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2022.02.25発売
日本不動産占有論 中世における知行の研究
創文社オンデマンド叢書
中世から始まった領主が領地や財産を直接に支配することが知行である。ここからどのようにして本邦における不動産の占有が始まったのかを探る。
【目次より】
序
一 序説
二 知行制の成立
三 知行の構成要索
四 知行の本質及び法律上の意味
五 知行の効力
六 知行の保護
七 知行制の発展
八 GewereとPossessioと知行
九 結言

2022.02.25発売
江戸時代土地法の生成と体系
創文社オンデマンド叢書
まず近世土地法の生成の歴史を叙述、ついで土地に関する法律用語の意義を明らかにし、合わせて難解な江戸時代土地法を解明。
【目次より】
序文
目次
第一 地租改正と土地所有権の近代化 第二七回東洋学者会議における報告
第二 江戸時代土地法の体系
第三 江戸時代土地法の生成
第四 統轄、領知、所持、進退および支配 江戸時代土地法の基礎構造
一 統轄(将軍による大名の統轄)
二 大名の領知
三 (庶民による)土地の所持
総説
A 田畑永代売の禁令
B 江戸時代における用水路の所有権
C 江戸の町屋敷
(i) 江戸の町屋敷
(ii) 江戸の町屋敷の売買
四 進退と入会権
A 江戸時代の入会権と地租改正
(i) 江戸時代の入会権
(ii) 地租改正
B 「江戸時代の入会権と地租改正」続考
C 安政五午年三月山田村秣場一件留 江戸時代入会権の性質をよく示す史料
D 山梨県山中部落の入会権 第一章 法制史的研究
五 江戸時代における土地の「支配」 物権の行使として
初出一覧

2022.02.25発売
中国語学研究(東洋学叢書)
創文社オンデマンド叢書
音韻史研究を基礎に言語史の諸問題を、音韻史考説、語形と語義の変化、文字学と字書の研究、紹介と批評の四部に集大成。
【目次より】
目次
第一部 音韻史考説
一 詩経異文の音韻的特質
二 形聲字音の特質 カールグレン氏の学説を中心にして
三 反切の起原と四聲および五音
四 〓と爾および日母の成立
五 等韻図と韻海鏡源 唐代音韻史の一側面
六 「南朝四百八十寺」の読み方 音韻同化の一例
七 唐詩の押韻 韻書の拘束力
八 蘇東坡古詩用韻考
九 書史会要に見える「いろは」の漢字対音について
第二部 語形と語義の変化
十 代名詞〓們の沿革
十一 多少と早晩
十二 風流の語義の変化
第三部 文字学と字書の研究
十三 中国文字の構造法
十四 千字文について
十五 宋・遼・金時代の字書
十六 山梨稲川の説文学の著述 天理図書館所蔵の稿本について
第四部 紹介と批評
十七 李方桂氏「中国における諸民族の言語と方言」
十八 董同〓氏「中國における言語調査」
十九 趙蔭棠氏の『中原音韻研究』を読みて
二十 ポール・セリュイス氏「楊雄の『別国方言』にみえる漢代諸方言の研究」を評す
あとがき
掲載誌一覧

2022.02.25発売
日本人と思想
創文社オンデマンド叢書
福澤諭吉、幸徳秋水、夏目漱石など近代日本の形成期の思想から、西田幾多郎、鈴木大拙、和辻哲郎などより深化した日本思想を問う。
【目次より】
文明と社会
一 福沢諭吉における「文明」の研究
二 幸徳秋水における「反逆」の研究
キリスト教と仏教および哲学
三 内村鑑三に現われた神と人に関する考察
四 東洋的空と無の関連における西田幾多郎の哲学と鈴木大拙の禅について
文学と教養
五 夏目漱石 世界における日本の天才と文学の問題
六 和辻哲郎 日本的エートスとパトスの探究者
民族の歴史と教育思想
七 津田左右吉の精神と内容
八 森信三の日本的正気の心実学と教育的実践
あとがき

