無冠の男  松方弘樹伝

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無冠の男  松方弘樹伝

ムカンノオトコマツカタヒロキデン

じっくりと話を聞きながら、一冊の本にまとめるつもりでした。
しかし、3度目のインタビューが終わった約2ヵ月後、松方弘樹さんは突然病魔に襲われました。およそ1年にわたる必死の闘病を続けるも、2017年1月21日に永眠・・・あまりにも突然のお別れでした。

インタビューでは心に残る台詞をいくつもいただきました。

「役者に勲章は要らない。他人様(ひとさま)の記憶に残ればそれでいい・・・」

「僕は役者ですから総理もやくざも関係ない。人間的魅力のある人には否応なく惹かれるし、演じてみたい」

「役者っていうのはありのままの自分を見せるもんじゃない。作りものの面白さを見せるものだ」


無冠こそ我が誇り・・・・そう自負してやまない人でした。

「最後の俳優」松方弘樹のラストインタビューです。

――独自の役者道を駆け抜けた唯一無二の俳優、松方弘樹――その熱すぎる人生を、『映画の奈落』の著者・伊藤彰彦氏が活写します。


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目次

はじめに  松方弘樹との四五〇日
序章    遅れてきた最後の映画スター
第一章   ヒロポン打ちつつドサ回り
第二章   東映城の暴れん坊
第三章   やくざじゃない、役者だ!
第四章   稲川総裁と松方部長
第五章   プライベートジェットとVシネマ
最終章   「最後の映画スター」の孤独
あとがき  悪場所のプリンス

書誌情報

紙版

発売日

2017年02月09日

ISBN

9784062205443

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

322ページ

著者紹介

著: 松方 弘樹(マツカタ ヒロキ)

松方弘樹【まつかた・ひろき】 1942年東京都生まれ。俳優・映画監督・映画プロデューサー。1960年『十七歳の逆襲 暴力をぶっ潰せ』でデビュー。主な出演作品に『恐喝こそわが人生』『仁義なき戦い』『北陸代理戦争』『真田幸村の謀略』『修羅の群れ』『十三人の刺客』ほか。主なプロデュース作品に『首領になった男』『藏』『修羅の血』ほか。監督作品に『やくざの詩 OKITE 掟』。

著: 伊藤 彰彦(イトウ アキヒコ)

伊藤彰彦【いとう・あきひこ】 1960年愛知県生まれ。映画製作者・映画史研究家。1998年、シナリオ作家協会大伴昌司賞佳作奨励賞受賞。2011年、『明日泣く』(色川武大原作、内藤誠監督)の製作、脚本を担当。著書に『映画の奈落 北陸代理戦争事件』(国書刊行会、のちに講談社+α文庫)。

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