講談社現代新書作品一覧

武器としての社会類型論 世界を五つのタイプで見る
武器としての社会類型論 世界を五つのタイプで見る
著:加藤 隆
講談社現代新書
人と同じように世界もタイプで分けるとわかりやすい。日本社会型(全体共同体)、西洋社会型(上個人下共同体)、中国社会型(上共同体下個人)、インド社会型(資格共同体)、古代ユダヤ〈イスラム〉社会(資格共同体)型。実はいま常識と考えられていること、たとえば「個人の自由が重要」なども西洋社会固有の考え方にすぎない。 第一線で活躍する神学者が類型論によって世界を相対化する。 人と同じように世界もタイプで分けるとわかりやすい。日本社会型(全体共同体)、西洋社会型(上個人下共同体)、中国社会型(上共同体下個人)、インド社会型(資格共同体)、古代ユダヤ社会型〈イスラム〉(資格共同体)。それぞれの社会の形が変われば、価値観、文化も大きく変わる。類型論を使えば、いまの日本では常識と考えられていること、たとえば「個人の自由が重要」などといったことも、実は西洋社会固有の考え方にすぎないことがわかる。現代はグローバリゼーションが進む世界=西洋社会型の思考が優勢になる世界だが、西洋社会型の思考で解けない問題もたくさんある。第一線で活躍する神学者が類型論によって世界の解き方を提示する。
電子あり
空洞化のウソ――日本企業の「現地化」戦略
空洞化のウソ――日本企業の「現地化」戦略
著:松島 大輔
講談社現代新書
国内で生き残るために今こそ新興アジアへ! 空洞化が起きると、国内雇用は減少する? アジアビジネス成功のカギは低コスト?  インドやタイなどで日本企業の水先案内人をつとめる著者が、豊富な実例をもとに、空洞化の常識をくつがえし、日本企業の「現地化」戦略を説く。
最高に贅沢なクラシック
最高に贅沢なクラシック
著:許 光俊
講談社現代新書
オーケストラ、極上ワイン、人生の贅沢を語り尽くす痛快無比の音楽論。オペラハウスのある都市を訪ねる。劇場が人々にもたらす快楽と人生を考察する。酒、車、街、そして音楽が流れる至高のときを愉しむための痛快無比の芸術論。ブラボー! (講談社現代新書) オーケストラ、極上ワイン、人生の贅沢を語り尽くす痛快無比の音楽論 オペラハウスのある都市を訪ねる。劇場が人々にもたらす快楽と人生を考察する。 酒、車、街、そして音楽が流れる至高のときを愉しむための痛快無比の芸術論。ブラボー!
電子あり
自己愛な人たち
自己愛な人たち
著:春日 武彦
講談社現代新書
自分を大事にできなければ、生きづらいし、他人を大事にすることもできません。けれども、反対に、自分の中で自己愛をいい按配にコントロールできなければ、どこか独りよがりになってしまうし、やはり生きづらいし、人間関係でも、相手にじわじわストレスを与えることになってしまいます。そんなふうにつきあいかたが難しいのが、自己愛なのです。 「自己愛というものはいまひとつつかみどころがなく、またこの言葉に対する反応も一定せず、人それぞれといった傾向が強いように思われる。…きわめて人間くさく、しかも根源的な要素に違いなく、ならばさまざまな側面が自己愛には備わっていることになる。そうでなければ、人間はもっと単純で薄っぺらで退屈な存在でしかあるまい。…」著者の春日武彦氏はこう述べています。 自分を大事にできなければ、生きづらいし、他人を大事にすることもできません。けれども、反対に、自分の中で自己愛をいい按配にコントロールできなければ、どこか独りよがりになってしまうし、やはり生きづらいし、人間関係でも、相手にじわじわストレスを与えることになってしまいます。 そんなふうにつきあいかたが難しいのが、自己愛なのです。 本書では、著者自身の経験から文学作品まで、自己愛にどうも折り合いがつけられない困った人たちのエピソードを通して、自己愛について探究していきます。「ああ、こんな人いるいる!」と思いながら、どこか自分の心の中も覗き込むことにもなる、そんなエッセイです。
古代オリエントの宗教
古代オリエントの宗教
著:青木 健
講談社現代新書
