講談社文庫作品一覧

仙台駅殺人事件
仙台駅殺人事件
著:西村 京太郎
講談社文庫
毎年12月1日正午に、仙台駅ホームに佇む和服姿の女。この謎の美女は、原宿で起きた殺人事件の容疑者だった。ところがその、高級クラブ「綾」のママ・早坂みゆきは、1千万円もの大金を仙台駅でゆすられ続けていた。行方をくまらしたみゆきを追跡する十津川警部と亀井刑事は、仙台駅に網を張るが、何者かに発煙筒で妨害され、失敗。再度の張り込み中、駅構内で「綾」のホステス・久保カオルが絞殺された。1千万円の行方と殺人容疑者、恐喝犯を追う十津川の前に明かされる意外な真相は…。 24時間眠らぬ、東北の玄関口・仙台駅を舞台にした駅シリーズ
電子あり
誰かが見ている
誰かが見ている
著:宮西 真冬
講談社文庫
★★★★★第52回メフィスト賞受賞作★★★★★  ある夕方、保育園から榎本千夏子に一本の電話が入った。 「夏紀ちゃんがいなくなりました」 なんと、千夏子の子が保育園から消えたという。 不安を募らせる千夏子のもとに、二本目の電話が。 その電話は<彼女>からのものだった――。 4人の女性が抱える「女」としてのジレンマを鮮烈に描き切った究極のサスペンス!
電子あり
帰蝶さまがヤバい 2
帰蝶さまがヤバい 2
著:神楽坂 淳
講談社文庫
永禄三年(1560年)、桶狭間の戦いで、強敵・今川義元を斃した織田信長と妻の帰蝶。その勢いを駆って一直線に天下へと突き進むのかと思いきや、現実はそう簡単ではない。次の標的である美濃はもっと手強いのである。帰蝶が嫌う実の兄、斎藤義龍が天下取りを目指す夫婦の前に立ちはだかった。ところがそれほどの時を置かず、帰蝶が「殺した」と侍女に嘯いた。織田への輿入れのとき、つまり10年以上前に兄・義龍に刺客を放ってあったという。なんという深謀遠慮。信長を前面に押し立て、帰蝶の「天下取り」がまた一歩大きく前進する!
電子あり
そして扉が閉ざされた  新装版
そして扉が閉ざされた  新装版
著:岡嶋 二人
講談社文庫
富豪の一人娘が、別荘で不審な事故死を遂げる。その三ヵ月後、彼女の遊び仲間だった男女四人が、地下にある核シェルターに閉じ込められてしまう。脱出を試みる四人は、精神的に追い詰められながら、事故の真相に迫るべく必死に推理を働かせる。遂にたどりついた想定外の結末とは? 徹底的に追究したロジックによる謎解きと密室からの脱出をはかるサスペンス。著者随一の本格推理の傑作!
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天使の報酬 外交官シリーズ
天使の報酬 外交官シリーズ
著:真保 裕一
講談社文庫
日本人失踪の背後にコロナウイルスの影……弱き者を護るため、あの男・黒田康作が動き出す。 サンフランシスコで日本人の女子大学生が失踪した。彼女と接点があったフリー記者の他殺体が日本で発見される。 背後にちらつく謎の外国人留学生を追って、外交官・黒田康作は日本に帰国する。 国内では、医療研究所への不審者の侵入や関係者宅が爆破される事態になる。 信じがたい事件の真相に辿り着いた黒田に危機が迫る!  型破り外交官、黒田康作が奮闘するノンストップサスペンス。好評シリーズ「外交官シリーズ」第2作。
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人類最強の純愛
人類最強の純愛
著:西尾 維新
講談社文庫
目指すは、深海1万メートル! 天才心理学者・軸本みよりと共に、 消えた宝船と調査団員を追って、海底に向かった請負人・哀川潤。 到着早々、人食い魚の群れに包囲され――!? 型破りの冒険譚! 大人気シリーズ第2弾 文庫版限定・特製しおり入り
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巨悪
巨悪
著:伊兼 源太郎
講談社文庫
