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ニッポンの刑務所
ニッポンノケイムショ
- 著: 外山 ひとみ

所内の一日、作業や食事の内容から、激増する行き場のない高齢者と外国人。
女性に増える覚醒剤。
新法で変わる受刑者の意識。
20年を超える取材から見えてきた、いまのニッポン。
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目次
第1章 刑務所基礎知識
過剰収容問題/刑務所の一日/刑務所の教育・矯正指導/刑務所用語の変遷 etc.
第2章 男子刑務所のいま(横浜刑務所)
深刻な高齢者の増大/塀の中の運動会/新米刑務官の悲哀/母のために覚醒剤をやめる/自称・プロの詐欺師の刑務所遍歴/生きるために賽銭泥棒で五回 etc.
第3章 日本最大の刑務所(府中刑務所)
累犯施設と初犯施設は違う/塀の中の国際対策室/塀の中から電話をかける/移送条約は特効薬になるのか/一九歳の少年受刑者との交換日記 etc.
第4章 女子刑務所(東の栃木刑務所・西の和歌山刑務所)
受刑者と幼子/半開放の女子刑務所/職業訓練でプロのエステティシャンを目指す/一〇代から八〇代までが共同生活/ひとたび制服を着れば、刑務官に変身/過剰収容日本一の和歌山刑務所/パンはお菓子で、プリンパンが人気 etc.
第5章 一〇〇年の時を刻む(奈良少年刑務所)
知は力なり/バランスを考えた献立/「気づき」という教育/就労支援と受け皿 etc.
第6章 官民協働のハイテク刑務所(美祢社会復帰促進センター)
再犯ゼロを目指す/スーパーAの受刑者たち/あまりにも居心地の良い環境/塀の中にも民営化の波/官民協働刑務所の背景 etc.
第7章 少年院にて(和泉学園)
少年院とシンクロナイズドスイミング/少年院の基礎知識/集会はしゃべり場/少年院は仮想家族 etc.
第8章 名古屋刑務所事件と新法
事件と法改正の経緯/監獄法と新法の違い/刑務所における自由と規律 etc.
第9章 刑務官として生きる
刑務官の生きがいとは/刑務官と受刑者のいま/女子刑務官の結婚 etc.
書誌情報
紙版
発売日
2010年03月19日
ISBN
9784062880428
判型
新書
価格
定価:880円(本体800円)
通巻番号
2042
ページ数
296ページ
シリーズ
講談社現代新書
著者紹介
静岡県富士市生まれ。 写真家、ジャーナリスト。 二〇歳で写真集『家』を出版しフリーランスに。一九九四年、小型バイクでインドシナ一万キロの旅を敢行し『ヴェトナム・ドリーム』(朝日ソノラマ)を発表。 九七年、写真展「ヴェトナム颱風」をヴェトナムと日本で同時開催。 九八年『MISS・ダンディー男として生きる女性たち』(新潮社)でドキュメンタリー写真大賞人物ルポ部門賞受賞。 二〇〇八年、世界最大写真集「Women of Vietnam」制作。
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