講談社文庫作品一覧

戦百景 本能寺の変
戦百景 本能寺の変
著:矢野 隆
講談社文庫
「戦百景」シリーズが深掘りするのは、天下の趨勢を一夜で変えた「本能寺の変」。織田信長を斃した明智光秀を突き動かしたものとは! 織田信長と明智光秀。日本史上最大の謎とされる「本能寺の変」の主役二人が出会ったのは案外遅く、永禄11年(1568年)のことだった。信長は美濃の斉藤氏を滅ぼして、尾張を併せた二ヵ国の太守。片や光秀は、次期将軍就任を目ざす足利義秋(のちの義昭)に仕える細川藤孝の家人だった。越前の朝倉家の食客の身に甘んじていた義秋主従は朝倉家当主・義景に愛想を尽かし、やがて信長を頼る。信長と義秋のパイプ役を務めていた光秀は、その後信長の直臣に。それから光秀は出世を重ね、織田家重臣の筆頭格にまで昇りつめる。家臣の中で最初に持ち城・坂本城を与えられ、家中の出世頭となった光秀に転機が訪れる。それは、東の強国・武田氏を滅ぼした年のことだった。天下布武を目前にした信長にどんな変化があったと言うのか。手に入れた織田家中における栄誉を、なぜ光秀は手放す気になったのか。日本史最大の謎を、シリーズ最深の深掘りをして変の真相に迫る、超人気シリーズの書下ろし歴史長編。
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決戦!忠臣蔵
決戦!忠臣蔵
著:葉室 麟,著:朝井 まかて,著:夢枕 獏,著:長浦 京,著:梶 よう子,著:諸田 玲子,著:山本 一力
講談社文庫
三百有余年、日本人が愛し涙を流し続けた続けた歴史物語『忠臣蔵』。多くの文学賞を受賞している歴史小説界の至宝とも言うべき作家たちが、日本最大の歴史サーガに挑む。傑作アンソロジーが待望の文庫化。
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玉の輿猫 お江戸けもの医 毛玉堂
玉の輿猫 お江戸けもの医 毛玉堂
著:泉 ゆたか
講談社文庫
獣と人間が心を通わせることはできないのでしょうか――? 谷中感応寺の境内に居を構える「毛玉堂」。 動物好きでしっかりもののお美津と、腕は確かだが不愛想な医師・凌雲が営む、動物専門の療養所だ。 近頃、とってもお利口さんなのに、足腰に問題を抱える犬たちが頻繁に運ばれてくる。 その犬たちは全て、浅草寺の犬屋「賢犬堂」から買われていた。 何か原因があるのかしら? 美津は不穏な思いを抱くが――。 江戸の世でも、ペットを思う気持ちは今と変わらない――。 お江戸のドクター・ドリトル、もふっと可愛くほっこり温かい傑作時代小説第2弾!
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Cocoon 京都・不死篇3-愁-
Cocoon 京都・不死篇3-愁-
著:夏原 エヰジ
講談社文庫
妖鬼を操る陰陽師集団VS.鬼退治組織「黒雲」。 京を舞台に、友を失った元花魁剣士たちの壮絶な戦いが始まる。 人気シリーズ新章、第3弾! 京に突如として現れた「裏四神」。その異形の妖鬼を操るのは、新たな敵「夢幻衆」。 元花魁で鬼退治組織「黒雲」頭領の瑠璃らは、苦難の末に裏青龍、裏玄武を倒すが、同時に友を失った。 代えがたい犠牲を払いながら戦い続ける瑠璃は、やがて自らの胸に芽生えた同志に対するある想いに気づく。 〈文庫書下ろし〉
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地検のS Sが泣いた日
地検のS Sが泣いた日
著:伊兼 源太郎
講談社文庫
この闇献金、絶対に逃がすな! 収賄疑惑がかかる次期与党総裁候補 VS. 地方検察庁の陰の実力者 切れ者たちの策謀渦巻く傑作<検察>ミステリー 「地検のS」シリーズ第二弾!! 次期与党総裁候補の吉村泰二に闇献金疑惑が浮上。湊川地方検察庁が証拠固めを急ぐ中、金の受け渡しを目撃したホステス2人が行方をくらませた。歴代次席検事の懐刀と称され、総務課長ながら地検を陰で操る伊勢雅行は、盟友である事務官の久保信也と独自に調査を始めるが……。手に汗握る傑作検察ミステリー!