消えた復興予算、2兆円。 震災を食い物にする奴らがいる――。 《日本最強の捜査機関》東京地検特捜部に配属された検事・中澤源吾は追い詰められていた。 大手運送会社社長の億単位の脱税疑惑を追うも、立証できたのはごく一部。 だが、元同級生の事務官・城島毅らと捜査を進めるうち、 不可解な金の動きは東日本大震災の復興補助金に繋がり――。 元記者の著者が、取材不可能な組織の深部に迫る、骨太の社会派ミステリー! 【推薦コメント続々!】 これほどまでに真に迫る形で、「東京地検特捜部」を扱った入魂の小説があっただろうか。 『巨悪』を読めば、わかるだろう。 伊兼源太郎が、いま猛烈な勢いで巨星・横山秀夫の域に近づきつつある要注目の俊英だと! ――宇田川拓也(ときわ書房本店) やられてしまった。善とは悪とは。考え続けている。 巨悪に立ち向かう中澤、城島。 その悪の正体が現れた時、怒りが爆発し、悲しみにうち震えた。 重いテーマ、エンタメ度満点の傑作ミステリー。 誰かに思いを話したい。 ――山中真理(ジュンク堂書店滋賀草津店) 理不尽な社会の拳となるのは絶望から生まれた怒りの感情。 「巨悪」とはこの世を覆い尽くす闇でもあれば身近に潜む棘でもある。 本物の正義が伝わる揺るぎなき物語! 目を背けてはならない現実がここにある……。 ――内田剛(元書店員、ブックジャーナリスト) 「東京新聞」の特集も大反響!!
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霊視刑事夕雨子2 雨空の鎮魂歌
霊視刑事夕雨子2 雨空の鎮魂歌
著:青柳 碧人
講談社文庫
あなたの声を聞かせてーー 報われぬ霊の未練を晴らす「癒し×捜査」のミステリー! 『浜村渚の計算ノート』『むかしむかしあるところに、死体がありました。』の著者が放つ新感覚警察小説 彷徨(さまよ)う霊の声を聴く夕雨子と、姉御肌な破天荒刑事野島。素直に真相を語らない霊と、時には協力、時には反発しながら、中野署の名物コンビは霊視と推理で難事件に挑む。ある日、野島が左遷されるきっかけとなった因縁の事件の関係者が行方不明となり。 驚きと癒しが共存するヒーリング刑事シリーズ第二弾!
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罰当り 大江戸閻魔帳(五)
罰当り 大江戸閻魔帳(五)
著:藤井 邦夫
講談社文庫
長屋の誰もが寝静まる頃、閻魔堂に忍び寄る二つの影あり。 戯作者麟太郎、盗人を救う!? 人気書下ろしシリーズ最新刊! 夜更けの閻魔堂に忍び込み、何かを隠す喜十と房吉。そこを後にした彼らは追手に襲われるも、命からがら逃げおおせ……。全てを目撃した戯作者の青山麟太郎は追手を尾行、ある商人宿へ辿り着く。宿の馴染みの行商人が二人を狙う理由とは。麟太郎が二人の素性を探るうち、事態は思わぬ方向へ。 <第五巻の読みどころ> 第一話 奴凧 お蔦の依頼で旗本の次男を捜す麟太郎。堅物の若様が消えた理由とは? 第二話 隣の女 閻魔堂近くに越してきた粋な年増。女の周りには怪しげな男たちあり。 第三話 宝引き 大金が当たるくじで話題の清雲寺。信者を増やす住職に怪しげな噂が!? 第四話 罰当り 閻魔堂に何かを隠す二人組。男らが追手から守ったのは意外な物だった。
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潜入 味見方同心(三) 五右衛門の鍋
潜入 味見方同心(三) 五右衛門の鍋
著:風野 真知雄
講談社文庫
美味つくる者に鬼ひそむ。 将軍暗殺の陰謀探る魚之進に、珍味を巡る難事件が次々襲う! 人気シリーズ「味見方同心」シリーズ・潜入篇第三弾 大泥棒たちが集まる秘密の会。そこで供される「五右衛門鍋」は驚くほどにうまいらしい。これはただの懇親会なのか? 自分を手伝っていた下っ引きの万吉殺害で、将軍暗殺計画の捜査は急務だが、会も探り始めた「味見方」魚之進。鍋から導き出した驚天動地の悪事とは? 極上の謎と珍味あふれるシリーズ第三弾。 【本巻のお品書き】 「あんこ豆腐」豆腐屋が甘い香りを残して謎の失踪。 「海たぬき」食べると元気になる海たぬきとは? 「おやじのおじや」店の主は自慢の料理をなぜやめた? 「五右衛門鍋」怪しい連中だらけの鍋の会。
