はできないものかと思っていた。現代哲学事典は、こうした方向で編集してある。――編者のことば

1970.02.28発売
マックスウェルの悪魔 確率から物理学へ
ブルーバックス
この著名な悪魔は
単なるパラドックスではない
〈タイム・マシン〉を実現させて過去をよみがえらせ
〈永久機関〉を動かして世の中をアッといわせ
〈ジーンズの奇跡〉を見せて火の上の水を凍らせるマックスウェルの悪魔……。
〈ゼンマイのほぐれるように〉人類の死、宇宙の死が訪れるとすれば
〈マックスウェルの悪魔こそ救世主〉……。
〈人間 じつは マックスウェルの悪魔〉ではないのか?
1970.02.24発売
現代をどうとらえるか イデオロギーを超えて
講談社現代新書