パレスティナ発の「聖書ストーリー」は、メソポタミア平原を越え、イラン高原へ。東方へ膨張をつづける聖書ストーリーに対し、諸民族はいかに向き合ったか。最大の土着宗教ゾロアスター教、「真のキリスト教」を自称したマニ教、イスラームのグノーシス=イスマーイール派――。13世紀に「異教の魔神たち」が封じ込められるまで、宗教的想像力がもっとも奔騰した1000年を描きだす、東方の精神史。
電子あり
一生モノの英文法
一生モノの英文法
著:澤井 康佑
講談社現代新書
やはり読解が英語の基本。何度も挫折した忙しい社会人にもおすすめ、本書を読めば、文章のつながりがわかり、必ず英語の文章が読めるようになる。英語を身につけるために必要な基本の英文法。 英語(に限らず外国語)を学ぶうえで、いちばんの基本はなんといっても文法。とくに文章のつながりがどうなっているのかを知ることは読解、作文、会話すべてに共通する必須の知識です。 いままでの文法書の世界では、知識が体系的だが辞書的で使いにくいもの、もしくは簡単に書いているが知識として足りないものがほとんどでした。本書ではその両者の弱点を超え、最初から通して読むことで長文読解力を身につく文法知識が身につくよう工夫してあります。 まさに一生使える基本書の誕生です。
電子あり
冤罪と裁判
冤罪と裁判
著:今村 核
講談社現代新書
日本の刑事裁判は、じつは世の中の水準からみると、いろいろと遅れたところがある。起訴された事件の有罪率は99.9パーセントと驚くほど高いが、有罪とされた元被告人のなかに無実の人々がかなり含まれているのではないか、というのが私の心の奥底からの関心事である――〈「はじめに」より〉(講談社現代新書) 冤罪弁護士が語る真実 日本の刑事裁判は有罪率99.9パーセント。 なぜ冤罪は起きるのか? 裁判員制度でどう変わったのか? 私は、弁護士登録をしてから20年間、民事、労働、刑事などさまざまな事件を担当してきたが、なかでも冤罪事件を多く担当してきた。どちらかと言えば無名の事件が多いが、とにかく無実の被告人が誤って処罰されてはならないと、必死にひとつひとつの事件をたたかってきた。 日本の刑事裁判は、じつは世の中の水準からみると、いろいろと遅れたところがある。起訴された事件の有罪率は99.9パーセントと驚くほど高いが、有罪とされた元被告人のなかに無実の人々がかなり含まれているのではないか、というのが私の心の奥底からの関心事である――<「はじめに」より>
電子あり
本音の沖縄問題
本音の沖縄問題
著:仲村 清司
講談社現代新書
1972年5月15日、沖縄、日本復帰。そして同時期、本土が大幅に減り続けた一方で、「復帰」した沖縄では、米軍基地の固定化、集中化が進む。その「代償」としての多額の補助金。それから40年、基地とカネをリンクしたシステムが完全に破綻しつつある沖縄で、いま何が起きているのか。沖縄人2世で沖縄に移住して15年を数える著者が、沖縄でもなかなか語られてこなかった沖縄人の本音を交え、「沖縄問題」の真実に迫る。 1952年4月28日、対日講和条約発効、沖縄が日本から切り離され、米軍統治下に置かれることが決定、それから20年後の1972年5月15日、沖縄、日本復帰。 そして同時期、本土が大幅に減り続けた一方で、「復帰」した沖縄では、米軍基地の固定化、集中化が進む。その「代償」としての多額の補助金。それから40年、基地とカネをリンクしたシステムが完全に破綻しつつある沖縄で、いま何が起きているのか。大阪生まれの沖縄人2世で沖縄に移住して15年を数える著者が、沖縄でもなかなか語られてこなかった沖縄人の本音を交え、「沖縄問題」の真実に迫る。
電子あり
独立国家のつくりかた
独立国家のつくりかた
著:坂口 恭平
講談社現代新書
現政府に文句があるなら、勝手につくっちゃえばいい! 東日本大震災後に熊本に新政府を設立し、初代内閣総理大臣に就任した男が明かす、いまを生きのびるための技術とは? 何も壊す必要などない。ただ、あらゆる常識を根底から疑い、歩きかたを変えてみる。視点を変えてみる。そして、思考しつづける。それだけで世界はまったく別の相貌を見せ始める。ここには希望しかない!
