講談社文庫作品一覧

子宮の記憶 ここにあなたがいる
講談社文庫
かつて僕を誘拐した女と過ごす夏。それは、新たな愛と事件の始まりだったーー会いに行こう、かつて僕を誘拐した女に! 生後3日で新生児室から連れ去られた過去を持つ、17歳の島本真人は、実母の愛を充分に受けずに育った。父が経営する歯科医院の機材を壊して、現金を持ち出した真人は、神奈川県の真鶴を目指す。そこには「誘拐犯」黒江愛子が住んでいるのだ。<『キッドナップ』改題作品>

老いること暮らすこと
講談社文庫
90を越えている母の在宅介護、体力に不安を感じながらの孫のお守り。老いとは七面倒なものだと思いながら、少しずつ甘受する。年を重ねて心に浮かぶのは、よくもここまで生き延びて来たものだという感謝である。主婦業をこなしながらもの書き仕事を続け、活躍し続けるベストセラー作家の興味深い日常。
親の介護に孫のお守り 年を重ねて思うのは
90を越えている母の在宅介護、体力に不安を感じながらの孫のお守り。老いとは七面倒なものだと思いながら、少しずつ甘受する。年を重ねて心に浮かぶのは、よくもここまで生き延びて来たものだという感謝である。主婦業をこなしながらもの書き仕事を続け、活躍し続けるベストセラー作家の興味深い日常。

死の開幕
講談社文庫
ツイスティングな展開!
ポルノ業界を狙った連続爆破が発生。
映像作家を志すヒロインのカメラが、次の標的を追う。
名手ディーヴァーの原点
タイムズ・スクエアのポルノ映画館で爆破事件が起きた。近くで難を逃れた映像作家の卵、ルーンは、現場で上映されていた作品に出ている女優のドキュメンタリーを撮り始める。一方、イエスの剣と名乗るカルト集団から出された犯行声明は、次の爆破を示唆していた。逆転の名手が放つサスペンス・ミステリー。

ドルジ 横綱・朝青龍の素顔
講談社文庫
少年時代からの軌跡、一人横綱を守る 朝青龍の本当の姿ーー平成の大横綱・朝青龍が歩んできた道。年間6場所完全優勝を始め、数々の大記録を打ち立て、一人横綱としての重責を果たし続けた。モンゴルでの幼少期から、留学生として来日した高校時代、そして横綱への道程と、現在に至るまでのすべてを綴る。

女剣士・一子相伝の影
講談社文庫
7代目は、お前に継がせる――!!
町娘のおれんにとって、兄の起こした事件が激動のはじまりだった。兄の獄死後、練之介という男となって、如月流宗家7代目として生きなければならなくなったおれん。秘剣の奥義をめぐり起こった人々の争いに苦悩しながらも、如月流の業の深さを知り奥義を悟る。彼女は何を選択したか。(『秘剣の黙示』改題)

特別検査 金融アベンジャー
講談社文庫
ノンキャリが挑む! 復讐相手はメガバンク! ーー大蔵官僚過剰接待事件の生け贄となり、清廉なノンキャリ官僚だった先輩が死を選んだ。7年後、自らも検査官のポストに就いた牟田は、省内エリートのMOF担やメガバンクを、「特別検査」で追い込んでいく。叩き上げの官吏が、金融界や国をも相手にして挑んだ、壮絶な復讐を描く、経済ミステリー。

恋って恥ずかしい 家族善哉2
講談社文庫
逆境も明るく生きる石井家に新たな問題がーー娘と同じ高校の同級生になった咲子が、母親の看病で落第、今度は息子と同級生に。そして、美人転校生・高千穂瑛子にメロメロの息子・新哉に大問題が! 新哉はオトコになれるのか? 逆境にあっても、力いっぱい明るく楽しく生きる、石井家の人々と犬。情と笑いにみちた、ほんまの大阪家族小説、第2弾。

