講談社現代新書作品一覧

アサーション入門――自分も相手も大切にする自己表現法
講談社現代新書
コミュニケーションがうまくいかないときや人間関係が難しいとき、「アサーション」を理解すると、関わりを建設的に変えることができます。「自分も相手も大切にする自己表現」を意味するアサーションは、私たちの会話を心理学の知恵をもとに読み解き、日常のやり取りに変化と充実感をもたらすコミュニケーションの方法と関わり方です――<「はじめに」より>
第一人者がわかりやすく語る!
言いたいことが、うまくコミュニケーションできないのはなぜ?
コミュニケーションがうまくいかないときや人間関係が難しいとき、「アサーション」を理解すると、関わりを建設的に変えることができます。「自分も相手も大切にする自己表現」を意味するアサーションは、私たちの会話を心理学の知恵をもとに読み解き、日常のやり取りに変化と充実感をもたらすコミュニケーションの方法と関わり方です――<「はじめに」より>

生きる希望を忘れた若者たち
講談社現代新書
年長者が最近の若者に感じる感覚のズレの正体とは何か? 「自分たちの側に彼らが成長してこない」という感覚の正体とは何か? なぜ若者が、「いま」だけを重視しているように見えるのか。宮台真司門下の俊英が、若者の感じているリアル、彼らのコミュニケーション作法から、1970年代後半以降の日本社会の変動と問題点を鮮やかに描き、「不確実で残酷な世界」を生きるための処方箋を示す。
年長者が最近の若者に感じる感覚のズレの正体とは何か? 「自分たちの側に彼らが成長してこない」という感覚の正体とは何か? なぜ若者が、「いま」だけを重視しているように見えるのか。宮台真司門下の俊英が、若者の感じているリアル、彼らのコミュニケーション作法から、1970年代後半以降の日本社会の変動とその問題点を鮮やかに描き、「不確実で残酷な世界」を生きるための処方箋を示す。

「上から目線」の時代
講談社現代新書
なぜ2000年代後半から「上から目線」という重苦しい言葉が、社会のあらゆる場面で使われるようになったのか? その背景を目線の始まり、社会の変化、日本語の構造にまで踏み込んで解明。「コミュニケーションが困難な時代」には対立の尖鋭化が目線となって表れる。さらに、「コミュニケーションが困難な時代」の新しいコミュニケーションスタイルを提案する。「上から目線」の時代を真正面から取り上げた快著誕生!
なぜ2000年代後半から「上から目線」という重苦しい言葉が、社会のあらゆる場面で使われるようになったのか? その背景を目線の始まり、社会の変化、日本語の構造にまで踏み込んで解明。
「コミュニケーションが困難な時代」には対立の尖鋭化が目線となって表れる。目線が悪さをする例、目線に怯える問題点、下から目線の居心地の悪さなど、目線の問題を多くの視点から取り上げながら、さらに、「コミュニケーションが困難な時代」の新しいコミュニケーションスタイルを提案する。
「上から目線」の時代を真正面から取り上げた快著誕生!

