講談社文庫作品一覧

甦る帝国(上)
甦る帝国(上)
著:グレッグ・アイルズ,訳:中津 悠
講談社文庫
その極秘文書は、世界を震撼させるものだった! 第2次大戦初期、ヒトラーの命を受けた副総統ヘスは、容貌の酷似した大尉と共に英国へ極秘潜入する……。戦後、西ベルリンに収監された“囚人ヘス”が謎の死を遂げ、刑務所跡で巡査部長ハンスはヘスの手記を発見。国際紛争の火種にもなるこの極秘文書を奪取すべく、欧米・中東各国謀報機関が暗躍・激闘を開始した!
密やかな結晶
密やかな結晶
著:小川 洋子
講談社文庫
2019年度「全米図書賞」翻訳部門、2020年度「英国ブッカー国際賞」最終候補作。『博士の愛した数式』など数々の話題作で知られる著者が描く、澄明に描く人間の哀しみ。記憶狩りによって消滅が静かにすすむ島の生活。人は何をなくしたのかさえ思い出せない。何かをなくした小説ばかり書いているわたしも、言葉を、自分自身を確実に失っていった。有機物であることの人間の哀しみを澄んだまなざしで見つめ、空無への願望を、美しく危険な情況の中で描く傑作長編。
白い屋根の家
白い屋根の家
著:藤堂 志津子,解説:中村 太郎
講談社文庫
その屋根の色は私の心の色……。喜久子、33歳、独身、持ち家あり。淋しさに埋まる闇に愛が溶け出すーーその色は、すべてを覆い尽くしてくれる。心の奥に秘めたせつなさもすべて……。33歳の独身OL・喜久子が持った家は、札幌の澄んだ空に映える白い屋根の一軒家。ひとりで暮らす彼女をめぐり、3編の愛のドラマが展開する。恋愛の歩幅(スタンス)を手探りするうちに現れる、彼女の本当の想い……。珠玉の連作恋愛小説。
電子あり
遭難渓流
遭難渓流
著:太田 蘭三,解説:森田 靖郎
講談社文庫
渓谷に消えた男、女の死体。釣部の大捜索行! 岩手県の清流・葛根田水系で2人の釣人が失踪した。数日後、下流では女性の扼殺死体が発見される。2つの事件の真相を求め、山と渓流を熟知する名探偵・釣部渓三郎は北多摩署の面々と共に必死の清流遡行を試みる。乳頭山を望む雄大で険しい自然の中で、彼らが発見したものは何か。山岳渓流ミステリー長編
はみ出し銀行マンの金融裏事情
はみ出し銀行マンの金融裏事情
著:横田 濱夫
講談社文庫
言えない、聞けない、ホントの話がいっぱい! バカな行内規則に、セコイ金集め、左遷にイジメ、銀行のウラ、教えますーー公的資金で、給料もボーナスも大丈夫! 外資なんかへっちゃらさ! 世間の風当たりが厳しい間だけ、ガマンガマン。日本の銀行マンは、ホントにどーしようもないぜ。あんたたちみんなが、銀行を疑うんだ!! ご存じ「はみ出し銀行マン」が教える、カンタン資産運用から預金防衛策、銀行の裏事情まで。痛快エッセイ登場。
電子あり
窓
著:乃南 アサ
講談社文庫
私は、どこへ行けばいいんだろう。高校3年生の麻里子は、進学や友人関係など変わりゆく周囲にとまどう。そんな彼女のまわりで起きた毒入りジュース事件。事件に関わる少年が自分と同じ聴覚障害を持つと知り麻里子は……。思春期の少女の微妙な心模様と家族の愛情を描いた、『鍵』に続く傑作青春ミステリー。(講談社文庫) 私は、どこへ行けばいいんだろう。高校3年生の麻里子は、進学や友人関係など変わりゆく周囲にとまどう。そんな彼女のまわりで起きた毒入りジュース事件。事件に関わる少年が自分と同じ聴覚障害を持つと知り麻里子は……。思春期の少女の微妙な心模様と家族の愛情を描いた、『鍵』に続く傑作青春ミステリー。
乱世を斬る
乱世を斬る
著:白石 一郎
講談社文庫
自尊心と商才が命取りとなったり、人望ゆえに英雄になったり……。乱世に輝く男たちの、運不運を超えた波乱万丈の人生。おのれの天命を知ることで、歴史に名を残した猛者どもを、歴史小説の第一人者で吉川英治文学賞に輝いた筆者が描く、歴史エッセイ。歴史紀行2編も収録。<『天命を知る』改題作品>
電子あり
女性翻訳家
女性翻訳家
著:サラ・デュナント,訳:小西 敦子
講談社文庫
ある日、大好きなヴァン・モリソンのCDが1枚消えていた。しばらくして、2枚目も。その後も、矢継ぎばやに不可解な出来事が……。誰かが私の家に出入りしているのか?孤独な女性翻訳家に忍び寄る、怖るべきストーカーの影。CWA受賞作家が真綿で絞められるような恐怖を描くセクシュアル・サスペンス!
