創文社オンデマンド叢書作品一覧

弁証法的世界 進歩の哲学
創文社オンデマンド叢書
宇宙の誕生から、生命の出現、人類の起源、進化、そして人類の歴史「人類史」の登場と発展について、弁証法的世界観により壮大に描いたエキサイティングな「世界の歴史」を読む。
【目次より】
目次
総説
第一章 宇宙のはじめ
一 動的宇宙観
二 宇宙の起原
三 銀河系と太陽系
四 地球の科学
第二章 生命の起原
一 生命の本質
二 生命の誕生
三 生命の発展
第三章 人類の起原
一 自然史の総括
二 生物進化の法則――競争と共存
三 労働が人間をつくった
四 人類史のあけぼの
五 氷河期について
六 遺存種について
第四章 弁証法的世界
一 自然の発展における非連続の連続
二 サルとヒトとの非連続の連続
三 価値理念の発展
四 弁証法的世界 その一
五 弁証法的世界 その二
六 弁証法的世界 その三
七 叡智的自然
第五章 生産労働の発展と社会の進歩
一 物質的自然の発展法則
二 生物的生命の発展法則
三 生物の社会と人間の社会
四 生産労働の発展と社会の階級化
五 階級的社会の一典型としての奴隷制
六 本章のまとめ
第六章 生産労働と知性の進歩
一 カントの「純粋理性批判」
二 ヘーゲルの「世界理性」
三 反映と反応、認識と実践
四 構造と機能
五 生産の発展と知性の進歩
六 観念論的認識論から弁証法的認識論へ
七 自然と理性の弁証法的統一
八 社会発展のバロメーターとしての科学的知性
第七章 生産労働の発展と民主主義
一 社会発展の三要因
二 分業の発展にともなう個の自覚と社会的連携の自覚
三 社会圏の拡大とヒューマニズムの成長
四 奴隷制から封建制への自由の進歩
五 資本主義的自由と利己的個人主義
六 貨幣の物神化と人間性の荒廃
七 階級闘争とプロレタリア民主主義
第八章 社会主義とプロレタリア民主主義
一 社会主義の必然性と現代社会主義のゆがみ
二 ゆがみの原因をたずねて
三 人類の未来について

平和問題十二講
創文社オンデマンド叢書
西田幾多郎に師事した哲学者だったが、戦後マルクス主義唯物論者に転向した著者が、「平和」について論じた12の講義をまとめた著作である。戦争の原因分析や、戦後日本や世界情勢についての深い洞察がある。
【目次より】
目次
まえがき
第一講 戦争はどうしておきるか
一 戦争の原因
~
五 植民地再分割のための戦争
第二講 第一次世界戦争はどうしておきたか
一 自由競争から独占へ
~
四 植民地政策の必然性
第三講 第二次世界大戦はどうしておきたか
一 第一次大戦後の世界情勢
~
八 ファシズムの形成
第四講 戦後の世界情勢 その一
一 全般的危機の第二段階とその特徴
~
七 アメリカの侵略的諸計画
第五講 戦後の世界情勢 その二
八 朝鮮戦争とその結果
~
一五 資本主義国家のファッショ化
第六講 戦後の世界情勢 その三
一六 植民地体制の崩壊
~
二八 ラテン・アメリカ諸国
第七講 戦後の国内情勢
一 敗戦後の日本
~
五 MSA体制と平和勢力の発展(一九五三年―一九五四年)
第八講 世界平和運動の発展
一 第二次世界戦争以前の世界平和運動
~
四 ヴェトナム休戦以後
第九講 日本の平和運動の発展
一 第二次世界戦争以前の平和運動
~
五 第三期 対決期 MSA体制と原水爆に反対し、ソ中との国交回復運動の高まる時期
第十講 平和的共存の可能
一 新らしい事態
~
六 平和的共存の可能
第十一講 日本平和運動の諸問題
一 再軍備の問題
~
十 組織の問題
第十二講 質疑応答
一 ソ同盟は平和を主張しながらなぜ軍備をもつか
~
十一 基礎科学の勉強について