電子あり
邪馬台国をとらえなおす
邪馬台国をとらえなおす
著:大塚 初重
講談社現代新書
邪馬台国の場所と範囲を考えるうえで、もうひとつの視点として筆者が強調しておきたいことは、列島内における古墳出現前夜すなわち弥生時代後期の東国の歴史的展開についてである。二世紀後半から三世紀前半期にかけて、東国各地の日本海沿岸地域と、太平洋岸の広汎な地域内で、土器が激しく移動していることをどうとらえるべきかという問題である――「はじめに」より 箸墓は卑弥呼の墓か、纏向は邪馬台国の宮殿跡か、三角縁神獣鏡は「魏志倭人伝」の鏡か―― 日本国家の起源に迫る! 邪馬台国の場所と範囲を考えるうえで、もうひとつの視点として筆者が強調しておきたいことは、列島内における古墳出現前夜すなわち弥生時代後期の東国の歴史的展開についてである。二世紀後半から三世紀前半期にかけて、東国各地の日本海沿岸地域と、太平洋岸の広汎な地域内で、土器が激しく移動していることをどうとらえるべきかという問題である――「はじめに」より
電子あり
感性の限界――不合理性・不自由性・不条理性
感性の限界――不合理性・不自由性・不条理性
著:高橋 昌一郎
講談社現代新書
人間の愛は「不合理」なもの? 自由だと勝手に信じている人間が実際には「不自由」? なぜ人間は生まれて死ななければならないという「不条理」に遭遇しているのか? そもそも、人間とは何か……? 「行為」「意志」「存在」の限界をテーマに、行動経済学者や認知科学者、進化論者、実存主義者など多様な分野の学者にカント主義者や急進的フェミニスト、会社員、運動選手、大学生も加わり、楽しく深く広い議論を繰り広げる。 人間はなぜ生きるのか? 行動経済学、認知科学、進化生物学、実存哲学まで――愛と自由と死とは何か? 人間の愛は「不合理」なもの? 自由だと勝手に信じている人間が実際には「不自由」なのではないか? なぜ人間は生まれて死ななければならないという「不条理」に遭遇しているのか? そもそも、人間とは何か……? ――「行為」「意志」「存在」の限界をテーマに、行動経済学者や認知科学者、進化論者、実存主義者など多様な分野の学者からカント主義者や急進的フェミニスト、会社員、運動選手、大学生も加わり、楽しく深く広い議論を繰り広げる。そこから見えてくる人間の姿とは――。
電子あり
鉄道と国家─「我田引鉄」の近現代史
鉄道と国家─「我田引鉄」の近現代史
著:小牟田 哲彦
講談社現代新書
明治期の敷設以来、鉄道は日本近現代の政治、社会を映す鑑として、その変遷を見ることが可能である。ときに「我田引鉄」とも揶揄されるように、政治家が自らの選挙区に利益を誘導するがごとく鉄道を誘致する事例が明治、大正、昭和と途絶えることはなかったのだ。現代にも残る鉄道にまつわるエピソードを追いながら、日本の近現代史の様相をたどる。 すべての路線は政治的につくられる! 原敬、佐藤栄作、田中角栄、大野伴睦、大物政治家たちが“介入”してきた「鉄道史」 時代とともに変わる公共インフラとしての鉄道と政治の距離感 それは、鉄道という社会資本に対する政府の姿勢の変動の表れでもある。昭和末期に国鉄が民営化され、明治以来ずっと一体的な関係にあった政府と鉄道は国内では距離を置きつつあった。だが、新幹線の海外輸出という新たな場面で官民一体が必須となるに至り、鉄道は政治の世界と再び接近。そんな時期に起こった東日本大震災をきっかけに、国内でも復興支援という名目で政府による鉄道への公的関与度を高めようとする動きが官民両サイドから起こっている。「鉄道は国民自らが共に築き上げた共有財産である」という意識が、JR化後も脈々と日本国民の間に静かに生き続けていたことの証と言える。――本文より
勝つための経営 グローバル時代の日本企業生き残り戦略
勝つための経営 グローバル時代の日本企業生き残り戦略
著:畑村 洋太郎,著:吉川 良三
講談社現代新書
ものづくりの世界を熟知するふたりが探る再生の道。「こう考えなければ生き残れない!」大胆な投資で業績を伸ばす中韓、ものづくりに回帰しようとする米国、伸びない内需、厳しい状況変化の中で日本企業の生き残る道を探る。 いま世界の電機産業では韓国、中国企業の伸長と日本企業の不振が好対照をなしている。しかしこのままではいまの電機産業の姿は近い将来の自動車産業の姿となる。 その理由は2000年代に入ってから、ものづくりの世界で起こった劇的な環境変化に日本企業が気がつかなかった(もしくは気がついていても対応してこなかった)ことにあった。 「ものづくり大国」の「称号」の上にあぐらをかき、いままで「どうつくるか」に力を入れ、「誰に何をいくらでどのように売るか」をあまり考えてこなかった経営陣。業界内の横並びばかり気をつけて、気がつくとガラパゴス化。そして売れなくなると技術者を使い捨てした結果、技術者と一緒に技術が海外へ流出、それがボディブローのように自社に跳ね返ってくる・・・・・・。 この時代に生き延びるための戦略とは何か。製造業の世界を熟知するふたりが示す日本企業再生の道。
