塗仏の宴　宴の支度

昭和28年春。小説家、関口巽の許に奇怪な取材依頼が齎（もたら）された。伊豆山中の集落が住人ごと忽然と消え失せたのだという。調査に赴いた関口に郷土史家を名乗る和装の男が嘯（うそぶ）く。──「世の中には不思議でないものなどないのです」男が現出させたこの世ならざる怪異。関口は異空間へと誘われるのか？6つの妖怪（ぬっぺっぽう・うわん・ひょうすべ・わいら・しょうけら・おとろし）の物語で、「宴」の「支度」は整い、その結末は「始末」にて明らかとなる。待望の最新作。

書誌情報

紙版

• 発売日: 1998年03月27日
• ISBN: 9784061820029
• 判型: 新書
• 価格: 定価：1,397円（本体1,270円）
• ページ数: 616ページ
• シリーズ: 講談社ノベルス

初出

収録作品参照

収録作品

• 作品名
  初出

• 作品名

  ぬっぺっぽう

  初出

  『小説現代』１９９８年２月号掲載（エッセイ「異空間へ」部分掲載）

• 作品名

  うわん

  初出

  書き下ろし

• 作品名

  ひょうすべ

  初出

  『小説現代』１９９７年９月増刊号メフィスト

• 作品名

  わいら

  初出

  書き下ろし

• 作品名

  しょうけら

  初出

  『小説現代』１９９７年１２月増刊号メフィスト

• 作品名

  おとろし

  初出

  書き下ろし

著者紹介

著： 京極　夏彦（キョウゴク　ナツヒコ）