幽界森娘異聞
講談社文庫
彼女、彼女、この故人のこの活字の世界での名をいきなり「森娘」と命名する。本名森茉莉をそのまま使わないのは、私の描いているこの故人が、どう考えても本物の森茉莉とはずれた人物だから。鴎外と志けの娘、では決してないから。私が知っている森娘は、……「贅沢貧乏」という1冊の本の中に住まった1体の妖怪だ。私という作家の雑念と思い違いがそこにこごった、活字の怪でしかない。「作家は死んだ時その本の中に転生する」
声の作家と天才森茉莉
鏡花賞作家2人の言葉のセッション
猫たちを拾った森で、“彼女”に会った。生前は一度も会ったことがなかったのに。文豪の娘にして耽美の祖?! 森茉莉と運命的に遭遇した作家は、様々なイメージに翻弄される。作品の中に生きている彼女、この活字の森の中では「森娘」、と作家の関係性が、うねりながら浮かび上がり、符合する。泉鏡花文学賞受賞作。

飛びすぎる教室
講談社文庫
最後の授業も大爆笑! お気楽お勉強エッセイ。身近な疑問に迫る! 「なぜ曜日は7つ」「ハリウッド映画にみられる『天使信仰』とは」清水ハカセによる今回の授業は、「ムダ、だけどためになる『雑学』」。暦や天使から、幽霊、聖書、宇宙の起源まで、素朴な疑問からスタートするハカセの講義に、なるほどの連続。サイバラ画伯とのコンビも絶妙なお勉強シリーズ、ついにフィナーレ。
最後の授業も大爆笑! お気楽お勉強エッセイ
身近な「?」に迫る!
「なぜ曜日は7つ?」「ハリウッド映画にみられる『天使信仰』とは?」清水ハカセによる今回の授業は、「ムダ、だけどためになる『雑学』」。暦や天使から、幽霊、聖書、宇宙の起源まで、素朴な疑問からスタートするハカセの講義に、なるほどの連続。サイバラ画伯とのコンビも絶妙なお勉強シリーズ、ついにフィナーレ。

穴 HOLES
講談社文庫
全米図書賞、ニューベリー賞他受賞の傑作。
生きる勇気が湧いてくる
世代を問わず愛されるベスト&ロングセラー
まるで神業のように見事な展開。そして、運命の大どんでん返し!――(森 絵都)
無実の罪で少年たちの矯正キャンプに放りこまれたスタンリー。かちんこちんの焼ける大地に1日1つ、でっかい穴を掘らされる。この苦行は人格形成のためとはいうが、本当はそうではないらしい。ある日とうとう決死の脱出。友情とプライドをかけ、どことも知れない「約束の地」をめざして、穴の向こうへ踏み出した。
友情と感動の物語!

納豆の快楽
講談社文庫
納豆をこよなく愛する「発酵仮面」こと小泉先生が、日本が誇るスーパー食品の秘密を徹底解明! 「納豆はなぜうまい?」「糸の正体」「ミネラルたっぷり男の武器」「食中毒防止に携帯納豆」など、盛りだくさん。正しい練り方から納豆デザートまで、小泉流怪食レシピも紹介した、読んで納豆食う=納得の食エッセイ。(講談社文庫)
納豆をこよなく愛する「発酵仮面」こと小泉先生が、日本が誇るスーパー食品の秘密を徹底解明! 「納豆はなぜうまい?」「糸の正体」「ミネラルたっぷり男の武器」「食中毒防止に携帯納豆」など、盛りだくさん。正しい練り方から納豆デザートまで、小泉流怪食レシピも紹介した、読んで納豆食う=納得の食エッセイ。

覗く男
講談社文庫
目を逸らせない ほとばしるエロス!
愛する新妻の浮気現場を目撃したその日から、淡白な性生活を送っていた夫は新たな嗜好に目覚める(表題作)。屋外でしか興奮しなくなった若いカップル。あらゆる場所で快楽を求めていった2人が、最後に選んだ場所とは(「アウトドア」)。9人の男女が打ち明ける、ちょっと変わった性愛のかたち。《文庫オリジナル》

母の剣法 臨時廻り同心日下伊兵衛
講談社文庫
許されぬ仲ほど心は燃え盛る
同心といえどもかなわぬこともある。足繁く通っていたおさわに袖にされ失意の伊兵衛。息子の新一郎は出戻り娘の理恵に、一途な恋心を抑えきれずにいる。伊兵衛たちの前で急に苦しみだした蕎麦屋の奉公人は、男の形(なり)をしたわけありの妊婦だった。仇討ちの本懐を遂げさせようとするのだが?〈文庫書下ろし〉

