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2008.12.12発売
仲蔵狂乱
講談社文庫
時代小説大賞受賞作「いよっ仲蔵、日本一!」
不世出の歌舞伎役者が辿る波乱の生涯を、熱い共感の筆致で描く。
〈存分に舞い狂うてみせてやる……〉江戸は安永――天明期、下積みの苦労を重ね、実力で歌舞伎界の頂点へ駆けのぼった中村仲蔵。浪人の子としかわからぬ身で、梨園に引きとられ、芸や恋に悩み、舞いの美を究めていく。不世出の名優が辿る波乱の生涯を、熱い共感の筆致で描く。
第8回時代小説大賞受賞作

2008.12.12発売
もう一つの修羅
講談社文芸文庫
常に現在を超えインターナショナルであり続けること。強靱な思考とダイナミックな論理の滲透力──そして何よりも明晰・華麗なレトリック。忌憚のない鋭い批評ゆえに同時代に敬遠された文学者花田清輝が、時間の流れの雲間から、今再び輝き出す。血と暴力を象徴する“修羅”を転倒し、“もう一つ”の言葉の“修羅”の世界を開示する知的快感溢れる力業!

2008.12.12発売
徳川家光(4)
春日の局、天海大僧正、柳生宗矩らの補佐役を次々と失った家光のまわりに、不穏な動きが生じていた。由井正雪を総軍師に、幕府転覆の大陰謀(慶安の乱)が、紀州頼宣をも抱きこみながら、着々と進められていたのだ。絢爛たる寛永時代を演出した三代将軍家光が、終焉に迎えた苦悩の完結篇。

2008.12.12発売
徳川家光(3)
島原・天草の大乱を鎮めた家光は、遂に鎖国断行に踏みきる。一方で寛永御前試合など、家光らしい政治アイデアも次々と実行されていく。悩みの種は春日の局、世継ぎのないことを案じて側室を迎えるよう強く迫ってくるのだ。“生まれながらの将軍”の役割を果たしていく家光の円熟期を描く。

2008.12.12発売
市塵(下)
講談社文庫
外交内政の両面で新井白石は難題に挑んでいく。朝鮮使節への対応、南蛮人の取調べと海外新知識の吸収、そして網吉時代に乱れた経済立直しのために通貨改革……正論を吐く白石に敵も増えて家宣の死で運命はまた大きく変わる。市井から出て多大な業績を残した白石を描いた歴史小説。

2008.12.12発売
市塵(上)
講談社文庫
貧しい浪人生活から儒者、歴史家としてようやく甲府藩に認められた新井白石は、網吉の死後、六代将軍家宣となった藩主とともに天下の経営に乗り出していく。和漢の学に精通し、幕政改革の理想に燃える白石を待ち受ける厚い壁。偉大な人物を人間的に描いて新しい光を当てた長編歴史小説力作。

2008.12.12発売
山の巻 万病円ほか

2008.12.12発売
密書
講談社文庫

2008.12.12発売
遠くからの声
講談社文庫
姉が結婚する前の交際に利用された妹は、姉の新婚旅行へもやって来た。妹の不思議な行動の意味が、霧の中の遠い声となって哀しくひびく――“遠くからの声”。同郷で小学同級生で親友の間に何故殺意が生じたのか――“殺意”。人間の深層の動きを捉えて、生の実存を問う推理作品群8編。

2008.12.01発売
熱血ポンちゃんは二度ベルを鳴らす
講談社文庫
元気でマイペース だから人生パラダイス
楽しくおしゃれに。そして本音で語る、目からウロコの素敵な1冊!
死語に出くわし悶絶し、パリに飛んでは素敵な道路工事のお兄さんに目が釘付け。相も変わらずエキサイティング&キュートな日々を過ごすポンちゃんが本音で語る、やるせなくってすごく楽しい極上エッセイ。少しだけ幸せな日、少しだけイヤな日、ページを開くと名言満載。これで明日からも元気に暮らせる!

2008.12.01発売
裏切りの報酬-スリリング・シティ
講談社X文庫ホワイトハート
暴走する想いが一つになって混じり合って解け合う…。出会ってしまった、運命の相手に――。
警視総監の娘、留衣が誘拐された。捜査官の慎一は、彼女が捕らえられていると思しきクラブ『BLOOD』への潜入捜査を行う。
ウェイターの光と親しくなった慎一は、必死で留衣を捜すが、なかなか見つからない。
いったい彼女はどこにいるのか!?
一方、いつしか光を他の誰にも渡したくないと思っている自分に気がついた慎一は……。
スリリング・シティを彩る、愛と血のエクスタシー・ラブ・ロマン、ここに開幕!

