講談社文庫作品一覧

九十九十九
講談社文庫
あまりの美しさに、素顔を見せるだけで相手を失神させてしまう僕は加藤家の養子となり、九十九十九(ツクモジュウク)と名づけられた。九十九十九は日本探偵倶楽部(JDC)に所属する探偵神でもある。聖書、創世記、ヨハネの黙示録の見立て連続殺人事件に探偵神の僕は挑む。清涼院流水作品の人気キャラクターが舞城ワールドで大活躍!
超絶メタ探偵・九十九十九の波乱の半生!
空前絶後のメタミステリ神話
あまりの美しさに、素顔を見せるだけで相手を失神させてしまう僕は加藤家の養子となり、九十九十九(ツクモジュウク)と名づけられた。九十九十九は日本探偵倶楽部(JDC)に所属する探偵神でもある。聖書、創世記、ヨハネの黙示録の見立て連続殺人事件に探偵神の僕は挑む。清涼院流水作品の人気キャラクターが舞城ワールドで大活躍!

亡霊は夜歩く 名探偵夢水清志郎事件ノート
講談社文庫
学園を覆う哀しみは名探偵が引きうける
亜衣たち三つ子の通う虹北学園には、不気味な伝説がある。『時計塔の鐘が鳴ると、人が死ぬ』。学園祭を前にして突然鳴りだした鐘。亜衣は「亡霊(ゴースト)」と名乗る者からメッセージを受けとる。校庭には魔法円が描かれ、空から机が降る……。それなのに名探偵・夢水“教授”ときたら、福引大当たりの温泉旅行に行くなんて!?

劫火(1) ビンゴR
講談社文庫
小樽炎上! テロリストと核兵器が日本上陸。空前のスケールとボリュームで描く痛快エンターテインメント。走れ、オダケン。

ピアニッシシモ
講談社文庫
ずっと大好きだった、隣の家から流れるピアノの音。しかしある日、ピアノは譲られてしまう。行方を追い、新しい持ち主と出会う。

張騫
講談社文庫
前漢帝国に君臨する武帝劉徹の御世。大月氏(だいげつし)と対匈奴(きょうど)同盟を結ぶため、初めて西域=シルクロードを開いた張騫、父の志を継ぎ大著『史記』の執筆に挑む若き日の司馬遷、群盗蜂起の陰に仕組まれた陰謀を暴く青州刺史雋不疑。太陽の如き皇帝の下(もと)で活躍した3人の物語を通じ、時代の光と影を描く中国歴史名品集(講談社文庫)。

緑陰の雨 灼けた月 薬屋探偵妖綺談
講談社文庫

凛冽の宙
講談社文庫
<運命>をひき寄せる日本経済の傷痕!
不良債権処理に喘ぐ日本の経済界で頭角をあらわした2人の若き社長……外資系証券会社の坂木と投資顧問会社の古樫。価値観は正反対だが、かつて同じ女性を愛した男たちの運命は、足元を揺るがす激震とともに再び重なり合う。国民を圧迫するシステムの欺瞞を暴きながら、未来への指針を明らかにする会心作!

M/Tと森のフシギの物語
講談社文庫
祖母から聞いた、四国の森の奥深くに伝わる「壊す人」と「オシコメ」の創造の物語を、MとTという記号を用いて書き記す。時の権力から独立した、1つのユートピアがつくり出される奇想天外の物語は、いつしか20世紀末の作家が生きる世界、われわれの時代に照応していく。海外で最も読まれている大江作品。
海外で最も読まれる作品を待望の文庫化
祖母から聞いた、四国の森の奥深くに伝わる「壊す人」と「オシコメ」の創造の物語を、MとTという記号を用いて書き記す。時の権力から独立した、1つのユートピアがつくり出される奇想天外の物語は、いつしか20世紀末の作家が生きる世界、われわれの時代に照応していく。海外で最も読まれている大江作品。