2022.02.25発売
神秘家と神秘思想
創文社オンデマンド叢書
西洋のゲーテの神秘思想から、中国の老子、インドの『ギーター』、仏陀の『スッタニパータ』を読み解き、古今東西の神秘思想を読解する。
【目次より】
献呈のことば
目次
第一章 ゲーテにおける神秘主義の近代的メタモルフォーゼ(変形)
序論
一 ゲーテ自身が語っている彼の神秘の体験について(『詩と真実』より)
二 ゲーテに現われた神秘主義の諸相
三 ゲーテによる神秘主義の近代化
四 成長する生命の樹 変身変化の術
五 ゲーテの芸術の秘密と言葉の不思議について
六 青春回帰と根源復帰の秘密について
七 女人神秘主義
八 神秘劇(ミステリウム)としての『ファウスト』
第二章 神秘主義者としての老子の新解釈
序論
一 老子が神秘家であることの証明
二 東洋的神秘主義における意識の下降性
三 神秘主義と政治
四 政治における道の効用と無の展開
五 老子の人物像
第三章 ヒマラヤの声 「バガヴァッド・ギーター」制作の秘密とその現代的意義
序論
一 アルジュナの存在状況と精神構造
二 声(幻聴)の問題
三 「ギーター」における神秘主義
四 「ギーター」に現われた神
五 「ギーター」において現代に生きるもの
第四章 仏陀の悟りと神秘主義 『スッタニパータ』を中心として
一 再び生れてこないために
二 仏教における純内面主義の神秘道
三 清浄行
四 慈悲行
五 不可知論的神秘主義(立場なき立場)
六 滅(時間停止)
七 仏教的聖の形成(歴史的仏陀の神秘的変容)
むすび
一 定義
二 形態学
三 近代神秘主義における冒険性と実験精神
四 カオスとポラリティの近代的性格
五 神秘主義におけるモダニズムの問題
六 現代における神秘主義の機能
未来へのプレリュード
後記

2022.02.25発売
杜甫の研究
創文社オンデマンド叢書
杜甫の多彩な文学と人生を、文学的考察、作品研究、杜甫と仏教、杜詩の発見、日本における杜詩など広範な角度から考察した力作。
【目次より】
序
第一章 文学的考察
一 詩人としての自覚
(附録) 唐代における詩の伝播について
二 杜詩の象徴性とその哲学
三 杜甫における李白の意味
第二章 作品の研究
一 「崔氏東山草堂」詩の作時について
(附録) 芭蕉の「秋深き」の句と、杜甫の「崔氏東山草堂」の詩について
二 「秋興八首」序説
三 「又呈呉郎」の詩について 「即防遠客雖多事、便挿疏籬却甚真」考
四 「登岳陽楼」の詩について 「呉楚東南〓、乾坤日夜浮」考
五 「王洙、舟中伏枕書懐、三十六韻」の作時について
第三章 杜甫と仏教
一 杜甫の仏教的側面
二 杜詩における摩訶薩〓の投影
三 「秋日、〓府詠懐、一百韻」における「七祖禅」についての考察
第四章 杜詩の発見
一 中唐より北宋末に至る杜詩の発見について
二 「唐書」杜甫伝中の伝説について
三 王洙本「杜工部集」の流伝について
第五章 日本における杜詩
一 日本における杜詩享受の歴史
二 芭蕉文学における杜甫
三 島崎藤村における杜甫 「千曲川旅情の歌」を中心にして
第六章 雑考
一 杜詩「幽興」考 杜甫の自然観への手がかり
二 杜甫と薬草 「同谷七歌」黄精考
三 杜甫家族考
初出一覧

