アレゴリーの織物

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アレゴリーの織物

アレゴリーノオリモノ

講談社文芸文庫

卓逸なベンヤミン論

第二次世界大戦中、ナチスに追われピレネー山中で命を絶った20世紀最大の批評家、ヴァルター・ベンヤミン。彼の理解者でもある独創的思想家、テオドール・アドルノ。今なお世界に多大な影響を与え続ける稀代の思索者を、日本でいち早く受容した一人が川村二郎であった。“思想の生まれる場の雰囲気、ニュアンス”に力点を置き、偉大な先達への敬愛を込めて論じた、名著。

川村二郎
初めてベンヤミンについて書いたのは、四半世紀以上前のことになる。雑誌「展望」の1965年4月号に、「経験と原理―ルカーチとベンヤミン」と題して発表した文章がそれである。アドルノについては、雑誌「音楽芸術」の1967年4月号に発表した「ヴァーグナーの没落―アドルノに即して」である。……
この本を書いたのは、かつての不充分な紹介文を、補訂し、増幅し、あわよくば止揚したいという心づもりからである。
――<「あとがき」より抜粋>

※本書は、1991年10月講談社刊『アレゴリーの織物』を底本としました。


書誌情報

紙版

発売日

2012年03月11日

ISBN

9784062901543

判型

A6

価格

定価:1,870円(本体1,700円)

ページ数

400ページ

シリーズ

講談社文芸文庫

初出

1991年10月講談社刊「アレゴリーの織物」を底本とし、多少ふりがなを加えました。本文中明らかな誤記、誤植と思われる箇所は正したが、原則として底本に従った。

著者紹介

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