政治のロゴス
創文社オンデマンド叢書
政治において「ロゴス(理念)」はどうあるべきなのか。パトス(熱情)に突き動かされがちな政治を改めて問い直す。
【目次】
目次
はじめに
第一部
政治のロゴス(その一) 魂と国家
政治のロゴス(その二) 「へつらい」の構造
政治のロゴス(その三) イデオロギーの系譜
第二部
「承認」の問題 『精神現象学』をめぐって
「認識」と「承認」 「承認」の現象学のためのノート
「承認」の構造
はじめに
I 「認識の終り」としての「承認」 ac-knowledgeという語の解釈学的構造分析
II 「認識の繰り返し」としての「承認」 re-cognizeという語の解釈学的構造分析
終りに
あとがき

カント『道徳形而上学の基礎づけ』研究序説
創文社オンデマンド叢書
18世紀の大哲学者カントが、善、悪、自由意志、義務、人格など、倫理が取り扱うべき需要課題を書いた『道徳形而上学の基礎づけ』。この重要著作をどのように読み解いていくべきなのか?
【目次】
はじめに
第一章 出発点としての「常識」
第二章 「定言的命法」の根本法式
第三章 第一導出法式 普遍的自然法則の法式
第四章 第二導出法式 目的それ自体の法式
第五章 第三導出法式 意志の自律の法式
第六章 「目的の王国」 「意志の自律」の「理念」から導かれるところの
第七章 三つの導出法式の統合と結語
あとがき

疎外の問題
創文社オンデマンド叢書
なぜ、人間が作った事や物が、逆に人間を支配するようなことが起こるのだろうか。あらためて、疎外が生み出す問題を哲学的に追究する。
【目次】
はじめに
一 『精神現象学』における「自意識」の研究序説
一 「欲求」の構造
二 「承認」の概念
三 「承認」をめぐる「生死の闘い」
四 「主と奴」(一方的承認)の弁証法
五 「支配と隷属」と現代の問題
二 『精神現象学』における疎外の問題
三 言葉と疎外(その一) マルティン・ブーバーの言語論をめぐって
四 言葉と疎外(その二) ヘーゲルと現代の問題
五 カント哲学の構造と疎外の問題
あとがき

象徴と想像力
創文社オンデマンド叢書
哲学者にして宗教学者の著者によるポール・リクールについての研究をまとめた博士論文を刊行したもの。フランス・スピリチュアリスムなどフランスの思想を踏まえ、「自由」や「悪」といった実存的問題も扱う。シモーヌ・ヴェイユの思想もその射程に入れる。
【目次】
序文
第一章 宗教の両義性と宗教的行
一 見えない世界と深さの次元
二 宗教の両義性
三 宗教的行について
第二章 象徴と生の宗教的次元
一 「失われた次元」と象徴の問題
二 象徴の規準
三 象徴と言葉
四 象徴と生
第三章 宗教的言語の特性
緒論
一 宗教的言語と非神話化
二 言語における指示の問題と宗教的言語
三 啓示と原初的宗教言述
四 譬
五 想像力と超越の問題
第四章 想像力と超越の問題
緒論
一 知覚と想像力
二 想像力の超越作用
三 想像力と悪
四 悪と超越の問題
第五章 宗教現象学と解釈学
一 現象学と解釈学
二 宗教現象学
三 象徴の解釈と宗教現象学
四 象徴の非神話化
五 象徴と非神秘化としての解釈
結語 問われてくる幾つかの問題
第六章 諸解釈の葛藤
一 言語の危機と対立する二つの解釈
二 意味の回復としての解釈
三 非神秘化としての解釈
四 解釈と反省
第七章 象徴と自由 「隷属的でない労働の第一条件」について
一 善と必然性の間
二 虚無と想像力と宗教
三 象徴と注意力
第八章 同意の地平
一 情念と隷属意志の構造
二 有限性の哲学的人間学
三 道徳的意識のパトロジー
四 「同意」の地平
第九章 悪の象徴論
一 悪の原初的表現
二 悪の基底的現象としての穢れ
三 悪の二つの側面 悪の神話
四 悪における自由とデモーニッシュなもの
第十章 心身関係における想像力の位置と自由の問題
一 心身の繋がりとその媒介者
二 決断の構造
三 動機としての欲望と想像力
四 決断における注意力と自由の問題
索引

