共同討議 哲学とは何か

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共同討議 哲学とは何か

キョウドウトウギテツガクトハナニカ

創文社オンデマンド叢書

京都学派を代表する哲学者の高坂・西谷、科学史家の下村、倫理学者の三宅、西田幾多郎・フッサールに学ぶも京都学派とは距離をとった哲学者・務台ら、超一流の哲学者たちが、「哲学」について縦横無尽に語り尽くす。

【目次より」
第一章 哲学とはなにか 哲学の本質および方法
哲学の方法としての対話

第二章 物質とはなにか 自然哲学
問題への展望 下村寅太郎

第三章 生命とはなにか 生の哲学
問題への展望 三宅剛一

第四章 歴史とはなにか 歴史哲学と唯物史観
問題への展望 高坂正顕
ヤ革命観
二つの終末観の総合

第五章 人間とはなにか 人間学および実存哲学
問題への展望 西谷啓治

ハイデッガーのニヒリズム
死の問題

第六章 人間はいかに生くべきか 道徳的危機とヒューマニズム
道徳的危機の問題

編集後記


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目次

目次
第一章 哲学とはなにか 哲学の本質および方法
哲学の方法としての対話
哲学と現実生活

悟りと哲学的真理
魂の救いと哲学のデカダンス

科学と宗教
無の原理

実存の反復としての哲学史
ヘーゲルにおける哲学史即哲学
過去との対決としての哲学史

哲学概論の二つの方向
第二章 物質とはなにか 自然哲学
問題への展望 下村寅太郎
物質観の意味
物質と生命
自然とはなにか

デカルトと機械論的自然観

現代物理学の物質観
不確定性原理の認識論的意義

物質的実在感
ニュートンの自然観とゲーテの自然観

カントにおける自然認識の二方向
第三章 生命とはなにか 生の哲学
問題への展望 三宅剛一
プラトンのプシケー
アリストテレスのエンテレケイア
スコラ哲学の生命形相
ルネサンス哲学の汎生気論
デカルト的機械論

ヘルデルの自然観
ディルタイの生の解釈学
フランス哲学における生
ショーペンハウエルとニーチェ
ダーウィンの進化論

生の形而上学
ジンメル、シェーラー、ドリーシュ
科学の立場と生の哲学

ジンメルの生の哲学
生の哲学の限界
ベルグソンの哲学

プラグマチズム
ジェームスの純粋経験

ディルタイの生哲学と現象学

世界観の類型と歴史主義
歴史の問題
第四章 歴史とはなにか 歴史哲学と唯物史観
問題への展望 高坂正顕
歴史哲学という言葉

ヘルデルの歴史哲学
カントの批判
ヘーゲルの歴史哲学の体系
コントとマルクス

ヘーゲルとマルクス
フォイエルバッハの感性的人間

経済史観は実証的か
マルクス主義と実践

ベルジャエフのロシヤ革命観
二つの終末観の総合
第五章 人間とはなにか 人間学および実存哲学
問題への展望 西谷啓治
哲学の根本問題としての人間

ヘーゲルにおける三つの立場の総合
フォイエルバッハの人間学
キェルケゴール、ニーチェ、マルクス

ニーチェにおける生と学

シェーラーの哲学的人間学
実存主義
ハイデッガーの哲学

ハイデッガーのニヒリズム
死の問題
第六章 人間はいかに生くべきか 道徳的危機とヒューマニズム
道徳的危機の問題
キェルケゴールの求めた途
ヤスペルスの現代批判
サルトルの実存主義

民衆政治としてのデモクラシー
編集後記

書誌情報

電子版

発売日

2023年08月18日

JDCN

06A0000000000397492H

著者紹介

著: 務台 理作(ムタイ リサク)

1890~1974年。哲学者。東京教育大学名誉教授。東京高等師範学校卒業。京都帝国大学文科哲学科、同大学院進学。文学博士。 『ヘーゲル研究』『フィヒテ 大教育家文庫16』『社会存在論』『現象学研究』『表現と論理』『場所の論理学』『文化と宗教』『西田哲学』『第三ヒウマニズムと平和』『現代倫理思想の研究』『科学・倫理・宗教 人類の幸福のために』『哲学概論』『人間と倫理』『現代のヒューマニズム』『幸福の探求 現代をどう生きるか』『思索と観察』『哲学十話』『務台理作と信州』『赤つち道 務台理作のうたと随筆』などがある。

著: 三宅 剛一(ミヤケ ゴウイチ)

1895~1982年。哲学者。東北帝国大学、京都大学教授。京都帝国大学哲学科卒業。専門は、臨床哲学・倫理学。 著書に、『学の形成と自然的世界 西洋哲学の歴史的研究』『数理哲学思想史』『ハイデッガーの哲学』『十九世紀哲学史』『人間存在論』『道徳の哲学』『芸術論の試み』『時間論』『哲学概論』『経験的現実の哲学』『ドイツ観念論に於ける人間存在の把握』などがある。

著: 高坂 正顕(コウサカ マサアキ)

1900~1969年。哲学者。文学博士。専門は、カント哲学。京都学派の一人。西谷啓治、高山岩男、鈴木成高と共に「京都学派四天王」と呼ばれる。著書に、『高坂正顕著作集』(全8巻)『西洋哲学史』『哲学は何のために』『西田幾多郎先生の追憶』など多数。

著: 西谷 啓治(ニシタニ ケイジ)

1900~1990年。哲学者(京都学派)。京都大学名誉教授。京都帝国大学文学部哲学科。文化功労者。専門は宗教哲学。 著書に、『根源的主体性の哲学』『世界観と国家観』『神と絶対無』『アリストテレス論攷』『ロシアの虚無主義』『ニヒリズム』 『宗教と政治と文化』『現代社会の諸問題と宗教』 『宗教論集』『宗教と文化』 『随想集 風のこころ』『仏教について』 『西田幾多郎 その人と思想』『禅の立場 宗教論集II』『西谷啓治著作集』(全26巻)『寒山詩』『正法眼蔵講話』(全4巻)『宗教と非宗教の間』『随想集 青天白雲』『神秘思想史 信州講演』などがある。

著: 下村 寅太郎(シモムラ トラタロウ)

1902~1995年。哲学者・科学史家。東京教育大学教授。京都帝国大学文学部哲学科卒。 著書に、『ライプニッツ』『自然哲学』『科学史の哲学』『無限論の形成と構造』『西田哲学』『若き西田幾多郎先生「善の研究」の成立前後』『科学以前』『精神史の一隅』『レオナルド・ダ・ヴィンチ』『ヨーロッパ遍歴 聖堂・画廊・広場』『西田幾多郎 人と思想』『アッシシの聖フランシス』『ルネッサンスの芸術家 精神史的研究』『遭逢の人』『精神史の森の中で 研究ノートより』『モナ・リザ論考』『スウェーデン女王クリスチナ バロック精神史の一肖像』『ルネッサンス的人間像 ウルビーノの宮廷をめぐって』『レオナルド 遠景と近景』『西東心景 雁のたより1』『わが書架 雁のたより2』『明治の日本人 雁のたより3』『東郷平八郎』『精神史の中の芸術家』『煙霞帖』『ブルクハルトの世界 美術史家・文化史家・歴史哲学者』などがある。

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