クラウドの未来─超集中と超分散の世界
講談社現代新書
押し寄せるクラウドというイノベーションの波によっていま危機に立っているのは、日本のものづくり文化を担ってきたメーカーやメディアです。これまで得意としてきたハードとソフトの一体化戦略はクラウドによって瓦解し、商品やサービスの差別化をはかる要因が大きく変わってきています。シリコンバレー取材の第一人者である著者は、日米の身近なニュースや出来事を題材に課題を浮き彫りにしていきます。
ビジネス誌やハウツー本で、クラウドという言葉を目にする機会も多く、「クラウド=雲」という訳の認識もすっかり定着しつつありますが、では、インターネットとの違いは何でしょう? と問われて即答できる人は少ないでしょう。
また、グーグルのGmailは利用していても、その仕組みを完全に理解している人は、よほどIT技術に精通している人だけでしょう。
本書は、序章で少しクラウドの定義に触れてはいるものの、クラウドの仕組みやIT技術論を主題にしたものでも、クラウドの活用法を説くものでもありません。
クラウドは進化しています。
20年以上アメリカに暮らし、シリコンバレーのIT企業を追いつづけている著者は、進化するクラウドの発展を、ネットワークやディバイスの視点からも論じ、そのゆくえを予見しています。
押し寄せるイノベーションの波によっていま危機に立っているのは、日本のものづくり文化を担ってきたメーカーやメディアです。
これまで得意としてきたハードとソフトの一体化戦略はクラウドによって瓦解し、商品やサービスの差別化をはかる要因が大きく変わってきています。
著者は、日米の身近なニュースや出来事を題材に、そういった課題を浮き彫りにしていきます。
アップル創業者の故スティーブ・ジョブズは、世界を変える製品を生み出すことを社是にしたといいます。クラウドによって、ビジネスも生活も、大きく変化します。そう、みなさんの身の回りの世界が大きく変わるのです。
激しく変化する情報社会を生き抜くための一助になる本書をぜひご購読ください。

日本の国防――米軍化する自衛隊・迷走する政治
講談社現代新書
混迷する普天間飛行場の移設問題、高まる中国の脅威、繰り返されるPKO派遣、加速する自衛隊と米軍との一体化……・。冷戦後の20年で何が変わったのか? 困ったときの米軍頼みは、はたしてほんとうに有効なのか? 日々の断片的なニュースではわからない全論点が、一冊でわかる最良の入門書!
混迷する普天間飛行場の移設問題、
高まる中国の脅威、
繰り返されるPKO派遣、
加速する自衛隊と米軍との一体化……
冷戦後の20年で何が変わったのか?
困ったときの米軍頼みは、はたしてほんとうに有効なのか?
日々の断片的なニュースだけではわからない全論点が、
一冊でわかる最良の入門書!

超高齢社会の基礎知識
講談社現代新書
少子高齢化が叫ばれて久しいが、高齢者の身体的特徴や健康度をどれだけ把握しているといえるだろうか。著者は長寿研究の代表的機関に長らく勤務し、世界的調査研究にも従事してきた経験から、高齢者という集団の特徴を科学的に明らかにしていく。医療技術が進歩しても、ヒトは必ず死ぬ。死を前提にしたうえで、著者は、これまでの病気を完全に治癒する医療のありかたから、地域社会で支え癒す福祉への転換を促す提言をおこなう。
世界に冠たる長寿大国ニッポン。少子高齢化が叫ばれて久しいが、その傾向には拍車がかかる一方で、2030年には4人に1人が65歳以上の高齢者という社会になると予測され、医療・福祉関係者のみならず、高齢者にかかわる諸問題は社会にとって喫緊の問題となっている。
しかしながら、われわれ社会は、その高齢者の身体的特徴や健康度をどれだけ把握しているといえるだろうか。
著者は、日本における長寿研究の代表的機関に長らく勤務し、世界的調査研究にも従事してきた経験から、近未来における高齢者という集団の特徴を科学的に明らかにしていく。科学的な裏づけがなければ、ときの政権によってコロコロ変わる医療・福祉制度にも、適切な批判などできないからだ。
いくら医療技術が進歩しても、ヒトという生物種としての限界寿命は必ず存在する。当たり前だが、ヒトは必ず死ぬのである。死を前提にしたうえで、著者は、これまでの病気を完全に治癒する医療のありかたから、地域社会で支え癒す福祉への転換を促す提言をおこなう。