日本法思想史研究
創文社オンデマンド叢書
法思想とは、さまざまな人や団体が法に対して持つ考え方を知的に検討したもので、時代によって変遷する。日本近代の法思想を探究する。
明治以降、西洋の法体系に出会い、日本の近代的な法律が誕生した。法はどうあるべきなのか、どのような思想に基づいているのかの歴史を解き明かす。
【目次】
I 啓蒙思想家たち
1 西周における人間と社会
一 朱子学と徂徠学
二 『性法略』序
三 『百一新論』
四 『生性発蘊』
五 『人世三宝説』
六 『燈影問答』
七 『兵賦論』
八 続『兵賦論』
九 『原法提綱』
一〇 結語
2 文久元年の津田真道
3 穂積陳重の法進化論
一 儒学・国学から進化論へ
二 適者生存
三 発展段階説
四 祖先崇拝
五 法理学と法哲学
II 憲法学者たち
1 日本憲法学の国家論
一 穂積八束の国家論
二 一木喜徳郎の国家論
三 美濃部達吉の国家論
四 美濃部・上杉論争
五 宮沢俊義の国家論
2 穂積八束伝ノート
一 家系
二 勉学
三 留学
四 栄光の座
五 生活態度
六 最後の年
3 穂積憲法学
一 家と国
二 国体と政体
三 立法事項と大権事項
四 「立憲ノ美果」と「民衆専制」
五 「一種の風潮」
4 リチャード・H・マイニア『西洋法思想の継受』について
5 美濃部達吉の法哲学
6 上杉慎吉伝
一 生い立ち
二 初期の「機関説」
三 留学中の「回心」
四 大戦前の時代認識
五 国体論争
六 藩閥・政党・天皇
七 普通選挙
八 国家主義運動
九 大正一五年秋
一〇 国家形而上学
一一 最晩年の上杉
III 戦後法思想の諸問題
1 敗戦史の法哲学
2 国民主義と天皇制
一 ポツダム宣言と「国体」
二 美濃部達吉の「国体」護持論
三 宮沢俊義の「八月革命説」
四 尾高朝雄の「ノモス主権論」
五 和辻哲郎の文化的天皇論
六 何が残ったか?
3 二つの憲法と宮沢憲法学
4 マッカーサーと戦後民主主義
一 一九四五年の世界
二 マッカーサーの「正義」
三 マッカーサー崇拝
四 終末論的平和論
五 マッカーサー父子とリンカン
あとがき

祈りと沈黙 キリスト教論集
創文社オンデマンド叢書
哲学者であり、キリスト教神学者でもある著者による、新約聖書、原始キリスト教、科学、儀礼や鈴木大拙などについての論集。
【目次より】
序
第一部
一 新約聖書のキリスト論
二 コロサイ人への手紙一・一五―二〇におけるキリスト論について
三 平和の君キリスト エペソ人への手紙二・一四―一八解釈の試み
四 新約聖書における神義論
五 新約聖書における死の理解
六 原始キリスト教における黙示思想 E・ケーゼマンの提題をめぐって
第二部
七 神の知恵と人間の知恵
八 死生観 無常観と被造物感
九 祈りと沈黙
一〇 生と死の彼方へ
一一 科学とヒューマニズム
第三部
一二 日本における福音の理解の可能性
一三 日本におけるキリスト教の将来
一四 インマヌエルの原事実
一五 キリスト教の本質を求めて 石原謙博士におけるキリスト教史学の成立
一六 宗教と儀礼
第四部
一七 カール・レーヴィット先生
一八 石原謙先生の追想
一九 石津照〓博士を追想して
二〇 鈴木大拙先生とキリスト教
二一 真実を求めて歩むキリスト教 小田切信男博士
二二 前田護郎博士 『ことばと聖書』
二三 神田盾夫先生の学風

ヘブル書研究
創文社オンデマンド叢書
「ヘブル書」とは、『新約聖書』の中でももっとも文学的とされる書である。書かれた時期は、80から90年ごろとされ、迫害の時代のものとされている。宛先人も差出人も明記されていない書簡の形式をとっている。キリストを大司祭とし、教会を神の民とするなど独特の神学的ドグマが展開されている。
【目次より】
序言
第一章 序論
第二章 この手紙における旧約聖書釈義の方法
第三章 神の子(一) 一章一節――二章四節釈義
第四章 神の子(二) 二章五――一八節釈義
第五章 大祭司としてのキリスト(一)
第六章 大祭司としてのキリスト(二)
第七章 新しい契約の仲保者としてのキリスト
結論
略語表・参考文献