2008.12.01発売
う・わ・さのラブ フォーカス
講談社X文庫ホワイトハート
明るくピュアな学園スイート・ラブ!
転校初日の朝、氏家真生(うじいえまこと)は突然、写真部の明石弘孝に写真を撮られてしまう。弘孝は写真展に出す作品のモデルになるよう真生を口説くが、クウォーターであることにコンプレックスを抱えるうえに、自分の顔が嫌いな真生は、その誘いを断り続けていた。やがて弘孝の熱いまなざしと優しさに触れ、真生は彼を受け入れていくのだが……。
「俺は、見せものになんかなりたくない!」弘孝の知らない過去が、真生を苦しめていた。

2008.11.14発売
冷たい校舎の時は止まる(下)
講談社文庫
第31回メフィスト賞受賞作!
いとおしくなるほどの懐かしい記憶
「こんなことはいつか終わりになればいい」
――大丈夫、いつか、絶対に大人になれるから――
学園祭のあの日、死んでしまった同級生の名前を教えてください――。「俺たちはそんなに薄情だっただろうか?」なぜ「ホスト」は私たちを閉じ込めたのか。担任教師・榊はどこへ行ったのか。白い雪が降り積もる校舎にチャイムが鳴ったその時、止まったはずの時計が動き出した。薄れていった記憶、その理由は。

2008.11.14発売
冷たい校舎の時は止まる(上)
講談社文庫
エンターテインメント界注目の大型新人・辻村深月が贈る青春小説
閉じ込められた8人の高校生――雪はまだ降り止まない
「ねえ、どうして忘れたの?」
雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。凍りつく校舎の中、2ヵ月前の学園祭の最中に死んだ同級生のことを思い出す。でもその顔と名前がわからない。どうして忘れてしまったんだろう――。第31回メフィスト賞受賞作。

2008.11.14発売
奴の小万と呼ばれた女
講談社文庫
くわっと胸が熱くなる
痛快な女侠客の生涯
身の丈六尺近い、雪のように肌の白い<奴の小万>は、愛しい男を守るためなら、角材を手にしてでも大立ち回りに走る。大阪屈指の豪商の娘でありながら、「せっかくこの世に生まれたからには、くわっと熱くなる思いがしてみたい」と、型破りの生き方を貫く。歌舞伎にも登場する痛快な女侠客の実像を初めて描く!

2008.11.14発売
フォー・ディア・ライフ
講談社文庫
眠らない街・新宿――。眠れない探偵は走る。
元マル暴、現私立探偵兼保育園園長。タフで優しい極上探偵物語。
新宿2丁目で無認可だが最高にあったかい保育園を営む男・花咲慎一郎、通称ハナちゃん。慢性的に資金不足な園のため金になるヤバイ仕事も引き受ける探偵業も兼ねている。ガキを助け、家出娘を探すうちに巻きこまれた事件の真相は、あまりにも切なかった……。稀代のストーリーテラーが描く極上の探偵物語。

2008.11.14発売
七・錯乱の論理・二つの世界
講談社文芸文庫
常に世界に開かれている透徹したリアルな眼。文学・思想の至高を終生求めつづけた強靱な芸術家魂。ブリリアントな論理と秀抜この上ないレトリック。真の前衛・花田清輝の初期小説・「七」「悲劇について」、「復興期の精神」と比肩する初期エッセイ集「錯乱の論理」、「沙漠について」「動物・鉱物・植物」等の名篇を含む「二つの世界」を合わせて収録。

2008.11.14発売
徳川家光(2)
家光政権は土井利勝、松平信綱、阿部忠秋らの補佐のもと盤石かにみえたが、突如、苛政に耐えかねた島原の農民が蜂起。天草四郎を盟主とするキリシタン信徒もこれに呼応し、原城に立て籠った。鎮圧に向った板倉重昌は戦死し幕軍苦戦。家光は最も信頼する松平信綱を総大将に派遣し、一揆軍を皆殺しにした。

2008.11.14発売
徳川家光(1)
父秀忠の命で甲府に蟄居している弟駿河大納言忠長の処遇に苦慮する三代将軍家光。その忠長は自刃して果てる。寛永11年(1634)6月、家光は30万を越す供を従え京に入った。この上洛は、禁裏と幕府間のしこりをとき、泰平の空気をかもし出す大きな役割を果たした。生まれながらの将軍の一生。

2008.11.14発売
潮風の町
講談社文庫
生きる重みがしっとり心に伝わる19の掌編永かった家業の豆腐屋をやめて,ひっそりした家籠りの生活の中で綴った私記には,生きとし生けるものへの暖かい眼と抒情が気負いもてらいもなく裏打ちされている