電子あり
質屋の娘 駕籠屋春秋 新三と太十
質屋の娘 駕籠屋春秋 新三と太十
著:岡本 さとる
講談社文庫
難題かかえた客を乗せ、粋な駕籠舁き、江戸を奔る。 軟禁された箱入り娘の心の闇を新三と太十は晴らせるか? 「駕籠屋春秋 新三と太十」シリーズ2ヵ月連続刊行! 講談社文庫創刊50周年書下ろし作品 新三(しんざ)と太十(たじゅう)が舁く駕籠は乗って安心と大評判。 そんな二人に思わぬ依頼。 悪評絶えない男に拐かされた質屋の娘を救い出し、運ぶというものだ。 無事に親許へ届けた二人だが、後日、娘と軟禁男の密会を目撃してしまう。 事件の奇妙な展開に、情に厚い駕籠舁きたちが真相求め動き出す。 温かさが胸に広がる第二弾。 <第二巻のお客> 一 質屋の娘 色事師に囚われた娘の許へ。駕籠で救い出される娘の様子に違和感が!? 二 新太 ワケありの父持つ子供がお客様。人形町の“駕籠留”は大騒ぎ! 三 男の矜持 殺気を放つ武士を運んで剣術道場へ。中の光景に新三と太十が立ちすくむ。
電子あり
Cocoon3 幽世の祈り
Cocoon3 幽世の祈り
著:夏原 エヰジ
講談社文庫
絶好調和風ファンタジーシリーズ、第3弾! 鬼退治組織「黒雲」とは別の謎の組織、「鳩飼い」。それを率いていたのは、瑠璃を吉原に売った義理の兄だった。 双子の豊二郎・栄二郎の出生の秘密。瑠璃が使役する生き鬼、楢紅はなぜ生まれたのか。そしていったい、「黒雲」は何のために闘っているのか。 物語が大きな方向へ動き出す、シリーズ要の一冊。
電子あり
ステップファザー・ステップ 新装版
ステップファザー・ステップ 新装版
著:宮部 みゆき
講談社文庫
こんな時代だからこそ家族小説(ホームコメディ)を読みませんか? 疑似父子が挑む7つの事件。 読めば読むほど優しい気持ちになれる 傑作ハートウォーミング・ミステリー! 講談社文庫創刊50周年新装版 仕事中に屋根から落ちてしまった泥棒の俺。 大ケガした俺を助けてくれたのはその家に住む中学生の双子の兄弟だ。 ところが二人に弱みを握られた俺は、家出中の両親に代わって父親となるハメに。 家庭生活を始めた俺らを襲う七つの事件。三人で謎解きを始めたが……。 魅力的な謎とユーモアあふれた会話が彩る大傑作!
ニムロッド
ニムロッド
著:上田 岳弘
講談社文庫
仮想通貨をネット空間で「採掘」する僕・中本哲史。 中絶と離婚のトラウマを抱えた外資系証券会社勤務の恋人・田久保紀子。 小説家への夢に挫折した同僚・ニムロッドこと荷室仁。…… やがて僕たちは、個であることをやめ、全能になって世界に溶ける。「すべては取り換え可能であった」という答えを残して。 …… 「すごく好きです。胸がつまって泣きそうになりました。」――島本理生さん (TBS系毎週土曜日あさ9:30~放送中「王様のブランチ」より ) 【芥川賞選考委員絶賛、選評より】 「地上から塔の頂上へと、軽々と読者を運んでいく垂直の跳躍力こそがこの作家最大の魅力である。」――吉田修一さん 「ここには小説のおもしろさすべてが詰っている。」――山田詠美さん
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完パケ!
完パケ!
著:額賀 澪
講談社文庫
たった一つのことにすべてを賭けた、あの輝かしい日々。 経営難で閉校が噂される武蔵映像大学で、卒業制作のドラマ映画を撮れるのは、たった一人。感覚の安原と理性の北川。お互いの才能を認め合いながらも性格がまったく合わない二人は、同じ題材を使ってコンペで勝負をすることに。撮影は、前途多難の幕開けとなったが――。
電子あり
奇科学島の記憶 捕まえたもん勝ち!
奇科学島の記憶 捕まえたもん勝ち!