共同討議 哲学とは何か
創文社オンデマンド叢書
京都学派を代表する哲学者の高坂・西谷、科学史家の下村、倫理学者の三宅、西田幾多郎・フッサールに学ぶも京都学派とは距離をとった哲学者・務台ら、超一流の哲学者たちが、「哲学」について縦横無尽に語り尽くす。
【目次より」
第一章 哲学とはなにか 哲学の本質および方法
哲学の方法としての対話
第二章 物質とはなにか 自然哲学
問題への展望 下村寅太郎
第三章 生命とはなにか 生の哲学
問題への展望 三宅剛一
第四章 歴史とはなにか 歴史哲学と唯物史観
問題への展望 高坂正顕
ヤ革命観
二つの終末観の総合
第五章 人間とはなにか 人間学および実存哲学
問題への展望 西谷啓治
ハイデッガーのニヒリズム
死の問題
第六章 人間はいかに生くべきか 道徳的危機とヒューマニズム
道徳的危機の問題
編集後記

色好みの系譜 日本文芸思想史
創文社オンデマンド叢書
文学研究の大家が、日本文学における「男と女の間」について問題史的に考究したのが本書である。神話の「性」、古事記の男と女、万葉の恋歌ノート、伊勢物語と色好み、源氏物語の好色性、兼好の「色好み」論の6章で構成される。
【目次】
目次
序
一 神話の「性」 伊邪那岐・伊邪那美の二神をめぐって
二 古事記の男と女 集団的なものから個人的なものへ
(1) 伊邪那岐命と伊邪那美命、あるいは国生みについて
(2) 大国主神の婚姻、あるいは国覓ぎについて
(3) 大雀命と石之日売命、あるいは嫉妬について
三 万葉の恋歌ノート 「恋ひ死ぬ」「恋ひわたる」「恋ひわぶ」考
四 伊勢物語と色好み 男と女の人格的平等性について
(1) 閑暇と色好み
(2) 色好みと「昔男」
五 源氏物語の好色性 犯しと贖罪
(1) 一条天皇と道長
(2) 紫式部と光源氏
六 兼好の「色好み」論 情趣としての恋
注
あとがき
索引(人名・書名・事項)

平家物語における死と運命
創文社オンデマンド叢書
「平家物語の解釈でも評釈でもない。「自然(じねん)」とか「不思議」とか「運命」という言葉を媒介にしての「平家物語」の精神風土の追究である。これらのありふれた言葉が、大野君の緻密な思索と構想によって、深い背景をもって新鮮にみごとによみがえった。王朝末から鎌倉へかけての動乱の過渡期の不安と絶望が、反って人間をしてその実存に目覚めさせ美しく深い精神の花をひらかせた。読者はこの書によって、あらためてその由来と事実を知るだろう。」--唐木順三
【目次】
序
平家物語における時間認識の問題 あはれと運命と無常との関連
平家物語における死の問題
その一 自然についての考察
その二 穢土についての考察
その三 不思議についての考察
浄土教における「不思議」の考察 法然・親鸞・一遍
索引

