文学の楽しみ

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文学の楽しみ

ブンガクノタノシミ

講談社文芸文庫

本を読む喜び。大人のための文学案内。

「言葉を使うというのは言葉を生かすことであり、生きた言葉は喜びを覚えさせないではいない。」――言葉の可能性を最大限に生かすことに、文学の喜びがあり、文学が生命の表現であると定義する。既成の文学概念にとらわれない自由な姿勢と、鋭く豊かな感性を駆使し、古今東西の文学作品に親しんだ著者が、生きた言葉に出会う喜び、本を読むことの楽しみに読者を誘う。大人のための文学案内。

長谷川郁夫
言葉、言葉、言葉、と言葉のもつ本来のはたらきとその可能性を信じて、著者は文学のあるべき姿を描いて自在の境地に遊んだ。「文学の楽しみ」一書は、読者を精神の自由へと導くのである。「心をその常態に戻す」ことが文学の目的だった、と。至福の哲学。それが文学論の垣根を超えて、独自の人間論となったのは当然の帰結だった。――<「解説」より>


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書誌情報

紙版

発売日

2010年05月11日

ISBN

9784062900874

判型

A6

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

288ページ

シリーズ

講談社文芸文庫

初出

「吉田健一集成2」(1993年8月 新潮社刊)を底本として使用し、旧かな遣いを新かな遣いに改め、多少ふりがなを加えた。但し、詩の引用などは、旧かな遣いのままにした。また、「楽み」「悲み」などの表記は、送りがなの「し」をつけ加え、読みやすくした。本文中明らかな誤植と思われる箇所は正したが、原則として底本に従った。

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