小林秀雄の悲哀

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電子あり

小林秀雄の悲哀

コバヤシヒデオノヒアイ

講談社選書メチエ

「もう、終いにする」。戦後の知識世界に輝くビッグネーム・小林秀雄が、晩年、10年にわたって取り組んだ『本居宣長』は、執筆に難渋し、結論に達しないまま意外な一言で終わってしまった。日本が誇る知性は、なぜ最後の仕事で挫折したのか。彼がこの書物にかけた思い、そして小林がたどり着きたかった「ゴール」はどこにあったのか。小林の批評ぶりを多角的に検証しながら、批評とは何か、その原理について考える。


「もう、終いにする」
戦後の知識世界に輝くビッグネーム・小林秀雄が、晩年、10年にわたって取り組んだ『本居宣長』は、
執筆に難渋し、結論に達しないまま意外な一言で終わってしまった。
日本が誇る知性は、なぜ最後の仕事で挫折したのか。
彼がこの書物にかけた思い、企図、成果は?
そして小林がたどり着きたかった「ゴール」はどこにあったのか?
当代随一といわれた批評家のライフワーク『本居宣長』を丁寧に読み解き、
小林の批評ぶりを多角的に検討しながら、
批評とは何か、さらに批評を支える「原理」とは何かについて考える。
目次
序章
第2章  『本居宣長』という書物
第3章  外堀を埋める 『本居宣長』を読む・その1
第4章  源氏物語のほうへ 『本居宣長』を読む・その2
第5章  『古事記伝』を読む  『本居宣長』を読む・その3
第6章  『古事記伝』という仕事
第7章  小林秀雄の悲哀


ⒸDaisaburo Hashizume

  • 前巻
  • 次巻

目次

序章
『本居宣長』という書物
外堀を埋める 『本居宣長』を読む・その1
源氏物語のほうへ 『本居宣長』を読む・その2
『古事記伝』を読む  『本居宣長』を読む・その3
『古事記伝』という仕事
小林秀雄の悲哀

書誌情報

紙版

発売日

2019年02月09日

ISBN

9784065144671

判型

四六

価格

定価:2,695円(本体2,450円)

通巻番号

694

ページ数

480ページ

シリーズ

講談社選書メチエ

電子版

発売日

2019年02月08日

JDCN

06A0000000000092945B

著者紹介

著: 橋爪 大三郎(ハシヅメ ダイサブロウ)

はしづめ・だいさぶろう 1948年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。社会学者。東京工業大学名誉教授。主な著書に『はじめての構造主義』(講談社現代新書)、『言語派社会学の原理』(洋泉社)、『政治の教室』(講談社学術文庫)、『面白くて眠れなくなる社会学』(PHP研究所)、『橋爪大三郎コレクション1~3』(勁草書房)、『丸山眞男の憂鬱』(講談社選書メチエ)、『政治の哲学』(ちくま新書)など多数。大澤真幸氏との共著に『ふしぎなキリスト教』『げんきな日本論』(ともに講談社現代新書)、『ゆかいな仏教』『続・ゆかいな仏教』(ともにサンガ新書)、『アメリカ』(河出新書)などがある。

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