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悲痛伝
悲痛伝
著:西尾 維新
講談社文庫
シリーズ累計80万部突破!! 「御武運を、『醜悪』」 地球撲滅軍の英雄は、全住民が失踪した四国へ出立する―― 地球撲滅軍と敵対する組織・絶対平和リーグの本拠地、『四国』が消息を絶った。 全住民と連絡が取れなくなったのだ。 第九機動室室長となった英雄・空々空は、現地での調査を命じられる。 これは『大いなる悲鳴』に続く、地球からの攻撃なのか。 だが、少年の前に現れたのは――。 累計80万部突破〈伝説シリーズ〉四国編開幕!
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完全犯罪の恋
完全犯罪の恋
著:田中 慎弥
講談社文庫
「すごい小説を読んでしまった。 私はこの先も、何度も自分の血を辿るように この作品を読み返すと思う」              ――紗倉まな 「人は恋すると、罪を犯す。 運命でも必然でもなく、独りよがりの果てに。 その罪を明かさないのが、何よりの罰」              ーー中江有里 「私の顔、見覚えありませんか」 突然現れたのは、初めて恋仲になった女性の娘だった。 芥川賞を受賞し上京したものの、変わらず華やかさのない生活を送る四十男である「田中」。 編集者と待ち合わせていた新宿で、女子大生とおぼしき若い女性から声を掛けられる。 「教えてください。どうして母と別れたんですか」 下関の高校で、自分ほど読書をする人間はいないと思っていた。 その自意識をあっさり打ち破った才女・真木山緑に、田中は恋をした。 ドストエフスキー、川端康成、三島由紀夫……。 本の話を重ねながら進んでいく関係に夢中になった田中だったが……。 芥川賞受賞後ますます飛躍する田中慎弥が、過去と現在、下関と東京を往還しながら描く、初の恋愛小説。
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三匹の子豚 
三匹の子豚 
著:真梨 幸子
講談社文庫
「あたしの波瀾万丈な人生は、絶対“朝ドラ”向きだと思うのよ」 母の口癖が私の人生を狂わせた。 朝ドラ『三匹の子豚』が大ヒット。 脚本家として再び注目される斉川亜樹に一通の封書が届く。 叔母だという人物の扶養義務に関する書面だった。 聞いたこともない叔母の出現を境に絶頂だった亜樹の人生が翳っていく。    真梨ワールド炸裂! 衝撃の結末にページをめくる手が止められない!
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ノーサイド・ゲーム
ノーサイド・ゲーム
著:池井戸 潤
講談社文庫
2019年「ダ・ヴィンチ」BOOK OF THE YEAR、第1位! 池井戸潤が描く、感動のリベンジ物語。 大手自動車メーカー・トキワ自動車のエリート社員だった君嶋隼人。 とある大型案件に異を唱えた結果、横浜工場の総務部長に左遷させられ、 同社ラグビー部アストロズのゼネラルマネージャーを兼務することに。 かつて強豪として鳴らしたアストロズも、いまは成績不振に喘ぎ、鳴かず飛ばず。 巨額の赤字を垂れ流していた。 アストロズを再生せよ――。 ラグビーに関して何の知識も経験もない、ズブの素人である君嶋が、お荷物社会人ラグビーの再建に挑む。 2019年、TBS日曜劇場で日本中を熱狂させたドラマ原作、待望の文庫化!
