ザ・芸能界 首領たちの告白

ザ・芸能界 首領たちの告白

ザゲイノウカイ ドンタチノコクハク

周防郁雄との約束の日は、朝から真っ青な空が広がる、秋晴れだった。
「こういうのは慣れていなくて緊張するね」
周防はそう言い訳するように呟くと、席についた。
ーー本文より

これまでほとんど表舞台に出たことのない、芸能界の「首領(ドン)」たちが次々と実名で登場。
バーニング周防郁雄、ビーイング長戸大幸、ライジング平哲夫、ホリプロ堀威夫、田辺エージェンシー田邊昭知、レプロ本間憲…。
芸能界の「支配者」たちは何を語ったのか?

【本書の内容】
第1章 芸能界最大の首領・周防郁雄ロングインタビュー
B系と呼ばれる系列事務所の頂点に君臨し、芸能マスコミの担当記者(B担)を使って世論を誘導する。
そんなイメージで語られることの多い周防の素顔に迫るガチンコインタビュー。
周防がはじめて公に語ったアミューズ大里洋吉社長への「苦言」とは。

第2章 レプロ本間憲「能年玲奈と大モメ」の真相を語る
週刊文春に「奴隷契約」「能年は虐待されている」と報じられ、突如として悪役となった本間。
実際には何が起きていたのか、本間がはじめて実名で語る。
日本のスター育成システムが限界を迎えていることを露呈した事件だった。

第3章 堀威夫と田邊昭知「芸能界五五年体制」の重鎮たち
ホリプロと田辺エージェンシー。
いずれも昭和・平成の日本芸能界をど真ん中で支えてきた事務所だ。
かつて「先進的」と言われた二人が、重鎮として引退する間際に語り残した言葉とは。

第4章 ライジング平哲夫と沖縄アクターズスクール・マキノ正幸の時代
もともと荻野目洋子のために平が作った個人事務所ライジングが、
沖縄の鬼才マキノと手を組み日本のポップスシーンを支配していく。
かつての同じ夢を見ていた平とマキノの出会いから別れまでの物語。

第5章 「B‘zの生みの親」長戸大幸の知られざる素顔
BOOWY、TUBE、B’z、ZARD、WANDS、T-BOLAN…
90年代に「ビーイング旋風」を巻き起こした長戸大幸が、
40年ぶりのインタビューで「ヒットの作り方」を赤裸々に明かす。

第6章 吉本興業・大﨑洋「果てしなき権力闘争」
吉本興業ほど「権力闘争」が似合う会社はない。
ダウンタウンという武器を駆使して勝ち抜いてきた大﨑は、
現経営陣に最後の戦いを挑むのかーー。


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書誌情報

紙版

発売日

2025年08月27日

ISBN

9784065398395

判型

四六

価格

定価:1,870円(本体1,700円)

ページ数

304ページ

著者紹介

著: 田崎 健太(タザキ ケンタ)

田崎健太 たざき・けんた 1968年3月13日、京都市生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学法学部卒業後、小学館に入社。『週刊ポスト』編集部などを経て、1999年末に退社。 主な著書に『W杯に群がる男たち―巨大サッカービジネスの闇―』(新潮文庫)、『辺境遊記』(英治出版)、『維新漂流 中田宏は何を見たのか』『真説・長州力 1951-2015』『真説・佐山サトル』(以上、集英社インターナショナル)、『偶然完全 勝新太郎伝』『球童 伊良部秀輝伝』(以上、講談社)、『電通とFIFA サッカーに群がる男たち』(光文社新書)、『全身芸人』『スポーツ・アイデンティティ』(以上、太田出版)、『ザ・キングファーザー』『ドライチ』『ドラガイ』『ドラヨン』『横浜フリューゲルスはなぜ消滅しなければならなかったのか』(以上、カンゼン)。

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