新装版 忍びの女(下)
講談社文庫
関ヶ原、二度にわたる大坂攻め 戦国の世は終焉をむかえる
徳川の世となり多くを失った福島正則
その晩年に再度現れた小たま
激動のドラマ完結
伴忍びの万蔵が、裏切りを働いているらしい。女忍者・小たまは、危険を省みず万蔵の元へ飛び込み、敵の正体を見極めようとする。老獪な家康は、真意を隠しながらも天下統一へ1歩ずつ近づいていく。豊臣の臣下として全力を尽くす福島正則だったが……。戦乱の世を駆ける美貌の女忍者の活躍を描く傑作長編。

新装版 忍びの女(上)
講談社文庫
豊臣家の猛臣・福島正則と徳川方の女忍者・小たま
野望と愛 戦国の世に生きた男と女の息詰まるドラマを描く 池波正太郎の傑作長編
豊臣家の猛将・福島正則の前に現れた徳川方の女忍者・小たまは、正則を籠絡し、巧みに城内に入り込んだ。探索をはじめた小たまは、武辺一方の正則を次第に愛しく想うようになる。豊臣秀吉亡き後、諸大名は自らの野望を抱き覇権をめぐる戦いは必至。ついには関ヶ原での天下を分ける決戦へと向かうのだった。

底のない袋
講談社文庫
夢の中で誰かに見せられた「底のない袋」。その袋に「面白そうだと思うものは何でもみんな抱え込むのだ。底がないからそのうち自然に遺(のこ)したいものだけが残ってゆく。楽しみという底なし袋にとび込むものは何だろう」と好奇心いっぱいに日々の暮しを見つめ、思い出を振り返った珠玉のエッセイ集。(講談社文庫)
「小石川の家(うち)」で続く、心をこめた豊かな暮らし。
夢の中で誰かに見せられた「底のない袋」。その袋に「面白そうだと思うものは何でもみんな抱え込むのだ。底がないからそのうち自然に遺(のこ)したいものだけが残ってゆく。楽しみという底なし袋にとび込むものは何だろう」と好奇心いっぱいに日々の暮しを見つめ、思い出を振り返った珠玉のエッセイ集。〈解説・阿川佐和子〉

二重奏
講談社文庫
私にはわかってしまう 次に死ぬのは、あなた!
18歳の香子(きょうこ)は、「人の死を予知してしまう」不思議な能力の持ち主。両親の死後、その能力を封じ込めようと入院させられていたが、ある雨の夜、自力で脱出! そのときから「新しい運命の扉」が開いた! 幽霊と知り合い、不幸な予感が次々と現実となっていく中で、傷ついた空っぽな心にも変化が生まれて……。

家を建てるなら
講談社文庫
『もう頬づえはつかない』の著者が描く家への幻想。幸せになる自慢の家ーー家をもつことは、幸せなことなのか? 『もう頬づえはつかない』の作者が、約30年経って描く、建築家庭小説集。家を建てたり、リフォームしたりするときに、家族が直面する願望、希望、断念などのドタバタには、考えるべき人間的問題が潜んでいる。新しい家族の心のかたち。<『家なんか建てなきゃよかった』改題作品>

煉獄の丘
講談社文庫
アンソニー賞3度受賞の人気シリーズ!
ありふれた、だが力強い男――元保安官コークが大森林を駆ける傑作ハードボイルド。
ミネソタ州アイアン湖畔に静かにたたずむ町で爆破事件が起きた。「環境保護の戦士」と名乗るテロリスト集団から犯行声明が出され、事件は都会からやってきたエコロジストと地元住民の対立に発展。元保安官コークは妻の反対をおして捜査に加わるが、恐ろしい出来事が家族を襲う。家族の絆を取り戻すため、愛する土地を守るため、コークは酷寒の湖に向かう。だが、そこでは過去に悲惨な海難事故が発生していた。傑作ハードボイルド第3弾。