幕藩体制国家の法と権力VI:地方支配機構と法
創文社オンデマンド叢書
法制史の立場から、幕藩体制国家の地方支配体制を体系的かつ総合的に検討した服藤法制史の集大成。本巻は、「地方支配機構と法」。
江戸時代、幕府(将軍)と藩(大名)の封建的な支配構造が確立した中で、幕府が定めた法はどのように機能して権力を作り出していたのか。近世武家法を専門とする著者が、さまざまな側面から検証する。全6巻。
【目次より】
目次
序
第一章 幕藩体制国家の法の構造と特質
第一節 序説
第二節 幕府法と藩法の関係
I 幕藩体制国家の法の構造概観
II 天下一統の御法度の範囲
III 天下一統の御法度の効力
IV 藩法の幕府法化
V 藩法相互の関係
第三節 古法の墨守
I 慣習法優位の意味
II 古法墨守の実証
III 古法墨守の理由
IV 古法墨守の施政
第四節 法の改廃
I 法改廃の実態
II 古法改廃の理由
III 幕藩政改革と古法改廃
IV 古法改廃の効果
第五節 身分による法の差異
I 近世身分制の本質
II 身分による法の差異
III 各身分法の特色
IV 身分による法の差異の弛緩
第六節 結語――補論
第二章 藩法概説――金沢藩々法を中心に
第一節 序説
第二節 藩法の成立
第三節 藩法の動揺
第四節 藩法の独自性
第五節 藩法集の編纂
第六節 藩法の解体
第七節 結語
第三章 御料法の一考察――天草における寛政八年『百姓相続方仕法』を素材に
第一節 序説
第二節 仕法発布の理由
第三節 仕法の内容
第四節 仕法の性格
第五節 仕法実施の効果
第六節 結語
第四章 高札の意義
第一節 序説
第二節 高札の意義
I 法令公布の形式
II 法の周知徹底
III 基本法の強調
IV 遵法精神の涵養
V 告訴の奨励
第三節 結語
第五章 明治初年の高礼
第一節 序説
第二節 高札の種類
第三節 高札の意義
第四節 高札の廃止
第五節 結語
あとがき

幕藩体制国家の法と権力V:相続法の特質
創文社オンデマンド叢書
法制史の立場から、幕藩体制国家の地方支配体制を体系的かつ総合的に検討した服藤法制史の集大成。本巻は、「相続法の特質」。
【目次より】
序
緒論
第一章 武士相続法
第一節 序説
第二節 相続の本質
第三節 相続法の成立と動揺
I 相続法の成立
II 相続法の動揺
第四節 相続の形態
I 単独相続の原則と分割相続
II 分割相続の実態
第五節 相続の原因
第六節 相続人
I 相続人の資格
II 相続人の順位
III 減知制
第七節 相続の手続
第八節 相続の効果
I 家禄の相続
II 家格の継承
III 屋敷の拝領
IV 奉公義務の継承
V 家長としての地位の継承
第九節 相続法の意義
I 問題点
II 世襲制の矛盾
III 厄介者の輩出
第一〇節 結語
第二章 百姓相続法
第一節 序説
第二節 相続の本質
第三節 相続の形態
第四節 相続の原因
第五節 相続人
I 相続人の資格
II 相続人の順位
第六節 相続の手続および効果
I 相続の手続
II 相続の効果
第七節 後見
第八節 結語
第三章 町人相続法
第一節 序説
第二節 相続の本質
第三節 相続の形態
第四節 相続の原因
第五節 相続人
I 相続人の資格
II 相続人の順位
第六節 遺言状
第七節 相続の手続
第八節 相続の効果
第九節 後見
第一〇節 結語
結論
あとがき

幕藩体制国家の法と権力IV:刑事法と民事法
創文社オンデマンド叢書
法制史の立場から、幕藩体制国家の地方支配体制を体系的かつ総合的に検討した服藤法制史の集大成。本巻は、「民事法と刑事法」。
【目次より】
序
第一編 総論
第一章 序論
第二章 刑事法と民事法との関係
1 刑事法と民事法未分化の実態 2 刑事法と民事法混同の原因とその意義
第三章 公事方御定書の制定とその意義
第一節 序説
第二節 公事方御定書の制定
1 直接的理由 ~ 3 結語
第三節 公事方御定書制定の意義
1 幕府裁判法上における意義 ~ 3 結語
第四章 幕府法と藩法との関係
第一節 序説
第二節 裁判機関
第三節 刑事法
1 「自分仕置令」の内容 ~ 4 幕府法への追随
第四節 民事法
1 自分裁許令の内容 ~ 4 幕府法への追随
第五章 古法墨守の実態
第一節 刑事法
1 問題点 ~ 5 新法の動揺と古法への復帰
第二節 民事法
1 借金銀 ~ 3 家質
第二編 刑事法
第一章 異国人の刑事上の地位
第一節 序説
第二節 法源
第三節 裁判権
第四節 犯罪
第五節 刑罰
第六節 刑の減免加重
第七節 刑事訴訟法上の地位
第八節 結語
第二章 抜荷罪雑考
第一節 序説
第二節 抜荷刑の変遷
第三節 抜荷仕置規定と御定書百箇条
第四節 抜荷罪と領主
第三章 遠島地天草
第一節 序説
第二節 流人の処遇
第三節 地理的条件と流人との関係
第四節 経済的事情と流人との関係
第五節 政治・社会情勢と流人との関係
第六節 遠島地除外の嘆願とそれに対する幕府の態度
第四章 金沢藩刑法
第一節 御刑法帳
1 解題 2 御刑法帳
第二節 公事場御刑法之品々
1 解題 2 公事場御刑法之品々
第三編 民事法
第一章 相対済令考
第一節 序説
第二節 第一期の債権法
第三節 第二期の相対済令
第四節 第三期の相対済令
第五節 第四期の相対済令
第六節 第五期の債権法
第七節 結語
第二章 債権法上における証書の機能
第一節 序説
第二節 債権と証書との関係
第三節 証書の機能
1 実体法上における証書の機能 2 訴訟法上における証書の機能
第四節 証書の機能の変遷
第五節 結語
第三章 仲間事不受理制
第四章 江戸宿公用留
1 解題 2 江戸宿公用留
あとがき

