規制の虜 グループシンクが日本を滅ぼす

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規制の虜 グループシンクが日本を滅ぼす

キセイノトリコグループシンクガニホンヲホロボス

原発事故から5年。続々進む再稼働。日本人はフクシマから何を学んだのか? 国会事故調元委員長が、規制する側(監督官庁)が規制される側(東電)の論理に取り込まれて無能化する「規制の虜」が起きたと断じ、エリートの人災を暴いた委員会の舞台裏と、この「規制の虜」と同じ構造がいま、日本のあちこちに存在する実情を描く!


原発事故から5年。
続々進む再稼働。
日本人はフクシマから何を学んだのか?

国会事故調元委員長が、規制する側(監督官庁)が規制される側(東電)の論理に取り込まれて無能化する「規制の虜」が起きたと断じ、エリートの人災を暴いた委員会の舞台裏と、この「規制の虜」と同じ構造がいま、日本のあちこちに存在する実情を描く!

2015年8月に再稼働した川内原発をめぐっては、九州電力が、原発事故時の対策拠点となる免震重要棟の建設計画を、再稼働後に撤回した。しかし、国会事故調の参考人質疑において、福島第一原発事故当時に東京電力社長であった清水正孝氏は、免震重要棟の重要性について、「もしあれがなかったらと思うとゾッとする」と明言している。その免震重要棟を、九州電力は「重要な根拠」も示さずに、「不要」と判断した。福島第一原発事故の教訓は、どのように認識されているのだろうか。(「イントロダクション」より抜粋・要約)

第一部 ドキュメント メイキング・オブ・国会事故調
第二部 3・11が浮かびあがらせた日本の「病巣」


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目次

イントロダクション
【第1部】 ドキュメント メイキング・オブ・国会事故調
1 夢中で走り抜けた7ヵ月
2 ファクトの積み重ねから真実が見えてくる 国会事故調査委員会・タウンミーティング ハイライト
【第2部】 3・11が浮かびあがらせた日本の「病巣」
1 「規制の虜」と同じ構造はあちこちにある
2 グループシンクが国を滅ぼす
3 「世界からの見え方」との大きなギャップ
4 問われるジャーナリズムの責任
5 審議会ではなく独立調査委員会を
6 「民主主義の貧困」から脱するために
7 福島が生んだ2人の「巨人」
8 グローバル時代のイノベーション
9 自分が変わらなければ社会は変わらない
10 3・11は日本へのウェイクアップコール
【主な参考文献・資料】
あとがき

書誌情報

紙版

発売日

2016年03月10日

ISBN

9784062198820

判型

四六

価格

定価:1,870円(本体1,700円)

ページ数

274ページ

電子版

発売日

2016年03月25日

JDCN

0621988200100011000A

著者紹介

著: 黒川 清(クロカワ キヨシ)

1936年生まれ。東京大学医学部卒業。1969年に渡米、1979年UCLA内科教授。1983年帰国後、東京大学内科教授、東海大学医学部長、日本学術会議会長、内閣府総合科学技術会議議員(2003-06年)、内閣特別顧問(2006-08年)、WHOコミッショナー(2005-08年)などを歴任。国際科学者連合体、国内外の学会および大学の理事、役員など幅広い分野で活躍。国会福島原発事故調査委員会委員長(2011年12月‐2012年7月)で AAAS Award for Scientific Freedom and Responsibility 受賞(2012年)、Foreign Policy 紙の100 Top Global Thinkers of 2012に選出。現在、MITメディアラボ、コロンビア大学客員研究員、GHIT(公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金)、日本医療政策機構などの代表理事・会長、政策研究大学院大学客員教授、東京大学名誉教授など。

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