2022.02.25発売
杜詩とともに
創文社オンデマンド叢書
杜詩の味わい、杜甫と日本文学、世界文学の中の中国文学、そして杜甫との触れ合いを求めた旅の数々を多彩に綴る珠玉のエセー。
【目次より】
はしがき
杜詩とともに
一 杜詩とともに 『杜甫の研究』に寄せて
二 杜甫の哲学
三 「春夜喜雨」詩小記
四 「遊何将軍山林、十首」覚え書
五 杜詩における景情一致について
六 杜甫における李白
七 「杜甫」「杜工部集」
八 杜甫と吉川先生とわたし
三笠の月 比較文学の試み(I)
一 三笠の月 阿倍仲麻呂の歌について
二 源氏物語と琵琶行 「桐壺」野分の段における月光描写をめぐって
三 杜甫と芭蕉 「行く春や」の句の出所について
四 富士川英郎『鴟〓庵閑話』
五 唐詩と三好達治
六 日本における中国文学(付華訳) 四川大学における講学
七 極東文学史の構想
悲哀と光明 比較文学の試み(II)
一 わが青春の読書
二 中国文学における悲哀の浄化について
三 文学としての『観無量寿経』
杜甫への旅
一 杜甫への旅
二 ヨーロッパ便り わが愛する小さなものたちに
三 ひとつの思い出 ミセス・オークスのこと
四 アグリゼントの春
五 薛濤の井戸 「音に見えしかそけき琴はかよひ来て」
六 杜甫紀行
あとがき

2022.02.25発売
道徳とは何か 倫理学入門
創文社オンデマンド叢書
人格の平等、自由などの問題を身近な生活に即して考察し、倫理学の戸口にまで導いていく、ユニークな入門書。
【目次より】
まえがき
第一講 倫理の混乱と倫理思想の混乱
第二講 倫理は変化するか
第三講 横の倫理と縦の倫理
第四講 社会倫理と職業倫理
第五講 人格の平等と平等の倫理
第六講 人格の自由と自由の倫理
第七講 自由平等の矛盾と調節
第八講 保守と革新、伝統と創造
第九講 革命・暴カ・戦争
第十講 国家に於ける権力と倫理
第十一講 講国民道徳と愛国心
第十二講 文明の進歩と倫理
第十三講 倫理学の立場(一)自然主義
第十四講 倫理学の立湯(二)理想主義
第十五講 倫理学の立場(三)汎神論
第十六講 義務の葛藤と倫理の限界

2022.02.25発売
政治家への書簡(続)
創文社オンデマンド叢書
混迷を深める世界情勢の中、正しい哲学をもつ政治のみが人類を救う。核、政治の問題に時に剣法の話も混じえ、明日への道を構想する。
【目次より】
前篇
一 日本人の平和主義の心理と論理
二 聖徳太子憲法の「和」の哲学
三 永久の友もなければ永久の敵もなし 歴史の教訓は世界史と共に変わる
四 ベトナムにおける米国挫折の教訓の数々
五 核兵器と称せられているものはどこまでが「兵器」か 核軍縮には兵器の定義を先行させよ 針谷夕雲の「相抜け」の剣法
六 政体の傑作と駄作
七 現代文明の知性と非叡知性
八 シビリアン・コントロール
後篇
九 国際政治の感覚を磨け
一〇 文明とは何か その進歩発展の様相について
一一 歴史意識育成の肝要性
一二 義務の闘争
一三 人間の自由と平等 その矛盾と調節
一四 人類の進歩と退歩
一五 進歩と進歩を越えたもの
一六 日本の建国神話
一七 共産革命は永久未完の革命か
一八 共産主義の多様性
一九 社会帝国主義とは何なのか
二〇 戦後日本の与党と野党
二一 政治責任皆無の野党天国
二二 ジリ貧・ドカ貧・さむらい精神
あとがき