幕藩体制国家の法と権力III:大名留守居の研究
創文社オンデマンド叢書
法制史の立場から、幕藩体制国家の地方支配体制を体系的かつ総合的に検討した服藤法制史の集大成。本巻は、「大名留守居の研究」。
【目次より】
序
緒論
本論
第一章 大名留守居の濫觴
第一節 大名留守居濫觴に関する二つの説とその信憑性
第二節 若干の藩の留守居創置時期とその制約
第二章 大名留守居制の成立
第一節 序説
第二節 大名留守居制成立の時期
第三節 大名留守居制成立の意義
第三章 留守居の概要
第一節 序説
第二節 留守居の組織
第一款 留守居の組織
第二款 留守居の名称
第三款 留守居の定員
第三節 留守居の格式と役順
第一款 留守居の格式
第二款 留守居の役順
第四節 留守居の禄高、役高、役料・手当および特権
第一款 留守居の禄高
第二款 留守居の役高
第三款 留守居の役料・手当
第四款 留守居の特権
第五節 留守居の兼職と退任後の役職
第一款 留守居の兼職
第二款 留守居退任後の役職
第三款 二人の留守居の経歴
第六節 留守居の世襲制
第一款 世襲の実態
第二款 世襲制の長所と短所
第四章 留守居組合の起源とその種類
第一節 留守居組合の起源
第二節 留守居組合結成の意義
第三節 留守居組合の種類
第一款 留守居組合の種類
第二款 留守居組合の構成
第五章 留守居の職務
第一節 序説
第二節 対幕府関係
第一款 大名公辺勤向の補佐
第二款 幕政の動向探索とその対応
第三款 幕府法の解釈と導入
第三節 対他藩関係
第一款 他藩との交際
第二款 他藩の動向調査
第四節 江戸その他の情報収集
第五節 結語
第六章 留守居組合の実態
第一節 序説
第二節 留守居組合の組織
第三節 留守居組合への加入と退出
第四節 留守居組合の活動
第一款 寄合の開催
第二款 廻状の送達
第七章 幕府の留守居取締り
第一節 序説
第二節 宝永期の取締り
第三節 享保~寛保期の取締り
第四節 安永・天明期の取締り
第五節 寛政期の取締り
第六節 享和・文化期の取締り
第七節 天保期の取締り
第八節 幕末期の取締り
第九節 結語
第八章 大名留守居制の意義
第一節 序説
第二節 幕藩関係における意義
第三節 藩政上における意義
第四節 結語
結論
あとがき