マンガの遺伝子
講談社現代新書
アシスタント経験が作風を決める!?野球マンガの魔球が料理マンガを生んだ?クルマの疾走シーンで始まるマンガは、どうして多いのか?少女マンガのコマ内に花が咲いているワケは?太宰治『人間失格』が、いま流行の「マンガ家マンガ」の源流?サンプリングマンガの可能性とは?『サイボーグ009』はなぜ9人?
さらに深くマンガを楽しむ!
利き腕ではない左手で描かれたマンガ描写とは?/アシスタント経験が作風を決める!?/太宰治『人間失格』が、いま流行の「マンガ家マンガ」の源流?/『サイボーグ009』はなぜ9人?/野球マンガの魔球が料理マンガを生んだ?
名作、古典からギャグマンガ、マンガ家マンガまで、意外な系譜をあぶりだす入門書。
本書では、いくつかの「モノサシ」を当ててみたい。補助線と言い換えてもよい。モノサシの当て方、補助線の引き方によって、かけ離れて見える複数の作品はぐっと近づいて迫ってくるのではないか。たとえば、日本のマンガの中に「西遊記」というモノサシを当てた例をみてみよう。――<「マンガ――つながりとしての」より>

大震災後の社会学
講談社現代新書
「未曾有」と形容される東日本大震災は、日本の社会がいままでつくりあげてきたシステムの問題を顕在化させることになった。これらの問題とは、震災によって新たに明らかになったというより、問題点が指摘されながらも、はっきりと誰にもわかる形で露呈したという性格が強い。
政治・国家の不在、防災システムの問題、先延ばしにしてきた地域振興の問題、メディアを巡る問題、私たちはこの震災を転機として、新たな社会をよりよいものとして、つくっていくことができるのか。
本書では、編著者のもと、西田亮介、高原基彰、関谷直也、新雅史といった期待の若手社会学者がそれぞれのフィールドで、震災と社会についてレポートする。
彼らのレポートから見えてくる日本社会のシステムの問題と解決へのヒント。

弱者の居場所がない社会――貧困・格差と社会的包摂
講談社現代新書
貧困問題の新しい入門書。誰でも「居場所」「つながり」「役割」を持って生きていたいと願う。そのキーワードとなる「社会包摂」なしに、これからの社会保障政策は語れない。気鋭の研究者が、熱く熱く語る。(講談社現代新書)
貧困と格差社会についての新しい必読書。社会的排除とは「社会から追い出されること」。社会包摂は「社会に包み込むこと」。この新しい視点なしに今後の社会保障政策は語れない。気鋭の研究者が熱く語る。

マーラーの交響曲
講談社現代新書
新しい「世界音楽」の時代の到来を予言した。その意味では、やはりマーラーは、音楽やオペラで新時代を切り拓いたモーツァルトや、交響曲で新時代の幕を開けたベートーヴェンと並ぶ偉大な作曲家といえますね。(略)マーラーが、交響曲で伝えたかったメッセージは、結局、言葉でいってしまえば単純な結論になりますが、「愛」ということになるんじゃないでしょうか。――<本書より>
史上最強の交響曲作家の魅力を語りつくす
『巨人』『悲劇的』『大地の歌』や『千人の交響曲』、未完の遺作まで……。常に新しい表現に挑み続けた作曲家マーラーの交響曲をさまざまな角度からユーモアたっぷりに語る入門書の決定版。
ロマン派音楽というひとつの時代にケジメをつける幕を引き、新しい「世界音楽」の時代の到来を予言した。その意味では、やはりマーラーは、音楽やオペラで新時代を切り拓いたモーツァルトや、交響曲で新時代の幕を開けたベートーヴェンと並ぶ偉大な作曲家といえますね。(略)≪君のために生き、君のために死ぬ≫と、最後に楽譜に書き込んで亡くなったマーラーが、交響曲で伝えたかったメッセージは、結局、言葉でいってしまえば単純な結論になりますが、「愛」ということになるんじゃないでしょうか。――<本書より>