2022.02.25発売
政治家への書簡
創文社オンデマンド叢書
折にふれ問題となった事柄について、知友の政治家に送った書簡集、ひとり政治家のみならず国民大衆の教養識見に訴えんとする警世の書。
【目次より】
前篇
一 欠陥教育は半世紀後に民族の衰亡を
二 第二次世界大戦は何であったか その残した教訓
三 憲法を改正するには
四 アメリカ大統領制の平時と非常時
五 政党と派閥
六 「たてまえ」政治は政治というものか
七 科学的社会主義の自己矛盾
八 共産主義国の言動を理解するには
九 元首と象徴(天皇の御訪欧)
一〇 天皇の立憲的君主性(天皇の御訪米)
後篇
一一 権力の象徴と権威の象徴
一二 首相・総裁たるの資質
一三 選挙悪
一四 ”敵・味方“の政治
一五 国会の多数暴力と少数暴力
一六 軍人は軍国主義、文民は平和主義か
一七 奪うもならず捨つるもできぬ自衛権
一八 護憲論者は反革命の自由を擁護するか
一九 嘘は罪にならないのか
二〇 産業スパイと国家機密
二一 必要悪の善用
二二 秘密外交と民主主義
二三 十八歳選挙権への疑問
二四 「違憲」の乱用
二五 乱れる司法界の職域倫理
二六 冷戦とは何か、冷戦はもう終ったのか
二七 人民を人質にするストはストなのか
二八 自明なことが余りにも不明であり過ぎる
あとがき

2022.02.25発売
ハイデッガーはニヒリストか(フォルミカ選書)
創文社オンデマンド叢書
20世紀最大の哲学者は、予言者なのか? 虚無主義者なのか? ハイデッガーの思想を俯瞰して、その思想の最奥部へと分け入る。
【目次より】
第一章 ハイデッガーはニヒリストか
一 存在の森
二 「形而上學とは何か」への回想
三 「存在と時間」から「時間と存在」へ
四 〈世界の夜〉と被投性
五 〈死への自由〉から〈開存〉の自由へ
六 〈存在の光〉と〈開け〉
七 避けらるべき三つの解釈
八 真理の本質は〈不・真理〉である
九 真理の本質は〈根源的な闘争〉である
十 〈存在〉と〈無〉
第二章 豫言者ハイデッガー
一 三つの問題
二 キェルケゴール的とニーチェ的
三 〈世界の夜の時代〉或ひは〈世界像の時代〉
四 〈存在の歴史〉の立場
五 〈存在の歴史〉は〈存在忘却〉と共に始まる
六 言葉は〈存在の家〉である
七 豫言者・詩人・人間
八 豫言者ハイデッガー
九 詩は歴史を支へる地盤である
第三章 ハイデッガーの〈祝福〉
一 〈人は存在の近きに住む〉
二 〈祝福の次元〉
三 〈存在の声〉と〈存在への畏敬〉
補遺第一 ハイデッガーの「帰向」と西田哲學
一 〈存在〉と絶対無
二 〈存在の思惟〉と思考法の転回
三 〈止まるもの〉と〈流れるもの〉
四 逆対応と〈逆投〉
補遺第二 ハイデッガー関係の二著作について
一 『実存と存在』について
二 『存在の問題』について
あと書

2022.02.25発売
大学の理念 系譜と問題
創文社オンデマンド叢書
【目次より】
序文
第一章 新らしい大学の理念の探究
第一節 リンゼイとキールの実験
第二節 フンボルト的理念の復活
第三節 ハッチンスによるアメリカ大学批判
第四節 コナントの提言その他
第二章 大学の誕生とその系譜
第一節 大学の誕生
第二節 ドイツ大学の歴史とベルリン大学
第三節 アメリカのカレッジと大学
第三章 大学の本質と大学の自治
第一節 大学の使命と大学の四つの類型
第二節 国家と大学 政治優位の危険性とドイツの大学
第三節 社会と大学 社会的圧力の危険性とアメリカの大学
第四節 教授の自由と学生の自由
第五節 大学自治の根本問題
第四章 大学の使命と大学教育
第一節 大学の位置と大学の目的
第二節 大学における教育と研究の特殊性
第三節 科学・技術的大学と一般教育
第五章 今日の大学の問題点
第一節 大学生活
第二節 大学の機能と国家および社会の関係
第三節 大学の理念
付録 教育的情熱について