風来忍法帖 山田風太郎忍法帖(11)
風来忍法帖 山田風太郎忍法帖(11)
著:山田 風太郎
講談社文庫
時は天正18年。豊臣秀吉麾下(きか)2万余の軍勢に対し、わずか数百人の手勢を率い北条方の小城・忍(おし)城を守る美貌の麻也姫。姫を陰に陽に護るのは、忍びの者として天下に鳴る風摩組。中に割って入る戦場荒らしの7人の香具師(やし)は、麻也姫の貞操を狙う。香具師VS.風摩忍法、武州の地で機知と詐術を巡らす縦横の戦い! これは、様々な新素材のアイデアの一巻としても読めるわけで、愉快この上ない。――荒巻義雄
電子あり
吸血の家
吸血の家
著:二階堂 黎人
講談社文庫
美しき三姉妹の悲劇。二階堂蘭子が謎に挑む! ーー江戸時代から遊廓を営んでいた旧家に、もたらされた殺人予告。かつて狂死した遊女の怨霊祓いの夜、果たして起きた2つの殺人事件。折しも乱舞する雪は、24年前の惨劇にも似て……。名探偵・二階堂蘭子が解きあかす「密室」そして「足跡なき殺人」の謎。美しき三姉妹を弄ぶ、滅びの運命とは!? 本格長編推理。
電子あり
痕跡
痕跡
著:アルジ-ン・ハ-メッツ,訳:羽根田 治美
講談社文庫
息子デイビッドが消えた!家出か誘拐か。母のドゥルーは必死に探しまわる。意表をつく手口で誘いだし、巧みな擬装で逃避行を続ける犯人デンバーの狙いは何か。懸命の捜索も尽きた頃、母の執念が意外な痕跡を発見する。手がかりは“D”!一気に戦慄のクライマックスへ。マカヴィティー賞候補の力作サスペンス。
昏き処刑台
昏き処刑台
著:勝目 梓,解説:かわぐち かいじ
講談社文庫
お嬢さんを預かっている――。男は市の医師会会長にそう宣戦布告をした。男には、医師会と市が総合病院の誘致を巡り対立していたために、妻子が救急医療を受けられず見殺しにされるという、悲しい過去があったのだ。バイオレンスとエロスに彩られた怒りの復讐劇が今、始まる!『処刑台の昏き祭り』改題
電子あり
左手に告げるなかれ
左手に告げるなかれ
著:渡辺 容子
講談社文庫
「右手を見せてくれ」。スーパーで万引犯を捕捉する女性保安士・八木薔子(しょうこ)のもとを訪れた刑事が尋ねる。3年前に別れた不倫相手の妻が殺されたのだ。夫の不貞相手として多額の慰謝料をむしり取られた彼女にかかった殺人容疑。彼女の腕にある傷痕は何を意味するのか!?第42回江戸川乱歩賞受賞の本格長編推理。
電子あり
眠れぬ夜の報復
眠れぬ夜の報復
著:岡嶋 二人,解説:法月 綸太郎
講談社文庫
時効の壁を乗り越え、殺人犯を追う男の執念。 「なぜ僕の家が狙われたんだ」16年前、押込み強盗に両親と妹を殺されたプロボウラー草柳は、偶然見付けた盗品のボールに犯人の手掛りをつかんだ。時効が成立した事件の犯人を逮捕できるか?密命を帯びた菱刈率いる捜査第0課は、盗聴、変装、囮捜査と手に汗握るスパイ大作戦で解決不能な難事件に挑む!