幕藩体制国家の法と権力II:大名預所の研究
創文社オンデマンド叢書
法制史の立場から、幕藩体制国家の地方支配体制を体系的かつ総合的に検討した服藤法制史の集大成。本巻は、「大名預所の研究」。
【目次より】
序
緒論
第一編 大名預所の制度の意義
第一章 序章
第二章 大名預所の成立
1 豊臣型大名預け地制の踏襲 2 徳川型大名預所の確立
第三章 大名預所取扱いの変遷
第一節 序説
第二節 大名の預所取扱いの変遷1I 寛永~寛文期の取扱い ~ 9 幕末期の取扱い
第三節 結語
第四章 大名預所の種類とその統治権の範囲
第一節 大名預所の種類
1 各種預所の成立時期 2 各種預所の特徴
第二節 各種預所における統治権の範囲
I 前書 ~ 5 私領打込預高
第五章 大名預所の意義
第一節 序説
第二節 意義の変遷
1 近世前半期における意義 ~ 2 幕末期における意義
第三節 結語
第二編 金沢藩能登預所の統治
第一章 序章
第二章 能登幕領の由来
第一節 土方雄久領の成立
1 雄久領成立を巡る見解の対立 ~ 3 見解対立の原因
第二節 土方領の能登移転と能登幕領の成立
1 土方領の能登移転 2 能登幕領の成立
第三章 能登預所の成立
第一節 預所の成立
第二節 預所成立の事由
1 一般的事由 2 特殊的事由
第四章 通常預所の統治
第一節 通常預所の確定
第二節 統治機構
1 統治機構 2 統治機構の特徴
第三節 統治の実態
第一款 一般行政権
1 地方支配機構の推移 ~ 3 幕府への願出・届出事項
第二款 徴税権
第三款 裁判権
第四節 預所領と金沢藩領との村替
1 邑知潟新開一件 2 預所領と金沢藩領との村替
第五節 結語
第五章 私領同様預所の統治
第一節 私領同様預所の成立
1 私領同様預所の成立 ~ 3 私領同様取扱いの中断
第二節 幕府の態度
第三節 統治の実態
第一款 一般行政権
1 地方支配機構の改革 ~3 幕府への届出事項
第二款 徴税権
1 幕府への貢租上納 2 預所への貢租制度
第三款 裁判権
1 盗賊改方役人の立入り ~3 吟味物
第四節 結語
第六章 私領打込預高の統治
第一節 私領打込預高の成立
1 私領打込預高の成立 2 私領打込預高に対する反対運動
第二節 統治の実態
第一款 一般行政権
1 地方支配機構の改革 2 一般行政権
第二款 徴税権
第三款 裁判権
第三節 結語
結論
あとがき

幕藩体制国家の法と権力I:幕府法と藩法
創文社オンデマンド叢書
法制史の立場から、幕藩体制国家の地方支配体制を体系的かつ総合的に検討した服藤法制史の集大成。本巻は、「幕府法と藩法」。
【目次】
序
第一章 幕藩体制国家の法の構造と特質
第一節 序説
第二節 幕府法と藩法の関係
1 幕藩体制国家の法の構造概観
2 天下一統の御法度の範囲
3 天下一統の御法度の効力
4 藩法の幕府法化
5 藩法相互の関係
第三節 古法の墨守
1 慣習法優位の意味
2 古法墨守の実証
3 古法墨守の理由
4 古法墨守の施政
第四節 法の改廃
1 法改廃の実態
2 古法改廃の理由
3 幕藩政改革と古法改廃
4 古法改廃の効果
第五節 身分による法の差異
1 近世身分制の本質
2 身分による法の差異
3 各身分法の特色
4 身分による法の差異の弛緩
第六節 結語――補論
第二章 藩法概説――金沢藩々法を中心に
第一節 序説
第二節 藩法の成立
第三節 藩法の動揺
第四節 藩法の独自性
第五節 藩法集の編纂
第六節 藩法の解体
第七節 結語
第三章 御料法の一考察――天草における寛政八年『百姓相続方仕法』を素材に――
第一節 序説
第二節 仕法発布の理由
第三節 仕法の内容
第四節 仕法の性格
第五節 仕法実施の効果
第六節 結語
第四章 高札の意義
第一節 序説
第二節 高札の意義
1 法令公布の形式
2 法の周知徹底
3 基本法の強調
4 遵法精神の涵養
5 告訴の奨励
第三節 結語
第五章 明治初年の高礼
第一節 序説
第二節 高札の種類
第三節 高札の意義
第四節 高札の廃止
第五節 結語
あとがき