著:加藤 元浩
講談社文庫
元アイドルの捜査一課刑事・七夕菊乃と変人捜査官・深海安公がバカンスに出かけたのはかつて不老不死研究が行われていたという“奇科学島”。このいわくつきの島で連続殺人が発生した!ところがこの事件、殺された被害者が生き返りもう一度動いたとしか思えない不可思議な痕跡ばかり。不老不死人間が実在したとしか思えぬ事件の真相とは? 『Q.E.D. iff -証明終了-』『C.M.B. 森羅博物館の事件目録』の著者入魂の、長編ミステリ第3弾!
電子あり
野良猫を尊敬した日
野良猫を尊敬した日
著:穂村 弘
講談社文庫
現代を代表する人気歌人であり評論、エッセイ、絵本、翻訳など幅広い分野で活躍する著者による最新エッセイ集。無邪気になれなかった子供時代、何もなかった青春、そして大人になっても未だ世界とうまく折り合えない日常。 人生、そんなに頑張らなくてもいいんじゃない? 自分らしく生きていい。ユーモアを織り交ぜて描く、ちょっと変で愛しい、魅力のエッセイ62篇。
電子あり
花の下にて春死なむ 香菜里屋シリーズ1〈新装版〉
花の下にて春死なむ 香菜里屋シリーズ1〈新装版〉
著:北森 鴻
講談社文庫
人生に必要なのは、 とびっきりの料理とビール、 それから、ひとつまみの謎。 三軒茶屋の路地裏にたたずむ、ビアバー「香菜里屋」。 この店には今夜も、大切な思いを胸に秘めた人々が訪れる――。 優しく、ほろ苦い。 短編の名手が紡ぐ、不朽の名作ミステリー! 第52回日本推理作家協会賞 短編および連作短編集部門受賞作 解説 瀧井朝世 春先のまだ寒い夜。ひとり息を引き取った、俳人・片岡草魚。 俳句仲間でフリーライターの飯島七緒は、孤独な老人の秘密を解き明かすべく、 彼の故郷を訪れ――(表題作)。 バー「香菜里屋」のマスター工藤が、客が持ち込む謎を解く連作短編ミステリー。
電子あり
戦時下の外交官 ナチス・ドイツの崩壊を目撃した吉野文六
戦時下の外交官 ナチス・ドイツの崩壊を目撃した吉野文六
著:佐藤 優
講談社文庫
国民に嘘をつく国家は滅びる―― 佐藤優が最も尊敬する外交官が明かす、 ナチス・ドイツ崩壊の真実 日本の外交官と外務省の隅々までを知り尽くす佐藤優が、 これまでに接した当事者のなかで能力、実績、人格ともに最高に評価するのが吉野文六氏。 吉野氏は、沖縄返還において日米両政府間に密約が存在したことを、 2006年に日本側の交渉当時者として初めて明らかにした。 外交官の「職業的良心」はいかに生まれ、形成されていったのか。 ・生い立ち、旧制高校時代、帝国大学での学生記者経験、行政科・司法科・外交科すべて合格した高等文官試験。 ・外務省へ入省後、真珠湾攻撃前夜の太平洋を横断、たどりついた北米大陸での見聞、動乱の欧州を視察してベルリンへ。 ・松岡洋右外相、野村吉三郎駐米特命全権大使らのエピソード、各在外公館でおこなわれていた諜報活動、またソ連のドイツ侵攻時に、在ベルリン大使館から南方へ避難した大島浩大使から下された決死の司令。 ・1945年5月ナチス・ドイツ第三帝国が崩壊する瞬間に立ち会う。そして命を賭してシベリア鉄道横断からの帰国。 1941年から1945年にかけ、激動の欧州を目撃した青年外交官の物語。
電子あり
考えろ丹太!
考えろ丹太!
著:木島 始,解説:小沢 信男,装画:池田 龍雄
講談社文庫
6月のある夜、堤防から河に転落する自動車を目撃したのは、中学1年生の丹太とミチだった。現場から立ち去るバクに似た男、河口で発見された死体……。事故死と判断する警察の考え方に疑問をいだいた、丹太たち少年探偵団をとりまいて起こる怪事件。ミステリー風な物語に、人間社会の歪みと真実を見ぬく知恵をおりこんだ、現代児童文学の誕生期をかざる名作。
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