ケインズとハイエク―貨幣と市場への問い
講談社現代新書
30年代の「世界恐慌」。その原因や対処法をめぐりケインズとハイエクは論争を繰り返した。リーマンショック後の「世界的経済危機」の核心を探るため、経済学史に偉大な足跡を残した知の巨人の共通認識と対立点を徹底比較する。資本主義に社会主義的な計画経済を導入したケインズ、自由主義経済の擁護者ハイエク。「貨幣・価格・生産」「慣行と模倣」「便宜と法」などの論争は現代的示唆に富む。
ケインズとハイエクが対照的な経済学者とみなされているという通俗的理解は、ここ数年覆されている。ケインズとハイエクは新古典派のタームでは語りえない重要な思想を掲げ、しばしば論争を繰り広げた。
二人は晩年、自らを反共産主義且反保守主義と位置づけている。対立の論点は、その中間にどのように自由主義を配置するかをめぐるものだった。
ハイエクが著した『隷属への道』での主張、「設計主義、社会主義的計画化には反対するが、それは自由放任主義とイコールではない」「自由競争を促進、有効にするためには法的構造を整備する」にはケインズは賛辞をおくり、またケインズの考えもほぼ同様のものであった。
現在の経済状況を鑑みて、対立点をあげると、たとえば「市場」。
ハイエクは市場を複雑なシステムの一つ、とりわけ分散する知識の処理装置とみなした。模倣と慣行を維持することで、一部の人が保持する将来への期待や分類法が淘汰され裏切られる。市場は社会を無数で多様な知識に対して適応させる。その適応を狂わせ恐慌をもたらすのが政策的な干渉、とりわけ金融政策だと見立てた。
ケインズによれば、不安定なのは市場そのものである。市場は、いわば自生的に無秩序でありうる。それに秩序を取り戻させるのが経済政策だという見方となる。
そのような二人の共通認識と対立点を徹底比較、論考する。
ヒュームやバークなど経済に影響をあたえた古典思想にも言及、現在の日本社会が抱える問題点を経済思想史の視点から考察する試みでもある。
該博な知識をもってなる松原教授ならではの「資本」論や喫緊の課題である「金融市場への不安」も主たるテーマとなる。
ケインズとハイエクが論争を重ねた30年代と同様に、危機的状況が続く世界経済。流動性の罠に陥っている経済の現状と人々の不安とは何か。21世紀の世界的経済危機と迷走する社会思想を歴史に残る巨人の経済学的知性で読み解く。
サブプライム危機とリーマン・ショックを経て、アメリカの覇権と基軸通貨であるドルの威信は落ちた。グローバル・インバランスが揺らぐ現在、本書の刊行には大きな意義がある。

池田屋事件の研究
講談社現代新書
幕末政治史の空白を埋める決定版!
商人古高俊太郎とは何者か。桂小五郎は池田屋にいたのか。
現場に踏み込んだ新選組隊士は?――
禁門の変、戊辰戦争へと至る長州・会津戦争の幕を開けた事件の真相を、
膨大な史料をもとに描き出す一冊。

いまを生きるための思想キーワード
講談社現代新書
現代を読み解くための21のキーワード、正義・善・決断主義・暴力・アーキテクチャ・カルトなど政治哲学・倫理学系のことばを、幅広い視野から解説する。最初にきちんとした意味を提示、その後それがどのように誤解されたり変形されたりするのかを多少アイロニーを込めて語り尽くす仲正流「哲学・思想」入門決定版。
思想・哲学の入門書を書かせたら、この人、仲正教授の最新作。
法・経済・哲学・生命・倫理など様々な分野に通暁し、人間とその存在に真摯に向き合ってきた教授が、正義・善・決断主義・暴力・アーキテクチャ・カルトなど政治哲学・倫理学系の21のキーワードを端緒に、「生きる」ことへの根元的問いを発する。多感な高校生にも理解できる平易な語り口で深いテーマを仲正教授ならではの独自の視点で展開する。「待ってました」の好著、「思想」入門書の決定版である。

つながる読書術
講談社現代新書
読書で得た知識を自分のネタに変換する方法とは?
つまらない本を損切りするコツとは?
なぜ今こそ読書会なのか?
電子書籍で読書は変わるか?
──プロフェッショナルが惜しまず明かす、本の読み方、伝え方の秘訣。