英帝国衰亡の一断面 1869年―1956年
創文社オンデマンド叢書
19世紀後半~第2次大戦までの英帝国の興隆期、インド独立による帝国崩壊の開始、そして冷戦後の米国への覇権の移行までの英国史。
17世紀以降、版図を広げた大英帝国は、北アメリカ、西インド諸島、カナダ、インド、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなど、その最隆盛時には世界の4分の1を支配した。第二次大戦以後、巨大な大英帝国がその多くの植民地を失った過程と原因を探る。
【目次】
はしがき
第一部 「英帝国への道」の生成と発展 一八六九年~一九三六年
I イギリスとスエズ運河
II ディズレーリとスエズ運河会社の株式取得
III ディズレーリと『キプロス協定』
IV グラッドストーンとエジプトの民族主義
V グラッドストーンとエジプト占領
VI ソールズベリ候と『ウォルフ協定』
VIIカーゾン伯と『ミルナー・ザグルール協定』
VIII カーゾン伯とエジプトの独立
IX オースティン・チェンバレンとアレンビー卿
X オースティン・チェンバレンとロイド卿
XI 労働党内閣とエジプト
XII 一九三六年の『英埃同盟条約』
第二部 英帝国の威信の低下 一九四五年~一九四七年
I 英帝国意識の低落と総選挙(一九四五年)
一 チャーチルの決断
二 保守党の有権者把握
三 労働党の有権者把握
むすび
II 英資本主義の衰退と政治 一九四七年の危機
一 危機のリハーサル
一 『武器貸与法』の停止
二 『英米金融協定』
二 外交政策の危機
一 労働党左派の叛乱
二 叛乱の鎮圧
三 政治危機
一 国際収支の悪化
二 内閣の改造
むすび
第三部 「英帝国への道」の消滅 一九四六年~一九五六年
I アトリー内閣とスエズ運河、キプロス
II 外相イーデンと「場」の攪乱
III イーデン内閣の「同一化」の喪失
あとがき
参考文献
人名索引・事項索引

イギリス・インド統治終焉史 一九一〇年―一九四七年
創文社オンデマンド叢書
20世紀に入り、インド独立の機運が高まってから、イギリスの統治が終わるまでの歴史を、イギリス側の重要人物の動きを基に読み直す。
1858年、インド大反乱を経て、イギリス東インド会社を解散、ムガル帝国の君主を排除して、直轄植民地とした。
本書は、植民地経営の終盤に焦点を絞り、20世紀に入り、インド独立の機運が高まってから、イギリスの統治が終わるまでの歴史を、イギリス側の重要人物の動きを基に読み直す。
第13代副王ハーディング卿の時代に、英国王ジョージ5世とメアリー王妃の初訪問から、第一次世界大戦、第二次世界大戦を経て、独立運動の高揚、インド内の宗教対立を経て、1947年ネルー首相による独立宣言までの歴史を丹念に描く。
【目次】
はしがき
第一章 インド担当相エドウィン・モンタギュー 一九一〇年~一九二二年
一 意識の創出
(一) 情報の受容(イギリス)
(二) 情報の受容(インド)
二 政策の形成
(一) 『対インド宣言』
(二) 『モンタギュー・チェルムスファド報告』
三 政策の破綻
(一) カーゾンの反対
(二) ガンディーの反対
(三) モンタギューの錯誤
むすび 命運
第二章 総督アーウィン卿 一九二六年~一九三一年
一 アーウィンのインド像
二 宥和と反発
(一) サイモン委員会
(二) 『アーウィン声明』
(三) ガンディーの反応
三 むすび 『ガンディー・アーウィン協定』
第三章 チャーチル 一九二九年~一九三五年
一 基調
二 宣伝
三 組織
四 暴露
五 弔鐘 むすびにかえて
第四章 総督リンリスゴウ卿 一九三六年~一九四二年
一 性格
二 「分割統治」
(一) 州自治
(二) インド連邦
三 失策
(一) 宣戦
(二) 反応
四 むすび 想像力と洞察力の欠如
第五章 サー・スタフォード・クリップス 一九四二年
一 状況
二 派遣の決定
三 説得の行使
四 調停の失敗
五 余波
第六章 総督ウェーヴェル卿 一九四三年~一九四七年
一 統合
二 崩壊
三 亀裂
四 むすび 投影
第七章 クレメント・アトリーと総督マウントバットン卿 一九四七年
一 去来
二 『複数分割計画』
三 『二分割計画』
四 虹と旗
あとがき
参考文献
索引