2022.02.25発売
西洋哲学史
創文社オンデマンド叢書
ギリシア哲学の黎明期から説き起こし、20世紀の実存哲学までを総覧する。西洋哲学の大きな流れと個別の論点を網羅。読む哲学事典。
【目次より】
序章 ギリシア人の智慧と哲学の誕生
第一章 ミレトス学派
第二章 ピタゴラス
第三章 エレア学派
第四章 ヘラクレイトス
第五章 エンペドクレスとアナクサゴラス
第六章 レウキッポスとデモクリトス
第七章 ソフィストたち
第八章 ソクラテス
第九章 プラトン
第十章 アリストテレス
第十一章 ストア学派
第十二章 エピクロス学派
第十三章 アカデミー学派とピュロンの懐疑
第十四章 アレキサンドリアのフィロン
第十五章 プロチノス
第十六章 教父哲学
第十七章 グノーシス派と護教家たち
第十八章 クレメンスとオリゲネス
第十九章 アウグスチヌス
第二十章 アウグスチヌスに先だつ人々と後なる人々
第二十一章 スコトゥス・エリウゲナ
第二十二章 ロスケリヌスとアンセルムス
第二十三章 アベラール
第二十四章 神秘主義の人々
第二十五章 ロベルト・グロッセテストとボナヴェントゥラ
第二十六章 アルベルトゥス・マグヌス
第二十七章 トマス・アクィナス
第二十八章 ライムンドス・ルルスとロージャー・ベイコン
第二十九章 ドゥンス・スコトゥス
第三十章 オッカム
第三十一章 マイスター・エックハルト
第三十二章 ルネッサンス哲学の性格
第三十三章 ニコラウス・クザーヌス
第三十四章 ルネッサンスの思想家たち
第三十五章 ジォルダノ・ブルノー
第三十六章 フランシス・ベイコン
第三十七章 ルネ・デカルト
第三十八章 アーノルド・ゲーリンクス
第三十九章 ニコラ・マールブランシュ
第四十章 バルフ・デ・スビノザ
第四十一章 トマス・ホッブス
第四十二章 ジョン・ロック
第四十三章 ジョージ・バークリ
第四十四章 ライプニッツ
第四十五章 デーヴィット・ヒューム
第四十六章 ルソー
第四十七章 イヌマエル・カント
第四十八章 ヨハン・ゴットリープ・フィヒテ
第四十九章 シェリング
第五十章 ヘーゲル
第五十一章 ショーペンハウエル
第五十二章 シュトラウスとフォイエルバッハ
第五十三章 マルクス
第五十四章 キェルケゴール
第五十五章 新理想主義の哲学
第五十六章 プラグマティズム
第五十七章 新実在論
第五十八章 生の哲学
第五十九章 現象学その他
第六十章 実存哲学

2022.02.25発売
土の思想(叢書身体の思想)
創文社オンデマンド叢書
民間信仰、都市民俗学など民俗を広く切り拓いた著者が、常民と縁の深い「土」をテーマに、農耕、流行病、世直しなどを読み解く。
【目次より】
第一章 日常性の思想
一 日常性と常民
二 ハレとケの構造
三 日常性の機能
四 日常性の崩壊
五 日常性の回復
第二章 和合の思想
一 農耕祭儀と性
二 道祖神と性
三 不二道と和合の精神
第三章 人を神に祀る思想
一 流行神の特徴
二 疱瘡神と神送り
三 人神と講
第四章 ユートビアを求める思想
一 伝統的ユートビアのイメージ
二 「世直し」の構造
三 「世直り」の構造
四 民衆宗教の性格
結語
参考文献