電子あり
ほんとうの親鸞
ほんとうの親鸞
著:島田 裕巳
講談社現代新書
京都の貴族日野家に生まれた親鸞は、生涯の師法然に出会い、他力の信仰へと導かれる。妻帯者としての苦悩、息子との義絶などを通して、ただ法然の教えと生きる姿勢に忠実に信仰の道を貫いた宗教家親鸞。生涯弟子をとらないと言っていた親鸞だが、東国では信徒集団ができる。信徒集団が「人間としての親鸞」に強く惹かれ、救いを求め宗祖として厚く帰依していく。浄土真宗はそうして生まれ、親鸞は日本人の精神の救いとなった。 京都の貴族日野家に生まれた親鸞は、生涯の師法然に出会い、他力の信仰へと導かれる。妻帯者としての苦悩、息子との義絶などを通して、ただ法然の教えと生きる姿勢に忠実に信仰の道を貫いた宗教家親鸞。越後から東国で布教活動を続け、生涯弟子をとらないと言っていた親鸞だが、東国では信徒集団ができる。 そうした信徒集団が「人間としての親鸞」に強く惹かれ、救いを求め宗祖として厚く帰依していく。浄土真宗はそうして生まれ、親鸞は日本人の精神の救いとなった。
電子あり
不愉快な現実  中国の大国化、米国の戦略転換
不愉快な現実  中国の大国化、米国の戦略転換
著:孫崎 享
講談社現代新書
日本が中・韓・ロシアとは領土問題、米国とは基地問題、北朝鮮とは拉致、核問題で手詰まりの状況を尻目に、東アジアは中国の大国化、これに対抗する米国の東アジア戦略転換と大きく動いている。相変わらず国内で自分にとって都合のよい言説だけを語っている日本に明日はあるのか? 冷静な分析をもとに日本のこれからの道を探る。 経済面では国際的影響力を徐々に低下させ、外交的には基地問題、領土問題などで袋小路に入り込む。そうした状況に背を向けるかのように内向きな言説が幅を利かせているのがいまの日本。その間にも我が国を取り巻く東アジアの状況は激変している。しかも我々の望まない方向に。中国の大国化、それに対抗する米国の戦略転換、その中で生き残りを図る周辺各国。日本の未来はこの「不愉快な現実」を直視することからしか開けない! 世界のインテリジェンス、安全保障を知悉する著者渾身の一冊。
電子あり
経済成長神話の終わり 減成長と日本の希望
経済成長神話の終わり 減成長と日本の希望
著:アンドリュー.J・サター,訳:中村 起子
講談社現代新書
かつて有効だった「経済成長=善」というシナリオは、少子高齢化が急速に進む現代日本で、いまでも正しいと言えるのか? そもそも、2002年から07年まで続いた「経済成長」で私たちは「豊か」になったのか? 本書では、米国、日本で企業弁護士として活躍する著者が、「経済成長で格差がなくなる」「経済成長で環境問題が解決する」といった世界中で言われる言説が根拠のないものであることを実証、経済成長の呪縛を解く。 「日本復活のカギは新しい経済成長戦略にある」という政府の物語は、民主・自民問わずいまでもあまり変わらない。しかし、かつては有効だった「経済成長することはよいことだ」というシナリオは、高齢化と人口減が急速に進む現代の日本で、いまでも正しいと言えるのか? そもそも、2002年から07年まで続いた経済成長の間、私たちは「豊か」になったのか?  本書では、米国、日本で企業弁護士としてバリバリのビジネスの現場で活躍を続ける著者が、「経済成長で格差がなくなる」「経済成長で環境問題が解決する」といった日本、欧米などでよく言われる言説がまったく根拠のないものであることを実証、さらに「経済成長神話」の誕生は、冷戦期に共産圏との争いに勝つためのものだったことを明らかにする。 「経済成長」という言葉の呪縛を解き、真に豊かになるための社会を探る。
電子あり
新・学問のススメ─生涯学習のこれから
新・学問のススメ─生涯学習のこれから
著:石 弘光
講談社現代新書