握られ同心 結わえ師・紋重郎始末記
講談社文庫
力士の横綱、吊橋の綱、帯紐、水引、注連(しめ)飾り――。あらゆるものを結び、解くことを生業としている神業結わえ師・紋重郎は、ある日、隅田川岸で殺されていた男を発見する。その男が娘と2人でたくさんの鳩を飼っていたことを突き止めた紋重郎は、もつれた事件の糸を解き、人と人との絆を結ぼうとするのだが……。見たい夢を必ず見せる、“夢売り”の佐治郎が登場。 痛快無比! 型破り時代小説。 (講談社文庫)
殺された男はなぜ鳩を飼っていたのか
力士の横綱、吊橋の綱、帯紐、水引、注連(しめ)飾り――。あらゆるものを結び、解くことを生業としている紋重郎は、隅田川岸で殺されていた男を発見する。男が娘と2人でたくさんの鳩を飼っていたことを突き止めた紋重郎は、もつれた事件の糸を解き、人と人との絆を結ぼうとするが。型破り文庫書下ろし時代小説。

冬の蝶 梟与力吟味帳
講談社文庫

指を切る女
講談社文庫
愛人宅で頓死した夫の遺骨を買い取れと迫られる女。夫がただ1つ望むおふくろの味を再現できない妻。息子の指が動かないのは、体が疼くあまり自分で指を切り落とした姿を見られたせいだと信じる母。むき出しの情念が燃えるとき人は刹那に生きる。切なくてかなしくて、いとおしい女と男を鮮烈に描く傑作集。(講談社文庫)
情はこわくて切なく、時に、やさしい
愛人宅で頓死した夫の遺骨を買い取れと迫られる女。夫がただ1つ望むおふくろの味を再現できない妻。息子の指が動かないのは、体が疼くあまり自分で指を切り落とした姿を見られたせいだと信じる母。むき出しの情念が燃えるとき人は刹那に生きる。切なくてかなしくて、いとおしい女と男を鮮烈に描く傑作集。

闇夜の義賊 武者とゆく(二)
講談社文庫
惑乱した江戸の街に茶屋娘の純情が輝く
鼠小僧の再来か。曲者をあと一歩のところで逃した町奉行所は、情の深さを見込んで、手習い所をひらく桜井俊吾に助けを求めた。芽の出ない役者を愛してしまった茶屋娘の面倒を見ていた俊吾に新たな任務が。貧しい者に喜捨をする一方で、大店の奉公人を殺す盗賊の正体は。気鋭による第2弾。〈文庫書下ろし〉

四季 冬 Black Winter
講談社文庫
生と死そして時間。
すべてを超越し存在する、四季。
天才の成熟と到達。「四季」4部作、美しき完結編。
「それでも、人は、類型の中に夢を見ることが可能です」四季はそう言った。生も死も、時間という概念をも自らの中で解体し再構築し、新たな価値を与える彼女。超然とありつづけながら、成熟する天才の内面を、ある殺人事件を通して描く。作者の1つの到達点であり新たな作品世界の入口ともなる、4部作完結編。

四季 秋 White Autumn
講談社文庫
犀川助教授と西之園萌絵。四季と再びの邂逅を試みる。
四季が残したメッセージは、何を示す?
妃真加(ひまか)島で再び起きた殺人事件。その後、姿を消した四季を人は様々に噂した。現場に居合わせた西之園萌絵は、不在の四季の存在を、意識せずにはいられなかった……。犀川助教授が読み解いたメッセージに導かれ、2人は今一度、彼女との接触を試みる。四季の知られざる一面を鮮やかに描く、感動の第3弾。

仮面の島 建築探偵桜井京介の事件簿
講談社文庫
イタリア人実業家の亡夫から相続した、小島の館に隠棲する日本人女性=レニエール夫人。彼女から鑑定の依頼を受けヴェネツィアを訪れた神代教授と京介だったが、跡を追った深春、蒼と合流そうそう島の売却を巡るトラブルに巻き込まれる。そして不可解な殺人事件が! (講談社文庫)
舞台はヴェネツィア! トラベルミステリ編
イタリア人実業家の亡夫から相続した、小島の館に隠棲する日本人女性=レニエール夫人。彼女から鑑定の依頼を受けヴェネツィアを訪れた神代教授と京介だったが、跡を追った深春、蒼と合流そうそう島の売却を巡るトラブルに巻き込まれる。そして不可解な殺人事件が! 文庫版特典「蒼のヴェネツィア案内」も収録。