2022.02.25発売
キリスト教と仏教の対比
創文社オンデマンド叢書
西洋のキリスト教と東洋の仏教との相違点はどこにあるのか。罪、悪、罰などの重要な考え方、聖書と仏典の比較などを通して、読み解く
【目次より】
まえがき
序説 「対比」の内容と方法について
第一章 「罪( hamarthia)」と「罪業」
第一節 「悪(ro'a)」と「無明」(その一)
第二節 「悪(ro'a)」と「無明」(その二)
第三節 「悪、罪、罰」と「惑業苦」
第四節 パウロの「悩み(talaiporhia)」と親鶯の「悲傷」
第五節 「わたしの内に宿っている罪」と「宿業」
第六節 「罪(hamarthia)」と「罪業」 パウロと道元、法然、盤珪そして親鸞
第二章 「神の言への反逆」と「如来の願よりの逸脱」
第一節 「『創世記』第二章」と「生因三願」(その一)
第二節 「『創世記』第二章」と「生因三願」(その二)
第三節 「『創世記』第三章」と「『観経』下々品」
第四節 「天使の堕落」と「大聖の権化」
第三章 「福音を否む罪」と「誓願疑惑」
第一節 パウロの「悩み」と韋提希の「憂悩」
第二節 「神の怒りのもとの人問」と「五逆の罪人」
第三節 「罪の律法による欺き(exaphate)」と「誓願疑惑」
第四節 「福音を否む罪」と「誹謗正法の罪」
第五節 「神の審き」と「本願の唯除」(その一)
第六節 「神の審き」と「本願の唯除」(その二)
第四章 「十字架の死」と「寂滅」
第一節 「イエスの死」と「釈迦の涅槃」
第二節 「滅び(dpholeia)」と「寂滅」
第三節 「受難」と「代受苦」(その一)
第四節 「受難」と「代受苦」(その二)
第五節 「受難」と「代受苦」(その三)
第六節 「五劫・永劫」と「ただ一度の死」
第五章 「愛( agape)」と「慈悲」
第一節 「衆生縁」の慈悲
第二節 「隣人」への愛
第三節 「隣人愛」と「法縁の慈悲」
第四節 地上の愛を超えるもの
第五節 「愛の”行為“」と「慈悲の”行“」
第六節 「隣人」とは誰か
第七節 「隣人」と「衆生」
第八節 「キリストにある愛(agape hen khritho )」と「無縁の慈悲」
あとがき

2022.02.25発売
ヘーゲル論理学の研究
創文社オンデマンド叢書
『大論理学』「小論理学」(『エンチクロペディー』)で大哲学者は何を問うたのか? 多角的な視点から、ヘーゲルの思想の核心に迫る。
【目次より】
まえがき
前編
序論
一 思惟と存在の一致
二 自体
三 現実
(イ) リット (ロ) レヴィット (ハ) 「感覚的現実」 (ニ) 現実論の総括
四 同一ということ
五 生成
六 実体
七 有る
八 完結
九 キリスト教とヘーゲル
一〇 「無」の問題
一一 結び
第一章 カント
一 必然的仮象
二 綜合判断
三 「私は考える」
四 矛盾律
五 N・ハルトマン
六 ハイデッガー
七 マルティン
第二章 フィヒテ
一 事行
二 非我
三 交互規定
四 循環
五 ヘーゲルのフィヒテ批判
六 ギルントの反論
七 一八〇一年の『知識学』
第三章 シェリング
一 自我
二 哲学書簡
三 自然哲学
四 先験的観念論の体系
五 同一哲学
六 哲学と宗教
七 自由意志論
結び
後編
第一章 初まり
第二章 矛盾
一 有、無、成
二 矛盾
(イ) 同一 (ロ) 区別 (ハ) 矛盾
三 エイロネイア(イロニー)
(イ) キルケゴールのイロニー論
1 ソクラテス
2 ヘーゲル
3 ロマン主義
(ロ) ヘーゲルのイロニー論
四 非有
(イ) 『パルメニデース』における矛盾
(ロ) 『ソピステース』における矛盾
第三章 媒介
一 モイレンの「媒介」批判
二 グッツォニ、シュルツ、キムメル
第四章 無限
一 『精神現象学』における無限
二 質における無限
三 量における無限
四 飛躍
(イ) 飛躍の意味 (ロ) キルケゴールにおける飛躍と連続
第五章 主語論理
一 述語論理
(イ) リッケルトの述語論理 (ロ) リッケルトのヘーゲル批判
二 主語論理
(イ) 『精神現象学』の場合 (ロ) 「論理学」の場合
1 概念
2 判断
3 推理
第六章 体系
一 本質
(イ) 仮象 (ロ) 反照 (ハ) 根拠
二 交互関係
三 主観的論理学
結論
使用文献