うそつき王国とジェルソミーノ
うそつき王国とジェルソミーノ
著:ジャンニ・ロダーリ,訳:山田 香苗
講談社文庫
イタリア童話文学の巨匠ジャンニ・ロダーリからの今年の贈り物は、本当のことを言えなくなった国で起きる出来事を描いた長編小説! 生まれたときから凄まじい大声の持ち主だったジェルソミーノは、小学校に入学すると声で黒板を壊したりして先生に叱られる。家の近所の人たちからも騒がれるようになり、ついに生まれ育った国の外へ旅立つことを決意する。声を生かして歌手になるために。だが、国境を越えると様子がおかしい。食料品の看板がある店には文房具が置いてあり、インクを売っているはずの店に行くとパンが買えた。そう、この国では反対言葉を話さないと罰せられるのだ。混乱するジェルソミーノの前に現れたのはゾッピーノという、塀の落書きから抜け出た、口がきけるネコだった。ゾッピーノはこの国のあらましを教えてくれた。海の向こうからジャコモーネという海賊がやってきて、子分とともに国をまるごと占領して王位に就き、あらゆるものをあべこべに言わせる法律を発布してしまったのだ。そんな「うそつき王国」で一人と一匹は国王たちを向こうに回して奮闘するのだった……。
お江戸けもの医 毛玉堂
お江戸けもの医 毛玉堂
著:泉 ゆたか
講談社文庫
ここは、動物の病を癒し、飼い主の心も救う場所。 動物たちとの触れ合いを通じ、私たちを究極の感動へと誘う激アツの一巻! ――縄田一男(文芸評論家) 江戸の世に、夫婦で営む動物専門の養生所があるという――。 日本歴史時代作家協会新人賞、細谷正充賞受賞の気鋭がおくる、心温まる時代小説の傑作。 谷中感応寺の境内に居を構える「毛玉堂」は、けもの専門の養生所。腕は確かだが不愛想な医者の凌雲と、しっかりもので動物好きなお美津を頼りに、今日も問題を抱えた動物たちがやってくる。治療を通して浮かびあがる、人と動物の温かな絆は、悩める飼い主たちの心も癒していき――。
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小麦の法廷
小麦の法廷
著:木内 一裕
講談社文庫
自分以外、全員敵。 掟破りの裁判が始まる。 杉浦小麦、25歳。新人女性弁護士。 彼女にとっての初めての刑事裁判は、1日で公判が終わるような仲間内で起きた傷害事件。 被疑者との面会を終えて拘置所を出た小麦は、大勢のマスコミに囲まれてしまう。 「あなたは殺人犯のアリバイ作りに協力しているんですか!?」 --えっ! なに? どういうこと!? 彼女が引き受けた取るに足らない国選弁護の仕事は、やがて世間を震撼させる大事件へと変貌する。 敵は法律を知り尽くした悪党と、司法の穴。 それでも、私は、私の正義のために闘う。 捜査機関にはできなくて、弁護人にはできることは。
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ピエタとトランジ
ピエタとトランジ
著:藤野 可織
講談社文庫
私たちの冒険は続く――「死」が二人を分かつまで。 親友の名前はトランジで、私はピエタ。 彼女に出会ったその日から、最高にクレイジーな人生がはじまった! 芥川賞作家が放つ、極上のロマンシス・エンターテインメント! 頭脳明晰な探偵のトランジと、彼女に惚れ込む助手のピエタ。トランジは殺人事件を誘発する体質の持ち主で、二人の周囲では次々に人が死んでいく! 事件を解決しつつ各地を転々とする二人だったが、トランジには人類を脅かすさらなる秘密があった――。芥川賞作家が放つ傑作ロマンシス・エンターテインメント!
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世界のまどねこ
世界のまどねこ
著:新美 敬子
講談社文庫
猫は窓が大すき! 窓辺で猫は、光と風を感じながら過ごしている。世界を旅するフォトグラファーが出会った「まどねこ」たち。 ファドが好きならここがいいよ、と小劇場の窓に誘ってくれた君/ポルトガル。 運河の橋のたもとでジャスセッション、窓辺の君もステップを踏み始めた/オランダ。 朝、昼、夜の光が町も猫の表情も変える。とびっきりの猫フォトエッセイ。オールカラーの文庫オリジナル。 やっぱり窓辺の猫は、か・わ・い・い!