東京検死官 三千の変死体と語った男
講談社文庫
指先で死体に訊く “検死の鬼”
腐爛死体、焼死体、溺死体……目を背けたくなる凄惨な死体は何よりも真実を物語る。生涯で3000体もの変死体と向き合った空前絶後の検死官・芹沢常行。安保闘争で死亡した樺(かんば)美智子さんをはじめ3億円事件など幾多の難事件を冷徹に見つめてきた。芹沢との対話と克明な「臨場日記」から浮かび上がる事件史の裏側。

論理学園事件帳 本格短編ベスト・セレクション
講談社文庫
いまだ経験したことのない謎に震撼せよ!
次々と人間の手首を切断する事件の行方から、鸚鵡と死体のある密室や獄中推理合戦まで。とことん厳選した現代本格ミステリの至宝がひしめくアンソロジー。謎と解決の切れ味を堪能あれ。
<小説>
「凱旋」――北村薫
「彼女がペイシェンスを殺すはずがない」――大山誠一郎
「曇斎先生事件帳 木乃伊とウニコール」――芦辺拓
「百万のマルコ」――柳広司
「目撃者は誰?」――貫井徳郎
「腕貫探偵」――西澤保彦
「GOTH リストカット事件」――乙一
「比類のない神々しいような瞬間」――有栖川有栖
「ミステリアス学園」――鯨統一郎
「首切り監督」――霞流一
「別れてください」――青井夏海
<評論>
「論理の悪夢を視る者たち<日本篇>」――千街晶之
「本格ミステリに地殻変動は起きているか?」――笠井潔

血と薔薇
講談社文庫
咬み切られた遺体からは血が失われていた!
犯人は吸血鬼?それとも“血を吸う虎”なのか?
全米を恐怖させる凶行にアレックス・クロスが挑む!
米国西海岸の複数の都市で奇妙な殺人事件が連続する。被害者は全裸で逆さ吊りにされ、血液の大部分が抜き取られていた。さらに遺体には虎に咬まれた痕が!? 吸血鬼を名のるカルト集団に迫るアレックス・クロス刑事は、家族や親しい者たちを殺すという執拗な脅迫を受ける。前作『闇に薔薇』を超える衝撃!

EDGE(2) 三月の誘拐者
講談社文庫
幼女誘拐に挑む美貌のプロファイラー。天才、第2の事件簿! ーー死にどうしようもなく惹かれ、そんな自分を恐れている青年。両親の無理解やおのれの無力を憤る、7歳の少女。二人は出会い、手に手をとって歩きだしていた。それが前代未聞の「幼女誘拐」への入り口だとも知らずに。ライトノベルの枠を超えて、ミステリーファンの支持を集める、天才心理捜査士シリーズ第2弾。<全5巻>

神戸 わがふるさと
講談社文庫
ともに歩んできた光あふれる美しい町よ! 復興へのメッセージーー神戸の坂なら、たいてい海がみえるのである……。戦前の水害、灰燼(かいじん)に帰した空襲、そして阪神淡路大震災。神戸は幾度も大きな災厄に見舞われてきた。そのたびに耳にした人々の慟哭と復興への槌音。この美しい港町で歩み続けてきた著者の熱いメッセージが込められた、エッセイ&神戸が舞台の初期短編小説9編。

雪のなか
講談社文庫
雪深き東北の農村で、何百年も受け継がれている能。その世界に魅せられた男がいた。ところが、幽玄な舞台を見ているうちに、妻子を捨てることもできないが、愛人を捨てることもできないという現実が浮き彫りになっていく(表題作)。時代が移り変わっても変わることない男女の情念を、独自の美意識で描く傑作選。
嘘のかけらもなく――
心を震わす愛のかたち。
雪深き東北の農村で、何百年も受け継がれている能。その世界に魅せられた男がいた。ところが、幽玄な舞台を見ているうちに、妻子を捨てることもできないが、愛人を捨てることもできないという現実が浮き彫りになっていく(表題作)。時代が移り変わっても変わることない男女の情念を、独自の美意識で描く傑作選。