2022.02.25発売
ヘーゲル精神現象学の研究
創文社オンデマンド叢書
ドイツ観念論の巨人ヘーゲルの処女作にして主著『精神現象学』に真正面から取り組んだ哲学的注解書。
【目次より】
まえがき
目次
前編
序論
一 実体‐主観理説
二 自然的意識と実在的知識の弁証法
三 生起
四 ニイチェとヘーゲル
五 自己疎外
六 個
七 無限判断
八 歴史
九 神
十 結び
後編
一 意識
第一章 感覚的確信
第二章 知覚
第三章 力と悟性、現象と超感覚的世界
二 自己意識
第四章 自己確信の真理
第一節 主人と奴隷
第二節 ストア主義、懐疑主義、不幸な意識
三 理性
第五章 理性の確信と真理
第一節 観察的理性
1) 自然の観察
2) 論理学法則と心理学的法則
3) 人相術と頭蓋論
第二節 理性的自己意識の自己自身による実現
人倫の国
1) 快楽と必然性
2) こころの法則と自負の狂気
3) 徳と世の中
第三節 それ自身において自覚して実在的であるような個人性
1) 精神的な動物の国とだまし、ことそのもの
2) 立法的理性
3) 査法的理性
四 精神
第六章 真実の精神、人倫
第一節 人倫的世界
第二節 人倫的行為、罪と運命
第三節 法状態
第七章 自己疎外的精神、教養(形成)
第一節 自己疎外的精神の国
1) 教養
2) 信仰と純粋知見
第二節 啓蒙
1) 啓蒙と迷信の戦い
2) 啓蒙の真理
第三節 絶対自由と恐怖
第八章 自己自身を確信している精神、道徳性
第一節 道徳的世界観
第二節 おきかえ
第三節 良心、美しい魂、悪とそのゆるし
1) 良心
2) 美しい魂
3) 悪とそのゆるし
五 宗教
六 絶対知
七 結論
参考文献
あとがき