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オールドタイムズ
オールドタイムズ
著:本城 雅人
講談社文庫
有名人の嘘(フエイク)を暴け! 一週間バズり続けろ! 動画スクープで一躍注目を浴びた 新進ウェブニュース「オールドタイムズ」。 新旧メディア業界の荒波を乗りこなせるのか? 痛快メディアエンターテインメント小説! 夕刊紙のエース記者だった不動優作はあえなくリストラ対象に。 新たにウェブニュースサイト「オールドタイムズ」の運営に加わるが、早々に行き詰まる。 自分より若い出資者兼IT社長から「一週間バズり続けるニュースを」と要求され、嘘(フエイク)を暴くネタを探るのだが。 痛快メディアエンターテインメント小説! 解説=温水ゆかり(ライター/書評家)
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悲鳴伝
悲鳴伝
著:西尾 維新
講談社文庫
シリーズ累計80万部突破!! SF×バトル×英雄譚〈伝説シリーズ〉第1巻。 敵は地球。 そして、少年は伝説と化す――。 人類の3分の1が、その日、絶命した。 老若男女区別なく、ランダムに。 後に『大いなる悲鳴』と呼ばれることになる、地球の悲鳴によって。 生き残った少年・空々空には、感情がなかった。 彼は、ある少女との邂逅を機に、地球と戦うヒーローになることを強要される――。 壮大なる英雄譚〈伝説シリーズ〉第1巻。
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京都四条 月岡サヨの小鍋茶屋
京都四条 月岡サヨの小鍋茶屋
著:柏井 壽
講談社文庫
〈ドラマ化『鴨川食堂』の人気作家、初めての幕末時代小説〉 土佐の楳太郎(うめたろう)に、しゃも鍋。 薩摩の「吉(きち)さん」には、黒豚鍋。 あの!? 傑物志士たちが登場! 「いやもうとにかく面白い、そして何より旨そうだ!  幕末の京を舞台に偉人怪人相手に繰り広げられるサヨの絶品料理。 さすがは京都の名物グルマン、調理の細部に至るまで描写と蘊蓄が完璧だ。 料理人必読」【13年連続ミシュラン三ッ星獲得】日本料理かんだ・神田裕行氏推薦! 幕末の京都、古寺『清壽庵』の境内にある「小鍋茶屋」は、月岡サヨがひとりで切り盛りする料理店。 昼は行列必至のおにぎり屋として繁盛し、夜は一日一組限定の鍋料理で口の肥えた客を満足させていた。 不穏な情勢のもと、逸品料理で心の安らぎを得た名だたる志士らがサヨに語る思いとは。 おもてなしを極めた美味なる傑作。
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かなりあ堂迷鳥草子
かなりあ堂迷鳥草子
著:和久井 清水
講談社文庫
あの鳥が、綺麗な声で鳴いてくれたら。 飼鳥屋で夢をもって働くお遥、十六歳。 江戸の「鳥」たちが謎をよぶ、書下ろし時代ミステリー! 講談社時代小説文庫 赤ん坊の幽霊が出る噂の真相、盗まれた八百屋の売り上げの行方、婚約者の父が犯した重罪の理由――、 小さな飼鳥屋「かなりあ堂」の周囲で起きる「謎」の数々を、兄想いのお遥が解き明かしていく。 メジロ、ホトトギス、カナリア…小鳥たちが鳥籠で羽ばたきをしている。 近頃江戸では小鳥を飼うのが大人気。 兄と二人で飼鳥屋「かなりあ堂」を営む十六歳のお遥は、お転婆などと言われても気にしない。 噂の幽霊の正体を知ろうと駆けだしていく。 江戸の「鳥」たちが謎をよぶ時代ミステリー。 〈文庫書下ろし〉
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ムーミン谷の仲間たち ぬりえダイアリー
ムーミン谷の仲間たち ぬりえダイアリー
絵:トーベ・ヤンソン
講談社文庫
ぬりえと日記が1冊に! 自由に使えて楽しさ2倍! 講談社文庫の「ムーミンノート」シリーズから、 大好評につき、ぬりえダイアリー第2弾が登場!  ムーミンやスナフキン、リトルミイたちのプロフィールつきだから、楽しさもさらにアップ! 日記ページの日付は記入式なので、 「展覧会日記」「お散歩日記」など、趣味の記録にもおすすめ! バッグに入れて持ち運べる、うれしい文庫サイズです。
妖怪犯科帳 あやかし長屋 2
妖怪犯科帳 あやかし長屋 2
著:神楽坂 淳
講談社文庫
猫又という妖怪のたまは、岡っ引きの夫・平次とあやかし長屋に住み込んで、妖怪絡みの事件を解決することに。好評書下ろし時代小説! 向島で人が妖怪に襲われ、金を奪われたという。廃寺のあたりで。岡っ引きの平次と、猫又の妻・たまは早速、向島方面へ向かった。たまが血の臭いで殺人現場を嗅ぎつける。相生町の明樽問屋で店の者たちが皆殺しにされていた。平次は奉行所へ行き、たまは犯人の殺気を頼りに犯人を追う。だが途中で殺気が途絶え、いったん「あやかし長屋」へ戻ることにする。この凶悪事件には悪人と妖怪がいっしょに関わっているのだろうか。たまの部屋に着くと雪女の雪とふたくち女の双葉、ろくろ首の菊一郎がいた。彼の親方の甥っ子が殺されたのだという。くだんの明樽問屋で……。
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