生涯学習とは、学生期間を終え、社会に出たり家庭に入ったりした後も再び学習を始め、生涯にわたってつづけるものとして認識されています。また、人生のあらゆる段階で、さまざまな場所や分野における学習・教育を総合的に含むとされています。放送大学の元学長である著者は、今後の遠隔教育のあり方について、世界各国の事例などと比較しながら、生涯学習の現状と課題を浮き彫りにしていきます。 一般的に生涯学習とは、学生期間を終え、社会に出たり家庭に入ったりした後も再び学習を始め、生涯にわたってつづけるものとして認識されています。さらに最近では、人生のあらゆる段階で、さまざまな場所や分野におけるフォーマルな、あるいはインフォーマルな学習・教育を総合的に含むとされています。 経済学者としても著名な著者は、2011年5月まで放送大学の学長を務め、公開大学(オープン・ユニバーシティー)の教員として、生涯学習の一翼を担ってきました。 そういった経験から、正規の教育課程を歩めなかった「第二の教育機会」としての社会的意義や、IT社会の進化にともなう今後の遠隔教育のあり方などについて、世界各国の公開大学の事例などと比較しながら、生涯学習の現状と課題を浮き彫りにしていきます。 明治維新間もない時期に、かの福沢諭吉が『学問のスゝメ』を著し、広く国民に学問の重要性を説いたように、高齢社会が到来した新しい時代の下、生涯学習の必要性をあらためていま問い直していきます。
電子あり
〈つながり〉の精神史
〈つながり〉の精神史
著:東島 誠
講談社現代新書
日本で災害が起こりました。遠くの国で災害が起こりました。手元に一万円札があります。どちらに寄付しますか。日本ですか。それは日本人だからですか。知らない国のほうを優先してはいけませんか。日本で災害が起こりました。遠くの国で災害が起こりました。手元に一万円札があります。どちらに寄付しますか。知らない国のほうですか。顔見知りの隣人を助けてはいけませんか。 近世の「無縁」から現代の「絆」まで 3.11以後の社会づくりを歴史から学ぶ、新しい公共論 日本で災害が起こりました。遠くの国で災害が起こりました。手元に一万円札があります。どちらに寄付しますか。日本ですか。それは日本人だからですか。知らない国のほうを優先してはいけませんか。 日本で災害が起こりました。遠くの国で災害が起こりました。手元に一万円札があります。どちらに寄付しますか。知らない国のほうですか。顔見知りの隣人を助けてはいけませんか。
電子あり
世界の陰謀論を読み解く――ユダヤ・フリーメーソン・イルミナティ
世界の陰謀論を読み解く――ユダヤ・フリーメーソン・イルミナティ
著:辻 隆太朗
講談社現代新書
偽史を紡ぐのは誰か? 偽書・世界征服計画の書『プロトコル』、フランス革命とメーソンの関係、新世界秩序陰謀論の論理、日本でたびたび巻き起こる震災デマ……。陰謀論という考え方は、たったひとつの視点で世界のすべてを明瞭に説明する、非常に便利な思考のフィルタである。 フランス革命はフリーメーソンの仕業?  ユダヤ人による世界支配計画の書『プロトコル』?  新世界秩序陰謀論の黒幕イルミナティ?  関東大震災や3・11は人工地震?―― 「邪悪な誰かが操っている」という世界を解釈する枠組みに潜む論理と心理を読み解く。
電子あり
電力改革―エネルギー政策の歴史的大転換
電力改革―エネルギー政策の歴史的大転換
著:橘川 武郎
講談社現代新書
エネルギー産業史研究の第一人者が、福島第一原発事故後の現実を踏まえながら、総合性に富んだ「これからのエネルギー政策」の最適解を提案。 日本は電力の約3割を原子力に依存してきた。原子力発電を今後どのようにすべきなのかは、長年論議が繰り返されてきた、そしてフクシマ事故が起きた。 エネルギー問題は、政府の総合資源エネルギー調査会などでも、需要の伸張に応じていかに供給するかという量的充足の視点でのみ論じられてきた。しかしエネルギーの選択は、どのような社会設計をするかという論点でもある。 著者は再生可能エネルギーの技術革新の推進を提言。 世界の発電の主流を占めるのは石炭火力であり、その状況は当面変化しない。日本の石炭火力の熱効率は世界最高水準であり、その技術を国際移転すれば、すぐにでもCO2排出量を大幅に削減できる、など地球温暖化対策にも具体的に提言。 今後の展望と現実の問題点を明らかにしつつ、エネルギー政策を再構築する。「原発反対派」か「原発推進派」かという不毛な対立を乗り越えて、原発問題を日本に問う。 著者の橘川氏は原発は「必要悪」ととらえている。そうした認識に基づき、最悪のシナリオ「東日本大震災→東京電力・福島第一原子力発電所の事故→定期検査中の原発のドミノ倒し的運転中止→電力供給の不安の高まり→高負荷価値工場の海外移転→産業空洞化による日本経済沈没」を避けるため、提言は示唆に富んでいる。