物語論
講談社現代新書
インタビュアーとして各媒体で活躍する木村俊介。
本作では彼がいままで話を聞いてきた多くの人の中から「いろいろと模索しながらいまの時代ならではの物語を紡ぎ出している人たち」に焦点を当てて、彼らの言葉を丁寧に書き起こす。
村上春樹、島田雅彦、伊坂幸太郎、重松清、弘兼憲史、かわぐちかいじ、荒木飛呂彦、杉本博司……、各分野で活躍する17人の創作者が語るそれぞれの「物語論」。

日本経済の奇妙な常識
講談社現代新書
人気エコノミストによる新しい日本経済論!
1ドル=80円は「超円高」? 世界の基軸通貨は米ドル? 日本のマクロ経済の
根本問題は物価下落? 日本の所得格差拡大は、高齢化だけが原因?
消費税は段階的に上げた方がよい? 日本は高貯蓄経済ではなくなった?――
NHK「出社が楽しい経済学」やベストセラー『スタバではグランデを買え!』で
おなじみの著者が、日本人の経済常識をひっくり返す!

日本を滅ぼす〈世間の良識〉
講談社現代新書
嘘つきメディア、舐めた政府、踊る国民……。
そろそろ現実を見ませんか?
原発事故からのりピー騒動まで、
海外から見える日本の不可解さを徹底的にえぐった痛快コラム。

ビジネスマンのための「行動観察」入門
講談社現代新書
ビジネスの限界を突破する注目の手法。インタビュー形式のマーケティングや、成功者の話を聞くだけでは限界がある。行動を観察することで、その人の言語化されない欲望やノウハウを引き出す手法を解説。マーケティング、営業スキル、人材育成、オフィス、工場、レストラン、書店、さまざまな分野で、問題解決に役立つと話題沸騰!
すでにテレビ(『ガイアの夜明け』)やビジネス誌などでも紹介され、話題沸騰中!!
大阪ガス入社後、米国への留学時に「行動観察」を学び、その手法に魅せられ、帰国後に社内で研究所を立ち上げ、日本の「行動観察」の第一人者として東奔西走している筆者が、その手法と、サービス、マーケティング、営業、研修、書店など多くの現場での実際の成果について紹介する。
〔行動観察とは?〕
人の行動を人間工学、心理学、表情分析などの知見を通じて観察・分析することで、問題解決に役立てようとする手法。
従来のインタビューやアンケートなどではわからなかった潜在的なニーズ、言語化しにくい知識を共有化する手法として、欧米では多くの企業・組織で商品開発、生産性の向上、個人の能力開発などの分野で実践され、 効果をあげている。

ラーメンと愛国
講談社現代新書
なぜ「ラーメン職人」は作務衣を着るのか? いまや「国民食」となったラーメン。その始まりは戦後の食糧不足と米国の小麦戦略にあった。“工業製品”として普及したチキンラーメン、日本人のノスタルジーをくすぐるチャルメラ、「ご当地ラーメン」に隠されたウソなど、ラーメンの「進化」を戦後日本の変動と重ね合わせたスリリングな物語。
なぜ「ラーメン職人」は作務衣を着るのか?
いまや「国民食」となったラーメン。その始まりは戦後の食糧不足と米国の小麦戦略にあった。“工業製品”として普及したチキンラーメン、日本人のノスタルジーをくすぐるチャルメラ、「ご当地ラーメン」に隠されたウソなど、ラーメンの「進化」を戦後日本の変動と重ね合わせたスリリングな物語。

心のケア――阪神・淡路大震災から東北へ
講談社現代新書
「心のケア」とは何だろう? そこで大切なことは?
阪神・淡路大震災以来、16年間にわたり、多くの自然災害や人為災害において心の傷(トラウマ)の回復に尽くしてきた精神科医・加藤寛が、ノンフィクションライター・最相葉月に語る。
【目次】
第1章 東日本大震災後五十日の記録
第2章 被災者の心の傷
第3章 阪神・淡路大震災でできたこと、できなかったこと
――復興期の心のケア
第4章 回復への道のり
――肉親を失った二人の経験から
第5章 支援者へのメッセージ
巻末ルポ 1・17から3・11へ――兵庫県心のケアチームの百十一日(最相葉月)