電子あり
名探偵の掟
名探偵の掟
著:東野 圭吾
講談社文庫
完全密室、時刻表トリック、バラバラ死体に童謡殺人。フーダニットからハウダニットまで、12の難事件に挑む名探偵・天下一大五郎。すべてのトリックを鮮やかに解き明かした名探偵が辿り着いた、恐るべき「ミステリ界の謎」とは?本格推理の様々な“お約束”を破った、業界騒然・話題満載の痛快傑作ミステリ。
シマロン・ロ-ズ
シマロン・ロ-ズ
著:リー.ジェイムズ・バーク,訳:佐藤 耕士
講談社文庫
元テキサスレンジャーの弁護士ビリー・ボブが依頼された少女レイプ事件。捜査を進めるうちに平和な田舎町は、どす黒い素顔を見せはじめる。名匠ジェイムズ・リー・バークが、癒せぬ傷を抱えた男の誇りと哀しみを円熟の筆致で描くネオ・ハードボイルドの最高峰!1998年度MWA最優秀長篇賞受賞に輝く話題作。
切り裂き魔
切り裂き魔
著:鳥羽 亮
講談社文庫
マンションの屋上から突き落とされた女子中学生。その死体は無惨にも切り裂かれていた。続けて彼女の父親の会社に勤めるOLが同じ傷を残して殺される。残酷な連続猟奇殺人事件を、精鋭8名の捜査一課南部平蔵班が追う。犯人への意外な手がかりとは何か?ベテラン捜査官たちの刑事魂を描く長編警察推理。
電子あり
笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE
笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE
著:森 博嗣
講談社文庫
偉大な数学者、天王寺翔蔵博士の住む「三ツ星館」。そこで開かれたパーティの席上、博士は庭にある大きなオリオン像を消してみせた。一夜あけて、再びオリオン像が現れた時、2つの死体が発見され……。犀川助教授と西之園萌絵の理系師弟コンビが館の謎と殺人事件の真相を探る。超絶の森ミステリィ第3弾。
電子あり
勇気凛凛ルリの色
勇気凛凛ルリの色
著:浅田 次郎
講談社文庫
陸上自衛隊出身、ピカレスク人生経由、現在小説家。今や超多忙で絶好調、超有名とサクセスした直木賞作家が、理不尽な宿命を笑いとばす自伝的熱血エッセイ。涙あり笑いあり怒りあり哀しみあり、おのれの目標めざして突き進んだ男の、体を張った文章は、読めば思わずパワーが湧いてくる! 元気が出る1冊!(講談社文庫) パワーが湧いてくる涙と笑いの成功物語! 陸上自衛隊出身、ピカレスク経由、小説家の体を張った自伝エッセイ。 陸上自衛隊出身、ピカレスク人生経由、現在小説家。今や超多忙で絶好調、超有名とサクセスした直木賞作家が、理不尽な宿命を笑いとばす自伝的熱血エッセイ。涙あり笑いあり怒りあり哀しみあり、おのれの目標めざして突き進んだ男の、体を張った文章は、読めば思わずパワーが湧いてくる! 元気が出る1冊!
電子あり
容疑者
容疑者
著:小杉 健治,解説:結城 信孝
講談社文庫
殺人現場に残されたのは、赤いマジックで書かれた数字の「1」。艶福家の弁護士殺害事件は怨恨か、それとも痴情のもつれか? 難航する捜査をあざ笑うかのように、新たな殺人が発生する。女性被害者の上には赤い「2」が残されていた。下谷中央署の二人の刑事が謎を追う。実力派が放つ長編警察ミステリー。
電子あり