2022.02.25発売
哲学概説
創文社オンデマンド叢書
われわれは、自ら、何らかの形で人生を決めなければならない。思想の伝統に立ってわが道を見定めようと試みたユニークな入門書。
【目次より】
まえがき
序論
一 自己であること
二 自由
〔イ〕自然であること 〔ロ〕心の「平静」 〔ハ〕意志の自由 〔ニ〕自由と必然 〔ホ〕有限者の自由
三 自由と自由を超えるもの
四 生きることを決めること
五 哲学
一 問題
一 発端
二 禁断の木の実
三 一つであることと二つであること
四 それ自身での存在
五 相対するもの
六 「在る」と「無い」
二 客観
一 ギリシア的客観
二 在るがまま
三 実体
一 ギリシアの実体論
二 近代の実体論
三 唯物論
四 実体から主観へ
四 主観
一 主観問題の意味
二 デカルト
三 カント
四 フィヒテ
五 リッケルト、フッセル
六 経験論
七 主観の意味
八 自然
〔イ〕古典的自然 〔ロ〕近代的自然〔i デカルト、ベーコン ii 自然主義、人間主義〕 〔ハ〕カント的自然 〔ニ〕実証主義、プラグマティズム 〔ホ〕新カント旅、現象学派 〔へ〕ヘーゲルの自然科学観
五 時間
一 時間の含む問題
二 カントの時間論
三 ヘーゲルの時間論
四 ベルグソンの時間論
五 キルケゴールの時間論
六 ハイデッガーの時間論
七 アウグスティヌスの時間論
八 ヤスパースの時間論
九 道元の時間論
六 空間
一 空間の含む問題
二 近代的空間論
三 世界
〔イ〕ヤスパースの「世界」論 〔ロ〕ハイデッガーの「世界」論
四 ハイデッガーの空間論
七 存在
一 全体
〔イ〕カントの全体観 〔ロ〕ヘーゲルの全体観 〔ハ〕ヤスパースの全体観
二 無からの創造
三 普遍論争
四 ライプニッツの単子論
五 カントの存論論
六 フィヒテとシェリングの存在論
七 ヘーゲルの存在論
八 キルケゴールの実存
九 サルトルの存在論
一〇 フォイエルバッハの存在論
一一 マルクス主義の存在論
一二 ニーチェの存在論
一三 ハイデッガーの存在論
〔イ〕現存在 〔ロ〕存在
一四 無
八 結び

2022.02.25発売
悪(叢書身体の思想)
創文社オンデマンド叢書
親鸞、ニーチェ、ドストエフスキーが悩んだ悪を正面から問いなおして、今日の人間の確かな生き方を提示する、悪の人間学。
【目次より】
序論
悪の自覚
悪の始まり
罪と悪
禍と悪
業
客観的ということと、正邪善悪
同一なるものそれ自身
当為
シェリングにおける悪の成立
当為は顛倒する
根本悪
本論
一 習俗
イ ギリシア的習俗
ロ ポリス
二 権力
イ マキアヴェリ
ロ 権力の崩壊
ハ 主人と奴隷
ニ 反抗
三 自然と悪
イ 自然と人間
ロ 自然の主となる人間
一 西欧近代と自然
二 合理性は善で非合理性は悪である
ハ 社会
一 ルソー
二 「自然」が悪に転ずる
三 ホッブズ
四 魔神的なもの
ニ 結び
四 個人と悪
イ 個
ロ ひとりであること
一 フロイト
二 例外者
三 悪の表出
四 隠された悪
ハ 結び
あとがき

2022.02.25発売
八重葎帖
創文社オンデマンド叢書
雑草が大量に生い茂っているさまを八重葎という。四季を通して繁茂するさまざま植物をめぐるエッセイ。自然と人間のよい関係を描く。
【目次より】
■つつじ花もてかしづかれたまふ
じなし
ゆきつばき
きんつつじ
ぽつら
やまぶき
のうしろつつぎ
れっだ
こうめぜんめ
こなし
ちんばり
ながたかばら
おくたね
すげ
ささぎっぱ
ほうそうなら
ぎゃくの話
■築地に白き山牛努の花
とうごぽう
かべよし
かいろっぱ
めくらしょうぶ
せきしょ
ねぶろったま
かんぴろ
よめごろし
まむしのは
わくんて
どようつつじ
盆の花
どくいら
やまずいこ
あきしらせ
へっぴりづる
かみなりよけ
みょうきんの話
■ほの紅らめる山うけら花
あぶらっぽう
かあとりぐさ
みちしば
しっぱつ
ほつき
だんごづる
あけぶ
おろ
めばな
たなばたそう
みやまつ
てのひらもみじ
いぽっつりの話
■真碩の沈む枯葎藪
ふしにんじん
すねこすり
しろつりがね
はっぽん
たかやま
かりやせ
はねすがや
ふよばな
いなざんしょう
はなたかてんぐ
どんぽづまき
どうほん
こもづち
あずきあらいの話
あとがき