男性漂流 男たちは何におびえているか

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男性漂流 男たちは何におびえているか

ダンセイヒョウリュウオトコタチハナニニオビエテイルカ

講談社+α新書

結婚、育児、老親介護、みずからの老い、リストラ……働き盛りの中年男性はみんな、「こわがっている」。けっして予定通りにはいかない人生の悲哀。男であるがゆえに、周囲に弱みを見せられず、すべてを自己責任にされ、誰にも本当の想いを打ち明けられず、孤立し、懊悩する中年男性たち。10年にわたり“異なる性”として男性たちに密着してきた女性記者がその先に見るものとは──。日本社会がリアルに抱えるリスクを炙り出す!


「久米書店 ヨクわかる!話題の一冊」(BS日テレ 6/14放映)で、取り上げられました!
 http://www.bs4.jp/kumebook/onair/61.html

 語られざる男性たちの苦悩を描いて、ベストセラーになった『男はつらいらしい』(新潮新書)。男たちはさらに歳を重ね、結婚、育児、介護、自らの老い、そして仕事に葛藤していた──。
 ジェンダー論者やフェミニズム論者のような一面的な「男社会」論からはこぼれ落ちてしまう中年男性たちの悲哀と苦悩。10年にわたる取材を通して浮かび上がる、決して予定通りにはいかない人生の難しさ。少子高齢化、未婚社会、介護離職、老後破産……取材対象者の姿を通して見えてくるのは、日本社会がリアルに抱えるリスクの実態。
 自身、リストラ・未婚・老親介護の苦悩を抱えながら、一取材者として“異なる性”である中年男性たちと向かい続けてきた女性記者が、足で稼いで掴み取った生々しいホンネの証言の数々。
 現代日本社会の知られざる側面を炙り出す、現代人必読の良質なドキュメント。その先に、浮かび上がってくる「自分自身」の姿に、読む者は戦慄する。


  • 前巻
  • 次巻

目次

第1章 結婚がこわい
第2章 育児がこわい
第3章 介護がこわい
第4章 老いがこわい
第5章 仕事がこわい

書誌情報

紙版

発売日

2015年01月21日

ISBN

9784062728874

判型

新書

価格

定価:968円(本体880円)

通巻番号

ページ数

224ページ

シリーズ

講談社+α新書

電子版

発売日

2015年03月06日

JDCN

0627288700100011000B

著者紹介

著: 奥田 祥子(オクダ ショウコ)

ジャーナリスト。1966年、京都市生まれ。1994年、米・ニューヨーク大学文理大学院修士課程(メディア論、社会心理学専攻)修了後、新聞社入社。男女の生き方や医療・福祉、家族、労働問題などをテーマに、全国を回って市井の人々を中心に取材を続けている。所属部のリストラを契機に、本格的に独自の活動を始めた。自治体主催のシンポジウムでの講演のほか、「Media Influence Over the Transformation of Stigma Toward Depression in Japan」(米学術誌「Sociology Study」に掲載)等の論文も発表。 著書には『男はつらいらしい』(新潮新書)、共訳書には『ジャーナリズム用語辞典』(国書刊行会)がある。独身で、唯一の肉親である母親を介護している。

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